中学2年の夏。
水島涼子は、やせっぽちで無愛想な女の子だ。背が低くて小学生と間違えられることもある。最近、目が悪くなってきて眼鏡をかけるようになったけれど、それで成績があがるというわけでもない。
所属する陸上部では唯一の2年生でキャ
プテンなのに、足を痛めてから調子が戻らず、今では誰よりも足が遅くって、予選落ちの常連になった。後輩からも舐められっぱなしだ。
友達も少なく、特にやりたいこともない。無心に走っていれば良かったころが懐かしい。たまに行き帰りが一緒になる幼馴染の少年は中学に入ったら急に背が伸びて、いまはバスケ部レギュラーになった。ちょっとモテるからといって調子に乗っている。
あげく、家に帰れば、喧嘩ばかりの両親と皮肉屋の姉が待っていた。
そんな息苦しい世界から逃げ出したくて、涼子は神待ち掲示板に手を出した。最初は、本気で家出する気も、相手に会う気もなかったけれど、そこで出会ったのは……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-11 14:33:33
32305文字
会話率:44%
かつては神童、いまはただの人。
バドミントンで全国ベスト8を手にした翔子は、ひとつの挫折でラケットを置いてから久しい。
目標もやる気もなく、惰性のままに流される日々。
なんとなくで続けているバレー部の横では、かつての友人が全力で羽根を追いか
けていた。
届かない防球ネット越しから、今日もあの打球音が響く。
「やっぱりダブルスは、翔ちゃんとじゃなきゃ」
翔子とバドミントンのつながりを諦めない、元チームメイトのよっしー。
よっしーの言葉をきっかけに、自らの弱さと向き合う15歳の夏が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 17:16:56
11954文字
会話率:54%
いきなり何かが原因で死んでしまった主人公 福森タケル
彼の死因がわからぬまま。謎の世界でおじいさんと会い自分がファンタジーの世界へ転生させられる事を知る。
しかし、自分の想像とは違いレベル1で、なおかつステータスは最弱だった。
転生した世
界でシリー・ベルガモットという女性に助けられ2人で旅をすることに。
しかしタケルは弱すぎて、一番弱い魔物すら倒せなかった。
そんななか、タケルは課金の館という機能を知りガチャを引くことに。
彼はガチャ武具を装備をした時彼の新たな冒険がいまはじまる。
面白いと思ったかたブックマーク、感想、レビューお待ちしております。
末永くよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-10 19:00:00
22155文字
会話率:39%
魔都カンサイを支配する三大組織、『蛙』『蛇』『蛞蝓』。
抗争の時代を経て、いまは秩序を保っている。
三つの組織の仲介役、
使い走りである俺は、女をひとり、預かることになった。
最終更新:2019-06-07 12:00:00
27240文字
会話率:50%
私はいまはやりの異世界転生もしくは異世界転移というものを体験している。女神に仕える天使の不始末の謝罪として。その実はただの代償行為や自慰として。こちらをバカにしている話だが、既に就職を一年先に控えた順風満帆な人生を送ってきた身とては死にたく
はなく、話をのむほかなかった。授かった能力は、陸自装備の召喚とそれを操る技能を体にインストールする力。
これをもって私は異世界を生き延びる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 00:48:12
3574文字
会話率:0%
高校2年の秋、病気になった«早瀬 響»は一人、病室で窓の外を見ていた。
好きだった人へ伝えられなかった想い。いまは、もう伝えることさえ出来ない想いをつづった短編恋愛小説です。
最終更新:2019-02-11 02:00:00
768文字
会話率:43%
「次の日に、まーるの街で。」の外伝小説です。(本編早くかけよ?)
えあちゃんのこと、書きたくて、書いちゃいました。
えあちゃんがこーたに出会うまでの、らなっちとの日々をつづります。
…と見せかけて、実は算数教育を重点した何か。ずっとえあち
ゃんは算数のことを語っています。算数教育に興味のない人からすると、「なんだこりゃ?」な小説です。でも、算数教育に興味ある人からすると、結構ためになると思います。
えあ (語り手):あたし。本編では14歳で、ここでは18歳。
こーた(聞き手):君。本編では17歳で、ここでは21歳。らなの元彼で、いまはえあの彼氏。
らな(らなっち):えあの大好きな女性。本編では26歳。つねに追憶の形で語られます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-02 14:28:07
10539文字
会話率:56%
不忍池のほとりで皺だらけの服にゴム長靴、薄汚れた風体の老人と出会う。
薄紅色の桜が舞う中、ベンチに座りぼんやりと池を眺める老人から語られる純愛と哀愁の物語。
昭和半ば、夏盛りのデート。それから四十九年、秋風吹抜ける夜の記憶。
いまは亡き妻と
過ごした思い出。
不忍池を舞台に、一人の男が愛を語る。
「小説家になろう」作家、ライトノベル作家の坂東太郎が、得意のコメディも異世界も封印。
恋愛ジャンルに正面から向き合い、誕生した純愛と哀愁がおりなす追憶の物語。
※NovelJam2018秋 参加作品を改稿した短編です。オリジナルは電子書籍で発売中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 23:00:00
5441文字
会話率:48%
都内におすまいの桑月さんちには、三人の兄弟がおりました。
しっかり者でお料理上手の長男タロ兄ちゃんに、油断のならないイケメンに育ってしまった次男のジーくん、元気で明るい三男の健斗くんは、ご近所でも評判のイケメン兄弟です。
ある時、桑月のとー
ちゃんは酔っぱらってお年賀にちっさいゆーたんを貰ってきてしまいました。
その日から、ゆーたんは、桑月さんちの四番目になったのです。
ムーンライトさんに投稿されている「拾ったウサギの可愛がり方」「志音君の極東島国のんびりライフ」に出てくる桑月兄弟のお話になります。(作者の堂本さま、OKをいただきありがとうございます!)
