―この気持ちがいつか、君に届かないハズは無いと思っていた、あの夏の日―
古びた個人商店の前にある、自販機とその脇に並んだ赤いベンチ。
その光景を思い出した時に浮かんだのは、10年前に恋焦がれていた彼女と歩いた、仕事終わりの帰り道の
事だった。 悪戯そうに笑って揶揄いに来るクセに何処か張り詰めた横顔にいつの間にか恋に落ちて、想いを伝えて、それで……
そう、あの夏が来るまでの短い時間だったけれど、この気持ちは変わらないと信じていたんだ。
失恋の帝王・川中島ケイが送る、切ない夏の恋物語『あの夏に、君と』
打ち上げ開始。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 18:00:00
41361文字
会話率:50%
ボク、山霧 旭(やまぎり あきら)は小さな頃から普通の人には見えない存在が見えて、勝手に巻き込まれて困っている。
さらに実家の近くに霊道が通っているもんだから面倒で外を出歩かなくなったんだ。
なので、高校を卒業する事を機に実家を離れ、極
力過ごしやすい地に移った。
ウェルカムボクなりの楽しい生活!!
...だったんだ、つい最近までは...。
いとこのオカルト研究部の人数合わせで引っ張り出された先はなんといわく付きの廃村...そんな事だと思ったんだょね。
そんな廃村でボクはひとりの巫女と出逢って、中身の無い謎の鈴をもらった。
事件はその夜に起きた。
ボクは無知な人間が最も怖い事を知った。
その地に縛られていた魍魎と廃村になる原因にボクらは目をつけられていたんだ。
迫る魍魎達に、なす術なく立ちすくむ。
ボクは『今日が最後の日』という言葉が頭の中をよぎった時、鳴らないハズの鈴が鳴ったんだ。
突如現れたのは朱色の狩衣を纏った昼間出会った巫女、そして天狐の面を着けたもう1人の巫女。
妖怪大決戦が目の前で始まった。
ボクは攻撃を受けて意識が暗闇の中へと遠のいた…
意識が戻ると、そこはボクの知らない世界が広がっていた…
「えっ!?貴女達も知らない場所なの!?」
違った形で『最後の日』を迎えたボクは巫女達と共に『始まりの日』も迎えていたのだった…
チート級の神通力と戦闘力の巫女達と妖精が見えるだけの人間が送る異世界わちゃわちゃ冒険記ここに開幕…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 07:12:17
940022文字
会話率:33%
大学二年生の夏。
叔父から「腰を壊した」と連絡を受けた私は、叔父が営む小さな洋食店で働くことになった。
ふと思い出の料理を作っていると、背後から聞き馴染みのない無愛想な声が。
なんでも、一年前までこの店を任されていたシェフらしい。
けれ
ど彼は──もう、この世の人ではなかった。
私以外には誰にも見えない存在。
それでも彼の料理は、ちゃんと温かくて、ちゃんと美味しくて。
料理の腕も確かだったけれど、それ以上に──
無愛想だけど、優しくて、思いやりがあって、ちょっと不器用な人。
気づけば、私はそんな彼に恋をしていた。
でも、ずっとこのままではいられないって。
どこかできっと、わかっていたんだ。
さよならの代わりに、私があなたにできること。
※他サイト掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:03:39
114738文字
会話率:25%
現代日本でトラックに撥ねられ、気が付けば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた少年・カナタ。ぼんやりしていて馬車に撥ねられかけたところを、たまたま通りがかった少女エリーに助けてもらう。
「……あんた、これからどこに行くつもり?」エリーに
尋ねられ、「ぼ、冒険者ギルドを探していたんだ。そ、その……依頼を受けようと思ってさ」異世界モノのセオリーに則って答えるカナタ。
「……どこの? この街には、三カ所あるけど」
こっちは異世界転生したばっかりなんだから! そんなこと知るわけ無いだろ!
