魔王は、戦士コランゼの手により斃れた。不吉な予言を遺して。
──真の魔王は人間に紛れて、復活の時を待っている
魔王の言葉は真実か? コランゼと仲間たちが斃した魔王は影武者だったのか?
凱旋した戦士コランゼと仲間たちの偉業を讃え
る場にて、勇者の称号を与えられたコランゼの言葉が、王太子エルテリスに突き刺さる。
──奴だ! 奴こそ真の魔王だ! 魔王を斬った俺だから判る!!
護衛騎士コルテに助けられ、辛うじてその場を脱した王太子エルテリス。魔王呼ばわりされた彼の復讐の手は、勇者コランゼに届くのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 17:40:00
88342文字
会話率:54%
七十年の時を経て、はるか北方の空中都市に住まう〈天の民〉が再び〈地の民〉への侵攻を開始してから九ヶ月。
戦況は膠着し、戦線から遠く離れた〈地の民〉の国々ではまるで戦など起こっていないかのような平穏な日々が過ぎていた。
たった一人の身内
であった祖父ワクトーの死後、生まれ育った村を出た薬師の少年カナンは、流れ着いたプレストウィック国の領都の薬屋で住み込みで働いていた。
領都は表向きは平穏であったが、隣国ガラハイドの予言者の告げた不吉な予言が密やかに人々の心を不安にさせていた。
その予言によると、七十年前の先の大戦では越えられなかった天然の要害・ギズサ山脈を越えて、〈天の民〉の軍勢がここプレストウィック国に攻めてくるというのだ。
母親の身分が卑しいガラハイド国の若き領主を蔑んでいるプレストウィック国領主アリダールは、予言を携えてやってきたガラハイド国の使者を無下に追い返したが、その直後から国中の地の水晶をかき集め始めていた。
〈天の民〉は地の水晶には触れる事が出来ないという言い伝えがあったからである。
そんな中、カナンの雇い主の薬屋の主人が、報奨金欲しさにカナンが水晶の首飾りを持っていると役人に密告してしまう。
その水晶の首飾りは祖父の形見であった為、領主に献上する事を拒否するカナン。
激怒した役人がカナンを捕らえ、力づくで彼から首飾りを取り上げようとした時、突如黒衣の男が現れる。
この謎めいた黒衣の男エイデンとの出会いによって、カナンは天と地ふたつの民の存亡をかけた戦いに巻き込まれていくのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 12:39:34
117476文字
会話率:38%
レタ王国で最も名門とされるマートン家の当主ペガ・マートンは、ある夜会で、北部に位置する家系で生まれた紫髪の美しい赤子の噂を耳にする。しかしその直後、予言者シレネが「紫色の髪を持つ家系の者がマートン家を滅亡に追い込むだろう」との不吉な予言を発
表する。ペガは予言を信じ、先手を打つべくその家系を襲撃。
時が経ち、ペガの息子シランは、ある湖畔で美しい少女ラベンダーと出会う。彼女は、かつてマートン家に滅ぼされた家系の生き残りで、失った家族や友のことを心の奥に秘めていた。シランは彼女に惹かれ、友達として近づくが、やがて二人の運命が悲劇的な真実へと繋がっていく。
シランとラベンダーは友情と初恋を育むが、二人を引き裂こうとする過去の因縁が次第に明らかになり、彼らの関係は複雑な運命に巻き込まれていく——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 15:24:09
2109文字
会話率:51%
「きっとさ、わたしたちはずっとここにいたんだよ。この"世界樹"の大地の上で、ずっとずっと友達でいる」
数えきれないほどの星の集団が化石となり、空間の大半を岩石が埋め尽くした、遥か未来の宇宙。
銀河系の集合構造、フィ
ラメントの1つである"世界樹"。それは偉大な科学者たちが築いた、宇宙で最大の叡知の領域。
その"世界樹"の、とある田舎惑星で生きていた少年ミーケは、思い出を失った少年。思い出から逃げてきた少女リーザと、今はふたりぼっち。短いけど長い時間を、一緒に生きてきた。
一方、小国家《アズテア》の姫であり地質学者のザラは、不出世の学者であった母が残した、この宇宙から失われたものに関する不吉な予言を研究していた。
その研究が、ミーケたちが旅立つきっかけにもなり、そしてその旅立ちが、直接的なすべての始まり。
