「君を愛することは出来ない」
婚約者となったエリゼオにそう告げられたクラリーチェは、僅かに目を開いてから笑みを深めた。
「構いません。半年後に愛していただけるなら」
――だって、貴方と幸せになるのは私じゃないから。私は、大切な二人
がずっと幸せでいてくれることが大事で、その為にこの命をかける。
私は醜い魔女だから、どれだけ祈っても意味はない。だから貴女は花弁がむしられるように死んでしまった。だけど、魔女である私だからこそ出来ることはまだあるの。
これは大切な人の死を覆す為に走り出した少女の半年間のお話。そして、醜い魔女を愛した人たちの三日間のお話。
※恋愛要素は薄めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 07:20:00
4893文字
会話率:41%
《全7話執筆済み、順次公開》
「君を愛することはできない」
婚約者となったエリゼオにそう告げられたクラリーチェは、僅かに目を開いてから笑みを深めた。
「構いません。半年後に愛していただけるなら」
※視点はコロコロ変わります
最終更新:2025-01-05 14:57:01
30225文字
会話率:34%
十九歳のマリアンは、かなり年上だが美男子のフェリクスに一目惚れをした。
そして公爵である父に頼み伯爵の彼と去年結婚したのだ。
しかし彼は妻を愛することは無いと毎日宣言し、マリアンは泣きながら暮らしていた。
ある日転んだことが切っ掛けでマリア
ンは自分が二十五歳の日本人女性だった記憶を取り戻す。
そして三十歳になるフェリクスが今まで独身だったことも含め、彼を地雷男だと認識した。
「君を愛することはない」「いちいち言わなくて結構ですよ、それより離婚して頂けます?」
別人のように冷たくなった新妻にフェリクスは呆然とする。しかしこれは反撃の始まりに過ぎなかった。
※アルファポリスでも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 00:07:59
65854文字
会話率:38%
婚約者であった王太子を腹違いの妹フリージアに奪われ、王太子の取り巻きの一人である公爵家長男アグリオスと結婚をすることになったマルグリット。
だがアグリオスもフリージアにベタ惚れをしており結婚初夜にマグリットを拒否、そしてマルグリットを別邸に
追いやったのだが、ここぞとばかりに好き勝手な生活を始めるマグリット。
そのマルグリットに興味を示し始めるアグリオスだが――。
初夜に「君を愛することはない」言った男が、今さら手のひら返しとか生理的に無理すぎですわ~!!
好き勝手することにした公爵家跡取りの夫人とそれに巻き込まれる男達のお話。
カクヨムにも同作を投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 18:29:29
67368文字
会話率:8%
複雑な出生事情から、貴族の陰謀に巻き込まれ、家族のために自分の身を売るように公爵家と取引をし、政略結婚を受けいれたテ・トーラ公爵家ネオン。
その結婚相手は南方辺境伯騎士団将軍ラスボラ・ヘテロ・モルファ辺境伯。
結婚式の終わった夜、夫とな
ったラスボラより『この結婚は政略で、君を愛する気も、子を作る気もない』と言い切られるが、そりゃ好都合、と、そのまま辺境伯と仮面夫婦としてしっかりと契約をする。
夫婦関係などなく、また社交もしなくていいことも相まって、辺境伯家の離れ館で勝手気ままなおひとり様生活をしていたネオンだったが、ある日、家令からの助言で(辺境伯夫人としての体裁保持のため)初めて辺境騎士団に向かうことになった。
皆様へと、厨房で焼かれた焼き菓子(差し入れ)をもって呑気にその場に訪れたネオンを待っていたのは、魔物の襲撃で敗戦した一小隊の兵士達。
その目も覆いたくなる惨状に、ネオンは前世前の記憶を取り戻す。
が、前世の自分はあまりにもへっぽこ過ぎ&文化水準が違いすぎて、この世界では役に立たないと落ち込むが、それでも前向きに生きていく(あと、なんか白い結婚だ!って言った旦那様が最近絡んできて超めんどくさい!)んですけど、最初の約束覚えてます??