無双も、ハーレムも関係なく、うまくいかないことだらけ。それでも、少年は冒険を通して、成長を重ねていく。口の悪い相棒エリーと駆け抜ける、カナタの異世界転生の日々が始まる。
完結まで、毎日更新予定!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 12:00:00
325074文字
会話率:31%
「俺は常々思っていたんだ。現代の価値観は人間の三大欲求のうち、性欲に関してあまりにも特別視しすぎているのではないかと――」
普段クールな神崎のおっぱいを触りたい話。
最終更新:2025-07-13 17:44:55
2689文字
会話率:46%
いつか、おばあちゃんから聞いた話。
この世には、ありとあらゆる|条理《このよのことわり》を捻じ曲げる、不思議な”お宝”があるんだって。
おとぎ話だと思っていたんだ。
これは、僕が見届けた、物語───。
『運命』と『幻想』の世界。
魔物蔓延るこの世界で、何の変哲もなくのどかで平和な村の村長の息子が、ある日現れた"魔物の大群"をきっかけに"宝剣"を手に入れ、その身を戦いに投じることになる。
凶悪な魔物たちを退けられるのか。その剣は一体どこから現れたのか。その輝きの正体は何なのか。
───これは、僕が見届けた、物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-27 17:20:00
17895文字
会話率:49%
現代日本では考えられない倫理観の異世界に転移した俺。奴隷制度すら残るこの異世界で、細々と生活していた。
街を歩いていると、奴隷商人に強引に客引きされる。もちろん、奴隷なんて買うつもりがなかった俺は、適当に見てさっさと帰ろうとしたのだが…
…。
「私は絶対におすすめですむしろ私以外の奴隷なんて必要ないと思います絶対にそうだと思います何せ私はとても頑丈そこの醜いおっさんが言っているとおり病気も怪我もしません無敵ですはい食事だって別に必要ではありません不要です飲み物も必要ではありません不要です余裕ですゴキブリ並みの生命力ですから私奴隷としての利用価値も高いですetc.」
「えぇ……?」
自分を押し売りしてきた奴隷と出会うまでは。それでも、俺は奴隷を一人抱えただけで、とくに今までと変わらない生活を送ろうと……していたんだ。
「このトカゲ、弱いですね。ワンパンでした」
「いや、それドラゴン」
ドラゴンをワンパンする奴隷ってなに……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 19:40:00
344542文字
会話率:30%
わたしが高校時代にめちゃくちゃやり込んだ乙女ゲーム『リルティア王国物語』のリメイクが発売されたその日、大好きなゲームを手に入れた喜びで浮かれまくっていたわたしは階段から転げ落ち、気が付いたら乙女ゲーム『リルティア王国物語』の世界にいたのよ。
でも、わたしは主人公になったわけでもなく、主人公の友だちでもなく、やたら主人公に意地悪をしてくる悪役令嬢の『アイビス・コールディア』になっていたんだ。
このままでは攻略対象に断罪される碌なルートしか待っていない!
せっかく大好きなリルティアの世界にやって来れたのに、さいあく。
わたしは『いい人ムーブ』で断罪フラグを全力でへし折って、穏便にこの物語を終えることを決意したわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 17:30:00
186309文字
会話率:35%
国の邪魔になる人間を秘密裏に闇に葬る、帝国の裏組織。
レティスはそこに属している凄腕の殺し屋だ。これまで忠実に仕事をこなしてきた。
しかしレティスはある日、組織に裏切られてしまった。
襲撃にあい、殺されそうになってしまう。
重症を負いな
がらも、レティスはなんとか遠くの森まで逃げることに成功した。
しかし負った傷は致命傷。レティスは意識を失ってしまう。
だが、次に目を覚ますと見知らぬベッドの上にいた。
横を見てみれば、銀髪の美丈夫がいる。
「家事をしてくれる人を探していたんだ。ここで一緒に暮らさないか?」
銀髪の彼は、レティスにそんなことを持ち掛けてきた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 18:02:30
27778文字
会話率:30%
やあ!俺はウィリアム・マーティン。早速だけど、実は俺、転生者なんだ!前世では日本という国で高校生という、いわゆる学生をしていたんだ。でも、ある日、下校中にスマホゲームをしていた時、ふと前を見ると、車が目の前に迫ってきていた。それからはよく覚
えていない。そして次に目を覚ましたら、赤ん坊になっていた。何でこうなったかは知らないが、せっかくの第二の人生だ。楽しまないと、損だよね!
というわけで、これは俺が、皆と楽しく、第二の人生を謳歌する物語だ!
