「ハルは、私が殺したの」
高校一年の春。主人公・杜居伊織(もりい いおり)は、5年前に亡くなった幼馴染・高天原ハルの墓前で、もう一人の幼馴染・天戸うずめからそう告げられる。
その夜に杜居は知る。
天戸は、眠るたびに異世界に転移し――すで
に343回、世界を救ってきたということを。そして、ただ一つだけ救えなかった世界があったと言う事。
これは、過去に囚われた少年と、終わらない“つよくてニューゲーム”を繰り返す少女が、
345回目にしてはじめて向き合う、恋と運命の物語。
止まっていた時間が、ようやく動き出す。
――これは、俺と天戸と、ハルの運命を変える、終わらない物語の始まりだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:10:00
14551文字
会話率:43%
人と魔族の断絶が「正義」とされる王国。
若き官吏見習いの“私”は、北辺の村へ赴任する。
その村には奇妙な掟があった――「村の外れに近づくな」。
ある晩、“私”は掟を破り、林の奥でひとりの影と出会う。
人の姿をし、静かに語るその者は「魔族」
と呼ばれる存在だった。
襲いもせず、ただ同じ空を見上げる魔族。
疑念と好奇のはざまで、“私”は何も語らず村に戻る。
数日後、その魔族は「人に化けた化け物」として処刑される。
逃げなかった。戦わなかった。ただ、人の姿のまま殺された。
都へ帰った“私”は、亡き祖父の墓前で静かに呟く――
「魔族は確かに嘘をつく生き物でした。ですが、私たちも――」
夏の終わり、遠雷が響く空の下で、“私”の胸に残ったのは、
正義ではなく、静かな罪悪感と喪失の記憶だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:46:14
916文字
会話率:10%
私の初めての恋人は女の子だった。確かに私はその子のことが好きで、でも好きになった理由は消去法だった。男の子は嫌いだけど恋愛はしてみたい。そういう身勝手な理由だったからか、私の性(さが)はその時から呪われたものになった。
何かにつけて友達だか
ら、と自分に言い聞かせ、何も間違いを犯さないように気をつけなければいけなくなったのだ。
(苦しい…)
そんな時に私はレンカさんと出会った。出会ってしまった。次第にレンカさんに惹かれていく私だったが、告白なんて出来るわけもなく、会う度苦しくなり苛まれる日々を過ごしていた。
やがて、私は気付く。
どうしても変えられない…なら、レンカさんに友達として、という言い訳はもうしない。私はそう心に決め、動き出す。
※GL要素、またNL要素含みます。その点、どうかご留意下さい。
※区分は連載ですが短編としてのつもりで書いております。
※以前に投稿した同名の作品のリメイク版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 17:00:00
15916文字
会話率:40%
私のはじめての恋人は女の子だった。あの瞬間、確かに私はその子のことが好きだった。でも、その時の私が真性のレズかと聞かれると多分違う。消去法。男の子は嫌いだけど恋愛はしてみたい。そういう身勝手な理由だったからか、私の性(さが)はその時から呪わ
れたものになった。
(カクヨムにも同じ物を投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 18:08:26
9997文字
会話率:42%
この世界には5種類の国がある。共和国、合衆国、旧連邦、皇国、自治国家
共和国、合衆国、旧連邦は『大国同盟』を結んでおり、皇国は内乱により鎖国状態に、自治国家は過激派組織との繋がりを持つようになっていた。
ある日『絶望』と呼ばれる出来事が起こ
った。
同時多発テロ、それに伴った株価暴落、紛争激化による石油の供給不足、過激派組織やゲリラの拡大、それによって始まった世界大戦。十二年にも及んだ大戦の終結は大国同盟の勝利ではあったが、全世界から約70%の男性、男子を喪失するという悲惨なものだった。
しかし、状況は悪くなる一方であった。
本作はそれから二年後の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 08:00:00
441856文字
会話率:57%
あらすじ
この街のはずれには、小さな墓がふたつ――寄り添うようにして存在している。ひとつには、かつて戦場を駆けたこの国の英雄の名が。もうひとつには、彼を支え続けた女性の名が刻まれている。
雪が降りしきる中でも、この墓地だけは、どこか穏
やかだった。辺りを白く包む雪は、彼らが歩んだ罪も痛みも、静かに覆い隠してくれているようだった。
短い春の訪れと共に、墓前には花が手向けられる。――どれも野に咲くような、素朴な白い花。
ここに眠る人間の本当の名を知る者はもう、居ない。
けれどこの街では、ある小さな噂が語り継がれている。
――冬の夜、薪が爆ぜる音とともに、英雄とその愛しい人の囁きが、暖炉の火に溶けて聞こえてくることがある、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 19:00:00
5567文字
会話率:36%
少女の日常が、食い尽くされる
どこにでもいる普通の少女
御上月(みこうづき)紅乃(くりの)は、母の墓前でゾンビに襲われる
そこに現れた食人鬼、“ラビナ”
果たして彼は、敵か、味方か
最終更新:2024-11-03 17:45:56
1389文字
会話率:87%
