定年間近の平凡な地方公務員である正夫は偶然ある女性と巡り会う。
彼女は花蓮という源氏名で東京の風俗店に勤めていたが、性的な悩みを抱えていた。
金が介在する関係に疑問を持ちながらも彼女に惹かれてゆく正夫と、彼と知り合ったことで新たな苦悩を抱か
えることになる花蓮。
老いと生と性。
老年の男と風俗嬢の甘くて切ない大人の恋物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 08:53:35
103789文字
会話率:38%
バッキー二とザッキーリは、迷う。
ここは、森の中。
腹が、空いている。
[ビストロ長ぐつ亭]とだけ書いた看板が、吊り下がっている店に入る。。
入ると、奥へと続く扉に、張り紙がしてある。
その張り紙の指示に沿って、奥の部屋奥の部屋へと、順々
に進む。
最初の部屋で、入浴する。
次の部屋で、浴衣みたいなものを着る。
次の部屋は、真っ暗。
ただ、光から自分達の足元に、一筋の光が伸びる。
まっすぐ、光に沿ってただ進む。
光に近付くにつれ、周りの光景に明かりが入る。
周りの光景が、二人の眼に映り出す。
周りは、一面の赤。
たゆとう、赤。
そこかしこで人が、浮かんだり沈んだりしている。
そこかしこで人が、角を持つ人に、金棒で殴られたり沈められたリしている。
遠くには、坊主頭の人々が、鈴を鳴らしたり団扇太鼓を叩いたりして、言葉を唱えている。
ゆっくりと着実に、慎重に丁寧に、二人は光に近付く。
かなり光に近付いた時、光の中から、四人の人影が浮かび上がる。
光の中、二人を出迎える、お互いの祖父母。
道はまっすぐ、光の中へと、祖父母へと続いている。
二人の細長い、でもしっかりとした足取りの道のりは、もうすぐゴールだ。
「やれやれ」
モニターを見ながら、長ぐつを履いた猫は、呟く。
モニターでは、バッキーニとザッキーリが、それぞれの祖父母と抱き合っている。
火車は、その画像を見て、口の端を綻ばす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 09:58:29
3189文字
会話率:18%
ああもうだからイヤなんだ。
一度こうなったヤツのタチの悪さと言ったらない。
この仕事は碌なもんじゃないったらありゃしない。
最終更新:2022-12-29 00:02:52
2648文字
会話率:0%
人間国。
烏天狗国。
妖精国。
点在する三つの島。
三つの島の衝突による新たな島の誕生。
戦争。
九尾の妖狐の出現。
刻は流れる。
これは結界の誕生による平和な時代の再来から百五十年経ったあとのおはなしの始まり。
『文芸webサーチ』『comic room』『幻想検索』に登録しているHP『tori』から『小説家になろう』に繋がっています。
2020/5/26. 雲の合縁奇縁篇.7「ベール雲」を更新。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 12:46:50
155091文字
会話率:41%
一つの湖、一つの島、一つの縦帆船しかない小さな箱庭のような世界のはなし。この世界は、宇宙に浮かぶ星の中にある。遠い昔に作られた宙に浮かぶ船。今となっては、それを知るのは、世界の管理を任された人の形をした人ならざるものたちだけ。
人々は小
さな箱の中、のんびりほのぼのと暮らしていた。
湖に浮かぶ縦帆船の船長は、狭い世界の数多の場所、数多の人々と出会う。彼は、知るかもしれない、うしなわれた幻想の海への道を。美しい母なる海にある『海境』(ウナサカ)の行方を。
悲願の達成を迎えた時、旅立つものたちは、はじめてみる海と、宙に浮かぶ故郷に、これから始まる長い旅路に思いをはせた。
そんな閉ざされた小さな世界のちょっとした謎と不思議と、何の変哲もないまったり淡々とした平凡で適当な、おかしな日常、意味不明系な話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-26 06:00:00
103298文字
会話率:44%
それは、むかしむかしのお話。
まだ人が星から運命を導き出していた時代。
変わることのない長い平穏は、終わりを告げつつあった。
太陽が輝く空に、それは現れた。
――そう、昼間でも消えない小さな星が西の空にあったのだ。
白銀
の光に包まれ、伝説にある竜と同じ尾を持つそれは「白き翼の蛇《ケツァルカトル》」と呼ばれた。
★マグネットにも投稿しています★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-07 07:00:00
13584文字
会話率:28%
織女星(リュラ)が北辰の祝福を受け、南辰の水先案内人(カノープス)が極の宙で微笑む航海の女神(ポールスター)となって久しい。
空に青い大気の層が厚くあり、大陸があったのは、もう大昔の話。それらの大陸はすべて海へと沈み、今はかつて天にそび
えていたであろう山脈だったモノが、大海原に小さく散らばっているだけの、何も無い水の星。そのわずかに残るその大地でさえ、黒くすすけている。
人々はこの星で生きていくために、自らの叡智をそそぎ、巨大な硝子の玉を海に浮かべその中に暮らしていた。
少年と肺魚と機械人形は、まるで箱の船にも似た完全に管理された小さな世界で、日常を生きている。
改定版は「みずうみのうみの船-泡にたゆとう海の境(ウナサカ)へ-」の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-31 19:00:00
29850文字
会話率:43%
巫女姫リルーシェ・スノウシェード・クロノスの生まれ変わりとして、幼い頃連れてこられ姫巫女として育てられた主人公。
7歳に巫女として立ち、8歳で王子と婚約。18歳の成人を待ち、婚姻とする予定だった。
戦争により穢れは溜まり、巫女が立ち10
年経ったが作物は思うように育たない。家畜も増えない。病の人は増え、そこで、主人公があと数か月で18歳になるというとき。
作物を育て、霧のようにたゆとう穢れを晴らすにはどうしたらよいか天命を願うと-太陽の巫女の召喚-となり、異界より1人の少女が現れた。
やがて行われた儀式で主人公は召喚された少女に、居場所も何もかもを奪われる。
やがて訪れる死の中で主人公は思う。
ここではないどこかで生まれたら、どんな生き方が出来ただろうと思いながら。
差し伸べられた救済の手に、主人公はやり直しの人生の機会を得た・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-26 18:50:22
19860文字
会話率:28%
水族館に行きました。海月って綺麗ですね。
最終更新:2015-08-08 15:48:21
243文字
会話率:0%
旧宮家の血をひく少女の男前な生き方。
超シスコン兄も交えて、お気楽に生きたいはずが、ずれている気が・・・。
腹黒兄と妹が動くときは、ただじゃすまない。
最終更新:2012-06-11 18:17:48
37590文字
会話率:14%