侯爵令嬢のエルは、幼い頃、王都にいた吟遊詩人の歌声を聞いてから、歌うことが大好きだった。
第三王子であるアルト殿下に、その歌が気に入られ、自然と婚約者となったが、とある日、エルはアルトの浮気現場を目撃してしまう。
エルの歌には、本人にも
気づかない『人々を惑わす力』があり、アルトはそれを利用するためだけに彼女に近づいていたのだ。
全てを知ったエルは、悲しみの淵に、かつて憧れた吟遊詩人と邂逅し、アルトの企みを打ち砕くことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-17 20:23:03
20156文字
会話率:36%
マグリット・レルウィン侯爵令嬢は、長年王太子殿下の婚約者候補であった事から、十七歳になるというのに、恋の一つもした事が無かった。
しかし王太子の婚約者が正式に決まり、選ばれなかったマグリットは、長かったそのお役目からようやく解放された事によ
って、今期待に胸をときめかせて居たのだった。
これで長年の夢がようやく叶う。
マグリットは、恋愛小説のような素敵な恋がしてみたかったのだ。
つい先日、同じく王太子殿下の婚約者候補であった従姉妹のアイリーシャが、公爵公子とお互いの想いを通わせ合い、めでたく婚約した事もあって、彼女の憧れは益々募っていた。
アイリーシャのように自分も素敵な公子様と物語のような恋をしたい。そんな憧れを胸に抱いていたのだが、しかし、彼女に突きつけられた現実は、そう甘い物では無かった。
物語のように上手くいかない現実に彼女は打ちひしがれたが、しかし、そんな彼女の心を一人の吟遊詩人の歌声が救ったのだった……
##この話は、「当て馬令嬢だと落ち込んでいたらいつの間にかお兄様に外堀を埋められて、結果、真の最愛の人に気づく事が出来ました」の従姉妹のマグリットがメインの話となります。この話に出てくる、アイリーシャとミハイル(と、アルバート)の話は、こちらをお読みいただけると嬉しいです。
##この話はアルファポリスにも投稿して居ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 07:45:52
70076文字
会話率:45%
『鉄壁聖女と剣聖乙女』
この国では広く親しまれている物語だ。
読み物としても、演劇の題目としても、吟遊詩人の歌としても普及している。
没落した貴族の令嬢が、剣聖乙女と称される女冒険者との出会いをきっかけに、聖女としての力に目覚め、彼女と
ともに旅をするもので、多くの困難と障害を乗り越えた二人が、それぞれの幸せを掴むお話だ。
しかし、ここに疑問が残る。剣聖乙女はともかく、なぜ『鉄壁』聖女なのか。
この物語は実話を基にしていると言われている。
それならば、そこに語られていない真実があるのではないか。
さあ、ともに真実の探求へと赴こう。
そこにあるのは語られるような幸福な結末なのか、それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 10:00:00
52841文字
会話率:19%
バラッドという形式を目指して書いた叙事詩です。吟遊詩人の歌というか紙芝居のようなものだと思ってください。最愛の王様に死に別れた王妃と勇者のお話です。かなり想像力で補完してもらわないとダメかもしれません。
最終更新:2022-09-20 06:03:12
297文字
会話率:17%
【完結全19部分まで毎日予約投稿済】
社会人2年目の普通女子が、後ろ向きな一歩を踏み出したら落下点が異世界だった。どうやら牛と交わり、ミノタウロスを産むらしい?! いやムリです!
牛との共同生活で、間が悪い空回り女子が牛歩のペースで
立ち直る……。でもこの牛、脚速くない? 手も早い? ハムも食べるの??
たび重なる午睡に隠された秘密! 迷宮からの脱出! 船に置き去り! 暗闇に光る目! 追い迫る追跡者との戦闘! 息つく暇もなく、行きつく島の名は……。
途中、皆さんご存知のイケメン男子集団も登場。映画やドラマにも登場した有名人が……出てきます。(番外編『吟遊詩人の歌』参照)
シリアスは少しだけ。ライトで明るいお話です。……多分。
* * * * * * * * * * *
ページ下部「+注意+」の赤字部分をご承知おきください。自殺ダメゼッタイ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-07 19:47:22
59166文字
会話率:63%
正義が嫌いな吟遊詩人の戯れ。
最終更新:2020-07-21 16:27:02
871文字
会話率:0%
世界最大の大陸、プロメテシア大陸。
その大陸の中でも最も強い力を有していたメジカ王国は、ある日、未開の大陸から飛んできた魔物によって窮地に立たされてしまう。
他国への牽制に用意していた軍事力も魔物相手には役に立たず、メジカ王国は縋る思いで、
吟遊詩人の歌に登場する小さな大陸に住まう戦闘民族を頼ることに・・・!
