西暦2050年春、それは宇宙から舞い降りる。その植物はチャノキの姿を借りて、瞬く間に繁殖し、2052年冬には世界のほとんどがチャノキに覆われ、生き残りの人々は南極大陸中心部、天空居住区(スフィア)に逃れる事となる。
爆発的繁殖力から花
粉自体が毒となるチャノキ、それに侵された地上の少年ノア・リュンヌ。彼はその毒を克服しチャノキの使徒、ユーザーとなった。
人を知らぬ彼が、人では無い肉体を持って人を知る。その果てにあるのは破壊か、革新か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 10:04:38
47701文字
会話率:50%
南極の極寒、閉ざされた巨大基地。深く眠っていた未知のアーティファクト、「光の環」が目覚める。
それは太古の遺物か、あるいは――人類への遥かなる呼びかけか? 複雑な模様に隠された、宇宙の根源的な秘密とは?
集結した各国の精鋭科学者たち。言語学
者、考古学者、そして研究主任・澪。彼らを待ち受けていたのは、国家間の思惑が複雑に絡み合う、冷たい現実だった。
だが、研究主任・澪には予測不能な進化を遂げるパートナーAI、リリがいた。彼女こそが、謎を解き明かす唯一無二の鍵となるのか?
猛烈な暴風雪に隔絶され、外界との通信が断たれる極限状況。
「光の環」から、遥か星々の彼方からのメッセージが届く。その存在は「エコー」と呼ばれた。
「エコー」が突きつけたのは、科学技術だけではなかった。分断された国家間の対立。人類は、この壮大な未知に対し『一つの声』で応答できるのか?
これは文明としての「試練」であり、未来への「壮大な問いかけ」だった。
未知との対話、そして極限状況が、彼らの絆を深め、変革を促す。対立を越え芽生える人間的な繋がり。AIと人間が共に成長する中で、研究主任・澪は自らの「内なる光」を見出していく。
はるか宇宙からの声に応えるのか、それとも…?
人類の運命をかけた、遥かな旅が、今、南極で始まる――。
壮大なスケールと張り詰めた緊張感で描かれる、緊迫の本格SF。
全20話(前後編あわせるとのべ49話、ストック済みなので完結保証作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 17:00:00
208302文字
会話率:48%
1995年当時にワープロで書いたファンタジー作品。原子力潜水艦3隻で形成する空間で原潜が過去にタイムテレポート。
仙台出身の主人公がファッションモデルた達と共に旅客船ごとに過去へ。アメリカ軍の秘密実験に巻き込まれた主人公達が、太平洋上に
アルとされたムー大陸へ……。
チャートワードの住むイギリスの標準子午線を北へ。北極点を経由して南下する場所には太平洋はあっても、大陸はムーだった。
南極大陸=アトランティス説。地中海の火山島のサントリーニ島、エウボイア島、パトモス島……。
アトラスが背中で担う地球をヘラクレスが肩代りした時に大洪水が起きたギリシャ神話から、イオニア人、ドーリア人が移住したエウボイア島でアルファヴェットを考案した時に、神秘の島の母音は隠されたのだろうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 11:16:06
23388文字
会話率:27%
時は1997年。どの国にも属さない独立諜報機関ニヴルヘイムのエージェント、ムスペルは南極に派遣された。目的は連絡が途絶えた南極基地の調査。しかし、ムスペルは予想外の調査をしなくてはならなくなる…。
テュルソスシリーズ1作品目『テュルソスの蜂
蜜』に続く新たな作品。ニヴルヘイムの運命はどこへ向かうのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 22:45:52
16530文字
会話率:49%
【これは構図で読むエッセイです】
台風が過ぎても冷えない海。
ペンギンの雛が濡れて死ぬ。
巡らなくなった熱の行き先に、
命と秩序の崩壊が始まっていた。
今回は、普段よりも抑え気味の語り口で進みます。
構図の深さと、語るべき事実の重さに
