目が覚めると、私は知らない部屋の入り口に居た。
部屋の中は6畳程の広さで、壁一面に本がぎっしりと詰められた本棚が有り、
部屋の中央から奥側には執務机が設置されていた。
そんな空間で彼は物語を聞かせてくれる。
「オムニバスな物語を少しでも楽し
んで頂けたなら幸いです。」
これは、そういうお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 23:00:00
721658文字
会話率:37%
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目に
したのは――。
※他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 06:21:52
11698文字
会話率:28%
マリアンヌ・オベール子爵令嬢は前向きな性格である。
彼女の夫となったエルネスト・セルヴァン伯爵は「妻は常に夫の命に従うべき」という持論の持ち主で、仕事一筋で家庭を顧みない。
それでも前向きに当主夫人の執務へ勤しむマリアンヌだったが、あ
る日エルネストの愛人という女性が訪れる。しかも彼女はエルネストの子供を身籠っているらしい。
「旦那様は、子供のいない私を離縁するつもりなのね」
夫の命に従うべく、マリアンヌは離縁の準備を始めた。前向きに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 18:48:01
11168文字
会話率:35%
会計院庶民課納税係で働いていたコレット・レイビィは、ある日出向を言い渡される。男社会のなかで煙たがられようとも頑張り続けたコレットだったが、ついに左遷かと覚悟を決めて向かった先は何故か王城の、王子殿下の執務室。どうやら会計院庶民納税局顧問の
親族を助けた縁で、王子殿下の私財管理を任命されることになったのだ。だがコレットはできれば断りたい。何故なら彼女には、誰にも言えない秘密がある。それはコレットがかつてノーランド伯爵令嬢だったこと。母は物心つく前に病死し、実の父親も事故で失い10歳にして義母に家を乗っ取られた。それどころかある事件に関わり王家への謀反を疑われ、伯爵家は爵位返上となり一族離散。幼いコレットは伯爵家で働いていた元家令の病死した娘に成り代わり、平民コレット・レイビィとなって生き延びていた。そんな下町で逞しく育ったコレットの新たな勤務先が、まさかの王宮。しかも上司が、生家没落事件と関わりのある王子様。垂涎ものの高額給金か、無職を選べと迫られれば、コレットはやるしかないと腹をくくるのだが……地位も財産も放棄したとはいえ、王家を欺いてちゃっかり生きていることがバレたら後がない。ならば全力でシラを切り通すまで!
執念のこじらせ王子と逞しい元令嬢の、勘違いが元凶のすれ違いラブ、の予定。カクヨムでも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 12:00:08
507220文字
会話率:45%
中華風架空王朝を舞台にした宝物にまつわるホラーです。
官僚の欧陸洋(おうりくよう)は残業続き、一人きりの執務室で、夜な夜な不思議な宝物に出会い……。
1話三千字の読み切り怪談。(1~10話。11、12話は前後編)
2023年4月21日か
ら毎週金曜日午前零時に更新する予定です。
お読みいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 00:00:00
134483文字
会話率:34%
サルミン辺境伯家は貧乏だった。
そんな辺境伯家に生を受けたエリツィナの家族は、エリツィナが規格外の魔力保有者だったにも関わらず、王都の魔法学院に入学させる費用を惜しんで、六歳でどの子も受けなければならない魔力測定の数値を過少申告していた。
それから十年。辺境伯家の領地を災害級の魔獣が襲い、お抱えの騎士では手に負えないのではと、王宮所属の魔法師団に、当主には内密のまま討伐の依頼が提出された。
依頼を受けてやって来たのは、次期師団長が確実視されていた若き魔術師レシェート・グルーシェン。
「現在進行形で〝結界〟を張ってなお平然とこの場に現れたその娘は何だ! 何故、魔法学院に入学していない⁉︎」
国内でも指折りの魔力保持者であるレシェートは、ひと目見てエリツィナが持つ魔力に気が付いたのだ。
「手順も作法もすっ飛ばして本音を言うならば――これほどの魔術を展開出来る君にひとめ惚れした。結婚してくれ」
「はい⁉︎」
サルミン辺境伯家の執務室に、これ以上はないと言ってもいいほどの驚きの声が響き渡った――
※カクヨムと並行連載中※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 19:00:00
57044文字
会話率:38%
「フラヴィニー侯爵家息女マリリーズ、お気の毒だが私に貴女と婚約する気はない!」
夜会で侯爵家次男から突然そんな宣言をされた14歳のマリリーズは、一歳下の妹ミュリエルの謀にはまったことを知る。
マリリーズが4歳のとき侯爵の父が死亡し、国の
決まりで長女が15歳で成人するまで叔父が暫定爵位についていた。
しかし再婚した叔父と母は、ミュリエルが長女であると偽って国に届けてしまった。
以後マリリーズは三人から虐げられて生きている。
このままではミュリエルが15歳で爵位を継ぎ、マリリーズは放逐されることが予想される。
10歳のとき加護を賜る儀式で、ミュリエルは強力な火魔法を、マリリーズは聞いたことのない『ブンカン』という加護を得る。いろいろ事務仕事に役立つが、極め付きは読める場所にある文書を書き換えられることだ。
文官に役立つ能力を得たということで、それからマリリーズは男装をして叔父とともに王宮に通い、執務を手伝うことを命じられた。
ほとんど使用人と変わらない扱いの日々が続く。
そんな中でマリリーズは領地の窮状を知る。当てにならない叔父には秘密に、家宰の協力を得て、マリリーズは加護の能力をさまざまに利用して領地の立て直しを目指すことにした。
「この現状を捨て置くわけにはいかない、ここで目を逸らしたら絶対後々に悔いが残る!」と。
領地救済と成人後の自立を目指して、マリリーズは行動する。
「カクヨム」にも同時掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 14:00:00
83957文字
会話率:41%
「お前のような生意気な奴と、結婚なんてしない。聖女なんて言うのも、まやかしだろう。よって、婚約は破棄させて貰う!」
そう叫ぶ王太子ミルツカーナは、態々執務をしている婚約者の所へ来て、指を差して叫んだ。周りの文官達はオロオロするばかりだ。
「急にどうしたのですか、王子。夏負けですか?」
突然の爆弾発言に、思わず心配して声をかけた。
「何て呑気なことを! お前は用済みだと言ったのだ。解ったか?」
何だか怒られてしまったわ。
でもそんなことを、勝手に決めて、国王に怒られないのかな?
