恋人に浮気された露崎律(つゆさきりつ)は、男性というだけで女性からモテる貞操逆転世界に迷い込み、妖しげな洋館に住む四姉妹の使用人として、メイド姿で奉仕することになった。
しかし四姉妹は一筋縄ではいかない人ばかり。
「律くん、私のコンタク
トケース知らないかしら?」
「純礼さま、それよりスカートのファスナーが上がりきってませんよ!」
「こ、これは今日は暑いからわざとよ……?」
長女の純礼(すみれ)は、色香満載で大人な雰囲気なのに秒単位で天然ボケをかますがその自覚がなく。
「露崎律! あたしはあんたを認めないから!」
「る、瑠海奈さま!? どうして突然お着替えを!?」
「あんたを人間扱いしてないからよ! 着替えだって余裕でできるわ! ふふふ、そうね。あんたなんか意識してないし、お風呂に入れてもらおうかしら?」
次女の瑠海奈(るみな)は、とある理由から律に誰よりも強く当たる。
「あたしは軟弱者は嫌いなんだよ。スパーリングに付き合え、鍛えてやる!」
(あれ? 久華さまから胴締めスリーパーホールドを食らってるのに、痛くない…?)
「すんすん…」
「久華さま、なんか首筋の匂い嗅いでませんか!?」
「き、気のせいだろ! 細けぇこと気にしてんじゃねぇ!」
三女の久華(ひさか)は、スポーツ万能の武闘派女子ながら何かと理由をつけて律の体に触れて来ようとする。
「実紅さま、今日こそ部屋の片付けしましょうよ」
「どこに何があるかはわかっているから平気だ。目を瞑っても探せるぞ。ふむ。これだ、見ろ。リボンタイ」
「そ、それパンツですよ!」
「……ちょうど君にプレゼントしようと思っていたんだ」
四女の実紅(みく)は、頭脳明晰なゲーマーながらドを超えたなまけもので、主人公のサポートなしでは何もしようとしない。
彼女たち風祭(かざまつり)四姉妹は、律を正式に使用人として雇うかどうか査定する、という建前であれこれ言いつけるのだが、希少種の男性で特別な魅力を持っている律の体を虎視眈々と狙っていて――
家族も恋人も倫理ある世界も全てを失った主人公が、クセ強四姉妹との交流を通して、追い求め続けていた幸福を手にしていく再生ラブコメ――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:10:00
45208文字
会話率:50%
えへへ、こんにちは!シルヴァーナだよ~!今日はロウィンの物語についてちょっとお話しするね!…あ、もちろん、ネタバレはしないから安心してね!
このお話は、ロウィンっていう、ちょっとシャイで、でもとっても優しい男の子のお話なんだ。彼、実はね、
学園で一番下のクラス、「村人Aコース」っていうところに入ってるんだけど、最初は全然自信がなくて、みんなの足を引っ張っちゃうことばっかりなの。でもね、それでも彼、諦めないんだよ。うん、すっごく頑張るんだ。
そして、私がロウィンを助けるために、ちょっとした秘密道具を渡してみたの。ふふふ、それは…ゲームの世界に入れる装置!だって、試練を乗り越える力を見つけるためには、ちょっと冒険に出ないとだめでしょ?でもね、その冒険、ただのゲームじゃないの!本当に、異世界に行っちゃうんだよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 11:40:53
475432文字
会話率:31%
【新作大公開ッ! 約2日に1回更新ッ!】
私、リリアーナ・プラチナブロンドは新米聖女ですの。
女神様の加護を授かる修道女として、今日も健気に世のため人のために汗水を垂らして献身させていただいているのでございます。
ふぅむ?
お一つ質問をよろしいか、ですって?
私の主なお仕事内容が知りたい、と?
こっほん。それはもちろん、物陰に隠れて社会奉仕(意味深)に励んでみたり、他にも桃色の背表紙本から数多の知識を得てみたり、更にはアレやらコレやら何とやら……うふふふふ。
おっと。あくまで息抜きの範疇ですからね?