伝説の大学者だったらしい変な占い師。使えないはずのガラクタ船。失われた水の研究記録。最初の知的生命体。空間を超えるものたち。滅びゆく最後の時間。
そして、≪虚無を歩くもの≫。
多くの出会い、多くの謎、そして迫りくる恐ろしき敵。
それは全て、このユニバース(唯一の宇宙)の物語。
※「ノベルアップ+」にも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 18:22:56
619297文字
会話率:35%
大学生の橘灯里はバイト先の児童養護施設の目の前の酒屋の軒先で営業をする占い師と出会う。ある日、その占い師に「厄難の相がでている」と言われた灯里。その予言の通り、数日後、突然施設がテロリストの一行に占拠されてしまう。
彼らの狙いは大手製薬
会社で発明された新薬を奪うこと。実は灯里は数々のセキュリティシステムに登録しているその製薬会社の社長の一人娘だった。
新薬を手に入れるまでに与えられた期限は一週間。施設を人質に取られた灯里が警察に駆け込んだりしないよう、海外の軍事訓練を経験したというコードネームJadeと名乗る男を監視役に付けらてしまう。
彼を振り回そうとする灯里だったが、薬の秘密やそれを横取りしようとする新たな組織の登場で、お互いしか頼ることが出来なくなった二人は協力関係を密にしてゆく。
しかし、薬を巡っての争いの最中、 Jadeは灯里を庇い銃弾に倒れてしまう。
Jadeが居なくなってはじめて知る彼の本当の正体に驚く灯里。
見事に灯里の不吉な未来を言い当てたインチキ占い師が最後に告げた新たな予言とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 14:41:16
52383文字
会話率:19%
「お嬢さん、あんた、近い未来に大変なことが待ち受けているよ……」
エリス・ステュアートは、街で占い師の老婆から不吉な予言を告げられる。
しかし、第二王子エドワードとの婚約披露パーティーを控え、幸せの真っただ中にいるエリスは気にも留めなかっ
た。
パーティー当日、エリスはエドワードから婚約破棄を言い渡される。
エドワードは、伯爵令嬢であるエリスを捨て、娼婦のジャンヌと結婚することにしたという。
婚約破棄を境に、ステュアート伯爵家はあっという間に没落し、一家は散り散りになる。
エリスは、行方不明となっている第一王子のジョンと結婚し、王妃になって自分からすべてを奪った者たちに復讐することを誓う――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 22:40:02
63043文字
会話率:47%
中高生であろう男女が夜に買い物をしていたら。
不気味な「ナニか」が不吉な予言を遺す。
少年は。 少女は。
恐怖にどう対処するのであろうか。
家紋 武範様主催の『牛の首企画』参加作品です。
家紋 武範様、宜しくお願い致します。
最終更新:2022-07-17 00:03:32
3773文字
会話率:39%
隣国の人質王子は言った。『俺たちにとって、この理不尽な世の中をひっくり返さないか』と。それに対して幽閉王子は答えた。『私の意に介さないことを強制したその時、私は容赦なくあなたを殺してやる』と。
不吉な予言をうけたセシリア―トは生きるため
に本来の性別を隠し王子として幽閉生活を送る。そんな中、掴みどころのない隣国の人質王子ヴィンセントと出会い自由を求めてこの地獄から抜け出すことを決心する。しかし、セシリア―トもヴィンセントもお互いを信頼しているわけではなかった。それでもセシリア―トの聡明さとヴィンセントの機転の良さでお互いの目的のためにあらゆる困難を潜り抜けていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 22:29:39
113967文字
会話率:47%
JR新大阪駅の新幹線乗り場で、始発の発車時刻を待っていた私。その前に、得体の知れない老女が現れ、ある「不吉な予言」を口にする。
最終更新:2020-07-19 01:01:35
3612文字
会話率:31%
突然話しかけてきた女子高生は不吉な予言を残して去っていく。彼女は何者なのか。
