冒険者の祖父に鍛えられた少年アルバートは、同時に七百年無敗の重圧を背負わされた。
「ウルズの守護神? 闇夜の? ……勘弁してくれ、なんて二つ名だ。自分自身で名乗ったことなど一度もない」
苦笑する。俺が闇夜の死竜と呼ばれる存在だと肯
定しつつも、男に対する警戒心を弛めずに続ける。
「俺を知っているなら話は早い。洗いざらい話してもらおうか。ウルズの町、いやアステリア国内へは何人潜り込んだ?」
町の守護神と噂される、“闇夜の死竜”は真夜中に颯爽と現れて、魔眼と得意の双剣を使い悪党を捕まえていた。
その正体は、剣術学院に通う十七歳の少年アルバートだ。
やむにやまれぬ事情から“闇夜の死竜”として活躍するアルバートには、普通の学生として楽しく学院生活を送りたいという小さな望みがあった。
だが、そんなことにはお構いなしに個性溢れるクラスメイトや夜の仕事の相棒に頼られたり巻き込まれたり。
今日も今日とてドラゴンを模した仮面を装着し漆黒のマントを羽織る。
そして――両手には馴染んだ双剣を握る。
生まれ持った魔眼を駆使して悪投の痕跡を調べ、魔法の翼を広げて建物の屋根から滑空する。
魔力は乏しくたいした魔法も使えないが、二本の剣を手にした時すべてを超越する。
しかしアルバートも完璧ではなかった。双剣を極めすぎたゆえの欠点。
それは剣が一本しかないと並の剣士と変わらないレベルまで実力が落ちることだった。
両手に剣を握れば最強。
七百年無敗の双剣術と右目の魔眼を使いすべてを斬り伏せる。
これは、そんな少年の成長と葛藤の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-20 12:00:00
904496文字
会話率:34%
えっ!何だここ!
ってかお前ら何だ?
トカゲ・・・こっちにはイグアナ?
なんかTVで見たことが有るヤツラが二本足で歩いてる・・・
マサカ・・・転生しちまったのか?
異世界か?やっぱり例のアレか?
でも・・・このパターンは無いわぁ・・・
俺、今生はトカゲとして生きてくのか・・・辛いわぁ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 19:00:00
1144323文字
会話率:32%
幼きころの雨降り窓辺…。…と。 …大人?になったのだろうか…? 自分。 恋…したことありますか? 今日も、酔ってます…m(_ _)m
最終更新:2021-11-18 00:38:59
806文字
会話率:0%
俺……フェイは見知らぬ部屋で目を覚ました。まず、目に飛び込んできたのは俺が寝ていたベッドだった。そのベッドは一目でわかるほど豪勢で、大人三人が余裕で入るほど大きかった。
なぜこんなところに俺みたいな人間の一般人が? そんな事を考えていたら
横から凛とした少女の声が聞こえてきた。
「ようやくお目覚めか、待ちくたびれたぞ、私の竜殺し殿」
声のした方を振り向くと血のような深紅の長い髪をなびかせ、真っ赤なバラ色のドレスを身に纏った少女がいた。
「お前はいったい何者なんだ?」
「私か? 私は今日からお前の嫁になる者だ!」
俺の問いに対して少女はその豊かな胸を揺らしながら、こちらを指差し自信満々に答えた。少女の突然の発言で唖然としていたが俺はある事に気づく。少女をよく見てみると人間にはあり得ない部分が多々見受けられた。目についたのは蛇のような眼に側頭部から生える二本の角、背中にはコウモリのような翼、そして腰からは鱗を纏った尻尾が生えていた。これは噂に聞く、人間と敵対している魔族の特徴ではないかと思い身構えた。
「なぜお前のような魔族が俺の嫁になるなどと訳の分からない事を言い出すんだ?」
「訳が分からないとは失礼な、あんなにも激しく思いをぶつけあった仲なのに」
「そんな覚えはない! お前は本当になんなんだ!」
俺が怒鳴ると少女は悲しそうな表情をした後、こちらに近づいて耳元で囁いた。
「私はお前と殺し合いをしたドラゴンだよ」
俺は今までに何が起こったのかを思い出した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 11:18:20
46581文字
会話率:60%
香村棗と香村祥太は幼なじみで、血のつながっていない兄妹である。小さい頃は仲の良い関係だったが、両親が再婚することで冷え切った間からとなる。棗が高校二年生、祥太が社会人二年目となった現在も変化はない。
高校生の棗は演劇部と予備校講師に熱を
入れている。演劇部では友人のゲラ子と一緒に楽しく過ごし、予備校では講師に熱を上げた。最近では尻尾が二本ある黒猫(通称:猫又)が現れるようになった。特に実害はないので気にしないながら、不思議に思っていた。
そんな彼女に転機が訪れた。棗たちの学年は毎年演劇を実施しており、彼女らの代表を棗にと推薦された。そこから彼女の生活が徐々に変わっていく。ちょっと甘く、ちょっと切なく、ちょっと不思議な青春ストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 18:00:00