★この作品には、一部、差別的発言・表現がございます。 不快に思われる方はお読みにならないようお願いいたします。
★一年前にアルファポリス様に投稿し、放置していた『旦那様、お願いがあります!』の改訂版となります。
★かなり勝手気ままな御都合展開のゆるふわまったり作品です。
★あまりにも細かいことは、絶対に気にしないで読んでください。 設定などの緻密性を気にする方は他の方の素敵な作品をお読みください。
★似たような話は多々あると思いますが、作者のオリジナルです、頑張ります。
★作者本人、キャラに対する『悪口・誹謗中傷』はおやめください。
★誤字脱字誤変換が多い作者です。 公開前に何度も遂行・訂正しておりますが報告いただけると嬉しいです。
★感想・ご指摘は大変うれしいです! が、その際、作者も『生きて感情のある人間』だと言う前提でお願いいたします。(上記にもありますが、誹謗中傷などいただくと、かなり傷つきます。)
★アルファポリス様にも、掲載していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 11:50:00
762462文字
会話率:43%
伯爵令嬢のエレノアは過去の事故により、顔に醜い火傷跡が出来ていた。そのせいで、周囲から醜いと嘲られ、罵られ、家族にも無視されて過ごしてきた。そして、ついに婚約者を妹に取られ、婚約破棄をされてしまう。そんなエレノアに手を差し出してきたの
が、国一番の商人、アーノルド・クレイジャーだった。
結婚初夜に彼は告げる。
「俺が君を愛することはない。これは爵位目当ての婚姻だ」と。
しかし、エレノアには別の声が聞こえていた。
『うううっ!こんなこと言いたくない!嘘です!本当大好きです!エレノア様、めちゃくちゃ好き!!』
これは、心の声が聞こえる令嬢が彼女のことが大好きな心の声が騒がしい旦那様のもとで幸せになるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 18:00:00
24179文字
会話率:28%
「君を愛することはない」
とか言うテンプレに巻き込まれたレシィの華麗(?)なる逆転劇(予定)
最終更新:2024-12-31 08:00:00
1203文字
会話率:34%
作り物のような美しさを持つデボラ。彼女は婚約者だった王太子にパーティで婚約破棄を告げられる。でっちあげの証言が次々と飛び出すも、デボラは反論。しかし王太子妃の座にしがみつく女と罵られ、立場は劣勢に。
(仕方ないわ、これは損切りね)
彼女
は割り切って婚約破棄のみを受け入れる。
が、デボラの不幸はこれで終わらない。彼女の父と兄はデボラを切り捨て、王家との取引材料にする事で家の繁栄を取ったのだ。
哀れ隣国の侯爵の後妻として無理やり嫁に出された彼女。体の良い国外追放である。
(でも本当に国外追放で放り出されるよりはマシね。それにあのバカ王太子と結婚するより幸せかも)
更に嫁入り先のイケオジの侯爵に「君を愛することはない。実質人質だ」と言われてしまう。
(困ったわ……私に人質の価値はないのに。せめて何かお役に立ちたいわ)
これは、不幸な運命に困惑しつつも前向きに進んだ結果、周りも自らも変わっていき、夫に愛された令嬢の話。
※アンジャッシュ系すれ違いが少々ありますが、かなりシリアス寄り(作者比)です。
※第18回書き出し祭りにて投稿した書き出しを少々改題&続きを書いたものです。不定期更新。
※カクヨムで連載している物を転載しています。36話まで1日3話更新予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 22:17:00
132038文字
会話率:52%
ある病気と闘うため魔力を練り合わせた薬の作成にいそしむリディア。すっかり行き遅れになり「魔女」と言われる彼女は、やはり「アルダー伯爵家の問題児」「二番手」と言われるローレンスとの婚約を親に決められた。
だがローレンスは「君を愛することはない
! 真実の愛を見つけたから婚約を解消したい」と彼女の研究室に乗り込み、慌てた拍子に薬と魔力が暴発して二人の魂は入れ替わってしまった!