10年後、アーモンドの花が咲く頃に、僕はその答えにたどり着いた。
キーワード:
最終更新:2020-01-10 23:12:49
2742文字
会話率:59%
「どうか聞いてください。今年、西方より大いなる災いがこの国を襲います」
平和を謳歌する王国に王女アルフィーナの不吉な予言が告げられる。だが、反逆者の血筋を疎まれる姫の言葉は無視される。
経済学部院生から行商人の子に転生した主人公リカルド
は身分社会で大商人の妨害に苦戦。情報を求めて入った学院でも早々に反感を買っていた。
そんなリカルドを庇ったのはアルフィーナだった。「王女なんてボラティリティーの高い人間には近づかない」と保身に走ろうとするリカルド。だが「策士を気取ってる割にチョロい」と幼馴染に嘆かれる彼は、姫の予言に巻き込まれていく。
「もっともらしさは問題じゃない。仮説の成否を検証できるデータをどう取るかが重要だ」
災厄の本体ではなく被害後しか映さない予言に対し、リカルドは現代知識の概念を魔力災害に応用することで解明していく。
◇◇◇◇
2017/10/08:全11章(約98万字)で本編完結しました。
2018/01/06:後日談完結しました。
2018/11/04:後日談Ⅱ『水色の商品開発』完結しました。
2019/04/05:後日談Ⅲ『特別なご褒美』完結しました。
2018/11/05:おかげさまで講談社レジェンドノベルスより書籍化です。
2019/04/05:2巻発売となりました。よろしくお願いします。
この小説はセルバンテス様にも投稿しています。
© 2016 のらふくろう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-25 13:15:15
1082115文字
会話率:49%
(※毎週月曜更新予定)
アルビオン大英帝国に相並び立つふたつの公爵家、白雪公スノードロップ家と黒馬公セングレン家。
白と黒の両家が興された昔からずっと、白雪公と執事、そして黒馬公の三者は、古き因縁による復讐の連鎖に絡め取られ、数百年も殺し合
ってきた。
春荒れの嵐の日、白雪公と執事が亡くなり、突然の出来事にスノードロップ家は動揺する。
わずか七歳でスノードロップ家を継ぐことになった白雪姫・リィンセル。
白雪公の執事たるボイド家の一人息子・コハク。
執事の父と長年仲たがいしてきたコハクは、それまでの考えを曲げ、幼いリィンセルの頼みにより新品執事となる。
白雪公と執事を葬り去ったのは、黒馬公セングレン家現当主、黒太守・ダネル公。
父を殺す息子になりそこねたコハクは、慈悲の十字短剣<ミセリコルデ>をもって、ダネル公へのねじれた復讐を求める中、スノードロップ家には印度から来たサーカス団の踊り子・アリアドネが現れる。
彼女は生き別れになったアルビオン人の肉親を捜していた。
「白雪姫には呪いと毒がつきものだ。白の公爵家の小さなお姫様はこの先無事にはいられまいよ」
不吉な予言を告げるダネル公は過去、白雪公と執事の凶行により妻子を喪っていた。
「お父様がおっしゃってましたわ。古き因縁は、いつか、だれかが、断ち切らねばならない、と」
七人のしもべを従えたリィンセルの願いをかなえるためには、十字短剣をもつコハクの復讐を止めなければならない。
「私のほんとうの父がここにいたら、こんなふうだったかしら」
まだ幼いリィンセルを守りたいと思うアリアドネは、正体を知らぬままダネル公に父の面影を見ていた。
(※カクヨム、Pixivにも同じものを投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-09 23:00:30
127411文字
会話率:41%
ムカつく奴は、ぶっ飛ばす! でも義理には厚い主人公のレブは、人型の魔族。
『魔界は滅亡する』。不吉な予言の真偽を探る為、魔王軍四天王のレブは、人間の都
市に潜入していた。
先代の魔王が亡くなった魔界では、現在、跡目を巡って抗争が勃発中
である。
いまさら誰の子分にもなりたくないレブは、街で適当かつ気ままな生活を送るつもり
でいた。なのに、魔族や人間の事件に巻き込まれてしまう。
そんな任侠冒険ファンタジー。
毎日更新。全29話にて完結予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-30 20:13:33
