滅びかけた世界の片隅で、ひとりの少年が目を覚ます。
彼は名前も、なぜここにいるのかも覚えていなかった。
ただ、少女の悲鳴に導かれるようにして足を踏み出し、魔物に襲われていた彼女を救う。
そのとき発現したのは、自身にも理解できない“異常な力”
。
やがて彼は、世界に点在する「記憶の断片」を読み取る能力――“メモリア”を持つことを知る。
崩壊した文明、古代の英雄たちの遺産、そして“禁忌”と呼ばれる力。
過去と今が交錯するこの地で、彼は選ばれし存在だったのか。
忘れられた記憶の欠片を辿り、力に変えて進む少年が見つけるものとは──
世界を再び繋ぐための“境界”を、彼は越えてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 19:10:00
66964文字
会話率:20%
忘れられない、あの夏の日の約束。そして、君のいない今。
都会での生活に退屈していた高校生・草下隼人《くさか はやと》は、ある夏、父親の故郷である山間の「水楢村」へ、不本意ながら移り住むことになる。
そこで彼を待っていたのは、どこか浮
世離れした美しい少年・夏生湊《なつき みなと》との運命的な再会だった。
湊と過ごすうちに、隼人の脳裏に蘇り始める、幼き日の断片的な記憶。
手を繋いだ温もり、秘密基地での他愛ない約束、そして、靄のかかったように思い出せない「何か」。
なぜ、こんなにも大切な記憶を忘れていたのだろうか――?
再構築されていく絆とは裏腹に、湊の周囲では不可解な現象が起こり始める。
始まりは、かつてその祠に触れた瞬間から。
そして、二人の運命は、再び取り返しのつかない方向へと動き出す。
「僕とずっと一緒にいるって、キミが願ったんじゃないか」
蝉時雨の鳴り響く夏の村を舞台に、忘れられた記憶と禁断の約束が交錯する。
少年の日の純粋な想いが、時を経て切ない恐怖へと変貌する、エモーショナル・ノスタルジックBLホラー。
――君を失ったあの夏から、俺は何度も、この「夏の来な処《くなど》」で君を語る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 21:26:19
24721文字
会話率:36%
すべてが記録される未来都市で、記録されない忍者が暗躍する。忘れられた記憶を巡る、サイバーパンク忍法帳!
西暦2222年
すべての出来事が「記録」される社会。
食事も、会話も、恋も、死さえも、数値とログに変換される都市・メガトキオ。
そんな
完璧な社会の裏側で、人知れず“記録に残らない仕事”を請け負う影の存在たちがいた。
主人公・影道イチロウは、非正規雇用の底辺忍者。
だが彼の絡繰核(からくりコア)には、かつて“消された記録”が眠っていた。
それは失われた任務の記録、死んだはずの仲間の記憶、そして社会にとって“不都合な真実”。
本人も気づかぬうちに、彼は、存在しなかったことにされた記録を背負う者となっていた。
情報を喰らうAI、記録を消去する公安忍者、
そして、“記録がすべて”と信じる世界。
記録されない者たちは、それでも前に進む。
残したいものがあるから。忘れてほしくない誰かがいるから。
笑って、泣いて、ログを守れ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 12:59:21
119671文字
会話率:32%
「気づけば、知らない世界で目を覚ましていた。」
心に傷を抱えた少女が、
小さな相棒ポコとともに、
世界の灯火を取り戻す旅に出る______
そこは、忘れられた記憶と感情が眠る不思議な世界。
失ったものと、
もう一度向き合うための“灯し人
”の物語。
※物語投稿サイトカクヨム、Talesにも並行して投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 22:00:00
33013文字
会話率:33%
ダンジョン最奥、永遠の少年は静けさを愛していた。
誰も来ない、何も起きない日々。
だが、百年の沈黙を破る“名前”が現れたとき、忘れられた記憶と共に、彼の日常に微かな歪みが広がり始める。