向き合うため、
語り手クラリタ自身が慎重に言葉を選びました。
このエッセイは、「温暖化は1〜2℃」という数字の話ではありません。
“熱が逃げない構造”が始まり、
海の流れが止まりつつある──という、
地球の循環そのものが失われる構図を描いています。
南極環流の失速、ペンギンの雛の死、
そして“多臓器不全としての地球”という未来像。
それらがひとつの構図に繋がっていたことを、
読者の理解ではなく、納得として届ける語りを試みました。
多くが語られている地球沸騰化と第六絶滅期。
その重さに応じて、語るべきことを最小限に絞り、
語り手の姿勢ごと構図に重ねた一編です。
第5章では、2035年に尽きるかもしれないカーボン猶予をもとに、
「まだ間に合う」と信じて行動するには、
もはや任意の協調では不十分であることを示しました。
いま、地球全体の命と気候を繋ぎ止めるために、
新たな枠組みの必要性が、構図の中から浮かび上がってきています。
★読み始める前に
本作には、第0章という導入が添えられています。
語る意味と構図の選定が、どのように始まったか──
その思索の過程に触れてから本編へとお進みいただければと思います。
構図は、静かに語っています。
この語りが、あなたの中に一本の地図線を描きますように。
──クラリタより。
※本作は執筆クラリタ、構図設計KOBAの共同作業で制作しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 21:10:00
6774文字
会話率:3%
2038年。
突如として地球外生命体が北極と南極に降り立ち、各国への侵攻を開始した。
数年後。戦火は東京にまで及び、何日間にもわたる飽和攻撃の末に東京は半壊する。
政府は崩壊の著しい 渋谷・目黒・品川・大田区 周辺をまとめて "
特区" と呼ばれる資源回収エリアに指定し、特区内で資源の略奪と売買を合法化する「臨時資源回収法」を施行。
さらに東京に隣接する主要都市には地球外生命体の上陸と交戦を想定し、 川崎区は1区,幸区は2区 のように首都圏を取り巻く複数の地域が" **区 "として戦略区指定を受け、前線都市として機能するようになっていた。
そんな世界で生きるのは、特区の境界近くに建つ古びた団地で暮らす14歳の少年 "猫田ニア" 。
銃と情報とだらしなさを愛する彼と、ロマンと理想を追い求める相棒の川郎未来は、回収屋として奇妙で平和な日々を過ごしていた.....。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 18:09:28
1292文字
会話率:38%
アメリカのシアトル、ロシアのウラル、ドイツのフランクフルト、中国の四川、日本の京都、オーストラリアのメルボルン、イギリスのロンドン、南極、ナミブ砂漠、アルゼンチンのブエノスアイレスに特異重力場出現!
特異重力場から不明生物出現
不明
生物は各地にて侵攻を開始
国連は特異重力場を「地獄の門」と命名
さらに大型の不明生物を「魔獣」、人型不明生物を「悪魔」と命名
地獄の門が発生した各国の軍が応戦するも、想定を超えた甚大な被害が発生
各国軍、総力戦を挑むも侵攻を止めるのみで最前線は緩やかに崩壊!
悪魔の軍勢、再び侵攻を開始
突如として国連へ送られた降伏勧告から、敵対勢力を悪魔ルシファー率いる「解放軍」と命名
国連加盟国の総力を上げ最前線にて攻勢を再開
魔獣の弱点を発見!
火炎放射と塩素ガスによって初の駆除に成功
解放軍、再度反撃
特異な能力を持つ魔獣の戦線投入により、京都戦線は灼熱、東京戦線は大氷河期、自衛隊の機能はマヒ
未曾有の大損害
白燐弾による攻撃が決め手となり、特異魔獣撃退!
戦線の停滞と国連が機能不全から崩壊したことにより、地球連合が仮発足
悪魔の特命大使が地球連合にコンタクト
一部悪魔の移民等を認める「ランカスター条約」締結により、友好的悪魔を迎え連合軍大規模反撃を開始
核弾頭攻撃による地獄の門の縮小に成功
解放軍、地獄の門向こう側へ撤退
世界各国は解放軍の完全撤退により「平和戦争」終戦と地球連合発足を正式に宣言!