そこら辺にいる作家モドキが、心機一転して作家になる為に書く日記です。自分用なのかもしれない。
本当に申し訳ない。
キーワード:
最終更新:2024-10-27 07:42:19
45428文字
会話率:2%
ケイト族の少年であるベイ・ウールは、父が発掘した遺物の展覧会が開催される首都へと旅立った。数日で帰宅出来ると思われていた慎ましやかな旅路に不運な事故が重なった。
自身の死によって頓挫してしまったかのように思われた旅行だが、少年が目を覚ま
すと全くの未知の世界が広がっていた。唖然とする少年の前に現れた「大きな蛇の影」と「小さな人の影」によって、ここが死後の世界への入口だということが分かった。
少年による、元の世界へ帰るための蘇りの冒険が始まる。
しかし、その冒険でさえ単なる序章に過ぎないのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 13:59:25
13215文字
会話率:26%
ツタンカーメンの墓前で瞑想中、不思議な声を聞いたことから、この物語が始まります。
その声とは、ツタンカーメンの墓は、ハワード・カーターが発見したのではなく、ツタンカーメンがカーターに墓を発見させたのだと。
その真相を探るべく、日本語がぺ
らぺらで、志村けんとオヤジギャグが大好きなエジプト人のカバン持ちと一緒に、漫才コンビさながら真相に迫っていきます。
その過程において、カーターが深く関わったカーナヴォン卿と娘イヴリン、画才を高く評価し、開運のきっかけとなった考古学者ニューベリーやピートリー、エジプト考古局長のマスペロやラコー、先鞭をつけた弁護士デイヴィスなどの人物像を、九星氣學や四柱推命の基本部分を使って考察していきながら、カーターとの相性などを浮き彫りにしていきます。
最後は、ウソか本当か、想像もできなかった結末を迎えます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-01 18:30:00
165409文字
会話率:47%
組織を早期退職し、大した動機がないまま、介護、移動サービスの事業を、私は立ち上げた。
どこまでやってもキリがないこの仕事―、
多くの利用者と接する中で、頼られ、感謝もされてきたが、いつも、もどかしさだけが残る私は、いつからか、利用者に必要
だと思った事をやらなければ気が済まなくなっていく。
そんな時、私は、ある母娘に出会う。
私は、母娘の懸命に生きる姿に衝き動かされて手助けするが、大病を患った娘が先立ち、その後を追うように母親も帰らぬ人となり・・・・。
私は、思いもよらず、母娘の遺産を引き継ぐことになるのだが、血のつながりを越えた絆を感じた私は、母娘の墓前で、あらためて人の役に立つことを誓い、生きている限り、母娘の供養をしようと思うのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 07:30:51
13979文字
会話率:27%
これは長崎県に伝わる不思議な唄の謎を探る物語。まずはこの物語の起因となる古代中華の事件から紐解いていかなければならない。中国史において絶大な人気を誇る三国時代。三国志の一角をなす英雄孫権(そんけん)、そして後の世で神となる関羽(かんう)。
全ては孫権が関羽を処刑した事から始まる。
およそ千八百年前、呉(ご)の王、孫権に厄災が降りかかる。原因は関羽を処刑した事から始まった変死事件だ。このところ、関羽の処刑に関わった人物が次々と死んでいく。よりによって魏(ぎ)の王、曹操(そうそう)までもが変死にいたったとなれば、これは関羽の呪いと言うより他に無かった。
そして関羽の呪いの最終目標は、処刑を決行した自分である。若い頃、道志の呪いで兄を亡くした孫権は呪いと言うものを決して軽くは見ていない。むしろ過敏に反応していた。しかし入念に行われるお祓いもあまり意味をなさず、不明な死は兵達の間で後を絶たない。結局、生半可なお祓いではなんの効果もあげられていないのだ。
そこで孫権は神剣をもって関羽の霊を鎮めようと試みる。
大勢の配下に命じ、九振りの神剣を作らせた。神剣を関羽の墓前に供えると、それまで続いた変死騒動は治まり、孫権はその後三十年以上たいした厄災にも見舞われる事なく、天寿を全うする。
その後、呉の国が滅ぶまで九振りの神剣は祭られ続けるが、亡国時の混乱により、所在不明となってしまった。
この九振りの神剣の話は、伝説として現在でも中国に伝えられている。
その時造られた九振りの神剣に、百錬(びゃくれん)という大振りな美しい剣があったとも記録には残っている。刀身は青銅ではなく当時、精製の難しかった鋼で出来ており、その洗練された美しさは、見る者の眼を引きつけ離さなかったそうだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-27 20:30:00
99598文字
会話率:30%
コニーはたった一人の身寄りだった母を病気で失った。今際の際に母は「あなたの父親は大魔法使いフィリップなの」という言葉を残していた。コニーは一度も会ったことのない父親から慰謝料と養育費をぶんどって母の墓前に供えるために、辺境に住む魔法使いフィ
リップの元を訪ねる。
ところがフィリップは予想していた人物と全く違っていて……。魔法使いの家に居候となったコニーの普通ではない日常を描いたほのぼのした作品です。同人誌に初出のものですが改稿して掲載しています。カクヨムにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 18:00:00
35922文字
会話率:42%