やむを得ずお互いのふりをして生活を始める二人だが、リディアは案外と快適に過ごし、ローレンスは女の辛さに叩きのめされる。やがて真実を知ったローレンスは改心し、リディアも彼の真っ直ぐさに惹かれて行き……
理系毒舌令嬢×純真お馬鹿わんこ系令息のドタバタラブコメ。ハッピーエンドです。
※柴野いずみ様主催の「ざまぁ企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 21:16:42
23856文字
会話率:61%
長年片思いしていた幼馴染のレイモンドに大失恋したアデレード・バルモア。
自暴自棄になった末、自分が不幸な結婚をすればレイモンドが罪悪感を抱くかもしれない、と非常に歪んだ認識のもと、女嫌いで有名なペイトン・フォワードと白い結婚をする。
初顔合わせにて「君を愛することはない」と言われてしまい、イラッときたアデレードは「嫌です。私は愛されて大切にされたい」と返す。
あまりにナチュラルに自分の宣言を否定されたペイトンが「え?」と呆けている間に、アデレードは「だったら私は貴方を愛さないので、貴方は私を愛することでお互い妥協することにしましょう」と詰め寄る。ペイトンは、何故かこの想定外の提案を承諾してしまう。
かくして、愛され妻と嫌われ夫契約が締結された。
出鼻を挫かれたことでアデレードが気になって気になって仕方ないペイトンと、ペイトンに全く興味がないアデレード。温度差の激しい二人だったが、その関係は少しずつ変化していく。そんな中アデレードを散々蔑ろにして傷つけたレイモンドが復縁を要請してきて……!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 08:46:09
232325文字
会話率:47%
「これは政略結婚だ。君を愛するつもりはない」
どこぞの大衆娯楽小説で読んだ様な、オリジナリティの欠片も無い台詞から始まった結婚生活。
アナスタシアは傷付いて俯……かなかった。
「まぁ、ほぼほぼ想像通りの展開よね」
国有数の資産家である
伯爵家の若き当主ユージーンと、下町育ちの公爵家の養女アナスタシアの、政略結婚から始まるちぐはぐストーリー。
育ちも価値観も違う2人に、徐々に絆は芽生えていく…のか!?
めげない、媚びない、容赦はしない!
雑草魂の伯爵夫人アナスタシア、ここに見参!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 21:54:00
233966文字
会話率:33%
『内助って、こんな目立つの!??』
「これは政略結婚だ。君を愛するつもりはない」
どこぞの大衆娯楽小説で読んだ様な、オリジナリティの欠片も無い台詞から始まった結婚生活。
国有数の資産家である伯爵家の若き当主ユージーンと、下町
育ちの公爵家の養女アナスタシアの、政略結婚から始まるちぐはぐストーリーは、ついに二人が結ばれた事で幕を閉じた……と思いきや!?
精霊が見えるアナスタシアの出生の秘密と失踪した両親の行方を追う二人は、否応なしに『かつて滅びた精霊の国』に|纏《まつ》わる継承問題に巻き込まれて行く。
隣国アウストブルクへ。辺境伯領へ。
王都と領地を飛び出して、雑草魂の伯爵夫人、アナスタシアは今日も行く!
一方、まさかの旦那様にも不穏な魔の手が……!?
「夫婦の間に挟まろうとする人間は、精霊に蹴られても文句は言えません……よね?」
⚠️《注意》⚠️
このお話は、拙作『旦那様、ビジネスライクに行きましょう!〜下町育ちの伯爵夫人アナスタシアは自分の道を譲らない〜』の続編にあたります。
前作を読んでいないと話の繋がりが分からないかと思いますので、もしよろしければ是非、前作もお読み頂けると、作者至上の喜びです!
この作品は、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 22:34:53
185223文字
会話率:34%
王太子の筆頭補佐官を務めていたアニエスは、待望の第一子を妊娠中の王太子妃の不安解消のために退官させられ、辺境伯との婚姻の王命を受ける。
辺境伯領では自由に領地経営ができるのではと考えたアニエスは、辺境伯に嫁ぐことにした。
初対面で迎えた結婚
式、そして初夜。先に寝ている辺境伯フィリップを見て、アニエスは「これは『君を愛することはない』なのかしら?」と人気の恋愛小説を思い出す。
さらに、辺境伯領には問題も多く・・・。
見た目は可憐なバリキャリ奥様と、片思いをこじらせてきた騎士の旦那様。王命で結婚した夫婦の話。
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西洋風異世界。転移・転生なし。
三人称。視点は予告なく変わります。
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※R15は念のためです。
※アルファポリス様にも掲載中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 13:20:17
145081文字
会話率:48%
「俺が君を愛することはない」
「構いません。この結婚が旦那様のためになるのでしたら、結婚も、私のこともお望みのままにご活用ください」
誰にも望まれずに生まれてきた侯爵令嬢・ティアナ。
当然愛情など向けられず、孤独の中で育った彼女に待ち受け
ていたのは、自国が戦で降伏したことで、戦勝国である敵国の辺境伯に戦利品として嫁ぐという過酷な運命だった。
それでもティアナは運命を受け入れる。
どうせどこにいても同じなら、せめて誰かの役に立ちたい。
そう考え、英雄と称えられる裏で“悪魔辺境伯”と呼ばれるアレックスに嫁いだのだが…。
「私は、旦那様のお役に立てていますか?」
「役に立つ、立たないではなく自分のために生きろ」
「私が怖い、ですか?」
「……あぁ、小さくて、細くて、触れたら壊れてしまいそうで怖い」
お互いが戸惑う中で始まった生活だったが、共に過ごすうちにティアナはアレックスを、アレックスはティアナを知り、その心に触れれば触れるほど、ティアナは徐々に自分の“本当の感情”を取り戻し、アレックスの気持ちも次第に変化していき…?
