名ばかり貴族の貧乏男爵令嬢クリスティーナは、裕福ではないけれど、愛情深い家族と幸せに暮らしている。
ある日、クリスティーナに縁もゆかりもない大貴族の嫡男との見合いの申し込みが届く。男爵家一同は困惑するが断れるはずもなく、クリスティーナは
ユリウス・アーダルベルト・バレンシュテットと見合いをすることになる。
ユリウスは濃い栗色の髪に『水の精霊』の加護を持つ水色の瞳の貴公子。平凡な容姿、しかも男爵令嬢のクリスティーナがなぜ選ばれたのかまったくわからない。顔合わせの席でユリウスは、自分には特別な事情があり、そのため高位貴族とは婚姻したくないと言う。
クリスティーナは、ユリウスの事情が片づくまでの仮の婚約者「候補」だと考えて、ユリウスと交流を重ねる。クリスティーナは美しく優しいユリウスに惹かれながらも、仮初であると自分に言い聞かせて過ごしていたが、とうとう正式に婚約を結び、バレンシュテット辺境伯の領地で婚約者としてお披露目されることになる。
ユリウスの事情は、クリスティーナの想像以上に複雑で、難しいものだった。
※アンティリア王国の話ですが、単独で読めます。R15は、人の亡くなる描写があるためです。時系列は『一目惚れからはじまる恋のあれこれ』の一年後、『虹色の霧の国』の約五十年前になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-13 02:00:00
77780文字
会話率:44%
王侯貴族を中心に「的中率100%」の異名を持つ稀代の占い師エリーゼ。
類稀な才能と88年もの人生経験が心に染みわたると話題沸騰の、今最も王都で予約が取れない王侯貴族専門の占い師である。
どんな恋の悩みもひとたび相談すれば、霧が晴れるように解
決するという噂が口コミで広がり、今日も今日とて人目を忍んで恋に迷う高位貴族が押し寄せる。
とはいえ、占い料が高額すぎる、法外だ、悪徳商法だ、平民のくせに無礼だなんだという声があるのも事実。
批判の声も何のその、平民上等無礼無双の老婆には誰にも明かしてはならない秘密があって…。
そんなある日、誰にも言えない深い悩みがあるので占ってほしいと貴族の青年からの依頼があり、エリーゼはいつものように粗野な老婆として客人を迎え入れるのだが―。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 14:27:53
8298文字
会話率:40%
クロエはかつての英雄の銅像を見て前世の記憶を思い出した。
美化しすぎ。百倍くらい美化されとる。しかも、胸。どんだけ詰めてるの……。私、胸なかったじゃん。
クロエは美化された銅像を見て前世の記憶を思い出したのだ。
前世の名前はピオニーと
いい。火炎剣の使い手で魔王討伐メンバーの一人だった。
彼女は、四天王の一人氷神ライムとの壮絶な戦いの末に死亡した。
どうやら、生き残ったメンバーと実は生きていた弟の証言でピオニーの銅像を作ったようだ。
ピオニーだけ死んだせいなのか、恐ろしいほどに美化されていた。
前世の記憶が蘇った影響で人格形成が早くできてしまったクロエは、貴族としては劣等生で持参金につられた高位貴族との縁談話ですらダメになる始末だった。
クロエは、婚活戦争に頭を悩ませていた。
そして、どうやら、生まれ変わったのはクロエだけではなかったようで……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 20:08:53
4520文字
会話率:26%
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵
は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)このお話はアルファポリス様にも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-11 19:00:00
13021文字
会話率:36%
田舎の子爵令嬢のフローナは、隣の領地のウルスに淡い恋心を抱いていたが、ウルスはフローナの従姉に一目惚れし後に婚約する。その後、フローナは貴族の子女として王都の学園に入学し、勉学に勤しみつつ、なるべく目立たないような生活をおくる予定だった。と