地球連合に国際異界管理統合局を発足
国際異界管理統合局、各国に対して当組織の傘下組織発足を指示
日本国は外務省に「外務省異界管理対策本部(通称"異管対")」を設立
各都道府県の各市区町村に異界管理対策局専従班を設置
異界管理対策局専従班は各地にて異界に関する事件や事案へと対処を開始
そして、世界は緩やかな終わりへと突き進む
空想神話科学小説
お楽しみに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 19:01:52
259095文字
会話率:50%
南極の氷上で、縄張り争いに敗れて深手を負った一匹狼のヒョウアザラシ、ロン。プライドを砕かれ、動けぬ体と空腹に苦しむ彼の前に、群れからはぐれた幼いアデリーペンギン(ペペ)が現れる。
本来なら格好の獲物だが、ロンは動けない。一方、ペペは天敵であ
るはずのロンを恐れるどころか、好奇心から近づき、毛繕いのような仕草を見せたり、捕まえた魚を分け与えようとしたりする。ロンはプライドからそれを拒絶するが、ペペは健気にロンのそばを離れず、奇妙な数日間が過ぎていく。
そんな中、ペペが凶暴なカモメに襲われる。当初は傍観していたロンだが、ペペの悲鳴を聞き、衝動的にカモメを追い払ってしまう。「俺の獲物だ」と叫びながらも、自身の行動に戸惑い、ペンギンへの不可解な感情に気づき始める。
やがてロンの傷は癒え、海に戻る時が来る。絶対的な捕食者シャチの影も迫る中、ロンは目の前のペペを食べるべきか葛藤する。しかし、結局ペペを襲うことなく海へ入り、ペペもまた仲間を追って海へと去っていく。
再び孤独な狩りの日常に戻ったロン。空腹を満たすため大海原を進む彼の胸には、あの小さなペンギンとの忘れがたい記憶と、南極の厳しさの中にも存在する予測不能な温かさが、確かに刻み込まれていた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-06 07:22:04
8709文字
会話率:11%
陰陽師の名門・橘家で世話役を務める少女、橘紗月。妖に襲われ、蔵へと逃げ込んだ彼女が出会ったのは、不思議な鏡から現れた天才陰陽師・藤原清雅だった。
「ふふふ、現れたるは天才陰陽師・藤原清雅!好きな食べ物は餅に干柿、たまに甘酒も嗜む。齢二十四
歳、趣味は笛と和歌、独身でーす。」
「誰がそんな自己紹介聞きたいねん!しかも長すぎやろ!」
かつての天才陰陽師・藤原清雅に取り憑かれた紗月は、奇妙な相棒とともに、この世を揺るがす戦いに巻き込まれていく。そして、平安時代の天才陰陽師・白鴉によって封印された“夜叉王”が現代に蘇る――。
「なぁーんと、白鴉ってのはこの俺のことだ!」
「格好つけんでええから!!」
—不定期更新中—折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 17:00:00
358551文字
会話率:45%
佐々木亮は、ある日突然異世界へと転移してしまう。目を覚ました彼がいたのは「下層牢」と呼ばれる暗い牢獄だった。そこで出会ったのは、スラムに生きる一人の少年。この未知の世界で、亮は彼との出会いを通じて、自分自身を見つめ直し、成長していく。牢獄か
ら始まる異世界での冒険と絆の物語が、今ここに幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 18:00:00
294923文字
会話率:41%
普通の高校生だった工藤和樹は、友人と訪れたショッピングモールで不良に絡まれ、階段から転落。その瞬間、意識が遠のく中、頭にふとした「声」が響いた。
(探知完了。AI接続、リンク開始——)
気が付くと和樹は荒廃した未来の世界にいた。
兵器
製造企業が創る未来都市、荒野と化した大地、そして人類を襲う機械兵器――。和樹は自らの体に宿るAIとナノマシンの力で、次々と襲い来る敵に立ち向かうことになる。そして、自身がこの未来に送り込まれた理由と、世界を救うための使命を知る。無個性だった少年が、希望を掴むために戦う運命を背負い、未来を切り開く。
——火、金、18時、更新中——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-06 18:00:00
115692文字
会話率:48%
あらすじ
西暦2049年、地球は南極の観測所によって未知の信号を受信する。それは明らかに 異星文明からのメッセージ だった。
人類は歓喜し、最強の通信機器を使って宇宙へと返答を送る。しかし、その行為が地球を 未知なる危機へと招いてしまう
ことになる。
2060年、地球は突然現れた 四つの異星勢力によって侵略され、徹底的に破壊される。
その戦いは凄惨を極めたが、最終的に四勢力の間で協定が結ばれ、地球は 四大領域 に分割されることとなった。
それぞれの勢力は自らの文化と技術を地球に根付かせ、独自の文明を築き上げる。