愛だの恋だのはないけれど、情だけはあったのに。
やっぱり、あの噂は本物だったのかな?
真実の愛と言うやつ。
好きな人出来たのか、年頃だもんな。
私は別に、構わないのだけどなぁ。
側室でも愛妾でも、好きにしたら良い。
子供もその人と作ったら良いのにと、一瞬思った。
でも、出て行けと言われたなら、出て行くよ。
まあ、邪魔物は居ない方が良いわよね。
「承りましたわ、殿下。今までお世話になりました。
どうぞ、お幸せに」
綺麗なカーテシーをして王宮を去る私は、ラズモアナ・ギルイワン侯爵令嬢。
ギルイワン侯爵家の長女だ。
王太子との婚約は、幼い時に決定していた。
なので歴で言うと、13年目。
16才になる来年に、結婚が決まっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 21:33:26
4657文字
会話率:24%
脳みそ筋肉な武闘派の伯爵家の長男のシドレ・ブッコワースは、家系に似合わぬ優男であった。
父で現当主のマグナが怪我により執務(筋トレ)できない状態になった時、継母が次期党首を実子にするため動き出す。
元より、爵位とかなんだかんだの面
倒が嫌いなシドレは、自らの命を守るため出奔するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 15:36:08
261933文字
会話率:48%
皇帝の子として生まれたが、双子の弟だったため忌み子として処分されるところを隣国の公爵に引き取られた主人公。
そのまま公爵の子として一生を終える予定だったが、両親と双子の兄が相次いで死んだため、急遽、国へ戻り皇帝となった。
そこで待ってい
たのはお飾り妻と不慣れな執務。その中で、お飾り妻が平穏に過ごす姿が癒しとなっていた。
そうして数年が過ぎた、ある日。主人公は身に覚えがない罪で投獄され……
※バチクソにカッコいい女の子を寄こせ杯、企画に参加した作品です
※アルファポリスにも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 20:33:46
3918文字
会話率:45%
少女マチルダは聖女の力に目覚めるものの、孤児でみすぼらしい容姿から虐げられ、雑用ばかりさせられていた。それ故に執務をこなせず、教会から【怠惰(たいだ)聖女】と見なされ、追い出されてしまう。
そんな孤独な彼女に声をかけた、道化師プルート。彼
女の魔法に魅力を感じ、サーカス団に誘ってくれた。マチルダは【魔法使いマーズ】として、大道芸を彩っていく。
華麗なテクニックに、明るく優しい性格。マチルダは次第に、彼に惹かれていく。しかしプルートには、とある過去があって・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 17:18:53
12213文字
会話率:36%
ヒューリズ王国の第一王子クロムウェル・ヒューリズは、婚約者の聖女に暴力をふるい、執務を妨害した「極悪王子」。国王より王族の廃嫡と、国外追放の命を受けた。
全ては自分のせい、そう考えるのは王子の使用人シャルロ・アノス。彼は思い人である王子の
国外追放に、共に行くことにする・・・。
悪役となり廃嫡された王子×罪償いをしたい使用人折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 20:09:50
9615文字
会話率:46%
王太子の婚約者、辺境伯令嬢クララは16歳。成人してから1年間ほどを王太子妃教育の実習として執務に明け暮れる毎日。
っていうかこの書類の山、ほとんど殿下の仕事じゃないの?!
