鬼と悪魔の間に生れし子、六鬼(ロッキ)
母親は死んだと聞かされ、鬼の一族の中で忌み嫌われつつ育つ。彼には他の鬼にはない力があった。
悪魔への攻撃呪文・ヘブンズドア。
その力を使う時だけは、一族の中にいられた。
実は六鬼にはもうひとつの力があ
る。鬼と悪魔の間に生まれし彼だからこその力なのだろう。
鬼を滅することができる呪文・羅生門。
五人の兄姉と両親にも言えない秘密を抱えながら、六鬼は成長した。
成長とともに力も能力も大きくなり、亜空間を作り出すことも可能になった。
あるバトルの直後、力を使った反動で、六鬼の体には誰にも知られたくない反応が出る。それは、性的欲求が高まってしまうことだった。
自分でそれをどうにかしたものの、その後、動けなくなる。
亜空間の出入りは、六鬼以外に誰もできない。
熱にうかされ眠る中、六鬼は夢を見る。
その夢の中では、意外な再会が待っていた。死んだと聞かされていた、サキュバスという種類の悪魔の母親。
甘い香りに、挑発の言葉。そこで母親の口から真実が明かされる。
六鬼の母親は、死んだのではなく六鬼の夢の中に存在し続けていたということを。
母親に操られ、行方不明になる六鬼。
六鬼が行方不明になって三カ月が経過した。
いつにも増して多い悪魔に、参戦していた一鬼は嫌気がさした。もう、闘うのは嫌だった。
空には新月。月が浮かぶ空をふいに仰いだ一鬼は、異変に気付く。
月は新月から満月へと、急激に姿を変えようとしている。
そのさなか、父親を含め男鬼が放心してしまう。やがて宙から向かってきたもやのようなものが、男鬼らの体内へ入り込み、そのまま意識をなくす。
女鬼だけになった戦場で、逃げ出したい気持ちになった一鬼の耳に、聞き覚えのある声がする。
「我慢すんの、やめちゃいなって。一鬼姉」
いつもとは違う六鬼が、一鬼の前に現れた。
だがそれは、真実の六鬼ではなく、母親の悪魔が潜む姿だった。
終わったと思われた戦いは、別の火種を携え、家へと戻っていく。
六鬼の中から現れた母親の悪魔、二鬼らが各々で企みと嘘を明かしていく。
その真実の中で、六鬼は自分が護りたいものを護るための選択肢を選ぶ。
最期の魔法・ナイトメア。
それを放ち、過去の戦いも全てを夢に変える。
そうして六鬼は、還っていった。
新しい夢の中へと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-27 14:52:53
87164文字
会話率:0%
後悔しても遅いのに。
後悔しながらも今を全力で駆け抜ける大学生の香奈子の恋のお話。
ほんとうの幸せってなんだろう。
誰となら幸せになれるんだろう。
どこにでもあるような恋。
それだからこそ、難しいんです。
最終更新:2013-09-24 01:59:03
2276文字
会話率:24%
高校生が普通の恋愛をする…はずだった。
その普通、は大きな間違いだった。
自分自身は好きだけれど、相手は私の事を何も思ってない。
そう、相手には本命がいたのだ。
私は、始めから分かっていた。
相手が私の事を見ようとしてくれない事も、全部。
だからこそ、私は決めたのだ。
どんなに恐ろしい手を使ってでも、彼を奪うと。
私はそう、決めたのだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2013-09-11 15:59:11
1822文字
会話率:5%
人は自らの限界を決めつけ……わきまえて生きているため、出来る事よりも出来ない事の方が圧倒的に多い。
もちろん、物理学上の不可能は考えていない。
本来、出来るはずが、苦手、下手、才能がない、どうせできないと決めつけて限界を決めることで逃
げた結果、本当に出来なくなる事が、自らを縮める事が多いのである。
だからこそ、出来る事によろこびを感じ、出来る事を少しでも増やしたり、出来る事に没頭するのだ。
そこで、もしすべてが出来る人が存在したならば、一体どうなるのか……
多くが何でも出来るなら楽しくて仕方がないと考えるだろう。
しかし、その考えこそが出来ない事があるからこそ出来る事に喜びを感じる典型である。
出来ない事がないのなら、出来る事に喜びを感じる事が少なくなるのだ。
そうなると何が楽しいと感じるのか……稼ぐ、遊ぶ、戯れる。
どれも違う。
出来ない事がない人が楽しみを感じる事は三大欲求に変える事だ。
つまり、食欲、性欲、睡眠欲。
しかし、性欲は相手がいなくては果たせないため、該当するかは怪しい。
だが残りの食欲、睡眠欲は切っても切り離せない絶対不可欠の欲求である。
詰まるところ、何でも出来る人はこの二つの欲求にハマりがちになるのだ。
