突如頭に響いた「助けて欲しい」との声。その声に生返事をしたのが、男の運の尽きだったのだろう。
気を失い、再び目が覚めたのは見ず知らずの場所だった。
そこはフェンダリム帝国の辺境に造られた、様々な政策を試す実験都市ホロウスティア。そのスラムに
ある廃教会の中だった。
何故か女性の身体となった男は、生き抜くためにクローゼットの中に有った修道服を着る。
「神は言っています。今回のお供え物はお肉が良いです……と」
生きる為には手段を問わない彼女は、今日も存在しない神の威光を借りるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 06:00:00
55490文字
会話率:31%
「ああ、神様神様。この度、わたし、お願いに参りました……。
ええ、こちらに足を運び、ちょうど一年になろうとしています。
ここは人気がなく静かで、行き場のないわたしの唯一の心のよりどころでした……。
お掃除にお供え物にと、かかさずしてきたつも
りです。
ええ、ええ。勿論、だからと言って、わたくしのお願いを聞き入れて欲しいなんて、そんな恐れ多いことを申し上げるつもりはございません。
不躾に思われたら申し訳ございません。ですが、どうかどうかお聞きくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 11:00:00
1178文字
会話率:6%
とある町に小さな社があった。
社自体はかなり前からあるものだが、近年、綺麗に建て直されてからというもの
訪れる町の者が絶えず、手入れやお供え物など大事にされていた。
が、それには理由があった。なんでも、その社の前で手を合わせて祈ると
夢の中に神が現れ悩みを聞き、そして答えをくれるという。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-20 17:00:00
1110文字
会話率:28%
小さな村に住むアンナは、子供のころからずっと幼馴染のユリウスが好き。ユリウスもアンナのことが好きだったはずだけど、成長するにつれ、お互い素直になれなくなっていた。しかも、ユリウスは先日街で助けたという聖女に求婚されているらしい。
アンナ
が日課のお供え物をするために森へ行くと、ユリウスもついてきた。やっぱり素直になれず言い争っているところに、突然美しい男の人が現れて……なんとそれは人間ではなく、この森に住む精霊様!
「愛し子」を探しているという精霊様は、アンナに「俺にしとくか?」と問いかける。
「俺は愛し子に巡り会うためならなんだってするぜ」
「俺だって、アンナと結婚したかった」
両片思い幼馴染と精霊様の三角関係。アンナが選ぶのはどっち?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 02:38:28
24289文字
会話率:64%
暴風雨に身を縮めて、部屋の片隅に佇む事はなく、今は晴天こそが優しく降り注いで下さいます。
嵐が残して行ったもの、散った花弁、もがれた小枝、そして芳醇な香り。
どうにもお呼ばれしているようです。今、参ります。
注意事項1
起承転結はありませ
ん。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
梅の香りに惑わされて訪れた先は、きっと何よりも甘く。
幻想奇譚、梅香の君回。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 15:26:05
999文字
会話率:36%
走り続ける二輪霊の僕。
お供え物に手を出して巻き込まれる騒動の物語。
最終更新:2023-05-31 08:40:19
4517文字
会話率:41%
お供え物のフルーツを見張るバイトの話。
2016年5月10日 お題「寺バイト」に則り作成しました。
最終更新:2021-11-14 20:24:43
4700文字
会話率:5%
達人(たつひと)は人付き合いの苦手な大学生。
ある日、同窓会の終わりに家が近いという理由で同級生達に家に押しかけられ、一人の男子が「ひとりかくれんぼ」をやろうと言い出す。
ひとりかくれんぼは、ぬいぐるみの腹を切り、中に生米を入れて赤い糸で縫
い、さらに刃物で腹を刺すという酷いものだった。
達人はぬいぐるみが可哀想だと止めさせようとするが、お酒を呑まされて眠ってしまう。
翌朝目覚めると、誰もおらず、刃物の差されたままのぬいぐるみが転がっていて、達人はぬいぐるみに同情し、綺麗に縫い合わせた。
だが、日常的に怪奇現象が発生するようになる。
達人は対処法を試すが、上手くいかない。
達人は独自に幽霊を追い出そうと、話しかけたり、お供え物をしたりするが、その内愛着がわいて来て、服を着せたりするようになる。