教えに叛くつもりはありませんので悪しからず。
何より私はセイショクシャなのですから。
人より少しばかり好奇心が旺盛で、茶目っ気に溢れ過ぎているだけで……基本は大真面目なのでございます。
今だってほら、国王陛下からの勅命に応えようと身を粉にして頑張っているわけなのですしっ。
お友達の女勇者さんと一緒に、遠く離れた魔王城を目指して旅を続けている真っ最中なんですのっ。
……あ、でも。本当の本当にお一つだけ。
この胸に秘めた願いがございます。
長い長い旅路の最中。
運命の殿方にお会いできたらなぁ、なんて。
恋に溺れて、愛に堕ちてしまえたらなぁなんて。
私だって、世に生きる一人の乙女なんですもの。
「はぁぁぁ。どこかに素敵な殿方、転がってはいらっしゃいませんでしょうか。片っ端から拾い集めて差し上げますのに」
「あっはは……ほら、リリアちゃん。おバカなこと言ってないで先に進もうよ。ぼーっと突っ立ってたって何も変わらないよ?」
「ふぅむ? あらあら私としたことが。ついつい独り言をこぼしてしまっておりましたわね」
てへりんっぺろりんっでーすのっ。
気を取り直して旅を続けましょう。
国王陛下の勅命はあくまでソレとして。
まだ見ぬ最愛の人と巡り会うためにっ!
――――――――
こちら、破天荒系お嬢様口調な新米聖女様と
ピュア系むっつりな新米女勇者様の二人による
爽快痛快紀行モノ(になる予定)でございます。
おおよそ二日に一回、新話を公開してまいりますので
どうかご気軽にブクマを挟みながら
のんびりとお楽しみいただけますと幸いです。
(*´v`*)ノシ よろしくですのっ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 02:10:00
724490文字
会話率:23%
梅村 花(36)はある日、自分が異世界の伯爵令嬢リリアンヌ(5)として生きている夢を見た。
優しい家族と使用人達に囲まれ、幸せな日々を過ごしていたが、父が「新しい家族だ」と連れて来た女の子、デイジーが現れた事で、リリアンヌの世界が一変する。
5歳の幼女デイジーが悪意満点でリリアンヌを陥れ、優しかった家族はいつの間にか欠片も残っていなかった…。
そんなとっても胸くs……とっても腹立たしい夢を見た花は、身体の痛みを感じて目を覚まし……自分が夢で見たリリアンヌになっている事に気付く。
「うぇ~!痛った!身体、痛った!え!?めっちゃ痛った!」
「ふはははは!【梅村花】をDLした【Newリリアンヌ】は、泣き寝入り等せぬわ!」
「むふふふふ。チートの予感、ビッシンバッシン!」
可愛いだけのリリアンヌはもういない!