堅苦しく、ややこしくなったが、これから綴られる物語は、この二つの欲求のうち睡眠欲にハマってしまったIQが脅威の300という大台かつ、何でも出来てしまう青年が異世界に迷い込んだ挙げ句、魔王にされたお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-10 10:00:00
6407文字
会話率:30%
21世紀――世界は驚愕する。Jリーグ創世時には影も形もなかった、県五部からスタートした市民クラブが、最強欧州王者を撃破してフットボールクラブの頂点に立ったからだ。これは、そんなクラブに在籍した選手達の物語。サッカーの神に愛でられた者ばかりで
はない、だからこそ個性的な選手達の生き様だ。※十年ほど前、現在は閉鎖したサイトに寄贈したSSを手直ししました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-01 14:49:44
4814文字
会話率:8%
Hello, CQ.──
未だかつて誰も経験したことのない出来事は、僅か9文字のメールから始まった。受け取ったメールから、ナオキはそれがメールアドレスを変えた友人の悪戯だと思い、洒落っ気を混ぜ込んで返信する。Hello, I'm Nao
ki. きみはだれ?
着信したメールに返信したにも関わらず、さらなる返事はすぐには来なかった。
けれども、それは、最初のメールから随分後になって理由が判明することになった。ナオキだけではなく日本国内外すべてのメールアドレスに送られた同様のメッセージは、地球外の生命体から──漂流惑星ロビンソンから送られてきたファーストコンタクトのメールだった。
宇宙を旅する漂流惑星ロビンソンの住人は、地球に対しメールという手段で連絡し、コンタクト(接触)を持ち掛ける。
右往左往の末、日本で「特区」を設け、限定的接触が赦される。
ナオキは、漂流惑星ロビンソンのメール相手であるシャルフィスと特区で会う。漂流惑星ロビンソンは旅する星だからこそ、コンタクトに取れる時間は、その日わずか18時間のみだけだった。
初めて言葉を交わすふたりは、出会うまでのやり取りを振り返りながら会話を進めていく。
メールを受け取った日。
二通目のメールの文章。
漂流惑星ロビンソンの文明技術レベルと習慣、そして異星人となる彼等の差異。
今までのやり取りや特区での交流を元に、お互い大切さを感じていくものの、楽しい時間はすぐに過ぎて行く──……。
※この作品を下敷きにしたお話を外部サイト(カクヨム)でも公開しました。(2016/3/7)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-01 06:00:00
35163文字
会話率:43%
幽霊が人の家に勝手に住み憑くのを考えてたら、文章にできる気がしまして・・・。
まともなあらすじとか、書けません。すいません。
取り敢えず第0話みたいな・・・続き書くとも限りませんが・・・。
だからこその短編ですが・・・いや、もう、ほんとに、
すいません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-17 21:01:12
803文字
会話率:0%
ネクスト社が開発した仮想世界シュタインワールドで主人公たちが協力して脱出する物語です。脱出方法はすべてのモンスターを倒すか、メテオールの数値を100にすること、仮想世界だからこその人間の本性が次々と現れ主人公たちの脱出を徐々に邪魔していき
ます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-12 22:59:28
5240文字
会話率:36%
彼女には『毒』がある。
それはモノの例えではなく本当に『毒』なのだ。
彼女が触れれば忽ち絶命してしまう。
だからこそ想い人には知って欲しい。
「私には『毒』がある」と。
最終更新:2013-08-11 04:51:04
1872文字
会話率:24%
限り有る命だからこその美学と云うモノを今更、感じたので描いてみました。
最終更新:2013-08-03 10:38:43
254文字
会話率:0%
天才とは、凡人よりはるかに優れた能力が備わって生まれた者たち。
これはそんな天才たちの天才だからこその喜怒哀楽を描いた物語である。
「天才撲滅部」
千鳥南高校のとある教室の戸にそう書かれた貼り紙が貼られた。廊下を渡る生徒達が通りすがりに一
瞬だけ視線を向ける。それ以上のことをする者はいない。貼り紙を貼った生徒は満足げな表情で戸の中に消えていく。教室の中はひどく狭く六畳位の中に無理やり机と椅子が3つ、一角に一台のノートパソコンが置いてあるだけであった。生徒は戸から一番近い席、カーテンの掛かった小さな窓の真向かいの部長席に足を組んで腰をかけた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-02 13:15:56