103331文字
会話率:50%
大陸の覇者、レイランドの国旗には三本の剣が記されている。
そのうちの一本は建国の祖、アモーゼ・レイランドもので、
そしてもう二本は彼と幾多の戦場をともにした
二人の盟友ハウル・アルドレッドとミュレン・クラウディアのものであると伝えられてい
る。
王家レイランド、その参謀を務めるクラウディア家、そして商業の大家、アルドレッド家。
この伝承により、人々は尊敬の念をこめて三つの家のことを御三家と呼ぶ。
時は流れ今は王歴350年。
ご先祖様の想いもなんのその。
王立アモーゼ学園に君臨する三巨頭、
王太子ジークフリート・レイランドと宰相家の次期当主アルバート・クラウディア、
そして商業の大家アルドレッド家の一人娘シャルロット・アルドレッドはそれぞれに独特の緊張感を孕みながら、
学園生活を送っている。
※だいたい16時から18時の更新になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 17:32:49
72123文字
会話率:27%
君に近づくことができる距離。腕二本分の、距離ーー
「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」というラジオ番組の企画「ゆいこのトライアングルレッスン THE MOVIE」に応募した作品を、小説に改稿したものです。
最終更新:2021-09-19 15:00:00
1190文字
会話率:49%
女子陸上長距離走で次々と世界記録を更新するアスリート、ヴァージンの成長、飛躍、成熟、引退。世界にその名を遺した彼女の半生を描きます。
たった二本の脚でヴァージンが起こす数々の奇跡を、ぜひお楽しみ下さい。
最終更新:2021-09-09 22:39:45
1814399文字
会話率:38%
主人公が転生して無双して学園にいくということにするという構想意外が定まりきっていない作品
毎週火曜日・金曜日の週二本投稿するよていです
最終更新:2021-08-18 20:57:07
5336文字
会話率:81%
異世界召還が横行する現代、そこには冷遇や優遇、大規模なものから小規模なものまでさまざまなものがあり、もちろん違法なものも当然存在しますそこで、わが社の審査官が同行し審査及び、処罰から、転移者の救出までを手掛けましょう。この物語はそのエージェ
ントたちの活動記録です。
一日二本投稿でしばらく頑張ってみます。 戦闘描写と、尋問の描写が苦手ですが、そこには目をつむっていただけるとありがたいです。
現在残酷な描写とシリアス展開といろいろな表現を練習中です。
面白ければ高評価、ブックマーク、をお願いします。できれば感想もいただけるとありがたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-27 23:42:57
843025文字
会話率:52%
これは、よくある異世界転生モノ……だが、主人公の立ち位置は〈魔王〉でスキルは《全知全能スキル》のレプリカというチートも真っ青な最強っぷり。けれど称号が魔王なだけで、勇者がいるわけでも使命があるわけでもないので、彼は気の向くままに自由にやって
いくことにした。
そんな魔王コージュが降り立ったのは最凶最悪の「死の大地」だった。草木も生えぬその場所で、彼は迫害により島流しにあった子どもたちやちょっとワケありの者たちとともに、彼なりの理想の世界を作り上げていく。
これは、異世界転生で最強魔王にされた少年の、ちょっと優しいやりたい放題な日々の物語である。
※1 本作の魔王は、悪魔の長とか魔族の王ではありませんので、前もってご了承ください。
※2 最強主人公がチート能力で好き勝手する物語なので、そういう話が好みでない方はご注意ください。
※3 不定期に週一~二本の投稿を予定しております。主人公の本格的な活動開始は第七話あたりからになります。どうぞよろしくお願いいたします。
※α 新型コロナ感染症や熱中症に罹らないよう、お互いに頑張りましょう。
読者の皆さんに幸多からんことを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-07 23:58:03
541867文字
会話率:49%
2020年6月24日午前8時42分。
通勤や通学で多くの人がうごめく中、約32万人が暮らす流市に突如として大量の怪物が出現。
獣のような見た目をしたものや二本足で立つものなど種類は様々であったが、それらは出現と同時に破壊をはじめ、半数以
上の一般市民を虐殺。
その後、国の防衛組織が到着した際にはすでに怪物は動かぬただの肉と化していた。
この大災害は国民にひどく大きな影を落とし、さらには大災害ほどの規模ではないものの、流市周辺で同様の事例が多発。
先が見えず、いつ脅かされるともしれない自身の平穏に、この国全体が憔悴しきっていた。
――――――――――――――――――
全3章、大体10万文字くらいで終わりたいと思っていますが、もしかしたら伸びるかもしれません!