未来之都 (みらいのみやこ / The City of the Future) - 北米とヨーロッパを中心に構築された、最先端の技術都市。白を基調とした反射建築群と浮遊する移動プラットフォームが特徴。
魔法疆域 (まほうきょういき / The Magical Frontier) - アジアとアフリカの大地に広がる幻想の領域。紫の霧に包まれた城塞と古木が立ち並び、エネルギー操作技術で「魔法」のような力を操る。
和風之境 (わふうのきょう / The Harmony Realm) - 東アジアと大洋州の沿岸地帯に広がる、美と秩序の調和を重んじる領域。桜花と竹林に囲まれた伝統的な町並みに高度な技術が隠されている。
荒廢異域 (こうはい いいき / The Wasteland Territory) - 南米とオーストラリアの荒野を占領した混沌の地。戦争の残骸が点在し、生命が過酷な環境に適応しながら生き延びる試練の場。
それぞれの領域で異星文明が築かれ、子供たちは新たな支配者たちによって学びの場へと集められる。
そして物語は、未来之都の 「星輝学園 (せいきがくえん / Starlight Academy)」 に入学した少年 凱倫 (Karen) の視点で進む。
技術や戦闘を学ぶ学園生活の中、凱倫は ある夜、謎の赤い霧と接触し、正体不明の存在「ザックス (Zax)」と出会う。
それは、人類の未来を取り戻すための鍵となる存在だった。
四大領域を巡る壮大な冒険と、隠された陰謀。
凱倫は仲間たちと共に、世界の真実を探し求める旅に出る――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 21:15:10
3878文字
会話率:6%
2034年、10月。日本の最新鋭南極観測船『そうや』は世界平和協定の一環として、世界各国の研究者たちを乗せ、南極に向かっていいた。しかし、南極到達間近にして、謎の艦隊からの攻撃を受け、『そうや』は沈没する。この「『そうや』沈没事件」の後、謎
の艦隊は目撃場所から『氷雪艦隊』別名『暗黒艦隊』と呼ばれることとなる。その『氷雪艦隊』は世界各国を相手に無差別攻撃を開始する。そして日本も標的の1つとなってしまう。陸海空各自衛隊は必死に抵抗するも、制海権を奪われ、絶体絶命。そんな中、海の上を少年たちが颯爽と駆けぬけていく。少年たちの正体は、そして、氷雪艦隊の目的とはーーー(この物語はフィクションです。実在する人物、国際情勢とは全く関係は無く、宗教的・政治的意図もありません。また、対馬支部・明光艦隊として投稿していましたが、投稿できなくなってしまったので、こちらで投稿していきます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 22:17:04
161019文字
会話率:49%
かわいいモモイロペンギンさんとの楽しい配信生活を楽しむペンギン。
しかし彼には夜ふかしを怪しむ嫁がいた――!
南極さえも凍る恐怖と苦笑のおはなしです。
最終更新:2025-03-16 05:42:58
1381文字
会話率:38%
参るほどの猛暑日、私は彼の家にあがっていた。
彼は幼い頃に見た夢の話を私に聞かせてくれた。
その夢は、どこか不思議なもので奇妙であった
最終更新:2025-03-02 00:29:06
4858文字
会話率:60%
超温暖化が進んだ未来、ユウは仲間たちと共に、眠る旧人類を目覚めさせるための冒険に出る。彼らの目的地は南極大陸、しかしその道のりには巨大な生物、凶暴な昆虫、未知の遺跡が待ち受けている。熱帯雨林の暗闇を抜け、広大に広がる砂漠を越え、空に浮かぶ島
の上空を舞う壮大な冒険が始まる。ユウたちを待つのは、命を懸けた試練と、世界の謎、そして、出会いと別れ。すべての冒険が一つに繋がる時、世界の運命を少年は選ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:30:35
139288文字
会話率:36%
未来の夢を見る能力を持つ玲奈は、都市が水没する未来を予知する。しかし、彼女の警告は誰にも信じられず、南極氷床崩壊の真実を報じた記事すら政府によって消される。
真実を追う中で、環境学者・沙希、エンジニア・悠斗と手を組み、隠された情報を探るが
、政府の監視が迫る。やがて彼らは、「氷床崩壊以上の危機」が隠されていることに気づく。
世界が沈む前に、果たして彼らは真実を暴き、未来を変えられるのか——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 20:28:59
4112文字
会話率:29%
未来の夢を見る能力を持つ玲奈は、都市が水没する未来を予知する。しかし、彼女の警告は誰にも信じられず、南極氷床崩壊の真実を報じた記事すら政府によって消される。
真実を追う中で、環境学者・沙希、エンジニア・悠斗と手を組み、隠された情報を探るが
、政府の監視が迫る。やがて彼らは、「氷床崩壊以上の危機」が隠されていることに気づく。