アラフォ…アラサー女の魂が、リリアンヌを凄まじく逞しくする!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 17:33:25
333903文字
会話率:46%
なぜか、悪役令嬢に転生してしまった普通の男性会社員ですわ。わたくしは、前世では普通に会社に通い普通に仕事をしておりましたが、ある一時期にギャルゲーにハマり、そのゲーム内の悪役令嬢に一目ぼれをしてしまいましたの。そのゲームが煌めく7つ星と学
園というタイトルのゲームですの。ゲーム内容は普通の恋愛シミュレーションで、主人公がヒロイン達の好感度を上げていき最後にヒロインとゴールインするゲームでしたの。しかしこのゲーム、バグがあって全ヒロイン攻略したのにCGの回収率が100%になりませんの。最初の内はきっと隠れヒロインがいると思われておりましたのですが、何をやっても隠れヒロインにはたどり着けず、ゲーム公式会社はゲーム発売から音信不通になってしまい散々なゲームでしたの。その中でもわたくしの前世は、悪役令嬢の攻略をバグにも負けずに頑張りましたわ。結局攻略はできませんでしたが。そこからいろいろあって、悪役令嬢に転生してしまいましたわ。ここから、わたくしが本当にいろいろ頑張る物語が始まりますの。皆さんどうかよろしく最後までわたくしの活躍を見て行ってください。
ハア疲れた、カメラもう止まってるよね。あ~何で悪役令嬢に転生してしまったんだよ、主人公に転生して学園の女の子たちとキャッキャウフフしたかったのに。もう、破滅エンド回避疲れたよ。俺、このままやっていけるかな。はぁ~、何で主人公に転生できなかったんだよ。目の前で主人公が女の子達とキャッキャウフフしてるの見せつけられてるオレの気持ち分かる!!おのれ主人公、オレの右手がうずくぜ。ちくしょーずりーよ。
あのお嬢様、カメラまだ止まっていませんけど・・。それと素が出てしまっています。
えっ、ちょっと待って全部見られちゃった!?うそでしょ、完璧なお嬢様の演技が全部パーになっちゃったの。どうしようどうしよう。
お嬢様、落ち着いてください。ギュッ
オレの顔に当たるたわわに実った塊。
大丈夫ですから、お嬢様の頑張りは、メイド長の私がちゃんとみていますから。私は、何があってもお嬢様の味方ですから。さ、最後にご挨拶をなさってくださいませ、お嬢様。
えっと、それではみなさんこれからの物語よろしくお願いしますね。
ブッツ。
はー終わった良かった。
メイド長「このビデオは永久保存ね、またお嬢様コレクションが出来たわ、ふふふ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 02:45:58
600999文字
会話率:28%
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線
は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 22:22:13
421286文字
会話率:30%
放送委員になった話。
誕生日を迎えた話。
職場の同僚が結婚した話。
ふふふと笑える話やほっこりする話を詰め込んだエッセイ。
最終更新:2025-06-18 00:00:00
3885文字
会話率:37%
ヒメ「むかーしむかし、ある所に」
ヨル「唐突になにかはじまった!?」
ヒメ「おじいさんと、莉乃さんがおりました。おじいさんは布団で仰向けに。莉乃さんはおじいさんの股ぐらを――」
莉乃「なあああ――――っ! あたしを勝手を穢すなあああ――っ!
」
冬葉「ねえねえ夜夏くん、莉乃ちゃんはまたぐら? になにをしようとしたんだろう。わかる? 夜夏くんは」
ヨル「え? ああ、まあ夫婦だし、全身マッサージでもしようとしたんじゃないか。股間節は血流が溜まりやすいし」
冬葉「なるほどー。夜夏くんはくわしいね」
南雲「そうなんだぁ~。莉乃ちゃんはやさしいんだねぇ~」
莉乃「あれ? あたしのイメージよくなってね? あれ?」
ヒメ「ふふふ、さすがヨル。侮れんわ! 続く!」
ヨル「続かせねぇよ?」
屋敷の庭あるいは屋敷内で僕ら五人は毎日のようにいろんなことをして遊ぶ。つまんないことでも誰もが羨むことでも。でもそれは一人じゃ楽しくない。みんながいて、初めて成立するもの。さて、今日はなにをするのやら。これは僕らにとっての当たり前な日常で在り続けていた平凡記の続編である。
※キャラクター紹介は前作でやっているので、手間がかかると思いますがそちらをご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 16:51:35
155150文字
会話率:51%
少しの沈黙の後、ふふふと翔太は笑った。