これは、似たもの同士の孤独な二人が互いに失っていたものを拾い集めて、やがてかけがえのない宝物になる、愛と幸福の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 20:00:00
115672文字
会話率:44%
「君を愛することはない」と言われた一国の姫が、そう告げた騎士(辺境伯)にその理由を問いただしてみたら。
最終更新:2023-03-06 20:03:55
2884文字
会話率:53%
今朝、叩き起こされると同時に伝えられた、誰ともわからぬ人との突然の婚姻。書類に名前を署名するだけのそれすらも現れない相手。悪名高き私にもたらされた結婚は、どうやら巷で流行りのアレらしい。ならばさっさと宣言いただいて、こちらの要望をお伝えせね
ば。なのに、アレ?なかなか言わないですね、アレ。早く仰ってくださいな。私はこの美味しそうなのを心置きなく堪能したいので。
よくある、何番煎じかの出涸らしのやつです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 22:52:47
8389文字
会話率:50%
「君を愛することはない」と初夜に言い放った旦那様。
自由に過ごす許可をいただき、自由にしていたらなぜかしばしばかえってくるようになりました。
最終更新:2024-12-18 17:14:08
7446文字
会話率:64%
結婚初夜に君を愛することはないと言った旦那は、妻を好きになってしまうのか。
ちなみに妻は、そんなことを言われようとめげない愛を貫きます。
最終更新:2023-12-15 22:07:44
2784文字
会話率:77%
辺境伯のディルクは王子クレメンスに頼まれ、侯爵家の令嬢と婚約することになる。妹を虐げる姉を引き離し、クレメンスが妹と結婚するためだった。辺境伯領にやって来た令嬢にディルクは「貴女と関わる気はない」と言い放ち一切の交流を持たなかったが、その後
本当に結婚したい女性と出会ってしまう。名ばかりとはいえ婚約者のいる身で他の女性を口説くことはできず、後悔している時に王子の来訪を告げられ相談しようとするが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 17:36:05
21502文字
会話率:30%
ホンス伯爵家にはプリシラとリリアラという二人の娘がいた。
黒髪に茶色の瞳の地味なプリシラと、金髪で明るい色彩なリリアラ。両親は妹のリリアラを贔屓していた。
救いは、祖父母伯爵は孫をどちらも愛していたこと。大事にしていた…のに。
プリシラ
は幼い頃より互いに慕い合うアンドリューと結婚し、ホンス伯爵家を継ぐことになっていた。
それを。
あと一ヶ月後には結婚式を行うことになっていたある夜。
アンドリューの寝台に一糸まとわぬリリアラの姿があった。リリアラは、彼女も慕っていたアンドリューとプリシラが結婚するのが気に入らなかったのだ。自分は格下の子爵家に嫁がねばならないのに、姉は美しいアンドリューと結婚して伯爵家も手に入れるだなんて。
…そうして。リリアラは見事に伯爵家もアンドリューも手に入れた。
けれどアンドリューは改めての初夜の夜に告げる。
「君を愛することはない」
と。
わがまま妹に寝取られた物語ですが、寝取られた男性がそのまま流されないお話。そんなことしたら幸せになれるはずがないお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 07:51:57
70675文字
会話率:16%
次期公爵ランカロ・ミオーダーは非常に不本意な結婚をした。彼が結婚した相手は、悪名高き伯爵令嬢ラウラウ・ベルソニアだった。ランカロは初夜に『君を愛することは出来ない』とラウラウに言うつもりだったが……、言えずに終わった。こうなったら意地でも言
ってやると、妙な情熱を燃やすランカロは『君を愛することは出来ない』と言うことができるのか?
