時は明治末期。帝都東京の近郊にある、日本建築に無理矢理洋間を足した奇妙な家。
翻訳家の鈴島は、不自由な足と火傷のある顔を人目に晒さないため、二年の間家に引きこもっていた。
生きる希望も特になく、ただ漫然と毎日を過ごしていた鈴島の前に、あ
る日若い男が現れる。
「やあ、俺を買ってくれよ」
八城と名乗り、庭から上がり込む美少年を放っておけず泊めたことから、野良猫のような八城と、もう外へ出るまいと決めていた鈴島の奇妙な交流が始まった。
元々男を相手にする趣味がない鈴島は、自分を買えと迫る八城に二つの契約を持ちかける。
「鈴島は飯の分だけ八城の体に触っていい」「この家にはいつでも泊まっていいが、その際鈴島は八城を猫として扱う」
戯れのような提案に、行く宛てのなかった八城は了承する。
改めて恋をするには全てを諦めすぎている鈴島と、今更恋など出来ない程手慣れた八城。
お互いの過去を緩やかに知り合ううちに、お互いの温もりが離し難いものになっていく。
明治時代舞台のブロマンス寄りのボーイズラブ。
あらすじがあれですけど、やらしいこと抜きでどこまで書けるか考えながらチキンレースみたいに作ったのでレーティングはしてません。ヤバそうだったらご指摘ください。
飼い猫お坊ちゃんと野良猫不良少年の両片思いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:00:00
82353文字
会話率:41%
伯爵令嬢に生まれた元男は、女になろうと努力したが男の心は消えてくれず、婚約者の存在で操の危機を悟った。このままではいけないと、火傷を負って田舎へ引っ込むことができた。巨乳ハーレムを目指──スローライフを目指していく、そんなストーリー。注意。
野郎ども向けに書いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 07:00:00
1141038文字
会話率:52%
赤ずきんは、布の被せたバスケットの中に、バゲットと葡萄酒を入れて、おばあさんの元へ買い物に行ったんだとか。
そして、赤ずきんは、寝込むおばあさんに向かってこう言った。
「おばあさん、おばあさん。なんでおばあさんはそんなに口がそんなに大き
いの?」
その言葉を最後に、赤ずきんは食べられた。胃液で半身は火傷跡の様に爛れ、髪の毛は溶かされ生えてこない。
待つのは死、のみである。
もしも、この赤ずきんの少女の物語に、狩人が存在しなかったら。
赤ずきんは、隠し持っていたペーパーナイフで、自らオオカミの腹を掻っ切った。
女を捨て、醜い身体を噛み締めながら。
「憎いっ……憎い、何も出来ない私が憎いっっ!!お前を殺して、殺して、ぶっ殺して!!私も死ぬっ!」
そんな、純血に血濡れたとある少女の物語。
白色の終焉の森に囲まれて、雪降る大地に産まれ堕ちたは大罪人。何人たりとも、彼らの鎖は阻めない。何方共々死を望む、その名は、ヴェルギリウス。
又の名を、童話殺しのスレイヤー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:00:00
232933文字
会話率:33%
戦後七年が経った昭和二十七年の夏
少女雑誌の挿絵画家、蒔田俊幸は画材屋で一人の少女と出会う。幼いに空襲で背中に火傷を負ったことで人前に出るのを嫌がり、話すことが苦手になってしまった美鈴は、戦争で父を亡くし母との二人暮らしだった。そんな美鈴に
、少しでも収入になればとモデルを依頼した蒔田。アトリエで美鈴と向き合ううちに、未熟ながらも力強い生命力に溢れた少女に惹かれ始める。
西陽が射すアトリエで、見つめ合うだけの二人の間にいつしか芽生えた感情は、一体何と呼べばいいのだろうか──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:02:41
35680文字
会話率:40%
「……嘘だろう」
小説家志望の大学生彼方すずなは、ある日火災現場を目撃する。その際、火中に飛び込む少年を救おうと奮闘するが、代償として大火傷を負ってしまう。そして数年後、懸命に生きた後22歳でその生涯の幕を下ろす。
─*─*─*─
「
……それ、嘘なんですよね」
場所はレア領緑耳地域フーシレア邸。
緑耳地域守護の令嬢であるアーリン・フーシレアは目の前の現実を嘆いていた。
頭に浮かぶのはただ、自責。自らの非力を嘆き、遂には呪いの言葉を吐いてしまう。
そしてふたりの言霊は歪に噛み合い。
「彼方すずなの異世界譚」が始まる。
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どうも、大場景です!