…そんな事、させる訳ないだろう。僕を不幸の、絶望のどん底に陥れておいて、貴様だけ幸せになど、認めるか!絶対に、コロシテヤル。これ程ないまでに、クルシメテ、イタメツケテヤル!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 20:13:51
12268文字
会話率:33%
やあ!僕は新城 光輝(シンジョウ コウキ)。高校一年生の心優しい一般人さ。僕には秘密があってね?
それは僕がこの地球とは違う、戦争の絶えない異世界の歴戦の兵士だった記憶を持っていることさ!
自分が赤子になっていた時はそりゃ驚いたさ!でも、平
和な世界も悪くないと思えていたんだ。でもね?
十年もすれば飽きたんだ。平和すぎる。そこからの決断は早かった。中学校を卒業するころには表向きは
成績優秀者の中学生。裏の顔はアメリカ、日本、ロシアを股にかける程の裏組織「黒曜花」の長なのさ!
そして現在。全ての準備は整った。今日、学校で第三次世界大戦の知らせを待つとしようか。
と思ったのも束の間、教室の床が幾何学模様に輝き、僕は意識を失った。
ここから僕の勇者としての、邪神としての物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 17:37:57
92184文字
会話率:53%
たまの休日は、rpgの育成を気が済むまでやり込んで。
フードコートで友人と食べたローストビーフは、なんだか大人の味がして、少し背伸びをしているだけの自分たちがいつもよりも偉く感じた。
先生に敬語が使えるだけで、自分をすごく優秀な生徒だと思い
込めた。
あの頃は、ただそれだけのことでも、満ち足りていたんだ。
※この作品はフィクションです。
また、本作品は、同名義(奏月脩名義にて)アルファポリス様、カクヨム様にも投稿されております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 22:00:00
3227文字
会話率:0%
君がいたから、学校に行っていたのかもしれない。
君がいたから、人生が楽しかったのかもしれない。
「君」しか見えていなかったのかもしれない。
僕はきっと、いつの間にか、恋に狂わされて、そして、恋に酔っていたんだ。
君と会わなくなってしまっ
た、その日から、僕はずっと_______。
君を探していた。
そんな、恋に狂わされ、恋に酔っていた僕のひと夏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 11:30:00
20269文字
会話率:46%
俺は才能がきらいだった。運が絡んでいるような気がして。「たまたまですよ」は謙遜じゃなかった。事実、たまたまだと、運が良かったからだと思っていたから。もしスキルで全てが決まる世界で、前世とは違い才能がなかったら。他人が複数貰えるスキルをたった
1つだけ、しかも相手を倒すことの出来ない「盾」というスキルだけだったら。盾に興味なんてない。タンクの経験もあまりない。でもそれ以外は才能がないと、始めから決まっていたんだ。俺は盾1つで生きていくしかなかった。それは過酷な人生の始まりだった。厳しいことは多い。差別もある。でもそんな世界で生きていくんだ。なら目指したい。スキルの果てを。見てみたい。盾1つでどこまでやれるのかを。そんな気持ちで生きていきます。これはこの男の一生を描く物語、、、の予定。以下蛇足↓↓↓100%自己満で書いてるので批判は受け付けません。悪いところは書くな。良いところだけ俺に伝えろ。それがモチベーションになるから。いいか?俺は完璧主義だ。批判されると気になって夜も眠れなくなる。分かったか?細心の注意を払って感想やレビューを書くのだぞ?あと、転載する時は俺に言え。大抵は許可を出してやる。まあそこまで伸びないと思うがな。ちょっとでもいいなと思ったらブックマークとか星とかしてくれ。多分そういうのがなかったら途中でエタる。俺は飽き性なんだ。この作品が完結するかはお前たちにかかってるんだぞ?自覚を持て自覚を!この物語はフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 13:00:00
8159文字
会話率:45%
俺は20代の普通の社会人……だったんだが、最近仕事をクビになった。やることもなく、家でぼーっとニート生活を送っている。そんなある夜、突然体に衝撃が走った。これは金縛りってやつか。目を開けると、20代くらいの可愛い女の子が俺の前に立って
いたんだ。驚いて確認すると、彼女はなんと幽霊だった。
幽霊の女の子は無邪気で明るく、幽霊のイメージとは真逆。俺が「可愛い彼女が欲しい」と呟いたのを聞きつけて現れたらしい。こうして、幽霊の女の子とのドタバタ生活が始まった。
彼女は毎日いろんな騒動を巻き起こす。俺はめんどくさがり屋で、どんなトラブルも避けたいのに、彼女の無邪気な性格と好奇心のおかげで巻き込まれてしまう。
でも、そんな彼女との掛け合いが毎日面白くて、気づけば笑いが絶えない日々が続いている。仕事を失って落ち込んでいた俺の日常は、彼女のおかげで少しずつ色づいてきた。
「普通の生活なんて、つまらないでしょ?」
そう言って笑う彼女と共に、俺の新しい日常が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 20:10:00
7556文字
会話率:59%
婚約者だったあいつは魅了魔法をかけていたんだ。
私はその魔法から解き放たれ、真実の愛を見つけた!