ころが、なぜか高等部の高位貴族ご子息のアルバストに捕まり、アルバストらの仕事を手伝うはめになる。目立てば嫉妬や嫌がらせ。フローナとしては修学後は速やかに領地に戻りたいのだが……。
本作は、たこす様主催の「だ~れだ企画」に冒頭部だけ載せたものを、加筆修正しています。R15等は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 22:13:40
100331文字
会話率:30%
つがいとは、本能が求めるもの。
つがいが存在するものの、高位貴族間では政略結婚が推奨され、つがいを見つけることがないようにフェロモン抑制剤を飲むことが良しとされている世界。だが、若者たちの中にはつがいを見つけることに憧れを持つ者も多く、婚
約者がいない場合は抑制剤を飲まないことも多い。
そんな、つがいというものに対する考え方が違う3人の男の話。全3話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 17:00:00
21200文字
会話率:10%
精密機械技術師、いわゆる“ロウェル技師”である彼女と、あの日、僕は運命的な出会いを果たした────。
──この世界では、時計や歯車製品等の精密機械を一般に“ロウェル”と呼ぶ。
また、何かにつけてハイブランドが存在するのと同様に、ロウェ
ルにも、ハイブランドが存在する。
世界各国の王室及び高位貴族から注文が殺到する、正真正銘のハイブランド。
その名も、『メカニカ・シャンデル』。
その本部となるメカニカ・シャンデル本館は、主に精密機械を作るアトリエと、その製品を直売で販売する直営店で構成されている。
そしてそのハイブランドの名をたった一人で背負う、世界一のロウェル技師、ルイズ・エルヴィ・シャンデル。
────そんな彼女は、今日もまた、華やかで美しい究極のロウェル製品をつくり出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 08:00:00
4104文字
会話率:36%
テンプレ暴走トラックで死んだ平凡な高校生の『俺』は異世界転生後に高位貴族の長男(美幼児)になっていた。
ひゃっほう、テンプレ万歳、イケメン貴族が現代知識チートしたら人生バラ色じゃないか! そんな期待は儚く散った。
そう、母親が異世界転生現代
知識チート系元悪役令嬢な現『恐怖の女帝』だったばっかりに!
キャラ被ってるどころか俺の完全上位互換なんですけど!?
おまけに二十年前の婚約破棄騒動のせいで国内の人間関係はぐちゃぐちゃになってるのに、こんな中で当主就任!?
このままでは母親に傀儡当主にされてしまうと気づいた主人公アレクシスとその『唯一の友達』なシャーロットが二人で高い壁に立ち向かう話。
※4年前に旧アカウント『ユキサ』名義で投稿していた『異世界転生したが母親が完全上位互換だった件』を改題・改稿して投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-27 19:00:00
87663文字
会話率:43%
「もう我慢ならん、私はアドリエンヌとの婚約を破棄する! そしてクリステル嬢との真実の愛を貫くっ」という、第一王子の決断により不名誉な悪役令嬢として糾弾され、婚約破棄を突きつけられる公爵令嬢……の予定であるアドリエンヌ。王子の取巻き筆頭として
、他の高位貴族の子弟たちとアドリエンヌに敵対する立場であるロランは、「あれ? なんか変じゃない?」と、状況のマズさに気付いて、なんとかアドリエンヌを救おうと動き回る。【新紀元社モーニングスターブックスから、書籍化しました】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 18:12:20
475306文字
会話率:39%
卒業式後のパーティーに付き物といえば、王子、ピンク、断罪される高位貴族令嬢。
ありがちな設定の短編です。
【婚約破棄ですか?ありがとうございます】の四年後の世界ですけど、この話だけでも読めます。
アルファポリスさまにもアップしています
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 16:22:34
4610文字
会話率:37%