日常をテーマとしたショートストーリー。
僕は恩人の夢を継ぐことができなかった。
毎年初夏の頃になると、僕は墓前で手を合わせながら近況の報告をしている…
最終更新:2024-01-28 07:10:54
1175文字
会話率:0%
義姉は王家とこの国に殺された。
冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。
全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報
告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。
巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 12:00:00
137060文字
会話率:40%
「復讐がしたいか」
男はそう言って、手を差し伸べた。親友の、墓前だった。
私はこの手をとるだろう。例えこの先に、どんな運命が待ち構えているとしても。例え、彼女がそれを望まなくても。
ウィークエンド公の愛人マリアと、彼女の愛のお話。
最終更新:2023-03-19 12:55:57
4936文字
会話率:2%
これは、「永遠の命」を持っていた前妻の墓参りで、僕が妻と『愛』についての答えを見つける物語。
僕の前妻は「永遠の命」を持っていた。
だが、ある夜、彼女はあっけなくなくなってしまう。
彼女がなくなってから何度目かの冬。僕は、そんな前妻の墓
参りに妻と向かっていた。
前妻について思いを巡らせるふたりは、前妻の墓前でそれぞれに異なる感情を抱く――
僕が愛しているのは、妻なのだろうか。それとも……。
※このお話は「とある物を構成しているすべての部品を、ひとつ残らず新しいものへと入れ替えたとき、それは以前の物と同じと言えるだろうか?」、そんな問いをわたしたちへと投げかけるパラドックス『テセウスの船』をモチーフにした実験小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 21:00:00
2917文字
会話率:25%
ある男がいた。日本で産まれ、空手に育てられた男は恩師の命日に道場から墓前に向かう途中、ふと気が付くと空手の道着と化していた。
全く意味がわからない。後から後から混乱が沸いてくる。だというのに、なぜかここが日本とは違うと、魔法や魔獣といっ
た異なる法則のある正解だと解る。
意味がわからない。わからないが、ともかく、目の前で困っている子どもがいる。
「ほしたら、助けたらなあかんな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 08:38:19
27369文字
会話率:46%
代々続く医者の家を飛び出して放浪していた男は、とある村で少女零奈を看病。それがきっかけで定住するうち、零奈は立派に成長。やがて勉という若者と出会い、一緒に暮らしはじめるも勉は病で急逝。一年後、男は零奈に請われて勉の墓へ。墓前で男は零奈への想
いを確信したとたん、目の前の土はみるみる盛り上がり、黒い人の形になり……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-23 00:26:35
7002文字
会話率:0%
侯爵家の娘アリアは八歳の時、自分が千年前に魔王を倒した四賢者の一人、聖女エスタであったことを思い出す。驚きはしたものの、まず思ったことは『満喫できなかった前世分も満喫しないと損だよね……!』ということだった。エスタは魔王討伐後、数日で死んで
しまった。今世はその分まで充実させよう。そう思いはしたものの、気がかりなことが一つある。それはアリアが生まれた時に持っていたという指輪のことだった。その指輪はかつての仲間だった王子が婚約者に贈ろうとしていたもののはず。自分が持っている理由はわからないが、せめて墓前に返却しようと考えるものの、四賢者の墓地は王族や騎士以外立ち入れないらしい。
ならば騎士になるしかない! もとより剣や騎士服にも憧れていたアリアはさっそく騎士になることを決意し、第一歩を踏み出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-22 12:00:00
149191文字
会話率:41%
気力もやる気もなくただダラダラと生きていたサラリーマンの墓前観世はある時、交通事故によって命を落としてしまう。
しかし、魂は天へと昇らず、女神によって2回目の人生を送るチャンスが与えられる。
今度こそ悔いの無いように生きようと思った矢先
、ピンチが訪れる。
女神がドジを踏み、転生する肉体を決めずに異世界へと送られてしまったのだ。
幽霊体で永遠に異世界を彷徨うことになった墓前観世の運命は如何に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 23:00:00
3859文字
会話率:58%
半年前、姉が死んだ。
家は未だ、火が消えたように沈鬱な空気に包まれている。姉の墓前に花を手向けながら、私は謝った。「ごめんなさいお姉様……犯人達をそちらへ送るのに、こんなにかかってしまって」
姉の婚約者と一緒に、私は復讐をする。姉と同じ思い
を味わわせてやるのだ。
侯爵家の庶子だった私、王宮で侍女をしていた私が復讐を果たすまでのおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-16 23:13:58
3955文字
会話率:2%