感想欄に押し付けた妄想劇場を楽しんでいただいた作者さまと、読者さまがいらしたので、ちょいと桑月兄弟サイドのお話をメモ代わりに書いておくことにしました。
年代的には、「桑月さんちの四番目」桑月家ガラスの十代⇒ 「志音君の極東島国のんびりライフ」タロちゃん、アオハルかよ!の高校生⇒「拾ったウサギの可愛がり方」オトナの桑月家(三十代!)となっております。
少しでも楽しんでいただければ何よりでございます♪
目標はラブまで行きつくことですっ!(マテ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-04 15:00:00
26936文字
会話率:27%
冬に成れば必ず聞こえた音。けれど、いまは聞けない音。
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/
1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-28 07:03:23
349文字
会話率:0%
気がつくと俺は異世界の空から落っこちていた。
空を征くはドラゴン、地に満ちるは巨人、地平線の先には天を衝きすぎて大気圏から飛び出た大木。
おまけに目の前には、俺と一緒にノーロープバンジーに興じるとっても可愛い女の子。
その女の子は自称女神様
で、女神様曰く、俺たちはこれから地に落ちて死んでしまうとのこと。
こんにちは異世界。そしてさようなら異世界。
……なんてこともありましたが。
どうにか女神様の上司である創造主様に助けられて、辛くもあの世行きのチケットをキャンセル。
ただ残念なことに、元の世界に帰るチケットも一緒にキャンセルしちまったらしい。
おかげで、いまは帰れませんときたもんだ。
そのうち帰れるようになるから頑張ってねと、創造主様に異世界へと放り出された俺たちふたり。
放り出されたその場所は、バケモノはびこる樹海のド真ん中で、この世界でも有数なデンジャゾーンだった。
そしてよっぽどはびこっていたのか、俺たちの目の前に早速登場モンスター。
あのね。俺ってば、戦う術がないんですけど!?
あ、女神様がやっつけてくださいます?
え?女神様も無理だって?
……俺たちいったい、どうなっちゃうんだろうねぇ?
※ 上記されている文章はあらすじであり、実際の文章を読んだときには齟齬が発生する場合がございます。
※2 その◯となっている説明回を、どうにか解体して本編に入れようと頑張っていますが、まだ先は見えません。頑張ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-07 04:32:31
165219文字
会話率:27%
「ラギア、君はもう帰っていいよ」
魔王戦直前での、まさかの解雇通告。
「ええええええええええええええええええええええええええええええええっ!?」
私は、絶叫するかなかった。
勇者に解雇され、仲間に裏切られた主人公を中心に織りなす、剣
と魔法の復讐劇。
最大のクライマックスである魔王戦のまさに直前で解雇されてしまった女騎士──ラギアは、失意のままの帰り道、仲間だったはずの女魔術師の手によって殺されてしまう。
「くふふ・・・このままじゃ、貴女があまりにも惨めすぎますね」
女魔術師の気まぐれから、ラギアは魔法アイテムによって輪廻転生の輪を回ることに。
しかし嫌がらせと言わんばかりに、転生先はロクなものがなく。
転生してはすぐに死に、また転生、といった時間を繰り返す。
10年の月日が経った頃、ようやくラギアはまとに活動できそうな転生先で生を受けることになるのだが・・・
それは魔物の一種である悪霊──レイスだった。
復讐心に燃えるラギア。
標的は、自分を解雇して人生を狂わせた勇者と、自分を殺した女魔術師。
魔王討伐後、このふたりは結婚して、いまは王都にて人生を謳歌しているという。
一人娘も生まれており、理想的家族として、世間的評価もかなり高いらしい。
ラギアにとっては、許せないことだった。
すべては、自分の不幸の上に成り立っている幸せ。
「ぶっ壊してやる・・・!」
いま、彼女の復讐劇が始まる──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-01 12:46:45
294274文字
会話率:29%
生まれ変わった作者の圧倒的自信作!
25年前の奇怪な密室に、相川いるかが挑む!
時計村。かつて時計工業で栄えたその町は、二十五年前のある事件を境に、住人が一気に減っていった。
可愛い従姉とともに村を訪れたいるかだが、案の定事件に巻き込まれて
しまう。
時間の密室×雪の密室×不可能密室!