私の処女作、【言霊追憶記】の世界にぜひお立ち寄りください。
※定期的に改稿を行っています。アドバイス等、大歓迎です!
※当分週一配信を行いますが、執筆者多忙につき予期せず配信を休止する場合があります。執筆を諦めたわけではないので気ままにお待ちください。現段階では土曜更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 20:00:00
22006文字
会話率:27%
前世平凡OLから、クソ貧乏、クソ領主、クソ差別、農奴、父なし、母病気の六重苦を背負っての異世界転生を果たした少女、リア。
そこは普通令嬢とかじゃん!と萎えに萎えまくっていたが、娘思いの母に暮らしを気にかけてくる村人たち、仲良くしてくれる
友達と人間関係は存外悪くない。…………ま、この村でなら生涯農奴も良いかも?、などと思ったのも束の間。
突如現れた一匹の精霊に、リアはある記憶を思い出す。
この世界が前世であった乙女ゲームの世界であること、農奴などではなく貴族の仲間入りをする輝かしい将来が自分に待ち受けていること。
あれ、でもちょっと待って?本当に待って欲しい。
この村最序盤で燃えてない????
差別とクソ領主のおかげで貴族が大嫌いになってしまったリアが、ほとんど記憶のないゲーム知識とほとんど使えない前世知識を頼りにどうにかこうにか大好きなものたちを守ろうと奔走するお話です。
まあでもあたしヒロインで転生者だし!
きっと大丈夫だよね!
※R15は火傷描写などの為設定いたしました。
いくつかのタグは村炎上後なので大分先になります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 18:10:00
138672文字
会話率:40%
高校2年生と1年生の姉妹、姫野咲空と姫野美緒の相貌や雰囲気は姉妹とは思えない程にかけ離れている。
その原因は姉の咲空の顔にある大きな火傷の痕と、それを隠すために垂らした長い前髪。そして、咲空が常に表情なく重い空気を纏っていることであろう。
妹の美緒は白百合のように美しい少女であるのに……。
咲空の顔の火傷は美緒の“半身”たる神族、神狐族の朋夜が付けたものである。
咲空が持つ、祖母からもらったというエメラルドのネックレスを朋夜とのデートで着けたいと思ったのに、咲空が否定の色を見せたために苛立った美緒が、朋夜に『咲空に意地悪をされた』と訴えたのだ。
神族は“半身”を傷付けるものに容赦をすることがない。
神狐族は火を操ることにおいては神族で最も優れている。その出来事の最後、何が起こったのかは想像に難くない。
何故そんなことが許されるのか、それは朋夜が神族で、美緒がその半身だから。
神族──それは、伊邪那岐命と伊邪那美命が日本列島を去る際に、島々の守護を任された一族で神術という不思議な術を有する。
咲空はその炎に焼かれたのだ。
それでも、美緒や朋夜を責める者はいない。咲空の両親でさえ、ネックレスを貸さなかった咲空を責めるのだ。
……美緒が神族の“半身”だから。
神族にとって“半身”は何者にも変えがたい大切な存在である。大きな力を持つ神族が宝物のように大切にする存在、、“半身”である人間は神族だけでなく、人間にとっても特別な存在なのだ。
常に妹を優先しなければならない生活、、そんな生活に疲れきり、唯一の宝物を壊されたことで希望を失い、すべてを捨てようとした咲空を救ったのは───?