4939文字
会話率:66%
沙村鉱は転生者である。
沙村鉱という人物は人生というものに興味を持てなかった。コウとなってもそれは変わらない。
それでも、あるいは、だからこそ、物語は動き出していく。
※タイトルを改題。「少年は少女と出会う」から、キャッチーでキッ
チュなものにしてみました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-31 21:50:37
13647文字
会話率:38%
本を読む者。
音楽を聴く者。
大事な人と過ごす者。
夜の過ごし 方は人それぞれです。
それは二度と繰り返されることがなく…
だからこそ、かけがえのない物である。
しかし、この物語の住人にとっては少しだけ違いました。
これは"
;つながり"の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-30 08:55:46
1871文字
会話率:12%
時代設定としては、平安京に遷都してから百年とちょっと、つまり、源博雅、安倍晴明が生きた時代のつもりです。怪異、妖異、妖とも鬼とも呼ばれる、魑魅魍魎が跋扈する時代。そんな妖の中にも、時としては心を持つものが、心を失わないものがいた。だからこ
そ、哀しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-28 23:32:55
5000文字
会話率:13%
高校2年生の悠里(ゆうり)は、ただぼんやりと毎日を過ごしていた。無関心であり無感情であろうとする悠里だったが、日々変わっていく日常のなかでは、悩むことも迷うことも、いろんな感情がうまれていた。それでも無関心に、無感情になろうとする理由とは?
学生だからこそ悩むことがある。大人が笑う悩みや現実は、学生にとっての社会であり全てなんだ。きっとこれは他人のことであり、友人のことであり、子供のことであり、恋人のことであり、自分のことなのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-27 04:57:04
5131文字
会話率:19%
退屈なひと時から始める冒険は、選ばれた者しか出来ない
選ばれる者とは?
それは退屈である事が条件である
主人公も、その日はいつもと変わらない日だった。
毎日のように携帯をいじり、退屈な時間をなんとかやり過ごしていた。
しかし、おか
しな携帯アプリゲームをインストールしてしてしまった。
周りの評判は悪かったが、始めてみた所、いつの間にかこのゲームに世界に心が入り込んでしまい。
単純でありふれたゲームの中だからこそ、それぞれの価値観の違う人と出会う
一方的に自分の価値観を押し付けてしまうのか?
その中で出会う者たちは、敵?味方?
そして今日会う職業は?
そのスキルは一体どんなスキル?役に立つの?
日々変化を探そうと考えだす物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-26 20:25:16
10629文字
会話率:21%
お互いの名前を呼びあう。それが『一緒に帰ろう。』の合図。―――
手を触れられるほど近いのに。
だからこそ、触れることなどできない。
恋が始まる少し前のもどかしい想い。これが実る日はいつかくるのですか?
最終更新:2013-07-22 00:35:28
1413文字
会話率:40%
手紙形式。
投函する事がないから決して届く事はない。
だからこそ、ありのままの貴女への気持ちを綴った手紙。
最終更新:2013-07-11 14:23:16
1538文字
会話率:0%
あたしは自分に自信があって、プライドもあった。
でもだからこそそれが無くなった今、どうしたらいいかわからない。バレエ命の不器用なあたしが、ある土曜日に息抜きをしたら、とんでもないものに捕まったお話。
最終更新:2013-05-05 22:42:38
12370文字
会話率:32%
『甲子園出場』――それは、高校球児の夢。限られた者のみが達成できる夢。
しかし、そのまた先にある『甲子園制覇』の夢は、さらに限られた者にしか達成できない
夢のその先、夢という点から線を引き――夢の延長線へたどり着けるのは、ごく僅かの者たち。
だからこそ――彼らは、そのごく僅かになるために、努力する。
夢の延長線へ――
本作品は『Colors of the World』というサイトの小説掲示板でも掲載しています。
詳しくは、注意書きをご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-27 00:02:21
74160文字
会話率:23%