そう、今こそあの魔女を断罪する時だ!
っていう勇み足半端ない王子が自滅するだけのテンプレ。
最終更新:2025-04-21 06:00:00
3960文字
会話率:35%
俺はあの頃の自分を殺していたんだ。
帰り道、彼は踏切を見て思う。
なんで俺はいつも踏切を見ると電車に轢き殺される情景を思い返すのだろう。
時間は取らせません。読んでくださると嬉しいです。
最終更新:2025-03-27 13:55:22
2323文字
会話率:8%
俺はドラマを見ていたんだ。
心揺さぶられる人間模様。
だけど、あるCMが流れて……
最終更新:2025-03-25 09:09:04
981文字
会話率:45%
ある日ルームメイトに、
こんなことを言われた。
「俺たちの関係をね、改めて欲しいんだ」
-------------------------------
イケメン且つモテ男
クール・寡黙・成績優秀
×
人懐っこい明るい陽キャ男
マスクを外
せない理由がある
--------------------------------
俺は後になって知る。
その一言には、アイツの全てが詰まっていたんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 22:10:00
14376文字
会話率:47%
俺はある日突然、ゲーム『ウィッチクラフト・アカデミア』の世界のモブに転生してしまった。
世界設定はまんま『WcA』なのだが、知っている名前が全然ないことから、俺は長年自分がモブだと思い込んでいた。
で、モブなりに楽しく異世界ライフを満喫して
いたんだ。
しかし、結婚し子供を産み、しばらく経った頃、自分の娘が破滅予定の悪役令嬢だったことに気が付いた。
このままだと彼女は婚約破棄されて処刑されてしまう。
それだけは絶対に駄目だ。
止めなければならない。
ということで、俺は自分の娘に、優しさと強さを教え込むことを決意する。
……って、あれ。
俺の娘、いつの間にか強くなりすぎてね?
そこまで強くするつもりはなかったんだけど……。
しかもパパっ子になりすぎて恋愛に興味失ってるし……。
*カクヨム、ハーメルンにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 09:36:53
115984文字
会話率:31%
幼い頃から祖母に育てられた千理(チリ)。
でも、他の子どもたちはお母さんと戯れて笑っているのに、
チリはおばあちゃんに笑顔を向けることができなかった。
おばあちゃんもまた、
絵本に出てくるようなニコニコしたおばあちゃんではなかった。
苦労に
苦労を重ね、笑顔をなくしてしまった人だった。
それでも、我慢強く、物静かで、優しく、献身的にチリを育ててくれた。
明治生まれの、強く、優しい女性だった。
月日が経ち、27歳になったチリは、おばあちゃんを見送る。
何も恩返しできないまま、この世を去ったおばあちゃん。
その後悔は消えるどころか、時間とともに大きくなり、
心に深く残り続ける。
そんなある日、ふと高校生のときの記憶がよみがえった。
おばあちゃんが、ぼそっとつぶやいたあの言葉ーー。
「お母さんをいじめないで。」
ハッとした。
おばあちゃんは、ずっと見ていたんだ。
私とお母さんのことを、何も言わずに。
おばあちゃんの言葉を胸に、チリはお母さんに優しくしようと決める。
お母さんに優しくすることが、おばあちゃんへの供養。
まるでそれは、おばあちゃんにしてあげていることのようだった。
そうして接するうちに、気づく。
母子の確執を、おばあちゃんが取り払ってくれたような気がする。
おばあちゃんに、心からの感謝を込めて。
私はこれからも、おばあちゃんと過ごしていく。
1年、10年、20年… 何年経っても、ずっと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 08:00:00
1761文字
会話率:3%