同窓会の時の友人から、ぬいぐるみは燃やして捨てなければならないと言われ、達人は悩むが、その日の夜、「わたしはフミコ」という人形の声を聞く。
達人はフミコさんと楽しく生活をするが……
ほのぼのドキドキホラー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-14 16:31:49
10590文字
会話率:40%
「欲しいキャラが来てくれない……!!」
後輩の切なる嘆きに、副部長が出した答えとは。
※カクヨムで一日一作SS更新中の『百花繚乱』(https://kakuyomu.jp/works/16816452220371917465)のうちの一作
です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-03 08:00:00
1298文字
会話率:50%
睦月村の外れには、お地蔵様が六つ建てられていました。そのお地蔵様には、いつも別々のお供え物が供えられています。その理由とは――
※こちらはひだまり童話館さまの『開館6周年記念祭』の参加作品です。
※『6の話』のお題で作成しています。
最終更新:2021-02-22 17:22:39
4775文字
会話率:49%
獣人と、古代生物の獣人、人間が交じって住む、偶には異世界人も降ってくる不思議な国シャーゴン。
商店街の鍛冶屋の娘ロジェルは、父親がイレギュラーな出来事で爵位を授かるまで普通の庶民として暮らしていた。
しかし、父が爵位を授かったその年から滅茶
苦茶会わない婚約者は押し付けられるわ、収入が増える訳でも無いのに花嫁修業にと学校に行かされるわ、家族仲はギスギスするわで疲れきっていた。
そんな最中、ロジェルは学校で『お供え物を放り込んだら願いを叶えてくれる泉』のことを書いた本を見つける。
どう見ても与太話だが、ロジェルは現状を打破しようと破れかぶれでその泉に向かうのだった。
其処で、彼女は国中でキャーキャー言われる美貌の宰相に遭遇するとは夢にも思わず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 11:00:00
16696文字
会話率:34%
黒猫虎様主催の『レビュー帳企画』の効果を実感した作者が、忙しくなきゃ参加したかった企画を応援するために書いた、エッセイの姿をした大型レビュー。
こっそりとレビュー帳企画の隅っこにお供え物を設置します。
企画の存在を知らなかったレビュアーさん
は是非読んでみてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-21 17:04:47
2101文字
会話率:0%
何気ない日常の一コマ
お盆の墓前に供えるモノが定番だったのでたまには変わったモノをと考えたつもりが…
最終更新:2020-08-15 08:29:29
417文字
会話率:46%
とあるおっさんがいた。
そのおっさんは古着生活30年、古着だからと言って粗末にはしない。
使えるものは大事にする。
毎年、両親が好きであった苺大福をお供え物として持参し墓参りへ行く最中、突如の地震に見舞われ、意識を失う。
目覚めて見ると、突っ込みどころ満載の女神に出会い、あたかもワザとらしい営業スマイルをしてくるのに対し、不快な思いをしながらも、話が進んで見れば、異世界で争いを無くす事を余儀なく使命にされてしまう主人公。
女神の恩恵を授かり、スキルを選ばされ、時間がないとロクな説明もなく、送られるは・・・とある異世界の密林の中。
数多くの生命が溢れる世界で、あらゆる種族の争いを無くすことは出来るのだろうか?
おっさんの選択したスキルが功を成すかどうか、
魔物と人間、魔人族と天使、魚介類と海藻類?
・・・渉(おっさん)と異世界・・・
・・・新たな生活が今、始まる・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 08:58:40
189408文字
会話率:33%
お願いします。神様。
お供え物もしますし、土下座もします。
どうか僕を、十五年間過ごしていた世界に帰してください。
僕にはこんな殺伐として非現実な世界で暮らしてた記憶はないです。
父は普通の会社員で、間違っても得物を持って狩りになんて誘
わない人でした。
母は優しい人で、生物の首を鷲掴みする様な人ではなかったはずです。それに片手で1mもある鳥を持ち、尚且つ笑顔で解体を手伝わせようとする人ではなかったはずなんです。
一般的な小学生と変わらない弟と妹は、ナイフなど使ったことなかったはずですし、にこにこ顔で緑色をした謎な生き物の耳を差し出してくる子達ではなかったはずなんです。
それに僕のいた世界は、空想の産物とされていた生き物が跋扈する世界ではなかったです。
ゲームみたいにステータスがある世界でもなかったです。
どうか、僕を本当のお家に帰して頂けませんか?