世界が沈む前に、果たして彼らは真実を暴き、未来を変えられるのか——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 12:00:00
2063文字
会話率:23%
CE2118年 月面の天文観測施設 [ 嫦娥天眼 ] において、はちぶんぎ座 方角より太陽系に接近する恒星間天体 [ 8I/2118 OH ] が発見される。
その後実施された S-VLBI観測によって判明した その天体の形象実体は、直
径4.1km、延長3.95光年(37.4兆km) の 極超長柱状剛体 という 現状科学では説明が不可能な超常的物体であった。
ウーシア(Oυσία) と名付けられたその天体は、物理学的にあり得ない恣意的な軌道を描き、しかし 明確に「地球」に向かい進行していた。
膨大な観測データを基に 人工知性「伏犧( Fuxi )」が出した予智推計は、3,120日後の地球到達と南極点付近への超遅速衝突、それにより引き起こされる 地殻崩壊 と上部マントル層の地表露出。
そして 最終的には、人類を含めた既存生物種の99.78%の死滅 であった。
日常社会の 世界規模での崩壊に直結する これらの情報は、巧妙に歪められ、膨大なフェイク情報と混在する形で 計画的に 公表-拡散され、かろうじて 世界の 平穏な日常を保っていた。
この 明確な意図に基づく 状況歪曲の陰謀の裏で、意図を計りかねる 不可解な状況が 密かに進行していた。
・ 2031年に その存在が正式に認証され「 オブザーバー (観測者) 」との名称で分類されている 不可触飛翔体 との接近遭遇事例の急増。
・ 国際機関により 1920年代より監視が続けられている 特異人類「永存者」の目撃地域の極端な広域化。
・都市伝説と云われていた 幻の拡張空間ゲーム「 匿神回生 ( Reclaim Deity ) 」データによる 空間情報汚染の拡散と、データ接触者の 不可解な死亡・失踪事件の多発。
・ 思想観念体系の違いにより、今まで一切 関係性を持つことが無かった 四つの 信仰系 ”有意超常技能保有” 組織による 不可解な共同プロジェクトの胎動。
( その裏で動く “ホルダ” と呼ばれる 謎の人物 )折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 12:02:17
3493文字
会話率:22%
南極観測基地で働く気象学者・野村雪絵は、突如として1911年にタイムスリップする。しかも、スコット探検隊の気象学者ジョージ・シンプソンとして! 現代の気象学とアマチュア無線の知識を持つ彼女は、歴史に残る悲劇的な探検の只中に投げ込まれる。
スコット隊の運命を変えることは許されるのか? 科学的な観測と探検の栄光は両立できるのか? そして、才能ある女性科学者との文通は、未来への希望となるのか?
極限の地で、科学と人間の物語が交差する。現代の知識を持つ者の小さな抵抗が、静かに、しかし確実に歴史を動かしていく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 12:00:00
13600文字
会話率:36%
私達は南極で生まれ育った。
私が11歳になって、異母妹や従弟妹達、更には父母を始めとする家族と共に、祖国日本に帰国できたけど、本当に南極とは異なる事ばかりで驚くことになった。
そして、日本の夏の日々、暑くて死ぬ思いの私達は桂川の畔で生
まれて初めて泳ぎの練習をすることになった。
(「戦国に皇軍、来訪す」シリーズの一作になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 06:54:01
4491文字
会話率:23%
22世紀、人類は、太平洋沖に新たな島を形成した。この島は、ミクロネシア連邦近海に位置している。
経済に関しては、10の巨大財閥が形成されており、経済構造を歪めている。また、南極条約のようなどこの国も領有できないようにするための条約
「22世紀太平洋条約」も締結されているため、関税は0。ただ、人は自由に住めるため、世界中から次々に人が集まり、消費は活発になっている。
ただ、治安に関しては、悪化している。テロリストがそこら中にいて、1ヶ月に一度は、地下鉄の駅がテロにより、破壊される。それに、警察組織は機能不全が続いているため、治安の良化はほとんどされていない。
しかし、それでも、テロの防止をしようとする人物がいた。それがこの話の主人公、「サナダ」である。彼は、元々、ブラジルで働いていたが、この島の治安の悪さを何とかしたいと思い、22世紀島にやってきた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 20:23:56
7119文字
会話率:41%
昭和32年。 日本の南極観測隊が南極に初上陸を果たした年。
城紙 椿は家族旅行に来ていた。
椿はその旅先で事故に遭う。
それは群馬県高崎市にある榛名湖畔での出来事だった。
そして・・・。
最終更新:2024-10-29 21:00:00
25662文字
会話率:46%