十七世紀イタリア、バルティリ辺境伯領の土地管理人の息子ディケルは、村の伝統行事で錬金術師を名乗る少女を助けたことにより、世界の真理を巡る争いに巻き込まれる。それは二十一世紀へと続く宿命の連鎖の始まりだった。
この作品は「カクヨム」「ステキ
ブンゲイ」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 13:59:46
223998文字
会話率:48%
東京都千代田区神田神保町。
ここには世界一とも言われる古書街がある。
その一角に十年前に突然現れたその建物。
それは一見するとごくありふれた建物であるが、実はある目的のためだけに特別に設えたものである。
その目的。
それは本の収納。
そして
、この建物の主が天野川夜見子。
天野川夜見子。
彼女が暮らすこの建物を埋め尽くしている本が二千万冊とも三千万冊とも言われる彼女の蔵書のほんのわずかであるという有名なビブリオフィリアである。
彼女が使う膨大な本の購入資金は古今東西あらゆる言語を読み解ける彼女の異才に目をつけスポンサーとなった日本はおろか世界をも闇から支配する橘花グループのオーナー立花家から得ているものである。
だが、たとえどれだけ潤沢な資金があろうとも、それだけでは他人の本棚にある貴重な本が手に入るわけではない。
しかし、彼女にはその手段があった。
天野川夜見子の望むものを手に入れるために粘り強くそれをおこなう優秀な交渉人。
一方でどのような好条件を提示しても首を縦に振らない蔵書家はためらいなく殺して目的の本を強奪するという裏の顔を持つ人間。
それが彼女が持つ手段。
蒐書官なのである。
「……私には世界中から本を集め、それを読むという崇高な使命があるのです。そして、そのために日夜命がけで働いている者たち。それが蒐書官なのです」(天野川夜見子)
これは世界屈指の蒐書家「古書街の魔女」こと天野川夜見子と、日本人の、それもそのほんのわずかな者にしか顕現しない特別な能力を駆使する彼女の使い魔たる蒐書官たちがあらゆる手段を使い世界各地に眠る幻の書を手に入れていく物語。
※長文を多用しているので横書きでも読みやすいように一文ずつ間隔をあけています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 04:37:39
788109文字
会話率:56%
中央ヨーロッパのとある小国にある、世界一美しい図書館には風変わりなサービスがある。その名は”宅配司書”。一人の女性司書が、世界各国どこへでもかけつける。地球上のどこかで待つ、たった一人のための本のプレゼン――ブックトークを届けるために。
「英語圏の本ならなんでも」
「舞台化に適した原作本」
「寂しいとき、寄り添ってくれる一冊」
彼女はどんな依頼にも、選りすぐりの数冊を選び、物語のように一冊一冊を結び繋いで、あなたに紹介してくれる。
アウトサイダーと言われる人々が示す生き方。天才が持つ傷。孤独がくれるギフト。
社会の王道からあぶれてしまった人々へ紡ぐ、本の紹介。
書物たちの世界は奥深く、時に人生のひみつにたどり着いてしまうかもしれない――。
人生が息苦しく感じたことのあるあなたへ贈る、ビブリオ・トラベル・ロマン。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 18:32:13
106519文字
会話率:33%
「願わくば、あなたの次なる目覚めにも光があらんことを...」
ここは、神様も人も精霊も動物もみんないる、私たちの知る世界ではない不思議な世界。
死んでもなお天国へ逝けない魂を葬(おく)るために造られたビブリオドール。
愛する弟を失い、生きる
気力を無くしていた元凄腕の傭兵カリオン。
これは、神さまが結んだ縁で出会った二人が世界を旅するちょっと悲しくてとっても優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 13:06:33
344461文字
会話率:47%
「野ウサギと木漏れ日亭」番外編。
作中登場のドルイド僧オークルオードの過去編。読んでも読まなくても平気。
