復讐劇です。
グロテスクな表現があります。
短めサクッと終わります。
最終更新:2024-09-01 06:30:00
5237文字
会話率:13%
今日も一人、調理の練習に勤しむことしか出来ない。
これというのも全部、あの時の事故が原因。
わたくしを傷物にしてくれた、伯爵。
……絶対に許せませんわ。
ここはシュトローエン男爵邸。
彼女の名はレミス・アルアン・シュトローエン
という男爵の娘。
きりっとした目つきに少しカウルを巻いた髪を丁寧に束ね、線は細く上品さを持つ。
何処からどうみても美しい彼女だが、頭には常に帽子を被っていた。
――彼女は貴族パーティーの最中、運悪くフロイデル伯爵が落としてしまったグラスで
頭をぶつけ、赤色のワインで全身を染め上げ大惨事を引き起こす要因となる。
命にこそ別状は無かったものの、頭を縫う重大な事故となり、フロイデル伯爵は責任を
持って第二婦人として迎え入れる準備があるという。
彼女の親であるシュトローエン男爵も、まさに天から降りて来た幸運としてこれを喜ん
でいた。
……当然、彼女にとってそんなことは無い。
女性にとって最も大切な美を汚されたのだ。
伯爵婦人となることは確かに名誉あることだろう。
しかし、我が身を傷つけただけでなく、あまつさえ第一婦人ではない第二婦人として迎
え入れるなど、許せるものでは無い。
それに彼女自身、婚姻にあまり興味を示していなかった。
なぜなら彼女は、死ぬほど料理を作ることが好きだったからである。
そして彼女は決意する。
自らの料理でこの恨み、晴らしてくれようと。
当然何の算段もなく料理を提供すれば気付かれてしまう。
もし最終的に捕えられることになっても、甘んじてそれを受ける覚悟自体はある。
だが、直ぐに気付かれぬように最善の手は打っておこう。
まず、自分の家に存在しないはずの者を一名、料理人として雇い入れた。
これにはとても苦労した。
自分と同じ背丈の女性で容姿もさほど悪くない町娘を探した。
名前も住処も異なる登録をした。実際にこの娘がここへ来ることはない。
そして、この娘は特別に腕がいいので、集中出来る専用の料理場を設けるとして、新たな専用
調理場を造らせた。
ここでは自身も料理場に立つことがあると説明し、無事完成させた専用の料理場である。
この場所に立ち入れるのはつまり、彼女だけとなったのだ。
料理場に、彼女の高笑いが鳴り響く。
「オーッホッホッホッホ! お命頂戴するわ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 12:57:30
8667文字
会話率:26%
「き、貴様!! 男だったのか!!」「はぁ!?」
急に険しい表情になられたアロイス様が私の上から飛びのき、指を突き付けて来る。男? 私が!!??
「何を仰っているのですか!? 私が男だなんて、そんな!」「黙れ! そんな胸で言い逃れが出来ると思
っているのか! 明らかに男の胸ではないか!!」「はぁあ!?」
人生の最高潮と言える華やかな結婚式の後、初夜のベッドの上、夫となるアロイスに投げ付けられた言葉によりアンヌの結婚は終わりを告げる。年頃の女性として、これ以上の無い屈辱を味わったアンヌは……
胸を笑う物は胸に泣く。◆◆ 緩いお話なので緩いお気持ちでお読み頂けましたら幸いです。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 20:00:00
21206文字
会話率:42%
「なあソフィア、僕達の為に死んでくれないか?」
王城の地下にある暗いジメジメとした牢屋。
排水管さえマトモに管理されていないのだろう、
夜中にはネズミがキィキィ鳴いて恐ろしくてとてもまともに寝れなかった。
この目の前にたつ男を信じて待
っていた私に今何と言った?
