顔の左側に包帯を巻いてさらに前髪で隠し、常に俯いている令嬢、ユフィは、その容姿と生い立ち、さらに魔力がないことから使用人のように雑務をこなして生きていた。
しかしそんなある日、国の決定により獣人が治める国へと赴くことが決まる。しかも獣人の国
へ到着してから知ったのは、自分が公爵家の子息と婚姻を結ぶということ。
国王に会うまでの命。
そう思って過ごすユフィは夫である公爵子息オルガの優しさに触れながら、その負担にならないよう自分一人で罪を背負おうとする。そんなユフィのどこか諦めた様子と、けれど純粋な心をオルガも感じ取っていく。
やがて来る国王との対面。そしてユフィも知らなかったことが判明し――。
優しさもぬくもりも知らないユフィは、オルガの愛と尻尾に包まれて、新たな人生を生き始める。
*短編「初めてわたしを抱きしめてくれたのは獣の公爵騎士様でした」の連載版になります。連載に伴い作品タイトルを変更しました。
短編版URL……https://ncode.syosetu.com/n0799ij/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 19:19:43
43693文字
会話率:27%
人間が治める国で生まれ育ったユフィは、顔の左側に包帯を巻き、さらに前髪で隠し、常に俯いている。そんな容姿と魔法が使えないことを理由に家族に冷遇されていたが、ある日、獣人の国である隣国へ嫁ぐことになる。
争いが絶えない両国の停戦条件として向
かうことになったユフィを待っていたのは、夫となる公爵子息である獣人の青年との出会いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 19:34:42
27547文字
会話率:28%
「いじめはダメだよ」
その一言が、地獄の引き金だった。
荒れた学校。暴力が支配し、教師さえも黙認する教室で——
宮本智明は、“いじめ”という名の連鎖に、たった一言で飛び込んだ。
その日から、標的は変わった。
教室で殴られるのは、彼だけ
になった。
声を上げない。逃げない。泣かない。
誰よりも弱そうな体で、ただ黙って殴られ続ける。
そして次の日も、また同じ場所に立っている。
誰も命じていない。けれど、誰もやめない。
「こいつならいい」
「壊れないから、いい」
やがて噂が広がる。
「あいつはおかしい。痛みを感じていない。」
いや、違う。あいつは——
何が正しくて、何が壊れているのか。
どこまでが日常で、どこからが地獄なのか。
生徒たちは気づき始める。
“壊れないこと”よりも、壊れさせようとする自分たちの方が、よほど壊れていたことに。
そして物語は静かに、教室の外へと広がっていく。
転入生、消えた教師、正体不明の男たち——
誰もが何かを抱えながら、それでも今日も、学校は始まる。
そこにはまだ、包帯を巻いた彼がいる。
笑いも泣きもせず、変わらず殴られ続けている。
まるで、それがこの世界の“正常”であるかのように。
——だが、夏休みは近づいている。
そしてその先で、智明は別の学校へと転校する。
智明は最初からこの学校に通うことを決めていた。
家から近く、転校条件を満たすためには、夏休みまで通う必要があったからだ。
ただそれだけが理由で、何も言わず、何も求めず、学校に通い続けた。
しかし、次第に智明の心は変わっていった。
転校生・聖奈が転入してきたことで、智明は何かが変わる予感を抱くようになった。
彼女は世間知らずで、荒れた学校の状況に無防備だった。
そのせいで、すぐにいじめの標的になりかけていた。
智明はその光景を見過ごすことができなかった。
「このままじゃ、また誰かが犠牲になる。」
そう思った智明は、また自分だけが犠牲になることを選び、学校の荒れた環境を変えるために動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 21:06:05
1803文字
会話率:24%
10歳のある日、俺は公園で一人の少女と出会った。雨の中、一人で啜り泣く声。
彼女は顔面全てを包帯でぐるぐる巻きにしており、人に見せられないほどの顔の病気とのことだった。
俺は包帯をとった彼女の顔を見た。「ーー綺麗だ。」彼女は顔がぶつぶつだ
らけで私が綺麗なわけがないといった。しかし俺は別のところに注目してしまった。
綺麗な金髪の髪、青い瞳、長いまつげ、整った小さな顔、潤った唇、少し彫りが深い骨格。俺は彼女が綺麗だと思った。
これは俺と少女が出会い、助け…奇跡が繋がっていく物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 11:00:00
1576348文字
会話率:40%
少し昔、広大な神の社、天界で大きな派閥争いが起こりました。
争いを起こしたのはタタラカガミという炎と雷の神です。
