「――なにをしてるんだ?」
問いかけられて振り返る。
誰もいないはずの中庭に和服姿の青年が立っていた。新月の晩、姿を見せない月の代わりといわんばかりに輝く満天の星空の下、和傘をさした青年はにこやかに笑う。
「……なにも」
声をかけられ
た幼い少女は短く答える。
知らない人と言葉を交わしてはいけないと両親から強く言われていたことを思い出し、慌てて、自分の手で口を隠した。
……おに。
あやかしの存在を知っていた。
しかし、初めて目にした鬼の青年は美しく、すぐに逃げられなかった。
……こわくない?
鬼は恐ろしい存在だと聞かされてきた。
しかし、目の前にいる青年から悪意は感じない。
それどころか、少女の好意的な視線を向けていた。
「そうか。お前の名前は?」
「いわない」
「変なことを言うなぁ。自分の名前を知らないわけじゃないだろ?」
青年は笑う。
それに対し、少女は警戒をしていた。
……にげなきゃ。
頭の中ではわかっている。
しかし、少女は鬼の青年を見入ってしまった。人とは異なる美しい見た目とは違う豪快な笑い方をする青年に、心が惹かれてしまう。
一目惚れだった。
四歳の少女の初恋だった。
――これは、あやかしに恋をした少女の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 07:50:00
16102文字
会話率:24%
一月、ちょっと想像がつかないないほどお腹を空かせたオオカミは、森の入口で知り合いのクマに遭う。
「ところで、知ってるかい、この森はふしぎの森なんだ。今夜は、奥にいけばいくほど、ちょっと変わったことが起こる。その代わり食べものには困らないよ—
―」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 22:03:53
5126文字
会話率:13%
霧雨大学のオカルト研究会に所属する夜摩冥子と虚夢桜。二人は、幽世ビルの地下に月に一度だけ現れるという怪奇スナック「黄泉路亭」の噂を聞き、調査に乗り出す。そこで出会った妖艶なママ・凛の正体は、三百年前に裏切られて殺された巫女の魂だった。
冥
子と桜は、黄泉路亭の謎を追う中で、霧雨市に封印された魔物の存在を知る。彼女たちは、街の人々の心の闇に反応して力を増す魔物と、それを利用しようとする者たちの陰謀に立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 00:00:00
17571文字
会話率:41%
「AIよくわからない、コワイ!」
「こわくないよ~面白いよ~みんなももっと遊ぼうよ~」
AI素人&超初心者小説作者のAIさんとの付き合い方です。
最終更新:2023-05-23 17:24:42
8384文字
会話率:4%
これは本当にあったこわくない話である。
単刀直入言おう。これはアホたちの日常の出来事である。
最終更新:2022-10-25 22:59:55
416文字
会話率:25%
眠るのがこわいジェイくんとママのお話
この作品は「note, カクヨム」にも掲載しています
最終更新:2022-06-26 14:47:35
5441文字
会話率:1%
なにもこわくない!たのしいゲームさ!
キーワード:
最終更新:2022-03-05 04:47:51
437文字
会話率:0%
恋愛
ラブコメ ハーレム?
だった
はず
?
?
!
。
そして
誰も
...
。
最終更新:2021-09-25 17:34:41
3537文字
会話率:0%
僕には好きな娘がいるんです。
その娘は、ちょっと変わっていて、気味が悪いなんて言われているんだけど。
本当は、とても可愛い、優しい娘なんです。
最終更新:2021-07-09 20:28:57
944文字
会話率:0%
全鳥取県民にごめんなさい。
…ついでに近隣県民にもごめんなさい。
鳥取良いとこ一度はおいで!
飯は美味いし自然も豊か!
えっ、魔族?妖怪じゃなくて?
ドラゴン?ラクダじゃなくて?
梨の木は襲って来ないよ!こわくない……ホラ、こわくない。
鳥取県は魔族も寄り付かない人外魔境なんかじゃないんだ……!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 22:00:00
42978文字
会話率:17%
おまんじゅうが怖い女子中学生とクラスメイトの話。
最終更新:2021-01-01 07:00:00
757文字
会話率:71%
おっとりした性格の藍と死後運命で決められた相手の守護霊となり守る事で徳を積み転生への試練を与えられた
翅のホラー&ラブ?ストーリ
最終更新:2020-09-12 03:00:00
702文字
会話率:50%
こわくないですよ、ほらー…ね。
最終更新:2020-08-23 15:54:05
821文字
会話率:0%
人には聞こえない、声亡き人の声。Sound Of Silence その声が、俺には聴こえる…。
桜沢 英知(おうさわ えいち)は、死者の声を聴くことができ、姿を見て、会話をして、その上、その感覚を他人に分け与えることができる特異体質。それゆ
えに、彼のもとへは死者や生者から様々な問題が持ち込まれ、それに巻き込まれることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 18:00:00
217007文字
会話率:45%
大陸の北の果てにある、岩窟の寺院。
そこは風の結界に守られている、閉じられた場所。
封印された太古の英知と遺物が外に持ち出されないよう、黒き衣の導師たちが守っている。
導師見習いのサリスは、黒き衣のセイリエンの五番目の弟子。
寺院に入って
、まだ半年ほどだ。
北国の高貴な家に生まれたので、ちょっと下品で粗野な兄弟子のことが、気にさわって仕方がない。
「これが一国の王子とか。信じられません」
他の優秀な兄弟子たちに感心したり。魔力がないことに落ち込んだり。
そんな彼は心ひそかに、ふるさとを想うのだった。
一面氷に覆われた、銀色の湖を。
氷の女王 シアティリエ
あなたの息なんか、こわくない
でも、永遠にさよならだ
その想いは湖を駆け抜けるのだった。
天裂く疾風のように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-22 10:33:37
13247文字
会話率:37%
こわいようで、こわくない。
最終更新:2019-03-05 16:44:18
619文字
会話率:28%
ほらーですがこわくないです
最終更新:2019-02-20 23:39:10
1243文字
会話率:9%
大学生になって二年目の夏。引っ越したばかりの部屋の外で、嫌な気配を感じた。世界に自分一人になったような静寂の中、足音が聞こえる。人間のものではないと直感してしまった。家に一人でいるのが怖くなった私は、オカルト好きの先輩に助けを求めることにし
た。すると、Aさんという女性を紹介されることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 13:42:55
3939文字
会話率:43%
この春に買った中古車だけど――
最終更新:2018-08-09 12:49:14
3712文字
会話率:28%
辻で「ことりば」が手招いている
最終更新:2017-08-03 03:00:00
1548文字
会話率:7%
家族も友達もいない、一人ぼっちの郁子は、ある日、小さな女の子「すーちゃん」と出会いました。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
以下に次のシーンが含まれます。
苦手な方・嫌悪を抱かれる方は、とばして次話へお進みください。
「悪夢
」―― 虐待 / 「無力」―― 暴行未遂折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-22 03:00:00
20207文字
会話率:20%
噂で聞いた幽霊の出る家。それはあの子の居る家だった。
こっそり行って様子を見て……もしかしたら、何とかなるのかしら?
※タイトル通りあまり怖くないです。
最終更新:2018-08-09 00:15:52
3033文字
会話率:19%