読んだら「野ウサギと木漏れ日亭」と「dorobouneko」がつながります。
「野ウサギと木漏れ日亭」ワールドを楽しみたい方必見。
もちろんこのお話だけでも楽しめます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 16:25:01
37715文字
会話率:30%
魔女のアルバ。
ふつうの街に暮らしている。
ふつうの主婦。
彼女は毎日、夕暮れ時に日記を書く。
日記には魔女アルバのつぶやきが連なる。
この世の台本を書いた創造主との語らいを、淡々と、文字にする。
御神託、神からのお告げをオラクルと呼ぶ。
まるで日記はオラクルのよう。
「この日記、あとからみたら、ビブリオマンシーみたいになるかしら」
ほうきで空を飛ばない系の魔女が綴る日記シリーズ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 22:10:09
14902文字
会話率:14%
魔力はあるが魔法が使えないハーフエルフの少年エレンは、ある日【魔導書の司書】を名乗る精霊ビブリオと出会う。
なんの呪文も書かれていない真っさらな魔導書。縁を結んだ精霊の力を借りられる魔道具らしい。
国々を巡り、精霊の声を聞き、時に災害
に立ち向かう。助けた精霊を力に変えて、今日も彼らは旅をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 22:17:04
20456文字
会話率:32%
アイルス・サーペットは街唯一の図書館司書。助手のサイルス・シャーロットと二人で「ビブリオ・トゥ・シーオウ」という図書館をやっている。
平穏に過ごしていたアイルスとサイルスの二人。とある出来事をきっかけに奮闘するはめに!?
最終更新:2024-05-14 21:03:25
1538文字
会話率:65%
本好きな主人公が、図書館で手にとった本の中に吸い込まれてしまう。
そこで、同じく現実世界から本の世界にトリップしてしまった少年と出会い、読んだことのある本、読んだことのない本の世界を行き来しながら、現実世界に戻る方法を探して奮闘する物語。
同じ本でも二人は読んだ解釈や感想が違うから、読み手が登場人物になっちゃうと、ストーリーが変わってしまう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 14:36:05
762文字
会話率:0%
新米捜査官のリオと、魔導書庫の管理人を務めるジルは、幼馴染み。
お互いひそかに片想いしている二人は、ある魔法具の盗難事件を一緒に捜査することになった。
行動を共にするうちにくすぶっていく恋心。一方、事態はにわかに大きくなってゆき――。
「
彼女を助けたい。〈書庫番〉の呪われた使命から」
――かつてこの世界は、魔導のほとんどを失った。〈書庫番〉に悪夢を託して。
*ノベルアッププラス開催「エイプリルフール23ゲリラフェア」および「魔法のお守り短編コンテスト」参加ログ
*カクヨムでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-19 18:04:53
54351文字
会話率:31%
――人を通して本を知る、本を通して人を知る
小〜中学生(例外あり)たちが各々好きな本を紹介し合ってワイワイなんやら繰り広げる予定のお話です。
語り手の小4男子がめちゃくちゃがんばるぞ。
★『ビブリオバトル』について
実在する書評ゲームで
す。
ルールについては公式サイトの説明ページ(http://www.bibliobattle.jp/koushiki-ruru)、もしくは下の小説の「1-3-2」を読もう。
★作中に登場する本について
すべて実在しているものを扱っています。
本の情報や引用箇所などは各話の欄外に記載しています(が、書き漏れなどあればサイト内機能や後述のメールフォームから教えてくださると助かります)。
メールフォーム:
http://form1.fc2.com/form/?id=888722
感想・ご意見・誤字脱字の指摘のほか、おすすめの本情報などもお気軽によろしくな!
