「死体が、笑っていた。
その顔が、私だった気がした。」
高校に通う秋月しおりは、ある日“自分の死体”らしい夢を見る。
夢の中の死体は、顔がぼやけ、名前も記憶も曖昧なまま、ただ制服だけが“自分”を思わせた。
悪夢として片づけようとするしおり
だったが、その夢は繰り返し訪れ、やがて現実を侵し始める。
恋人の朝凪みつきは、しおりに微笑みながら、少しずつ彼女の生活や外見を“真似”し始める。
「おそろいだね」「これが、愛だよ。ね?」──愛情を囁くその声はやさしくて、どこか冷たい。
一方、親友の篠森灯花は、しおりの異変に気づきながらも何も言わず、ただ傍に居続ける。
夢に見た死の光景。
それが“未来”なのか、“過去”なのか、しおりにはわからない。
ただ確かなのは、何かが少しずつ狂い始めているということ。
やがて、夢の中で見た“死体の構図”が現実に重なり始めるとき、
三人の関係は愛と執着と狂気の果てに、静かに、確実に崩壊へと向かっていく──。
すべてが重なったとき、最後に聞こえるのは、
あのやさしくも残酷な囁き。
「これが、愛だよ。ね?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 06:00:00
10858文字
会話率:14%
報道という名の光で、何を見て、何を見なかったのか。
すべてを知る“灰衣”と対峙したとき、彼は初めて、沈黙の中の声を聞いた──。
これは、記録する者がたどり着いた、ひとつの終着点。
最終更新:2025-04-02 06:00:00
11450文字
会話率:6%
子爵令嬢ローズマリーには才色兼備の幼なじみがいる。彼女にばかり注目が集まるためローズマリーは等閑に扱われ、いい年頃になっても浮いた話どころか釣り書き一つ届かない。心配した父親と弟に見合い話をセッティングされたところ、そこで運命の出会いを果た
す。
意気投合した二人は婚約することになるが……高位貴族から呼び出されたり、母親と仲違いしたり、幼なじみのほうが相応しいから譲るべきだと噂を立てられたり、二人の仲を引き裂くような出来事が続くのだった……。まぁ、返り討ちにしているんですけどね!
※作者の完全オリジナル異世界(魔法も剣もないけど階級はあるよ!)です。中世ではありません。もっと発展していますが、電気はなくてガソリンもないです。
※氷雨そら先生主催『#愛が重いヒーロー企画』参加作品です!
※今回は企画モノなので感想欄は閉じておきます。
中編で、完結まで連続投稿します。しばしお付き合いください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 08:00:00
39743文字
会話率:33%
耳にマダコが出来るくらいいつも言っていることですが、私の作品の1番の読者は私です。
そんな私が自作品のお気に入りのシーンをご紹介いたします! 誰も興味がなくても結構! 私がいるから! 読んであげますからね七宝チャーン! ハーイ! バブー!
ということなので、この連載は100%自画自賛で構成されています。私の自画自賛を見るのが嫌だという方は毒を塗ったハムをはむはむしておくたばりください。サヨナラ⋯⋯
※R15と残酷な描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 18:25:17
4066文字
会話率:23%
これは良くある悪役令嬢が婚約破棄後処刑された後のエンドの物語。
王室のとある一室で第一王子がヒロインを手籠めにしようとしていた。
「フフフ。やっと邪魔者がこの世から消えてくれたよ。マリア。君と2人きりになれた・・・。」
「ええ。殿下。
もう終わりですね。」 彼女の瞳からハイライトが消える。
「グ、グッハ。どうして何だ。私はこんなにも君を愛していたのに。」
内蔵が綻びでないように手で押さえる。かなりの深手を負わせられた。
「ええ。私も殿下を愛していましたよ? でももう用済みです。」
熱い口付けをした後に深々とナイフで首を搔っ捌いた。王家の肖像画に血しぶきが盛大に飛び散る。
コツコツ。後ろから足音が鳴り響く。
「何て酷い女だ・・・。」
「あら。第二王子殿下。ご無沙汰しております。最後ぐらいはと、良い夢を見させただけですわ。」
「君を敵にまわさずにすんで良かったよ。」
「今でも味方ではありませんけども♪」
「クックック。その通りだな。」
「ええ。フフッ。」
互いに顔を見合わせながら真っ暗な部屋を見渡した。
「さて、この国は明日からどうなるんだろうか。」
*****
こんな感じで進んで行きます! ヒロインがくせ者。王子は裏切り者。悪役令嬢は既に処刑済み。
これさえ押さえとけばおけです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 18:17:12
130305文字
会話率:41%
ロフトで販売している「黄本 散文」に書いたものを短編集としてアップしています。
小説、詩、エッセイと長さもジャンルもバラバラな散文を順次更新。季節の闇鍋目指します。各話独立しているのでどれからでもつまんでください。
※「黄本 散文」とは
各ページに季節を感じさせる書き出しのようなタイトルのような一言が366日分添えられたノート。
サブタイトルがノートに記載された一文です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 11:00:00
90997文字
会話率:34%
ロフトで販売している「黄本 散文」に書いたものを短編集としてアップしています。
