食らい尽くしてしまいたい。
いくら憎んでも憎み足りない
いくら愛しても愛し足りない
あの男を。
人里離れた森の奥深くに、聳え立つ高い塔。
ラプンツェルは、そこで家族と幸せに暮らしていた。
けれど、十六歳の誕生日を迎え、彼女は地獄に引きず
り込まれる。
全てを奪われたラプンツェルと
彼女のすべてを奪った王のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-13 23:47:09
1004277文字
会話率:26%
神様、どうか御許しください。
わたくしは罪人です。赦されざる罪人です。罪を背負って生まれ、罪を犯して生きて参りました。
なにもかも、申し上げます。罪深いわたくしの十八年の生涯を、全ての罪を告白します。
神様、どうか、この罪に蝕まれてし
まった子羊に憐れみをおかけください。どうか、お救いください。
※本作は身体障害者を差別する宗教、それに基づいた価値観を共有する架空の世界が舞台となっております。これは架空の世界のお話で、実在する方々を差別するような異図は一切御座いません。創作の世界であっても、そのような表現には抵抗があるお方は、まことに申し訳御座いませんが、閲覧をお控え頂きますよう、お願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 15:12:35
11099文字
会話率:12%
十八歳の誕生日を間近に控えた箱入りお嬢様、ミチルは悩んでいました。
十八歳の誕生日を迎える前に幸せな結婚が出来なければ、怖いチルチルお兄様に囚われて、暗くて狭い鳥籠の中に閉じ込められてしまうのです。
おろおろするばかりのミチルに、忠実な
執事のジルが素晴らしい縁談を運んできました。お相手はなんと高名な天使様「青い鳥」だと言います。
幸せでいなければならないミチルと、ミチルの幸せを願うチルチルお兄様。青い鳥はふたりの「幸せの青い鳥」になってくれるのでしょうか……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-16 23:19:36
220230文字
会話率:35%