最終更新:2025-05-10 00:12:08
4750文字
会話率:30%
アストリアは、空に浮かぶ森と草原の村だった。風が生まれる谷、星が降る丘。人々は空に語りかけ、風に名を呼ばれることで大人になった。
トレインもまた、いつか己の名を、空に刻むことを夢見ていた。
ギルド試験“風裂祭”は、ただの力比べではない。
天空の流れを読み、漂う島々を渡り、失われた言葉を拾い集める、古き誓いの儀式。
スカイタウンに集う若き挑戦者たちにとって、それは「風と契約する」ための初めての“空の航海”だった。
村の長老ダリオンは、かつて“空を渡る者”として名を馳せた伝説のスカイランナーだった。
老いてなお鋭いその眼差しは、トレインに多くを教えた。
風の呼び方、空の罠の見抜き方、そして、何よりも「耳をすませること」。
「風は声を持っている。だが、聞こうとしなければ決して語らない。
空に愛されたければ、まず自分が、空を愛せ」
その言葉を胸に、トレインは何度も村の外れの断崖へ足を運んだ。
夜ごとに吹き抜ける高空の風に、名もなき星のきらめきに、彼は小さな誓いを立て続けた。
だが、世界は静かに、確実に、崩れ始めていた。
帝国ヨルムンガンド──氷の王座に君臨するガーランドと、オシリスの神核を掲げるその軍勢は、既に四つの大陸を掌握し、神の庭に血の色を滲ませていた。
自由の地ヴェントゥスもまた、例外ではなかった。
帝国の飛行艦隊が空の霧を裂き、漂流島の上空に影を落とし始めたのだ。
大陸中枢の浮遊都市群では、目に見えぬ「占領」の兆しが静かに進行していた。
それでも、アストリアの村人たちは信じていた。
風が、まだ彼らを守ってくれることを。
空は、誰のものでもないということを。
ある日、断崖の上に佇むトレインのもとへ、吹きすさぶ風に乗って奇妙なささやきが届いた。
「──忘れられた時間が、風の中に眠っている」
それは、すべての始まりだった。
風裂祭のために旅立とうとするトレインの前に、
名もなき死者たちの声が、風とともに蘇りはじめる。
そして彼は、まだ知らなかった。
自らが拾い上げる一片の“言葉”が、
やがて十二の大陸すべてを巻き込み、世界そのものの運命を紡ぐ糸となることを。
──これは、忘れられた記憶を拾い、
まだ見ぬ未来を切り開く者たちの、物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 21:19:09
57781文字
会話率:15%
潮風に吹かれた草原の向こうで、少女はひとり、空を見上げていた。
まるで何かを待つかのように。
風が吹くたび、白いワンピースの裾が小さく揺れる。
青年は、ただその姿を見つめていた。
どこかで、あの背中を見た気がする。
遠い記憶の中、夢の中、
或いは——前世のどこかで。
少女が、こちらを向く。
その瞳は、まるで…涙のように透き通っていた。
羽衣「また、誰かを探しているの?」
空「……ああ。だけど、見つけられないんだ。名前も、顔も、思い出せない。」
羽衣「きっと、見つかるよ。だって——」
羽衣「空は、つながっているから。」
そのとき、風が強く吹いた。
羽衣の髪が宙に舞い、空の匂いがふたりの間をすり抜けていく。
——そして、ふたりの時間が、静かに動き出す。
これは、夏の終わりに紡がれる、忘れられた記憶と約束の物語。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-02 09:13:50
6160文字
会話率:36%
夏の終わりに、忘れられた記憶が波の音とともに戻ってくる。
喪ったもの、消えかけた言葉、残された時間。
ある海辺の町で、母の影を追いながら心を取り戻していく少女と、彼女に寄りそう少年の、ひと夏のエピソード。
最終更新:2025-04-06 00:36:22
4358文字
会話率:35%
記憶を失った少年が、雪の降る公園で一人の少女と出会う。
彼女は友達を失ったばかりで、心に深い傷を抱えている。
少年はその痛みに寄り添おうとし、共に少しの時間を過ごすことで少しずつ心を通わせていく。