「俺はひかる先輩に染められてますよ。」
罪悪感からか、背徳感からか、冷や汗が止まらなかった。遠くから給食委員会らしき人の声が聞こえてくる。どうやら食堂をもう閉めるらしく、食事を中断して昼休みに入っ
てくださいということらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 16:15:39
3659文字
会話率:49%
** 『カクヨム』にも同作者名義・同タイトルにて掲載しております。内容に違いはありません。 **
──長い眠りの果てに目覚めたら、そこはダンジョンでしたの。
「お嬢様。あなたが眠りについてから今日まで、おおよそ1000年もの年月が過ぎま
した」
メイドのクレアに揺り起こされて、ミミ・フェアフィールドはそう告げられた。
1000年という途方もない単位も、自身がいる場所も、ミミはわからないことだらけ。
だが、それより何より問題なのは──
「どうしてぬいぐるみが喋ってますの!?」
「ふふふ、色々あったのですよ」
諸行無常は世の常で、1000年あれば人も魔族も変わりゆく。
だがその一方で、変わらぬものもちゃんとある。
これはそんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 12:00:00
19704文字
会話率:67%
最悪の夫に離婚を突きつけてやった。
これで自由になれると思ったのに。
最終更新:2025-05-19 10:12:42
759文字
会話率:22%
陰陽師の名門・橘家で世話役を務める少女、橘紗月。妖に襲われ、蔵へと逃げ込んだ彼女が出会ったのは、不思議な鏡から現れた天才陰陽師・藤原清雅だった。
「ふふふ、現れたるは天才陰陽師・藤原清雅!好きな食べ物は餅に干柿、たまに甘酒も嗜む。齢二十四
歳、趣味は笛と和歌、独身でーす。」
「誰がそんな自己紹介聞きたいねん!しかも長すぎやろ!」
かつての天才陰陽師・藤原清雅に取り憑かれた紗月は、奇妙な相棒とともに、この世を揺るがす戦いに巻き込まれていく。そして、平安時代の天才陰陽師・白鴉によって封印された“夜叉王”が現代に蘇る――。
「なぁーんと、白鴉ってのはこの俺のことだ!」
「格好つけんでええから!!」
—不定期更新中—折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 17:00:00
358551文字
会話率:45%
「もう、死ぬのは、嫌ですわぁ~ッ!!」
中世ヨーロッパ風の寝室で天を仰いで叫ぶ私は、ヘラ・フォン・アイゼンベルク15歳+23歳+321歳。
ビザンティヌス帝国の最辺境にして最大都市・アイゼンベルクを治めるアイゼンベルク辺境伯家の長女にし
て、よくあるデスループ悪役令嬢モノのヒロインで異世界転生者。
107回目の断頭台を経て、過去に戻ってきましたの。
3年先まで(処刑されるまで)の未来の知識と、元日本人としての知識チートを駆使して断頭台エンドを回避すべく奮闘して参りましたけど、この物語が悪役令嬢たる私を何が何でも殺しにかかっているらしいんですの。
「ねぇ、神様だかゲームシステム様だか知りませんが、見ているんでしょう!? 一生のお願いですから、私に生きる希望をくださいましッ!!」
――ポロロン♪
目の前に、転生してから初めて見るメニュー画面。
「これは!?」
隠しコマンド▶ 『一生のお願い(残り回数:106回)』
「ふ、ふふふ……あはははっ! 私の死は、地獄のデスループは無駄ではなかったということですのね。このコマンドを使って、今度こそ生き抜いてやりますわよ!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 12:25:19
51797文字
会話率:40%
「もう、死ぬのは、嫌ですわぁ~ッ!!」
中世ヨーロッパ風の寝室で天を仰いで叫ぶ私は、ヘラ・フォン・アイゼンベルク15歳+23歳+321歳。
ビザンティヌス帝国の最辺境にして最大都市・アイゼンベルクを治めるアイゼンベルク辺境伯家の長女にし
て、よくあるデスループ悪役令嬢モノのヒロインで異世界転生者。
107回目の断頭台を経て、過去に戻ってきましたの。
3年先まで(処刑されるまで)の未来の知識と、元日本人としての知識チートを駆使して断頭台エンドを回避すべく奮闘して参りましたけど、この物語が悪役令嬢たる私を何が何でも殺しにかかっているらしいんですの。
「ねぇ、神様だかゲームシステム様だか知りませんが、見ているんでしょう!? 一生のお願いですから、私に生きる希望をくださいましッ!!」
――ポロロン♪
目の前に、転生してから初めて見るメニュー画面。
「これは!?」
隠しコマンド▶ 『一生のお願い(残り回数:106回)』