初めて小説を描くのでつたない部分もあると思いますがよろしくお願いします!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 19:00:00
12402文字
会話率:51%
主人公 滑車付きの革靴履いてる
ブーツではない。
最終更新:2021-06-22 18:23:29
771文字
会話率:0%
”終了点”とは、山岳登攀において、このルートはここまでで十分価値があると人が判断した「ルートが終わる場所」の事だ。それは例えば尾根の途中、二本足で立てるようになった場所であったり、必ずしも山頂とは限らない。
人生の黄昏を迎え冬の山頂に広
がる雪原を訪れた山岳カメラマンの男。頂上の一角にある避難小屋をその時期に使う者は他にいないはずだった。しかし吹雪の夜、古めかしい恰好をした登山者が小屋を訪れるーー。
文明と隔絶された山の上で出会う人々と男の交流を描く山岳小編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 03:31:41
37749文字
会話率:53%
高天原で騒動ばかり起こす素戔嗚尊はついに堪忍袋の尾が切れた天照大神によって月詠の元へ飛ばされた、実の兄である月詠が管理する世界にて全ての権能を剥奪され、一介の人間として生きる事となった素戔嗚尊は果たして生き残る事はできるのか!?天界を追放さ
れた神様が巡る異世界ファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 04:57:42
10243文字
会話率:46%
二本のものがあるのに、一本しかないように振舞う面白さ。
最終更新:2021-06-07 23:22:51
673文字
会話率:0%
座布団干したいけど、天気が悪い。別に悪人では無いのだが、天気が悪い。
最終更新:2017-07-14 06:00:00
767文字
会話率:100%
勇者パーティの支援職だった私は、自己を超々強化する秘法と言われた魔法を使い、幼女になってしまった。
そんな私の姿を見て、パーティメンバーが決めたのは……
「アリシアちゃん。いい子だからお留守番しててね」
見た目は幼女でも、話通り超
々強化された肉体を手に入れた私は、付いてくるなと言われた手前、こっそりひっそりと陰から元仲間を支援することに決めた。
「ふふふ……今回も私だとはバレてないようね」
「あれ? アリシアちゃん。もしかしてこの村助けてくれたのアリシアちゃん?」
「し、知らないわね……」
「……バルロッサって知ってる?」
「あー、あの二本角の黒いやつ」
「……この村助けてくれたのアリシアちゃん?」
「し、知らないわね!!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-03 12:23:36
40179文字
会話率:36%
俺は普通の高校生畠山義彦。二本松畠山氏の末裔。転生したのはいいけど、えっ?何で?
こんなはずはないのに、何故かこんなことになってる。
マイペース義彦が運命のいたずらを受け入れ、抗い、奮闘します。
初投稿ですので暖かい目で見て下さい。
更新
はなるべく毎日するようにしたいですが、リアルの方が多忙なため不定期になります。
完全なフィクションだと思って読んで頂ける方のみお願いします。
くだらない批判はいりませんので気に入らないなら読まないでくださいね。
ここはそういう場所だと思ってるので。
間違いのご指摘や応援コメントは今後の励みになりますのでお待ちしております。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-02 16:30:06
14742文字
会話率:30%
勇者、魔王、アースガルナ王国神話偽書、預言者、魔動石、天使、悪魔、二本の対となる聖剣と魔剣と勇者の力となる選ばれし光と闇の巫女と勇者の末裔、聖女や勇者らと共に戦った仲間達の血を受け継ぐ者たち。
聖と魔の勇者。
数ある世界のなかで彼らが力を合
わせたその時、世界が初めて救われる可能性が生まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-31 23:00:00
214282文字
会話率:47%
私は魔法学園に通う公爵令嬢です。男好きの妹が婚約者に男好きがばれ、婚約破棄された腹いせに私の婚約者に色目を使って誘惑したのが原因で取っ組みあいの喧嘩をしていたところ、白い光に包まれました。目を開けるとそこには二本足で立つ大型トカゲ?いえ竜人
族とやらがいて、若の番とやらを召喚したらしいのですが、妹が番で私が間違いだと言い渡されたのです。
いえ別にトカゲの番になりたくはないですが、私はどうやって元の国に帰ればいいんです?世界は同じなようですが竜人族なんて聞いたこともなかっんですが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 16:07:48
2857文字
会話率:45%