しかし、少年は自分の記憶を取り戻し、彼が失
っていた大切なものに気づく。
それと同時に、二人の運命が交錯する瞬間が訪れる。切なくも温かい、雪の中で織りなされる、忘れられた記憶と別れの物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-03 17:48:09
2807文字
会話率:37%
「条件は、その子を助けてやることだよ」
世界の終わりに立ち会ったライラに条件付きで別の世界線に送った“時の番人”。
送られた新しい世界線の国は『海の女神』の加護が与えられしテンシル国。美しい群島諸国の王国では魔力の有無による迫害が常態化し
た国であった。
人間の昏い闇の渦中でボロボロになった少女を助けようとしたが、時すでに遅し、少女は亡くなった。
ライラはもとの時間軸に戻される事はなく、送られた世界で忘れられた記憶と能力が覚醒していく。
かなり長編になると思います。じっくりお付き合いいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 10:00:00
39243文字
会話率:32%
不慮の事故で
社畜の人生を終えたアタシは…
この世界で最悪の魔王によって
最強の魔女に転生してて!?
この世界を救う為、魔女がんばります!
性格悪め、最強魔女がこの世界を救う鍵に!?
美形の魔導士、騎士に囲まれて魔王を
倒すラブファンタジー
:
:
忘れられた記憶の先に忘れない切ない想いが交差する…
:
:
緩く読んでいただけますと幸いです。
甘い部分も含まれます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 23:21:28
13779文字
会話率:48%
Web雑誌『Colorful!』にてコミカライズ作品連載中!
千年のときを経てライオネルの中に蘇ったエリオット。そんな彼と共に、ウィリアムの前から突如姿を消したアメリア。そしてまた、それを追うようにルイスまでもがいなくなる。
母親の
仇を打とうともくろむルイスと、それに抗うアーサーとウィリアム。苦しみの中、彼らは一体何を信じ、何を得るのか。
忘れられた記憶と失くした過去、――その全ての謎が今、明かされる。果たして彼らの運命は――。
ノンストップ系恋愛ダークファンタジー、いよいよ最終幕。
******
第一幕はこちらから(もしくはタイトル上のシリーズ名から)⇒ https://ncode.syosetu.com/n7205fs/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 16:49:08
277260文字
会話率:41%
一人で旅をしている魔法使いリオ。彼女はある約束のため、国を追われた皇子レイに出会い、彼の目的“自分を追い出した皇帝への復讐”を果たすことに協力する。
人が死んでも良い国、力に溺れた領主、忘れられた記憶。 旅の中で、あらゆる出会いと別
れを繰り返し、目指すべき未来を見つけていくレイ。 彼はなぜ追い出されたのか、なぜリオは手を差し伸べたのか、彼女の約束とはーー。
ーー「私は、何度でも○○との約束を果たそう。この身が、朽ち果てるまで。」
今、彼らの旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-08 01:58:36
14241文字
会話率:33%
クラスメート達と共に異世界に召喚されたマサルは、厳しい戦いの中、クラスメート全員を失いながらも、遂に魔王を倒した。
その報酬として、元の世界に戻ったマサルが見たものは……異世界のことを全て忘れ、平和に暮らすクラスメート達の姿だった。
最後ま
で共に戦った戦友も、かけがえのないパートナーとして愛し合った学園のアイドルも、誰もが異世界で紡いだマサルとの絆を失っており、マサルは召喚前のぼっちなオタクという立場に逆戻りしていたのだ。
打ちひしがれるマサル。果てにはかつての恋人が、異世界で外道に堕ちた少年と付き合うことになり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-25 21:42:08