アルファポリス様でも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 19:40:00
313591文字
会話率:50%
コンビニバイト歴3ヶ月、普通の女子大生・ユカの悩みはひとつ。
――同じシフトの佐久間さんが、どう見ても“普通じゃない”こと。
音を立てずに歩く。気づいたら真後ろにいる。油の中からトングを取り出す(火傷なし)。
レジ打ちも品出しも完璧だけど
、人間らしさはゼロ。
もしかして…忍者? いや、そんなバカな。
でも今日も、監視カメラにだけ映ってないの、佐久間さんなんだよな。
そんな感じで、“ただのバイト仲間”への疑惑が日に日に増していく。
でも誰も信じてくれない。
バレそうでバレない、笑って忘れられるかと思いきや、また次の事件が起こる――!
これは、現代に生きる(たぶん)忍者と、その日常に巻き込まれる女子大生の、どこかズレたコンビニライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:20:00
27100文字
会話率:36%
「はいはい、わかったわかった」
それが私の口癖。周りの聖女たちの色恋沙汰も、貴族に見初められたいという野心も、正直どうでもいい。私はシンドラ。顔に醜い火傷痕を隠し、教会で息を潜める亡国の王女。心を殺した日々の中、ただ趣味のインテリアコーディ
ネートに没頭するだけだった。
――だというのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:11:14
8398文字
会話率:23%
子爵令嬢アデルとビョルン王子は幼馴染で、アデルは幼い頃にビョルンを助け身体に火傷を負っている。でも彼はその時に訪れていた隣国の姫が自分を助けたと思い込んでる。アデルはビョルンを好きだが醜い火傷跡が残ってるため気後れして伝えられない。やがて月
日が経ち、隣国の姫が留学してきて再会する。ビョルンは助けてくれた姫に改めて惹かれ婚約する。彼を愛してるアデルは私が助けたのよと言いたいが言えないジレンマと、愛してもらえない悲しみとで苦しむ。魔女を探し出して、美しい声と引き換えに火傷を直してもらう。火傷が消えた彼女は勇気をだして、しゃがれてしまった声で彼に伝えようとする。彼からは遠回しに拒否られ、しかも美しい声に癒されていたよと言われてしまう。絶望の中、ビョルンと隣国の姫クリスタの婚姻式が始まる。再び魔女の元に行ったアデルは美しい声を戻して欲しいと頼み、魔女に恋が成就しなければ死ぬという薬をもらう。成就しないと分かりながら薬を飲んだ彼女は、婚姻式の夜、美しい歌声をビョルンに聴かせる。拍手喝采の中、アデルは彼が幸せならばと満足し、翌朝、誰にも気付かれずに消える。哀れに思った魔女はアデルを魚に変える。魚になってもビョルンに近付こうとするアデルだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 11:54:15
2213文字
会話率:11%
「闇の魔術を使う悪女」と罵られ、王太子に婚約破棄された聖女レイラ。彼女の持つ「浄化」の力は、あまりに強大ゆえに恐れられ、ついには呪われた辺境の地へ追放され、「魔物」と噂されるヴァレリウス辺境伯に嫁がされることに。
絶望の中、辺境伯の居城に
辿り着いたレイラを待っていたのは、噂とは異なる孤独な美丈夫だった。レイラは彼の呪われた火傷を癒やし、荒れ果てた領地を浄化していく。その中で、辺境伯はレイラを誰よりも深く愛し、惜しみない溺愛を注ぎ始める。
一方、レイラを追放した王都は、彼女の力を失ったことで呪いに蝕まれ、病と飢饉に苦しむことに。かつてレイラを断罪した王太子と妹は、その報いを受けることになり……。
悪女と罵られた聖女が、真実の愛と居場所を見つけ、辺境の地で永遠の幸せを掴む、痛快ざまぁ&溺愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-02 07:00:00
2895文字
会話率:42%
辺境伯令嬢レイテ・ハンガリアは極悪である。
幼い頃から領地の哀れな孤児らにパンをパシらせ(※金持ちアピールで釣銭はあげた)、魔物との戦いで夫を亡くした未亡人らを下女にして容赦なくコキつかい(※逆らえないよう給料は嫌味なほどあげた)、さらに