実はツイッターのアカウントもある:
https://twitter.com/S4DB_tw
■この欄の最終更新日:2019/10/02折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 22:43:00
57401文字
会話率:59%
今日も少女は古本屋を開く。忘れ姫の物語を紡ぐ為に。
最終更新:2023-05-19 20:44:18
5996文字
会話率:39%
19世紀、フランス、パリの街で相次ぐ失踪事件。ベテラン刑事、ロイド・ティンガ―刑事は新米刑事、ピエール・ウィルバン刑事とともに、難航する捜査に頭を抱えていた。霧に隠された街の中、次々と消えていく人々。その事件には、どうやら魔法使いと、異界に
住むファビュラスベートと呼ばれる魔法動物たちが関わっているようで——。
フランス、パリを舞台に、ファビュラスベートという魔法動物が巻き起こす事件と、それを解決しようと奮闘する、アドミニストレーター、世界を管理する魔法使いの青年、ディティエール・ヴァン・レモンドのお話です。一話ごとに登場する個性豊かなファビュラスベートと、振り回される魔法使いたちの活躍をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 22:49:34
103782文字
会話率:58%
ある小学校の生徒のルミリは体育館の上にある図書室の図書委員。ある日、いつも通り図書室に来ていたルミリは、ある一冊の本に出会った。
その本はとても不思議で、引いてもないのに棚から落ちてしまうし、棚に戻してもまた落ちてしまう。仕方なくその本を開
いてみると、中から竜巻が出てきて、異世界に!?
そこは本によって世界ができた魔法のある世界。ルミリはその世界の学校に通う事になり妖精:マリーと出会う。
そして、初めての魔法を使う授業の時、ルミリの驚きの正体が明らかに!!
本を使って元の世界に戻った後も、またまた驚きの事実を知る。
魔法の世界を守るために奮闘するビブリオファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 17:01:52
929文字
会話率:0%
青葉高校に通う高校一年生の高野悟は部活もやらずに退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日、悟は先輩に誘拐され脅迫されたあげく、ビブリオバトルのメンバー集めに協力することに。文芸部の先輩や、クラスの学級委員長、萌え豚を巻き込み、皆でビブリオバト
ル! だけど、悟には皆に話していない秘密があって……? 本が好きな奴らが自分の好きを精一杯伝えるビブリオバトル物語。読むときっとビブリオバトルしたくなる!……といいな。
※カクヨムにも載せてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-16 16:12:19
248560文字
会話率:44%
藤澤桃香は、この春高校に進学することができなかった。高校受験に失敗してしまったのだ。
入学シーズンになっても落ちこぼれとして巣籠もりしていたら、ひょんなことから都内屈指の進学校に仮入学することになるが、全力でボイコットした。
学内で白猫を追
いかけてたどり着いた図書室で「図書室の番人」と恐れられる桐嶋高雅と出会う。そしてすぐに追い出されてしまった。
ある事情を抱えて人目を避け、図書室に巣籠もりする彼になんとか心を開いてもらいたいと、足りない頭を酷使して落ちこぼれは奮闘する。やがて偶然にも彼の秘密を目撃してしまい……。
ハードな図書室ライフの心の支えはヒモ騎士!なダメダメ落第お嬢様と、本と猫を愛す巣籠もり捻くれ美男子のビブリオ・ラブファンタジーと銘打っています。ラブコメだけど洗礼された世界観を目指します。
*週一ペースの更新を目指しますがしばらくは不定期。
*他サイトで掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 00:18:23
196266文字
会話率:41%
公立の高校に通う青年、神白創太(かみしろそうた)は同じ高校に通う妹の神白弥生(かみしろやよい)や友人達と共に平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、いつものように昼休みに図書室で妹とビブリオバトルを行っている最中、突如として妹と共に異世界に
召喚される。
その世界の名はストーリー・ワールド、そして、その世界の管理者コアにストーリー・ワールドを救ってほしいと頼まれる。
困惑しつつも、コアに協力することを決めた創太達、果たして創太達はその世界を救い、元の世界へと帰ることができるのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 14:00:00
24409文字
会話率:67%
流浪の技師を自称する青年シエルは、ガルディアンの防衛システムを修理するため、荒野を越えてビブリオの町へと訪れる。道中、戦争が残した負の遺産、自動機械オートマタに命を狙われたシエルは、間一髪のところを、パワードスーツを駆る少女ソレイユに救われ
るのだった。――ガルディアン。それは、人間がこの星で生きていくために必要な一切を引き受ける、人工知性体である。
全18話
※本作は「カクヨム」にも掲載されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 07:20:33
102646文字
会話率:59%
「本と人との出会いは時に魔術めいて、一種の奇跡、あるいは災禍を引き起こす」
地元住民から「幽霊屋敷」と呼ばれる、鬱蒼とした雑木林に周囲を囲まれた町はずれの私立図書館・黄昏堂《こうこんどう》。
そこで働く図書館司書・湊(みなと)はとあ
る問題に頭を悩ませていた。
膨大な蔵書を有する図書館にも関わらず、不気味な外観と立地の悪さから来館者がとにかく少ないこと。
当の館長が黄昏堂に利用者を増やす気が全くないこと。
博識で偏屈な若き館長・空汽(うつろぎ)と黄昏堂の飼い猫・クロ、数少ない常連客たちに囲まれ、湊は現状に不満を抱きつつも仕事にいそしんでいた。
そんなある日、常連客の紹介で、黄昏堂にとある病気に苦しむ男子大学生が訪れる。
しかし湊が目を離したわずかな間に、来客は忽然と姿を消してしまい――――?