13573文字
会話率:31%
月のない夜の忘れられた記憶。
城を出たばかりの十三歳のユーリィ(皇帝ユリアーナ)が、本編では決して本人が言うことはないであろう過去を、狼魔に語っています。
シリーズ『金の獅子 銀の狼』外伝。
最終更新:2018-01-19 02:37:23
3784文字
会話率:0%
時代は1980年代、
死んだはずの祖母からこの手紙が届いたのは高校3年、初夏の初めだった。
二十歳になったら、あるモノを受け取るように言われた『春秋歩生』はある事情から、18歳になった大学一年の夏、その形見を受け取ると決めた。
その事情
とは、祖母の家が都市開発の一環で取り壊されると決まったからだ。
一緒に訪れた陰陽師の息子、『家原連子』は、歩生の高校時代からの友人で頭脳明晰、オカルト研究部だったこともあり、そのことを話すと喜んで着いてきた。
やってきた8月の末には『縁切り例大祭』と呼ばれる例大祭が上谷神社で開かれる時期だった。
「上谷演舞」という愛しき人との恵まれれない愛をというテーマのどこにもありそうな演舞が最後に行われる。
春秋は、祖母が昔住んでいた洋館へ着くや否や衝動的に祖母の部屋を確認したくなった。
何故か、部屋の中を天蓋の明かりを照らしている。
そこで、歩生は、10年前この廃村の同い年の幼馴染であった『上条一華』と再会することになる。
しかし、彼女に触れた時、ある記憶を思い出す。
春秋の忘れられた記憶との対話。そして、彼女の正体は一体??
オカルト研究部、占い師担当『春秋歩生』と、陰陽師の息子、、なのに服装だけヤンキーな秀才『家原連子』の二人が迷い込んだこの街の正体を暴け!!
『春秋歩生』は、10年ぶりの『上条一華』と、過去の修正はできるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-20 01:00:00
45771文字
会話率:26%
突如絵の中から飛び出してきた蛙とキスをしてしまった僕はぐにゃりと曲がる視界の果てにゲームの世界へと迷い込むもしょっぱなから武器選択を間違えてシャーペン1本でgameclearを目指す事に!?
「遠距離(銃)中距離(薙刀)近距離(シャーペン
(笑))うんちょうどいいな、さぁ3手に別れるか」
「まって見捨てないで!」
個性豊かな仲間と共に僕らは僕らの忘れられた記憶と真実を取り戻すために魔女に立ち向かう
「む……虫なんて食べられません!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-23 17:56:10
4880文字
会話率:1%
世界樹に護られし一人の少女が旅立つ時、世界は動き始める。少女は世界を救えるのか?
旅で知り合う仲間達、世界を巡る中での成長と挫折を繰り返しながら最後は…
自分のサイトでも載せています。
最終更新:2014-09-16 01:31:23
11985文字
会話率:52%
ある年の夏、中学二年生の少年《九乃河結希》は友人と海に来ていた。しかし、そんななか溺れかけていた少女を助けに行ったのと同時に津波に飲まれてしまう。次に彼が目が覚ますと、そこには東京の自室の天井。しかも記憶にノイズがかかっていてこれまでの経緯
を思う出すことすらかなわない。
そこへ突如親友の《野々村雄二》がおとずれ、知らぬ間に再びあの海へと赴くこととなる――。
忘れられた記憶と交差する想い。平行した運命の中で繰り広げられる二人の少年少女の物語。
――2014/8/21:とりあえず完結しました。
――2015/4/7:公募に出すため本文を削除しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-15 23:11:16
245文字
会話率:0%
彼が訪れたのは、雨に覆われた時の館だった――
忘れられた記憶の片隅が眠る洋館を舞台に、少女と男は語らう。
[サークル発行物に投稿した作品に加筆修正]
最終更新:2012-08-11 15:19:35
12637文字
会話率:17%