全6話、予約投稿済みです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 18:10:00
18619文字
会話率:46%
公爵令息クロチッドと伯爵令嬢リンゼの婚約が結ばれたその日、クロチッドはリンゼを愛することはできないと言い出した。それを聞いたリンゼはキレた。キレて当然の理由が、そこにはあったのだった。
最終更新:2021-11-26 18:05:12
2153文字
会話率:47%
「僕は君を愛することはない」
初めての夜、バートレット伯爵家に嫁いできたカイリーは、夫となった宮廷魔道士クリフからこう言われて絶句した。カイリーはクリフに思われていると感じていたので理由を尋ねた。
「正確には、僕が三〇歳になるまでは君を愛す
ることはない、と言いたかったんだ。実は魔道士の間に、魔法の神に願を懸けるという、口伝みたいなものがあってね」
三〇歳になるまで女性と行為をしないならば、偉大な魔法使いになれるかもしれないとのこと。カイリーはクリフの言うことを条件付きで聞き入れた。その条件とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 07:31:14
3972文字
会話率:50%
クロエ・イーシュ男爵令嬢は目立たないタイプだが、淑女だという一定の評価を得ていた。クロエは貴族学校にて、四日にわたって一通ずつの恋文をもらった。差出人が誰かはわからず、署名は四通とも『君を愛する者』になっていた。クロエにはその四通の手紙が、
それぞれ視点や立場に異なるものがあるように思えた。署名は同じでも、別人からの手紙なのか? 四通目の恋文で、『告白の大樹』に呼び出される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 07:33:01
5194文字
会話率:43%
「僕が君を愛することはない」
シャーウッド公爵家の令息ダレンは、妻となったアレクシアに不満があった。というよりアレクシアの実家で商売を得意とするクーパー男爵家が、シャーウッド公爵家の名を欲しがったものと思っていたのだ。性根が美しくないと。経
営の苦しいシャーウッド公爵家がクーパー男爵家を頼ったことも気に入らない。打算で結ばれたと思われた婚姻であったが、ダレンとアレクシアは、実は一三年前に既に会っていたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 07:32:47
5964文字
会話率:49%
「君を愛する事が出来ない」と初夜で告げられたヒルデ。政略結婚ではあった。最初から好意的な態度では無かったが、それでも傷付いた事に変わりはない。だが、部屋を出たヒルデを背後から優しく包み込んで抱きしめてきたのは、先程心の無い台詞で新婚の妻を絶
望に落とした夫だった。しかも、言われて部屋を出た30秒後。一体夫に何が起こったのか。手のひら返しの夫の真意は。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 00:18:59
4239文字
会話率:42%
「君を愛することはない! と思いきや」の続編となります。
前作をお読みいただくと話が分かりやすいと思います。
国一番の美貌を誇るユリシアが嫁いだのは、辺境の悪鬼と呼ばれる、恐ろしいと噂のヴァルハイト・ワーグナー辺境伯だった。
結婚して2年
がたち、久々に夜会に現れた妖精姫に、あきらめきれない男たちが押し寄せる。
野蛮で粗野な辺境伯が妻を恐怖で支配し、屋敷に軟禁しているのだと主張する彼らは、ユリシアを開放すべきだと辺境伯に進言するのだが、当のユリシアがすでに洗脳されており、一向に聞き入れない。
「ヴァル様は、わたくしの理想そのままの方なのですわ! まさに運命でしたの!」
そういってユリシアが差し出したのは一冊の本、『血まみれ騎士と囚われの姫』。
果たして、彼らが見た真実とは?
美女と野獣、仲良しほのぼの?割れ綴じ夫婦の、ちょっと人よりずれた溺愛のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 00:00:00
12374文字
会話率:27%
国一番の美貌を誇るユリシア・ハルフェスト侯爵令嬢が嫁いだのは、辺境の悪鬼と呼ばれる、恐ろしいと噂のヴァルハイト・ワーグナー辺境伯だった。
初夜を迎えた寝室で、夫であるヴァルハイトは彼女を恐ろしい形相でにらみつけながら言う。
「……ユリシア、
君に言いたいことがある。一度しか言わないからよく聞いてくれ」
ああ、これはきっと、お決まりの『あのセリフ』を言われるに違いないわ……。
覚悟を決めたユリシアに告げられたのは?というお話です。
少し長いです。若干の夜の描写がありますのでご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 20:00:00
11675文字
会話率:21%
主人公は結婚10周年の前日、突如嫁から「君を愛するつもりはない」と言われた。
最終更新:2024-11-30 09:52:35
1936文字
会話率:32%