私は聞き違いかと唖然としてしまった。
「ねえソフィア姉様、仕方ないのよ。
あのまま陛下が生きていたらアーサー王子様といつ結婚出来るか分からないじゃない」
そこには派手な赤いドレスを着てニタニタと男の腕にしがみついている私の実の妹がいた。
全てを悟った。
私は実の妹に婚約者を奪われたばかりか、この女の犯した罪を被せられたんだ。
数日後、時折霧雨がふる天気の中で私の斬首刑が行われた。
「悪女ソフィア、婚約を破棄された腹いせに我が父上の国王陛下に毒殺するとは、
なんと卑劣な行いをしたのだ、最後に申し開きがあるなら聞いてやる。」
「いいえ何も、心よりお慕いしておりましたアーサー様。
私を騙して掴んだ束の間の幸せを今だけ楽しんでいて下さいな。
必ず必ずこの恨みを晴らしに戻って参ります。
そう私が言い放つと首筋に刃の感触を感じた。
ゴロリと回る視界の中で怯えるアーサー王子を睨みながら
私はその日、確かに死んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 12:00:00
19411文字
会話率:30%
初恋の彼女に告白を決意した主人公である加瀬伊槻。いざ告白へ!…そう思っていたところに親友からのカミングアウトが。結局、初恋の彼女はタッチの差で親友がかっさらっていった。
BSS!…ぼ、ぼくが最初に好きだったのにぃいいいいいい!
「こ、この
恨み、晴らさいでか!」
伊槻はその歪んだ恨みを全てサッカーへぶつけることに。
そうして始まったBSSサッカー。
得点?…何それおいしいの? 乱闘?…いつでもウェルカム
BSSを拗らせた伊槻はそれをサッカーへとぶつけていく。
だが、そんな伊槻の元にある日突然3人の美少女が大集合。
この美少女達は果たして天使なのか、悪魔なのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 11:16:32
15260文字
会話率:40%
リオ伯の妻リーナは女として、一児の母として豊かで平穏な日々を過ごしていた。
しかし、国王の急死と夫の暗殺によって平穏な日々が崩れ、息子共々囚われの身となる。
この恨み、晴らさずにはいられない。女領主となったリーナの復讐劇が幕を開ける。
《
時代劇風短篇小説》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 13:40:38
17464文字
会話率:38%
魔術の名門校で起こるいじめ問題。
才能はあれど施設の出のルプスはその標的にされていた。
同じく施設出身の美人教師フリーデは、ルプスのことを常に気に掛けていた。
何度止めても虐げられるのでなんとかしようと学園長の元へ行く。
だが、頑として
いじめの事実を認めず、あろうことか加害者の未来を案じている節の発言までする。
そして事態は最悪の方向へと進んでいった。
その日の放課後、いじめ3人組の卑劣な罠により、ボコボコにされたルプスの目の前でフリーデは3人の手により純潔を散らされることになったのだ。
一時は問題になったものの、圧力がかかり調査は打ち切られ、徹底した隠蔽が施されることとなる。
そんな事態に絶望したフリーデは、穢されたこととルプスを守れなかったことへの思いから自殺を決意した。
だが、そんな彼女を見逃さなかった存在がいる。
それは復讐の意志を汲み取り、力を与える恐ろしい魔女。
彼女と出会ったことで、再び生きる気力と復讐心を燃やしたフリーデは、怒りを胸に学園の闇に立ち向かう。
愛する人を、守るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-12 12:00:00
20546文字
会話率:45%
大陸の全てを支配する超大国の第七皇子に転生した俺。
ちなみに九人いるブラザー共は皆同い年である。
そんな皇位継承争い待った無しな環境下で、俺は「歴代最弱」「見込皆無」「王族ノ恥」との呼び声低い。
しかしその評価は全て誤り、遠い過去の評価
だ。
今の俺の実力は古龍ですら瞬殺するレベル。
本当はこの強さをさっさと公表した方がいいのだろうけど、周りの奴らに散々バカにされた幼き日の恨みを晴らすために、他の皇子共が泣いて謝るまでおちょくってやろうと思います。
ぐひひ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-15 23:53:14
73093文字
会話率:17%
全知全能!!最強の魔王として世界を支配していた魔王様。しかし彼もついに勇者に倒される日が来る「この恨み!決して忘れぬぞ!」来世での復讐を誓いながら死にゆく魔王。。。しかし、、、生まれ変わった彼を待っていたのは??生まれ変わった魔王ちゃまが紡
ぐ「ほのぼの転生ライフ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-14 17:53:44
3347文字
会話率:12%