タタラカガミは100人の部下を従えて主神であるニニギノミコトに挑みましたが、あと一歩のところで敗れてしまいました。
敗れ
たタタラカガミは自らの身を守るため下界へ降り立ち、当時妊娠中だったとある女性の胎内の子供に取り付いたのです。
こうして赤ん坊は炎と雷を纏って生まれてきました。
彼女を産んだ母親はホトが焼け爛れ、赤ん坊を産んだ直後に死亡しました。
生まれてきた赤ん坊は呪耐法の魔力を宿った包帯で全身を巻かれ、育てられることになりました。
赤ん坊がその身に宿した炎と雷は三日三晩その猛威を発揮し続けました。
こうしてタタラカガミの化身である赤ん坊はアグニと名づけられ、
沢山の人たちの愛を受けて育てられたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 14:10:00
586229文字
会話率:60%
2月14日。そうですっ! あの黄色い馬のような乗用玩具の『ロディー』がイタリアで誕生した日でございます♪ あっ! 作品の関係性は一切ございません。
最終更新:2025-02-14 06:38:52
915文字
会話率:67%
不老不死を手にし、死という恐怖を超越した世界、ライフ。
争いをも忘れ、平穏を満喫していた人々を待っていたのは、死ぬことができないという痛みと苦しみに満ちた狂乱の世界だった。
深手を負いつつも死ぬことができず、狂気に陥った人間、傷屍人
。
その魔の手から逃げていた少年レオンは、体の各部に包帯を巻いた男性ガトリムによって救われる。
レオンはガトリムに姉を探したいという依頼を取り付け、ガトリムを自身が暮らす集落へと案内するのだった。
しかし、その背後を追いかける人物が集落へと現れ——
生きるとは何か、死ぬとは何か。不死者たちが見つめなおす物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 07:10:00
22861文字
会話率:37%
アルノルド様は、とてもお強くて、とてもお優しい御方。
アルノルド様は、あの地獄から、お姉様と私を救い出してくださった。
苦しみ悶える私に付き添ってくださった。
腐り爛れた私の体に薬を塗って、包帯を巻いてくださった。
寝たきりの私を抱き上げ
て、お外へ連れ出してくださった。
泣いてばかりの私を笑わせてくださった。
傷だらけの醜い私を、きれいだと褒めてくださった。
アルノルド様、あなたが好きです。いつまでも、このままずっと、大好きです。
いつか、お姉様が女王に即位されて、国が復興したら。私達が、奪われた全てを取り戻したら。
その時は、約束通り、私と夫婦になってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-06 21:23:17
24364文字
会話率:1%
ノルン・ニルヴァーナは、人の心が読める能力を持っている。そんな彼女は、無口で無愛想と有名な、ルシウス・ブライアのもとに嫁ぐ。いつもクールな顔のルシウスが、いったいどんなことを考えていたのかというと——ついにドラゴニアは右手の包帯を取った。瞬
間、辺りに凄まじい邪気が溢れ出る。「ふっ、ついにこの力を使う時がきたか……。我が右手に封印されし暗黒竜の力! 今、解き放つ! くらえ! ドラゴン・クロウ!」——って、なんですか、これ? もしかして旦那様って、むっつり中二なんですか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-06 07:10:00
8404文字
会話率:41%
最前線にて動く、少年兵のみで構成された特殊部隊「タランチュラ」
メンバーはクレイ、カール、ランディ、オーロン、そして俺、ダレクだ。それぞれコードネームがあり、「暴風」「オカリナ」「包帯」「貝殻」「歯車」となっている。
殺伐とした世界で生き
る5人の少年の
友情と、情けの物語。
※この物語は完全にフィクションであり、戦争を助長するものではない。この物語にはいかなる政治的意図も存在しない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 19:36:36
80119文字
会話率:56%
【包帯公爵】の異名を持つ、ベスキュレー公爵家当主アルフレッド。他人と関わることを避け、領地に引きこもっていたのにどういう訳か国王命令で結婚することになった。恐ろしい噂の絶えない【包帯公爵】相手に、花嫁の方から逃げるだろうと思っていたのにやっ
てきた花嫁シエラはアルフレッドに好意を寄せてきて……?!
<新婚旅行編あらすじ>
ヴァンゼール王国国王ザイラックからのプレゼントで、友好国であるロナティア王国へ新婚旅行に旅立ったアルフレッドとシエラ。本物の夫婦としての絆を深めたい二人だったが、この新婚旅行の裏には様々な問題があった。
波乱だらけの新婚旅行、包帯公爵夫妻は甘い蜜月を過ごすことはできるのか……!?