130628文字
会話率:30%
富ヶ山(とみがやま)高校に入学して早一年。タイムループが日常になったこの高校で朝光一は過ごしていた。周りの生徒が日常的にタイムループマシン『TM』を使う中、朝光だけはTMを頑なに使用しなかった。――――初めてだからこそ感動するんだよ。その言
葉をモットーにTMを使用しないことを選択し続けてきた彼。そんなある日、放課後の教室で一人の少女に出会う。TMによって生まれる問題、そして壊れ始める友情に彼女は朝光に助けを求めるが……。そして、山で出会った謎の少女。彼女は朝光に不吉な予言をする。「あなたに将来よくないことが起こります……」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-06 21:00:00
6617文字
会話率:22%
小学五年生の庄内ミツコは祖母が大好き。花火大会の日、祖母の宝物であるヒマワリの髪飾りを身につけていくつもりだった。しかし、ミツコが髪飾りを友達に見せたくて学校に持っていったせいで祖母は家の階段から落ちて病院に運ばれるという事態となる。さらに
、親友が「おばあさんが死ぬ」という不吉な予言を残し、ミツコは自責の念に追い込まれる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-01 12:52:31
13619文字
会話率:44%
※JUGEMブログにても掲載※今を去ること一千五百年前……。洋の東西を問わず、人間社会は未だ発展を見ることなく、危殆に瀕しようとしていた……異界より喚び寄せられし、一匹の悪魔によりて……。やがて危難は去ったが、しかし悪しき魔は未だ侮りがたく
、未来永劫、人々の語り継がれる脅威となろう……。「百五十年後、暗黒の淵よりデビルは復活する」不吉な予言を耳にした朝野景子は、その後自身とその血族にふりかかる災難と闘争を予感することなく、のほほんと達者に暮らしていた……。人類社会は、科学的土台をもとに、世界的な統一を目指している最中のことであった。西暦という暦は、これを機に失われ、ENNJUの時代は今、ここに幕を開ける――! この物語は、破魔と類いまれな能力とを有した一族と、〈危機〉の代名詞として幾度となく政治利用されるデビルと、そしてアナーキーな人間社会との熾烈な戦いの連鎖を追ったものである……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-05 16:46:37
61017文字
会話率:53%
かつて、国を滅ぼそうとした魔王を封印したヘルヴォール王国。しかし、数百年後に復活するという不吉な予言が残った。
封印から500年後、ついにその兆しが現れる。そして、再びそれを止めようとするのは国きっての騎士と、神が遣わした騎士であった。
(中編小説です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-09 11:02:59
3148文字
会話率:45%
本人の意思に関わらず不吉な予言をしてしまうという呪いじみた体質を持つ如月夏樹は、ある日クラスメイトの凍空真白に予言をしてしまい……。
最終更新:2012-08-25 18:26:50
37046文字
会話率:37%
大昔、人間に滅ぼされた鬼。
最後の鬼が死ぬ直前に不吉な予言を残していった。
「再び鬼の魂が蘇るとき、鬼も蘇るだろう」と
それから千年後・・・
最終更新:2011-11-26 23:56:54
2232文字
会話率:21%
ただそこにいるだけで災難を呼び込んでしまう私を、人は『トラブルメーカー』と呼ぶ。
人は災難に巻き込まれることを恐れ、私は孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、孤独な日々を変えるきっかけが私に訪れる――それは、転校。しかし、転校初日、バカ兄
貴が不吉な予言を下してくれた。
『今日は、お前の人生で最高の出会いがあるらしいぞ!』
あんたの予言は当たった試しがないのよ、バカァ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-17 00:22:58
20214文字
会話率:31%