.......。
あっ、無理ですか。
そうですか......。
ーーー
確実なる亀更新です....m(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-06 22:20:13
5294文字
会話率:4%
ある森の中に、小さな村がありました。
その村では、狼が神の使いとして崇められていました。
そして、1年に一度、森の奥にある神殿にお供え物をして、村人が猛獣に襲われないように祈るのです。
昔は、村で一番美しい娘を神殿に生贄として供えていました
。
ですが、年月とともに信仰心は衰えていき……
お供え物が籠に入ったりんご五つになってしまいました。
それも、五年に一回、傷みかけのリンゴを。
これは、そんな村にいる幸せだった少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-13 01:15:21
4166文字
会話率:26%
毎年お参りにいく山奥の小さなお社。そこでいつもの様に掃除やお供え物をしていると、天気雨「狐の嫁入り」にあった羽月。視界の中の鳥居に黒い何かが見えたとき、手を引かれて異世界に連れ去られてしまった。
まるで時代劇のような町並み、空を浮かぶ島
、空を流れる川、遠くに見える山々に等間隔で立ち並ぶ巨大な柱。羽月が今まで住んでいた世界とは全く違う世界……元の世界へ帰るには七日後に開く門を通る必要がった。
何故この世界に連れて来られたのか、何故何も関係のない自分を葉月と紅葉と名乗った狐は気遣ってくるのか。心を殺し、他人を遠ざけることで安寧を保っていた羽月は流されるままになっていた。
何も理由もなくこの世界に連れて来られる訳もなく、ほんの少しの、羽月が求めてやまなかった幸せを感じた時、狂った神――マガツガミと羽月が心の中に押し込めていた力が触れあった。
些細なきっかけだった、ただ触れられただけ、ただ視界に納めただけ。なのにマガツガミに力を揺すられ、不安定になっていた羽月は自分を抑えられず自らつかみかけた幸せを殺してしまった。
嘘ばかりで固められ、他人のことばかり考えて自分をないがしろにする愚か者達が残った里で、羽月は自分の出生と運命に翻弄されながら、いじきたなく足掻きながらも心から欲しい物を掴もうとする。
それが神々の手の上で弄ばれ、操られていると知らずとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-17 14:19:54
129138文字
会話率:43%
明宮学院の裏には、誰も寄り付かなくなった廃神社がある。
廃神社には神様がいて、神様が気に入るお供え物を持っていくと願いを叶えてくれる。そんな噂の真偽を確かめるべく、天官琴乃はお供え物(※自家製油揚げ)を持って廃神社へとやって来た。
「神様。
どうかお降り下さい」
そうして突然出てきたのは、頭に狐の耳を生やした、謎の少年ーーが、宙に浮いていた。
その少年が実は神様で、まぁ成人誌が好きだったり綺麗なお姉さんが好きだったりと神様らしからぬ変態でして。
ちょびっと変態なケモ耳美少年の神様と、肩幅が広いのが悩みな女の子が謎だったり事件だったりを解決していく、謎解き日常ラブコメディー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 16:28:44
43280文字
会話率:39%
ダンジョン冒険者になりたかった少年、ルイス。
不幸にも、そんな彼に神から与えられた加護は冒険の役に立たない低級なものだった。
落胆した彼だったが、実は彼は正体不明のスキルを一つ持っていた。
なんとそれは、神に加護を強化してもらうための「お
供え物」を生産できるスキルだった。
神にお供え物をするごとに強敵が雑魚に。
その快感を覚えたルイスは、しょっちゅう神にお供えをし……最高級加護の持ち主たちが腰を抜かすほど最強になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-21 17:16:37
10517文字
会話率:9%
おばさんが住んでいるとある地域には、「欠けまんじゅう」のお供え物をする慣習がある。
完全な形ではなく、少し中身を割った形のまんじゅうを、お墓のお供えなどに使っているらしいんだ。
その理由となった、言い伝えとは……。
最終更新:2019-05-18 22:00:00
3917文字
会話率:4%
日が長い日、短い日。それはいつも太陽を動かしている神様の代わりに、年若い小さい神様が、動かし方を練習しているために存在すると、その地域では考えられていた。
さぞお疲れのことでしょう。
一日の終わり。彼らが帰る島へ、お供え物をする決まりがあ
った……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-15 21:37:10
3687文字
会話率:2%
ある日の朝。家の軒先で、何かが落ちた音がした。
外に出てみると、蛇が這いずったかのように、道路に黒い帯ができている。
「恩赦がおりる」。
それを見た祖母が、つぶやいた。
その日の学校の帰り道。
彼はクラスメートによるいじめの現場を目撃する
。
どうもお供え物の菓子を、食べさせようというのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-28 13:34:40
3974文字
会話率:4%
『江戸時代半ば、山奥でひっそりと暮らしている主人公、神道悠平はいつものように裏山の洞窟にある御神体にお供え物を届けに行くが、先日家の物置から見つけた金属片と、これまた偶然見つけた御神体の裏にある、金属片ぴったりの穴。悠平は好奇心のままに金属
片を差し込むが、洞窟は塞がれるは、地震が起きるは、朝が夜になるやで悠平は混乱していく。そんな中で目の前にはどこか見覚えのある巨大な金属の像。』初めての投稿ですが少し目を通していただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-05 19:11:00
3411文字
会話率:47%