喜んで協力してくれた彼らは魔物すらも撃退するほどの戦闘能力を持っており、その報告を受けた国王は繋がりをより強くするために、自国の王太子と、かの国の重要人物の息女と婚約まで話を持って行き、これでプロメテシア大陸の首の皮は一枚つながったと安堵したが――。
戦闘民族たちの国、シャサール共村国の面々は、男女ともども外見が「毛むくじゃら」という問題があったのだった。
果たして美意識に違いがある、両国の関係は上手く行くのだろうか――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-08 14:44:58
10688文字
会話率:28%
「憧れの人」に嫁ぐなんて、夢のような状況なのに、まったく喜べない可愛そうな姫の物語。
パステ・ロード大陸の東の大国トリデアルダ神国の姫君が、西の大国リアルシャルン王国に嫁いで来る。
姫君の名前はエリリーテ。まだ16歳。
彼女の夫となるのは
王太子。名前はトシェン。24歳。すでに妻も子も有り・・・。
吟遊詩人の歌う「薔薇の騎士の物語」はこの世界の乙女達が胸をときめかせる憧れのバラッド。
それはリアルシャルンの王太子トシェンと王子妃ダリューシェンの悲しくも美しい恋物語だった。
エリリーテもこの恋物語に胸を焦がし、トシェンに憧れていた。
まさか、自分が、その憧れの人の元に嫁ぐことになるとは夢にも思わずに。しかも、その二人の仲を裂く悪役として、正妃として嫁ぐことになるなんて・・・。
「私に出来ることは・・・悪役になりきること!?」
大好きな憧れの二人の為に、自ら進んで悪役を買って出ることにしたエリリーテ。彼女の立てた作戦は果たして成功するのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-03 14:23:39
151143文字
会話率:38%
▼あらすじ
宿敵オードを追って旅をしてきたアイネスは、オードが目撃されたという森のなかでエルフのエーデルワイスと出会う。
戦士の主人公にエルフのヒロインを据えた古典的ファンタジー。
男は川の流れに導かれて旅をし、遙かな海を目指す。
▼ご挨拶
みなさん初めまして、太陽ひかると申します。今回この場をお借りして『いつか海にぶつかる日まで』という小説を発表させていただきました。
これは戦士の主人公にエルフのヒロインを据えた古典的なファンタジー小説で、色々な新人賞に出してみましたが、第23回のファンタジア大賞で一次通過したほかはどこへ出しても一次落選でした。選評によると「古い」ということです。私もそう思います。が、私としては非常に愛着のある、可愛い、我が子同然の小説です。今までそれなりの数の小説を書いてきましたが、こんなに何度も手を入れて、化粧し直してやった小説はほかにありません。
もしこの小説を読んで少しでも楽しんでいただけたら、作者としてはとても嬉しく思います。
また本作は二〇一〇年三月に『Arcadia』で公開したことがあります。そのとき私は『penpen』と名乗っていました。本作がファンタジア大賞で一次通過できたのは、当時Arcadiaで感想を寄せて下さった皆様のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
改稿を繰り返した結果、Arcadiaで公開した当時とはだいぶ異なったものになっていますので、当時お読みいただいた方でも新鮮な感覚で読んでいただけるのではないかと思います。
二〇一二年七月二十一日 太陽ひかる
本作は『カクヨム』と『Arcadia』でも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-22 07:23:08
89023文字
会話率:60%
神の子も人に混ざり、恐ろしき魔物の存在も吟遊詩人が歌うばかりとなった時代、大陸の西の果ての物語。
王位を降りた姫騎士が引き受けたのは、辺境の竜退治。
騎士リーナルは、純朴な従騎士・風来坊の傭兵を供に、『血まみれの三日月』討伐に向かう。
吟遊
詩人の歌に込められた秘密――それは20年前に遡る、王国の暗い秘密であった。
『血まみれの三日月』と呼ばれた辺境部族の制圧。そこから生じる不穏な影――後継者争いの起こる王都へ、リーナルは凱旋する。
「悔やむ事は……この先も、きっとたくさんあると思う。それでも、進む事を非としないわ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-05 14:29:00
25038文字
会話率:48%
山に囲まれたエルギエーン地方の城主の娘メルグウェンは、勝気でお転婆な、何よりも剣術が好きな女の子。
父親はそんな彼女を政略結婚の駒にすることに決め、修道院に閉じ込める。
一方、貴族の次男坊であるガブリエルは、同じ境遇の仲間達と雇兵として戦う
毎日を送っていた。
そんな二人が出会い、少しずつ近付いていく様子を、吟遊詩人の歌う騎士道ロマンスのようにゆっくりと紡いでいく欧州中世風の物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-01 19:54:53
241050文字
会話率:27%