小説、詩、エッセイと長さもジャンルもバラバラな散文を順次更新。季節の闇鍋目指します。各話独立しているのでどれからでもつまんでください。
只今連載中の方が文字数
の上限に達しそうなため、三月分をこちらに移しております。
四・五月分はこちら→https://ncode.syosetu.com/n8858gf/
※「黄本 散文」とは
各ページに季節を感じさせる書き出しのようなタイトルのような一言が366日分添えられたノート。
サブタイトルがノートに記載された一文です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-06 20:15:29
955文字
会話率:17%
見渡す限りの無数の本。宙に浮かび上がる本棚。
そんな空間で藍沢清香は目にハイライトが無い美女ハクレイと出会う。
ここは世界の狭間にある幻想図書館。
「アイザワ・キヨカ。貴方はこれからストーリーテラーとなって頂きます」
何もわからない状
況の中、清香はぶっきらぼうなクソ上司レイドと共に1冊の本の中へ入り込むことになる。
「幻想図書館には無数の本が存在するがそのほとんどは未完結で止まっている。俺達ストーリーテラーは本の世界へ降り立ち、物語の完結へ導くんだ」
これは独りぼっちだった清香がストーリーテラーとなり、クセの強い登場人物達と共に未完結から完結へと執筆する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 21:20:00
61056文字
会話率:57%
「ごめんだけど、もう陸と一緒にいれない。」
「え?」
「じゃ、そういうことだから。」
「え、ちょっとま、ええええええ!!」
高校二年生の春、俺は唯一の女友達である幼馴染を失いました。
もう終わりだ、俺に春は一生来ないんだーーー!!
「そこ、私の席なんだけど。」
「神坂陸君ですよね?生徒会室までお越しくださいますか?」
「なにてめえがんつけてんだよ!喧嘩売ってんのか?」
銀髪ゲーマー少女、近衛財閥令嬢の生徒会長、地区一番のヤンキー女、なんか、急に出会いが増えてるんだけど?!
「おかしいおかしいおかしい、なんでなんでどうして?私は言うとおりにしただけなのに。なんで陸の隣に私の知らない女の子がいるの??」
幼馴染も何故か目のハイライトきえちゃってるし。
俺の学校生活どうなってんの??
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 12:01:14
16745文字
会話率:58%
近過去のこと。
かつて人類は、「温暖化」ではなく、「氷河期」という困難な時代をむかえていたが…さらに「極移動《ポール・シフト》」による、未曾有の大災厄に襲われることになった。
それによって引き起こされた大洪水で、全地表を洗われた地球は
、崩壊した原子力施設から放出される放射能と、生き返ろうとする草木の放つ強烈な花粉の嵐で、とても人間が生活できるような状態ではなくなっていた。
唯一の「居住可能領域《ハビタブル・ゾーン》」=生き残った人々が暮らす地下都市は、復興の途上にあったものの…そんな環境下の世界で生まれ育った「俺」は、今では日常生活に欠かせない物となった「空気圧縮機《エアー・コンプレッサー》」の整備を生業《なりわい》とする、しがない機械工。人生のハイライトと言えば、無気力化が進む現代人の中にあって、許婚者《フィアンセ》と結ばれたことくらいだが…そんな、ある日。生活用空気に、毒物を混入させようとするテロ事件に出くわす。
でも、まだこの段階では、単なる目撃者でしかなかった。しかし直後に、通常の業務とは、少し違った仕事が舞い込む。そこで出会った清掃工場の女所長。仕組まれるままに、男女の関係を持ってしまうが…彼女の正体は、現政権に反旗を翻す地下組織の女首領? 俺は、清掃工場に拉致・監禁されてしまう。
だがそこに、真の悪党どもの手が伸びる。実は彼女は、地下世界の覇権を握ろうと暗躍する政治家一味に抵抗する、反抗組織《レジスタンス》の指導者だったからだ。
襲撃に遭い、命からがら禁断の地「地上」へと逃げ出した俺と彼女は…いくたの試練をくぐり抜け、地下都市へと帰り着く。
頼りになる仕事の相棒の手も借り、お手製の武器を次々と繰り出しては、ここから反攻の狼煙《ノロシ》を上げるが…近未来の「大洪水時代」を生き延びた後《のち》の人類の、ささやかな抗争の物語の結末は…?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 12:10:00
213886文字
会話率:41%
宵待雪奈の人生は、朝日奈太陽に出会ったことで確かに変わった。
*
シンガソングライターになりたい雪奈と、プロサッカー選手を目指す太陽、
夢を追う二人のプロローグハイライト短編版です。
最終更新:2024-03-11 00:00:00
1129文字
会話率:23%
先日、真っ赤な紅梅を目にしたのです。
そうすると、先日の私の無礼が思い起こされました。
本日は梅香の君へ挨拶に参りましょう。
そうして白梅を超えると、二つの機構人形がいらっしゃいました。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思わ
れたら申し訳御座いません。
注意事項2
本日のハイライト。
見ながら書いたら梅香の君に怒られました。
……当たり前なので反省致します……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 15:06:58
1125文字
会話率:0%
えっと、えっとね幼馴染の雫ちゃん?