「ふ、ふふふ……あはははっ! 私の死は、地獄のデスループは無駄ではなかったということですのね。このコマンドを使って、今度こそ生き抜いてやりますわよ!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 19:29:44
10110文字
会話率:44%
勇者――。魔王を仲間とともに討伐した彼の、あまりに強大すぎる力を、平和になった世界の人々は歓迎することはなかった。
平和な世界に彼の生きる場所はなく――、多くの者に疎まれ追い詰められ――そして……。最後には――。
クーネ「……何? 勇者―
―、その謎ポエム」
アンネ「ふふふ……、勇者様は、そういった妄想に浸りたいお年頃なんですよ」
エリシス「なるほど――、勇者様はそういった殺伐としたバッドエンドがお好み――と」
レイ「どうでもいいから――、儂と遊ぶのじゃ勇者殿!」
元パーティメンバーであり現在の嫁さんである美少女四人組と、魔界再生を名目に隠遁した勇者様の、そこそこゆるいが波乱に満ちた魔界生活は今日も続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 18:14:00
93978文字
会話率:44%
「着いたぞー。ここだよ、ここ」
「は? ここって……いや、どこだよ」
夜、友人の家からの帰り道。おれは断ったのに、奴は「駅まで送る」と言ってきかない。かと思えば、途中で急に「寄りたい場所がある」と言い出し、仕方なくついてきた。ところが
到着したのは、ただの道路だった。
周囲を見回すが、特に目立つものはない。「近くに知り合いの家でもあるのか?」と訊ねようとしたところで、奴はニヤリと笑った。
「ふふふ、この自販機だよ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-18 11:00:00
1934文字
会話率:80%
夜、部屋でくつろいでいると、外からけたたましい笑い声と嬌声が響いてきた。気になって窓から外を見ると……やはりだ。道路の真ん中で子供たちが駆け回り、大人たちは輪になって立ち話に興じている。彼らは、いわゆる“道路族”だ。
こちらに気づいた女
たちが、私を一瞥し、くすくすと笑い合った。その目には、侮蔑の色が浮かんでいる。だが、ここで黙っていてはますますつけ上がるだけだ。私は意を決し、外に出た。
「あの、こんばんは……」
「はははは!」
「うふふふ」
「はははははははっ!」
「ははっ! ははは!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-15 11:00:00
1644文字
会話率:95%
「さくちゃん……ふふっ、さーくちゃんっ……ふふふ……」
とあるマンションの一室。男はソファに深く腰を沈め、スマートフォンの画面を指でなぞりながら小さく笑っていた。幸せに満ち、夢心地といった表情が浮かんでいる。
以前の彼は、こんな顔をす
る男ではなかった。仕事に追われる日々、家は帰るためだけの場所。焦燥感が常に付きまとっていた。しかし、ある日何気なくインストールしたアプリによって、その生活は一変したのだ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-03 11:00:00
2158文字
会話率:49%
「ふふふ……人間よ」
漆黒のドレスが闇を揺らす。彼女の指尖から滴る紫電が、リビングの観葉植物をゆらめかせた。
「この私が魔族頂点に立つ者、フィンリル王国のの君主だ。汗がだくだくと流れているんじゃないか?」
「座れ!いい子だ!」
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--------------------------------------------------------------------------------
小林 朔也は予期せぬ転生を遂げ、魔族の地下牢に捕まってしまう。最初は命の危険を感じたが、なんと魔王が転生前に自分が飼っていたバカな金毛犬、つまり魔族女王だったことに気づく。自分が飼っていたペットのために、内外の厄介ごとに立ち向かう魔族王国の現状を見て、小林朔也は仕方なく王国を修復し始める…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-04 00:07:28
5235文字
会話率:35%
書き直しました。
福田真奈美 41歳 独身 彼氏いない歴10年超えました
居眠り運転のダンプカーに轢かれて即死
気付くと一面な花畑に大きな川に橋が一本
そこで一匹の狐に出会う
「このまま死ぬか異世界転生して聖女をサポートするか」
私
は死んでも良い、この条件を飲むなら異世界行ってやる!