※気まぐれに番外編を更新します。
【カクヨムでも掲載中】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 16:29:22
443894文字
会話率:27%
とある高校の体育館、部員全員を集めた監督は声を張り、言った。
「えー、我々、白東高校男子バレー部の全国大会出場が決定し、監督として誇らしい気持ちだ! しかし、ここで慢心せず、今日も練習に励むぞ! ……という気持ちで来たのに、全員怪我をし
ているとは、いったいどういうことだ!?」
そう、監督の前で横並びになっている男子バレー部員、八人全員が腕や足に包帯やギプスをつけていたのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-04 11:00:00
1505文字
会話率:94%
シェルリーヌは小さい頃火事にあい、火傷の後遺症で右足が不自由である。父のリチャードはその火事で娘を助けたが、妻と幼い息子を失った。
しかも顔面の火傷で人相が変わってしまい、包帯を巻いてその醜い顔を隠して暮らしている。
ひっそりと暮らす父と
娘の物語りが、嵐の夜の出来事で動き出す。
*
火事による大火傷や後遺症の描写に、不快感を覚える方がいらっしゃるかもしれません。
差別的な意図は一切ございませんが、ご不快な場合はそっと閉じてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 10:36:29
7141文字
会話率:34%
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を
取って見せた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 19:29:22
5712文字
会話率:50%
田中ナツキは中二病である。
眼帯をつけ包帯を巻いた邪眼系中二病のナツキは今日も理想と妄想を謳歌する。そんな彼の前に現れたのは、本物の能力者である白銀の美少女、スピカ。
ナツキを能力者だと勘違いしたスピカとスピカを中二病だと勘違いしたナツキが
送る、すれ違い系異能力バトルアクションラブコメ、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 08:00:00
1374247文字
会話率:36%
暑い暑い夏が来て思い出すのは、顔に怪我を負った事。
半面を覆うようなガーゼを付けて、生活していた。
でも別に、傷とも欠点とも思わなかった。
私の個性として、愛していた。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座い
ません。
注意事項2
女性に傷を負わせることに抵抗がないんですよ。
あ、小説の中だけですよ。
それは、こんな過去があったからかと。
カタカナ三本タイトルですね。飽きてきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 11:33:34
769文字
会話率:60%
「ご主人様、お帰りなさいませなのです❣️」
そう言った少女はこの物語の主人公であり、この世界の主人公でもある。
その少女の名は石崎 風花(いしざき ふうか)。
金髪ロングで、メイド姿、腕には意味ありげに包帯と絆創膏がある、そんなごくごくあ
りふれた可愛げのある女の子。
君の瞳に映るそのハートは誰に向けたものなのだろうか?
その煌びやかなハートは、魅入られた者にはどれほど美しく、輝いて見えることか?
瞳の中にはハート2つ。そして、お手てで作ったハートが1つ。
すべて合わせて3つのハートがきらびく。
彼女の笑顔は誰もをすくう。
当然、彼女自身も。
ここで1度、音楽が流れ始める。
これは一人の人物の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 21:00:00
11143文字
会話率:39%
閑散とした公園。
待ち合わせをしている。
最終更新:2024-05-03 14:12:55
1619文字
会話率:26%
とある住宅街にある。
二階建ての一軒家。
最終更新:2022-12-09 15:38:17
1559文字
会話率:18%
とある少女の話ーまたは恋をした話。
高3の春。恋をした。
毎日が楽しくて、仕方がなかった。
ある日、彼に、思いを告げたー
最終更新:2022-02-09 14:57:12
1183文字
会話率:14%
法医学教室の品川の見舞いに訪れた月見里と栞は、包帯だらけの女に出会う。
彼女は治療してくれた担当医に恋焦がれ、医師に会うため自傷行為を繰り返している女だった。
ある日、法医学教室に運ばれて来た遺体を見た月見里は──。
お馴染みT大法医学教室
のホラーシリーズ。
単体でお楽しみ頂ける、「不動の焔」のスピンオフ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 22:36:21
3749文字
会話率:49%
T大付属病院のロビーに現れた包帯だらけの女。
彼女は治療してくれる医師に会いたいあまりに自ら傷を作り通っていた。
その彼女が死体となって見つかり、哀れに思った監察医月見里は……
「不動の焔」(https://ncode.syosetu.co
m/n6119hp/)の法医学教室がスピンオフで登場折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 15:03:05
3733文字
会話率:49%
昔々、人が生まれてまだまだ間もない頃の国に三人の王子がいた。王様になるために生まれたような長男、大岩のような体に恵まれ、武術の際に恵まれた二男、見た目は女性のように美しいが秀でた才覚もない三男。
ある日、三男が彼岸花の橋を渡り死者の国「根の
国」へと迷い込み、包帯を全身に巻いた蛇遣いの女王に出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 08:36:52
13937文字
会話率:52%
わけあり包帯男と推定国一番の美女であるヒルダとの婚約の顛末。ヒルダには婚約したい理由がある。贅沢して一生暮らしていきたいのだ。できる限り後ろめたくなく。ある理由により貴族は狙えない彼女が選んだのはわけありの包帯男(金持ち)である。彼女は口説
き落とすことができるのか!?
君を愛することはないと言う夫とお別れするためのいくつかのことの妹の話。こちらを読まなくても大丈夫なはずです。ヒモな弟の話もあります。→ヒモの流儀折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 11:51:54
6533文字
会話率:34%