このパーティー、でかくなったは良いけど、雰囲気最悪だよね。
そんな思いを抱える古参メンバーにしてテイマーのカリスは、潤滑油かつサンドバッグ的なポジションを自認してしまっていて、パーティーのために割と身を尽くしての貢献を続けていた。
だが、
やたらと陰湿で高圧的なリーダーとはとかくソリが合わず、ある日唐突に追放の憂き目に合わされてしまう。
この恨み晴らさでおくべきか。
そんな復讐心とは無縁のカリスだったが、金銭や装備はともかく相棒の魔犬まで奪われてしまって。せめて相棒は奪い返さんと、山中で雌伏することに。
そんな中、カリスは山中で一体のドラゴンと出会うことになる。
ドラゴンは生涯単独行動であり、社会性が皆無であれば、調教出来るはずも無く。それでも、追い詰められてしまっているカリスは、万が一を信じてドラゴンに手を差し伸べてしまう。そして、案の定お手々を美味しく頂かれそうになるが、まさかまさかで子ドラゴンはカリスにベタ慣れしてくることに。
これは……いける、多分。
そう信じることにしたカリスは山を降り、様々な問題に向き合うことに。
相棒の奪還はもちろん、陰湿すぎる元リーダーの追撃、非情な食費問題、あとは被害者の会に頼られたりなどもして。
苦労性のカリスは、気苦労を重ねつつ奮闘していくことに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-17 17:14:06
226284文字
会話率:40%
私は無実の罪で捕らわれた。愛する家族と再会を果たすべくなんとか脱獄するも、眼前で家族を殺される。絶望の中、私も撃たれ、倒れた。
だが、私は死してもなお、この恨みを忘れられなかった。悪霊となり、もう一人の私にとりついた私は、宿願を……復讐
を果たすべく、仇の家へと踏み込んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-30 23:41:39
4423文字
会話率:0%
我輩は猫である。
猫の中の猫。猫オブザ猫である我輩が召喚されたのは魔法が存在する異世界だった!
しかも、見た目は人間に!
我輩は猫に戻るため、寝て過ごす優雅な日々と取り戻すため世界を統べる女神を倒す。これ決定。
待ってろよ!この恨み晴ら
してやるにゃ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-15 01:18:07
289文字
会話率:0%
俺の姉は小さい頃から幽霊が見える。姉はその力を使って警視に出世している自慢の姉だ。
そんな姉に俺は結婚前提にお付き合いをしている恋人を姉に紹介したのだが……
「この恨み晴らさでおくべきか」の女の恋人が主役。
単品でも読めると思います。
最終更新:2016-10-01 16:32:10
5832文字
会話率:55%
これはとある女の自業自得な死に様を書いた作品である
最終更新:2016-09-28 03:00:00
6575文字
会話率:53%
天空人として下位世界を救うためクラス全員で勇者となり異世界転移!
しかし天空界では忌み嫌われている黒魔力を持ち、体力、魔力、筋力、防御、敏捷の全てで常に最低評価だった羽賀 蓮はクラスの主人公的存在である天月 勇二によって魔王の赤ん坊として
転移させられてしまう。
天月たち勇者は高位存在として圧倒的戦闘力で魔王軍を蹴散らしていき、遂に魔王を殺すことに成功する。この世界での親を殺された蓮は決意する。必ずこの恨みを晴らすと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-16 22:43:14
1884文字
会話率:37%
運命の恋の陰で起こった悲劇からの恨みが繋いだ記憶がほころび、幸せを掴もうとする女の子の話。
※唐突に思い付いたものを一ヶ月ごしで完成させたので途中から文体がちょっと変わってるかなぁと。
最終更新:2015-07-13 00:00:00
4124文字
会話率:16%
もう二度と、戻らない。
この恨み、何処ではらそうか。
幼き子供は刀片手にどこへ行く。
きっと、戻らない。
最終更新:2015-06-07 23:10:25
393文字
会話率:29%
乙女ゲーのチートな悪役。
そんなハイパーお嬢様として生まれた綾乃の、初恋と覚醒。
この恨み、晴らさでおくべきか。
最終更新:2014-08-23 22:42:20
2772文字
会話率:9%
イルセオン王国国王陛下の元婚約者、アディリアは決心した。
「この恨み晴らさでおくべきか」と。
悪役にされやすい立場の女性視点で書いてみました。
最終更新:2012-02-18 19:15:39
4822文字
会話率:19%
ありすは、有名な会社の一人娘、ある日親友のさやとプリクラを撮りに行こうとしたら、来羅にさやが誘われ、違うところにいってしまった、この恨みはパソコンで解消する事に・・・・
最終更新:2010-11-16 17:43:18
2069文字
会話率:84%