「私の記憶がちゃんとそのまま全部残っていて、HPもMPも既にカンストしてて火、水、風、土属性使えて創造魔法を使えるならサポートでもカウンセラーでもやってやる!だが、私が何をするかは口をだしてくれるなよ!」
「では、いってら〜!!」
ふふふ、サポートならなんでも良いんでしょ?
具体的な指示は出されてないものね、
さて、聖女が召喚される前に異世界全土から食材を探して某刑事ドラマの小料理屋の女将さんみたいになってやる!
開店目前で死んじゃったけど、今度は異世界でおばんざいの小料理屋さん始めます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 23:12:55
58396文字
会話率:49%
「いいですか、絶対に開けてはなりませんよ」
(ふふふっ……さあ、早く開けなさい!)
昔々、あるところに浦島太郎という青年がいました。浜辺でいじめられているカメを助けた彼は、お礼に竜宮城に招待されました。そこには美しい乙姫様がいたのです。
ついに陸へと帰ることになった浦島太郎。手土産に、と渡されたのは見るからに怪しい玉手箱だった!?
彼と結ばれたい乙姫様と、玉手箱を突き返したい浦島の、すれ違いラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 17:26:10
2706文字
会話率:65%
「え、これって乙女ゲームのヒロインじゃない!?」
「ならば教えてやろう。私はこのアクアフォレストの皇子だ!」
「理解できない。何故こんなこともわからないんだ?」
「3、2、1、ポン!なーんてね。タネも仕掛けもある魔法だよ」
「な、何
だよ……しつこいな。お前には関係ないだろ!!」
これは、とある『乙女ゲーム』と呼ばれる世界の物語である。
「オレは気にしていませんから。落ち着いてくださいお嬢様」
「あら?わたくしは充分に落ち着いていてよ」
「(貴女のそれは落ち着いているとは言わない)」
これは『乙女ゲーム』と呼ばれる世界、その裏側にあった嫌われ主従の物語である。
「どうして……なんでこんなことを!!」
「ふふふ。どうしてって、貴女が悪いのよ?この世界に存在しているから」
これは『乙女ゲーム』と呼ばれる世界、その裏側にあった嫌われ主従の物語となる─────はずだった。
「本当はあなた方も気づいていたのではないですか?これは何者かの陰謀である。と」
この物語が行き着く先は希望か、絶望か。
「その女が全てを奪ったんだ!!!」
これは己に課せられた宿命を呪い、運命に抗う者達が紡ぎ出す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 19:31:53
55310文字
会話率:30%
ひょんなことから妹の代わりに新作VRMMO《オニキスアイズ》をプレイすることになった少女、小鳥。
小鳥は運良くレアなジョブに就いたわけでも、なにかレアな装備を手に入れたわけでもなく、レアなモンスターをテイムしたわけでもないのだが、ある一つの
選択肢を取ってしまったことによって《オニキスアイズ》のトッププレイヤーとして君臨することになってしまう。
その選択肢とは―――メインヒロインであるNPCを殺害する選択肢。
……別に小鳥に人を殺す趣味があったのではなく、それはゲームの経験が浅いが故の殺しだったのだが……。
とはいえ、真っ先に殺しの選択肢が出てしまった小鳥による冒険譚が今、始まる。
「まったく。あなた賢くない判断をしましてよ。最初からこの指輪を渡して下さればこんなことになりませんでしたのに……ふふふ」
なお、彼女の《オニキスアイズ》における通り名は『テロリスト』であった。
いや、別に小鳥に人を殺す趣味は間違ってもないのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 18:30:00
865393文字
会話率:35%