我慢の限界に達したクララは、王太子に復讐を果たす。
婚
約破棄ジャンルの習作です。微ざまぁ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 18:45:37
7422文字
会話率:32%
魔法世界魔法管理局特務室に所属するエイタ・アンダーソン(18)の元へ、執務室所属で幼馴染のウィスティ・フォンブラウン(17)がやってきた。管理局の魔導士が何者かによって襲撃される事件が多発しており、対魔導士特化の特務室へ捜査協力の依頼を行い
、2人は捜査にあたる事に。この事件がエイタの後の人生に大きな影響を与える事になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 22:32:14
390文字
会話率:23%
侯爵令嬢のエリザベート・セントクレアは王太子の婚約者だ。結婚式の準備を始めた頃、婚約を解消された。新たな婚約者は妹のロザモンド。エリザベートは執務をする為の第二妃として嫁ぐように言われた。
そのとき、なぜかこのことを知っているような気がした
。自分の記憶を整理すると間違いなく今回が二度目だとわかった。
彼女は決心した。二度目は間違えない。そして今までの復讐もさせて貰おうと。
自分と王太子の結婚式前夜。母親に恨み辛みを告げた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 18:10:00
71670文字
会話率:21%
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵
は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 07:32:37
59832文字
会話率:35%
年下の婚約者の同級生を名乗る見知らぬ女が執務室に飛び込んできた。
「いい加減彼を縛り付けるのはやめてっ」
有象無象が何を宣おうと、全く気になりませんけど不法侵入者は怖いので、早く警備に来て欲しい。
そもそも、婚約者はわたくしに縛られる
のを望んでいるので、ほっておいてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 00:21:18
6269文字
会話率:17%
痴女皇国世界のアステカとマヤを事実上統一したメキシコ帝国。
国民への娯楽提供と、国家防衛のための独自騎士団編成にあたって参考にされたのは連邦世界の中米地域で不動の人気を誇るプロレス系格闘技、ルチャ・リブレ。
ハイレグでお尻剥き出しの制服
を強要される神殿女官たちは、時に女闘士として地域の治安を守る警察官であったり、困っている人々を救う慈善宗教活動者でもある立場。
ああ、露出過多な服装を強要され、さらには恥ずかしい姿での執務、あまつさえ世直しを要求される彼女たち痴女皇国の女官に幸福な明日はあるのか?
※第2回クイーンズブレイド杯小説コンテスト・ビキニアーマー短編小説部門応募作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 02:39:58
9280文字
会話率:4%
『このヒロイン、史上最強の鈍感』
私は王太子の婚約者である公爵令嬢アンジエリーヌの従妹だ。前世の、だけど。
王太子夫妻の成婚と共に前世の縁故で王太子妃私室付き女官に採用された私は、執務室に引きこもって業務に明け暮れる単調な毎日を過ごして
いた。結婚の予定はもちろんのこと、恋人はおろか好きな人もいない崖っぷち19歳。女子力のなさにアンジエリーヌの心労は尽きないが、そのうち地味で野暮ったい自分に釣り合う縁談があるだろうと恋愛を放棄している。
そんな私が巻き込まれたある事件。命じられた特殊任務は囮として偽装婚約し婚約者らしく熱愛アピールすること。しかも相手はエリート近衛騎士だけどやたらと感じの悪いアレンだ。それでも私は努力する。事件解決と特別ボーナスの為に。
恋愛音痴のリコが巻き起こす勘違いの嵐からアレンは無事に抜け出すことができるのか?
アルファポリスさまにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 18:10:06
209377文字
会話率:51%
大手企業で勤続十三年のサラリーマン、前園澪はある日突然異世界に転生した。
森の中で行き倒れていたところを城の護衛騎士に助けられ、そのまま城で下女勤めをすることに。
日々黙々と肉体労働に勤しむ中、偶然、皆が恐ろしいと忌避する医薬院長白蓮
様の執務室の清掃担当を交代したことで、澪の身辺は一気に動きはじめる。
白蓮様に側仕えと勘違いされて仕事に連れ回される中で、勤続十三で培ったサラリーマン魂が燃えはじめるのだ。澪はただただサラリーマンスキルと仕事の経験を頼りに、異世界で生き抜ける新たな仕事をゲットするため、鬼上司白蓮様の元で仕事に邁進するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 21:07:29
305532文字
会話率:38%
「――そして彼は…………すまない。つい黙ってしまった。彼は……私を支えてくれた側近であり、そして……友であった。心から追悼の意を」
国営放送の収録。執務室、カメラの前で彼はそう締めくくった。彼、と呼ぶのも畏れ多いその男はこの国の独裁者。
わざとらしい間の若干、白々しい演技だったが、それを指摘できる者はいない。テレビクルーもそそくさと執務室を後にした。
そしてそう、演技。たった今彼が追悼の意を示したその側近は彼が殺した。正確には彼がその側近の乗るヘリコプターを撃ち落とすよう命令を下したのだった。
理由は単純でそして根深い。歴史上、独裁者たちを蝕んできた特有の病からくるもの。『疑心暗鬼』だ。彼は側近が今に裏切り、自分の命を、その地位を手にしようとしていると思わずにはいられなかったのだ。しかし、それが解消された今、彼の表情は随分と柔らかくなった。祝いだ。今夜は別荘に愛人を呼び寄せよう。そう思うと顔の筋肉は益々弛緩する。しかし……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 11:00:00
2801文字
会話率:71%