時計なんてものは、ただの針の動くおもちゃに過ぎないのかもしれない。
奇譚シリーズ第四弾!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-28 00:03:03
5379文字
会話率:48%
学生時代に親しくしていた友人、真津蛾晴男(まづがはるお)が久しぶりに会いに来た。
若いころ一緒に夜遊びをして回った金持ちの放蕩息子が、いまは見る影もなく落ちぶれていた。
彼は言った。「親から遺産を引き継いだ」と。
___情報___
ser
ies: 「詞雅見財団」シリーズ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-27 14:03:52
27144文字
会話率:10%
「ねえ、わたしと付き合ってほしいんだけど」
そう言ってくれた女性は、二年前の夏にぼくを振ったひとだった──
誰もが試験に追われる大学の夏。二年生だった白猪孝彦は、かつて同級生で、いまは一年後輩の藤枝紗季に告白される。しかし彼女にはかつ
て交際を申し出て、断られたはずだった。おまけに彼女は大変不本意そうで……
事情を問いただす間もなく一方的に「そういうことになった」白猪は、やがてとんでもない修羅場に巻き込まれることになる。
こじらせ男女の青春グラフィティ。ここに開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-28 23:18:48
24504文字
会話率:30%
レベルカンストのチートキャラとして魔王を倒した山岡和隆は異世界から現実世界に帰還した。
その異世界転移の原因となった交通事故で半年間昏睡状態にあった彼は、入試の時期を逃してしまい、やむなく県内有数の不良校・私立鯖ヶ崎高校(通称・シャバ高
)に編入する。
編入初日、いきなり「羅愚奈落(ラグナロク)」を名乗る暴走族に絡まれた彼は、バイクに乗せられ、異世界へと転移する。
この県では公道で時速150㎞を出すとスピードの向こう側=異世界に行くことができるのだった。
異世界で羅愚奈落の総長とバイクでチキンレースをすることになった和隆。運転ミスで死にかけたそのとき、前の異世界でのステータスがそのまま引きつがれていることに気づく。
その桁外れの能力で総長を打ち負かした和隆は、羅愚奈落のメンバーに加わるよう勧められる。彼は不良校で生きていくため、異世界でオラつきつづけることを決意する。
クソ雑魚陰キャによる偽りの最強伝説がいまはじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-30 06:00:00
142190文字
会話率:43%
ある日突然前世の記憶を思い出した主人公――いまは「ロシェ・ワーズワース」という王国の公爵家の一人娘であり、第一王子と婚約している、ゲームのヒロインのライバル役――は、ゲーム通りにヒロインと第一王子をくっつけるために自らの悪評を広め、婚約を破
棄させようと奮闘する。
――するのだが、なぜかすることすることがかえって自身の評判を高めてしまってうまくいかない。
今回、魔術学園に入学したロシェは「身分の低い生徒に嫌がらせをする取り巻きをはべらせる」という手で悪評を広めようとするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-30 14:07:43
11340文字
会話率:55%
ある日突然前世の記憶を思い出した主人公――いまは「ロシェ・ワーズワース」という王国の公爵家の一人娘であり、第一王子と婚約している、ゲームのヒロインのライバル役――は、ゲーム通りにヒロインと第一王子をくっつけるために自らの悪評を広め、婚約を破
棄させようと奮闘する。
――するのだが、なぜかすることすることがかえって自身の評判を高めてしまってうまくいかない。
今回、ロシェは「下級生の女の子に無理難題を押し付ける我が儘な私」という悪評を広めようとするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-26 23:29:12
4467文字
会話率:49%
すべては愛する母、そしていまは亡き娘であるタミのために1人研究を続ける女性、ミウ。
やがてミウの研究の結果は実を結び、タミは機械としてながらもこの世に再び生を受ける。
整備が必要であるけれども、死ぬことも老いることもない体に歓喜する娘。
娘とまた会えたことをよろこぶも、やがて年老い死にゆく自分。
ミウ亡きあと、悲しみを越えタミがとった行動とは?!
『アナタモ、機械ノ身体ニナリマセンカ?』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-24 08:10:34
3044文字
会話率:0%
結局、俺はどうしたかったのか。
いまはもう、分からない。
前作「遠い月」とは対になる作品です。
最終更新:2018-05-17 22:19:49
444文字
会話率:0%
小学生からの腐れ縁である主人公と風太と昴の三人の人間模様を描く。
一話「プレアデス」は高校生時代の話。
格闘技に長けている昴が、ある日、顔に大怪我を負って登校する。主人公と風太は昴が誰かに弱みを握られていると思い、昴を助けるために動き出し、
昴の元彼女が鍵を握っていると知って……
二話「風の形」は大学生時代の話。
恋人ができない風太は、出会い系アプリで奈良出身の22歳の女性と知り合う、主人公と昴は付き添いで奈良についていくと待ち合わせ場所には、十歳の女の子が現れて……
三話「いまはもういない」は社会人時代の話。
社会人になった主人公は、結婚し出産を迎え、忙しい毎日を送り、昴と風太と会う頻度が少なくなっていた。そんななか、昴の結婚式で三人は再会するも、その後三人は、主人公の息子の死をきっかけに疎遠になってしまうが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-16 22:59:02
99681文字
会話率:48%