その恍惚としてハイライトの消えた目はね、ちょっと心臓に悪くってね…?
いや、久しぶりに再会したとはいえ、距離、近くない?
ーーこれは、久しぶりに会った幼馴染が、完全に闇堕ちしていた話。
最終更新:2023-04-26 21:30:39
3734文字
会話率:12%
開けたピアスと後日談。
最終更新:2023-04-24 14:04:57
676文字
会話率:19%
街に朝がやってきた。窓外の鳥の鳴き声を頼りに目を覚ました「私」は、身支度を整えると、外へ出て任務に取り掛かる。
最終更新:2022-10-08 22:22:20
1976文字
会話率:11%
雑記。このところ眠たい
キーワード:
最終更新:2022-10-07 17:18:54
229文字
会話率:0%
山小屋に一人の老人がいる。彼は産まれたときから絶えず、夜ごと夢を見てきた。その夢は連綿とつながっている。彼の見る夢の中に私たちは生きている。
最終更新:2022-09-09 19:32:43
4230文字
会話率:0%
自然の力を借り、それを魔法として使役できる世界。
その世界ですべての自然に愛され、あらゆる属性の魔法を行使できる少年ハミング。
空に浮かぶ大陸レガルド、その大陸は一つの
国が治めている。
その名も統一国家アルダ。
そのアルダにてハミ
ングが新しく王となる継承の日、彼が世界を引っ張っていく存在となり民の幸せと更なる繁栄を築いてくれると誰もが歓喜していた。……のだが
突然奪われていく在りし幸せな日々、明るい未来。
運命と対峙したとき、彼は過酷な選択を迫られる。
その果てに彼は何を掴み取るのか。
※多少の血や死体の描写が出ることがあります。
稚拙な文章ですが、この作品を読んでいただいて少しでも心が揺さぶられたのならば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 20:55:48
80535文字
会話率:29%
この俺佐藤たかしは平凡に愛されてると言っても良い程に平凡な大学生。
それでも高校の頃に学園のマドンナと付き合えた事だけが平凡なことじゃないと喜んでいた。
けれど大事な彼女がなんやかんやあって異世界救って来ちゃったのでさあ大変。
このお
話しは、平凡な大学生が異世界還りの彼女と過ごしていく平凡から外れた淡い青春の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-08 20:22:15
5441文字
会話率:17%
夏の終わりの話し。
地元を離れる僕は捨てられた母親に会いに行きます。
そして知るのです。知らなければ良かったことヲ。
最終更新:2021-08-23 14:26:01
3957文字
会話率:10%
RPGゲームのタイトル画面を放置しておくと流れるヤマ場を集めたようなデモムービーってどうです?
私は大好きです
私の人外系作品の根源になるようなお話をハイライトでお送りします
ハイライトのくせにオチまでつけていますが
一般向け作品で
す
誰かの好みに刺されば良いな〜とか考えてます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 21:50:19
7733文字
会話率:49%
かっこいい大人の探偵が描きたかっただけの話。
最終更新:2022-02-21 07:00:00
576文字
会話率:59%
ある大学の生徒2人が下校する。今日のハイライトを振り返りながら。水上は笑う。
最終更新:2017-09-16 07:00:00
1028文字
会話率:52%
「初天神」に「御慶」、そして「芝浜」。
年末年始をハイライトシーンにした三席の古典落語を紹介して、そこに込められた新年の願いを考えます。
※ 本エッセイの末尾に、黒森 冬炎様より頂きましたFAを貼らせて頂きました。
最終更新:2022-01-01 17:37:51
2731文字
会話率:5%
私、リナリア・ハイライトには、超絶素敵な姉がいる。
想い人がいるもののオクテでちっとも進展しないから、私に婚約者が一向に出来ない!
ちょっ、このままだと私、行き遅れなんですけどー!!
最終更新:2021-12-12 22:46:37
1763文字
会話率:15%
ラジオ大賞3 参加作品
雪だるまの助手ジョッシュとの日常ほのぼのエピソード。
大掃除をしていたら、カセットテープが出てきて……。
最終更新:2021-12-08 11:12:50
1000文字
会話率:46%
ここは冒険都市クルーガー。世界有数のダンジョンを有し、広大な魔の森に近く、様々な種族からなる冒険者が集う都市。大陸でも有数の大都市であり、クルーガーに住むものは他の都や街と区別してクルーガーを「都市」と呼ぶのが慣しだ。都市といえばクルーガー
を指すものだと皆が思っている。
この都市の一画にある酒場ハイライトは、酒も料理もうまいという評判の店で、出入りお断りが一切ない酒場。様々な種族が酒を飲みお腹を満たしにやってくる。カウンターでハイライトのマスターが聞く話には、その種族ならではの苦労がある。
すいません、思いつきで書いてみて、思いつきで更新しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 09:52:37
66847文字
会話率:2%