偏屈でぐうたらな館長と、苦労人司書が織りなすオカルト× お仕事 の新感覚ビブリオファンタジー。
※カクヨムでも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-06 21:37:44
81866文字
会話率:39%
「それでは謹んで、お預かりいたします」
さつきの幼馴染・航夜(こうや)の家は代々、所有者や周囲の人間に怪異や災いをもたらす「忌み物」をあずかって供養する「あずかり処(どころ)」という生業を続けてきた。
ある日、さつきは叔母からの頼みで「
何度捨てても家の中に戻って来る」とある一冊の絵本を航夜の家にあずかってもらう。
しかしその日の夕方、叔母と一緒に来ていたはずの幼い従弟が突然姿を消してしまい――――?
これは彼らの日常と、人の世に隣合う境界の物語。
祟りや神隠し、呪い、憑き物、幽霊、あやかし……
少年少女が怪異に立ち向かう、ちょっと切ない青春ホラー。ぜひご一読ください。
※エブリスタ、カクヨムにも投稿しております。
【宣伝】
第八回ネット小説大賞にて『奇書館黄昏堂の魔女 ~名もなき手記と追憶の栞~』が受賞しました。
新感覚ビブリオファンタジー、この機会にぜひご一読ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-17 17:00:00
32161文字
会話率:38%
厭世観(えんせいかん)に包まれて、随分と無気力になってしまったとある千葉県は木更津市に実在するおっさんが、真夜中に宇宙の事について頭の中で夢想して、ブラックホールについてあれこれと思いを巡らせていたらば、ついうっかりと、意識の一部分がシュ
ヴァルトシルト半径内に入ってしまい、ブラックホールの中へと吸い込まれました、其処に広がっていたのは見たことの無い景色で…其処にいた「主」によって、今度は異世界のとある無人惑星へと、「練習(チュートリアル)ね、最悪、破壊しちゃっていーからね」と転移させられて…
「チュートリアル編」では転移させられた先の無人の惑星で色々と自分のスキルや何かを夢中で試したりしていたらば、「無人惑星」は嘘で、生き残りが居ました…霊体になってましたがね…そして今度はそこの惑星を照らしていた恒星が「赤色巨星」であり、尽きる恒星の最期の瞬間、そう、超新星爆発に巻き込まれてしまいます!何て運が悪いおっさんなのでしょうか…
「チュートリアル編」の後は、また改めて別の惑星へと転移するのですが、そこの惑星を管理している女神さまに手渡された「転生生物決定のダーツ」を派手にOBさせてしまい、「腸炎ビブリオ」へと転生してしまいます!魚類でも爬虫類でも哺乳類でも妖魔でも妖精でも亜人間でもなくて…「菌」です!とても素敵で刺激的で通好みなお洒落転生ですよねっ!
さぁ、新しい惑星、少し個性的な生き物への転生…血沸き、肉、踊る様な、そんな転生となるのでしょうか!?そんな予定でお話を進めておりまする。
尚、主人公はむさ苦しいおっさんであり、かなり需要が無さそうな…そんなお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-09 15:24:04
325066文字
会話率:7%