反逆者を許さぬように職にあぶれた者たちを集めて戦士団を作っているという極悪ぶり。
まさに悪である。
そんな彼女がある日、火傷まみれの奴隷を買ってみると――?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 15:53:44
411394文字
会話率:52%
「レイチェル! お前との婚約を破棄する!」
悪女レイチェルは皇太子から婚約破棄され、妹に奪われた。
代わりにあてがわれたのはバケモノと噂されるマディソン・ヒース辺境伯。
左半身に赤くただれた火傷痕のある、辺境の守護神である。
遅
れてやってきたマディソンは血と火炎の香りを漂わせ、レイチェルに火傷痕に覆われた手を差し出す。
「このような血塗れの手でもよろしいか」
「わたくしはこれほど美しく素敵な手を知りませんわ」
悪女な聖女は返品不可である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 18:07:06
7179文字
会話率:37%
【毎日朝6:00更新/10話完結】【ネトコン13参加作】
愛は、燃料だった――。
2030年の日本。
異能力に目覚めた少年少女たちは、その力を恐れられ、ひそやかに生きることを強いられていた。
青い炎を操る少女・日向灯里(ひなたあかり)
も、そのひとり。
かつて、幼なじみを火傷させてしまった過去から、自らの炎を憎み、心を消火して生きてきた。
そんな彼女に届いた一通の手紙。
「あなたの力は、まだ『否定』されるべきものでしょうか。」
映っていたのは、異能力者たちの希望に満ちた姿。隠れることのない晴れやかな瞳。
日本海に浮かぶ人工島〈天照島〉――。
島へと渡る決心をした灯里を待っていたのは、再会、そして、風のように淡く儚いひととき。
しかし、再び灯りはじめた日常の裏で進行していたのは、すべてを呑みこむ巨大な「計画」だった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:00:00
93007文字
会話率:40%
主人公のアイクは、12歳で両親、家を失いそして妹は、全身に火傷を負った。失意のどん底にいたアイクは、もう何も失わせないため、復讐のため、妹の為、王都へ向かうがわずか3年でホームレスになってしまう。自分の人生に悲観していると悪魔がいるといわれ
るレヴィスタンという場所に行き、悪魔ルシファーと出会うそこからアイクの人生は、大きく変わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 04:12:31
16931文字
会話率:52%
赤石保の罪状が決まり。
情状酌量の余地なしで、死刑と確定した。
被害者は、先川晴美。当時19歳で、加害者の赤石保とは、同級生でる。
赤石保には、軽度の知的障害が有り。
高校生の時に、虐めにあい。右手の自由を失っている過去がある。
黒田
久が、サッカー部の部室で。赤石保に対して、イジメを行い、ストーブの上に有ったヤカンをひっくり返して、右手と、胸に大きな火傷を負っている。
その事件以来、右手の自由は無くなり。
当時、サッカー部のマネージャーをしていた、先川晴美が、時々赤石保の面倒を見ていたらしい。
火傷した、赤石に何度も水をかけて、助けたのも彼女だ。
赤石は、火傷をして3日間、生死をさまよい。
右手の自由は無くなったが、生きて帰ってきた。
その後、黒田一家は引っ越しをして、黒田久は行方不明となっている。
和歌山の人里離れたキャンプ場で、事件が起きた。
キャンプ場の防犯カメラには、赤石と先川しか映っておらず。
二人が同時に入り、血だらけの赤石だけが写り込んでいる。
赤石は、キャンプ場の山から降りて、電波がギリギリ使える場所で、救急車を呼んだ。
警察は、先川晴美殺害の犯人として、赤石を逮捕して。取り調べを開始。
弁護士は、障害者として、情状酌量を求めたが。
裁判中に、赤石が無罪を訴えて。
裁判が2年に延び、情状酌量は消えた。
さらに、先川晴美は、首の刺し傷が致命傷の即死と判断されたが。
先川晴美の胸には、32カ所の裂傷が見られた。
猟奇的にも見えるが、ナイフも持参している。
計画的とみなされて、残虐非道から死刑が言い渡された。
2028年の大晦日に、青山和也が自首してきた。
「僕が、先川晴美を殺害したかもしれない」
自称ゲーマー。SNSを駆使して、ゲームの契約を取り。投げ銭やグッズ販売で、生活をしている。23歳のオタクだ。
2029年の夜明けは、渡瀬佑と清盛先輩にとって、最悪のスタートとなった。
2029年1月5日、一人の女性が神戸の明石署の門を潜った。
「私が、先川晴美さんを、殺したかもしれません」
橙野茜26歳が現れた。
彼女は、ゲーム・ストレンジャーと言うチームにぞくしていて。自他ともに、認められているゲーマーです。
彼女が言うには、電波の入らない寂れた旅館に集められて。「新作のゲームをしていた」そうです。
アリバイの立証は難しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 10:53:09
12772文字
会話率:27%
シングルマザーとして生活するフローラは、顔に火傷を負い「不出来」と偽る息子アレンと共に、貴族たちから蔑まれる日々を送っていた。
侯爵夫人イザベラとその娘セリーナは、フローラ母子を執拗にいじめ抜く。しかし、フローラの夫は実は第一王子セドリッ
クであり、アレンも次期国王としてその美貌と才覚を隠していた。親睦会で全てを明かした王子夫妻は、傲慢な貴族たちにやり返しをし、偽りの日々は終わりを告げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 21:36:02
5212文字
会話率:37%
リフレの婚約者フルオリーニは聖女オクタヴィアの聖騎士を務めている。
誉高い役職だが、聖騎士に選ばれてからフルオリーニはお茶会をドタキャンしたり、買い物に行ってもリフレを蔑ろにして聖女に頼まれた品を吟味するようになった。
誕生日のエスコートも
、当日になって聖女と食事の約束があるからと断られてしまう。
そんな中、先輩アランの家を二人で訪れることに。
子供が火傷をしても、聖女からの呼び出しに即答するアランと諦め切ったアランの妻の姿に、将来の自分を重ねたリフレは決意する。
「私の人生に、私を大事にしてくれない人は必要ありません」
そんな扱いをしていたら捨てられて当然なのに、なぜかずっと一緒にいれると疑っていない男の顛末とは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 19:58:53
20068文字
会話率:38%
もう人生なんてうんざりだ。
人は平気で裏切るし、弱者のことを何の躊躇もなく淘汰してくるのだ。
両親は最低なクズだった。お袋は毎回違う男を連れてきては犯しあってはおれにタバコの火を押し付けてきて火傷させてきた。
度々変わる親父もみんなおれのこ
とを放っておいておれの稼いだ金を全部奪っていく。
そんなあいつらのせいでおれの物理学者の夢も潰えた。
そんな両親に影響されてはおれもろくなもんでなく、人間関係は劣悪の一言。
もう準備はできてる、
靴を揃えておれは楽になる
次はいい人生になってくれ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 22:00:33
1166文字
会話率:24%
婚約破棄。それは貴族学園における、四季折々の風物詩。
私はそれを優雅に観察し、紅茶をすするだけの地味令嬢。
恋なんて火傷の元、興味も関心も──ないはずだった。
でもある夜、魔道具の不具合で“本当の顔”を晒したら、
親友の婚約者がこっちを見
て言ったのよ。
「また会えたね」って。
……いや、待って。なにその詩的なテンプレ台詞?
ていうか、あなた、うちの親友のフィアンセよね?
恋愛劇の観客席にいたはずの私が、気づけば舞台のど真ん中。
友情と正体と、若干めんどくさい詩人気質の男を前に、
私が出す答えはただひとつ。
「そんな恋、断って差し上げます」
これは、“婚約破棄ウォッチャー”が、
“恋の主役”に選ばれてしまった皮肉な物語。
──仮面を外すのは、誰のため?
私の紅茶が今日も少しだけ苦いのは、たぶんそのせい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 15:45:18
6964文字
会話率:27%