特待生として貴族学院に在籍するメイディ・ジュラハールは、魔導具を完成させるため、お金が欲しかった。
ある日、アレクセイという高位貴族に、「婚約破棄」への協力を依頼される。報酬は大金貨十枚。破格の報酬に目がくらんだメイディは、彼が卒業パー
ティで婚約破棄をするまで、「恋人のふり」をすることとなった。
恋を知らないメイディは、恋とは何かを知るところから、アレクセイと二人三脚で演じ始める。
打算で始まったはずの関係は、やがて、互いに本当の恋になる。
※「アルファポリス」様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-06 21:00:00
104770文字
会話率:54%
公爵令嬢クロエ・マリエル=アルトラムには、生まれついての婚約者がいた。国の頂点に立つべくして育てられた王太子である。
結婚するそのときになっても、ついぞ男女の情は持てなかった。
とはいえ、同じ重責を担う者として寄り添うつもりではあったのだ。
しかし、
「恋をしてしまったんだ」
その一言で、すべてが壊れ始めるだなんて誰が想像しただろうか。
相手が高位貴族であれば、側妃にでも迎えられたかもしれない。ところが、王太子が恋に落ちたとして王宮に呼び込んだのは平民の女であった。
「愛人にするの?」
「愛人になどできるわけがない!」
なるほど、と冷静な頭で考える。
聞けば、国王夫妻も彼女の存在を認めているというではないか。その瞬間、クロエの中で『大事にしたいもの』と『そうでないもの』が明確になった。
(よし、離縁しよう!)
クロエと王太子の婚姻はもともと王命であった。それを王自らが相談もなく反故にしようというのだ。これはもはや、クロエと王太子だけの問題で済むことではない。
そんなとき、折よく幼馴染みからの手紙が届く。
内容を確認してパニックに陥るクロエだったが、父公爵が乗り気なので「まあ、いっか」とその流れに身を任せてみることにした。
「離縁して、幼馴染みの国に嫁いできました!」
かくして、クロエ・マリエルの新たな人生が始まる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 05:26:26
2973文字
会話率:4%
アクリメント王国は、10年前に突如出現した魔王によって危機に陥っていた。その危機を救ったのは異世界から召喚した聖女トワ。彼女によって魔王の討伐は成功するが、アーデルベルトの治世はまだまだ不安定だった。
そして気苦労王アーデルベルトは考え
た。
そうだ!この国の人間と聖女が婚約すれば万事解決だ!―――と。
それこそが自分の治世を平穏なものにする一助となると信じて。
彼女へ婚約者を!その一念で王の奮闘が始まる『王太子ルート』『公爵令息ルート』『魔導士ルート』『騎士団長令息ルート』『ハレムルート』いずれかのルートで王はバッドエンドを回避することができるのか!?
※約10,000文字/全4話で完結します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 10:00:00
10002文字
会話率:34%
卒業パーティーで兄であるヘンリー王子が婚約者であるマチルダ・ヘルキャット侯爵令嬢に婚約破棄を告げる姿に驚くイライザ。その傍らには聖女とされる四大乙女の一人、治癒の乙女であるメアリー・コックス男爵令嬢が高位貴族の令息たちに守られるように立って
いた。ヘンリーは彼女を殺害しようとした罪を告発するが、逆にマチルダから不貞を咎められる。逆上したヘンリーはマチルダを悪女と呼び斬りつける。イライザはマチルダを殺した彼らを許さないと誓ったが、それは夢の中の出来事だった。しかし、彼女の目に神託の聖女の証が現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 08:27:50
3178文字
会話率:33%
きらきらした方に絡まれやすい、男爵令嬢は実は前世の記憶持ち。
読んでいた小説の似た世界に生まれてきたことに、そしてヒロインに転生したのかも? に気づきました。
あまりにきらきらした高位貴族らに絡まれて、きらきら恐怖症ぎみに。
元
々画面のすみっこでたまに挿絵とかにちらっと出ていたモブ伯爵令息が気になっているにも関わらず、きらきらに絡まれて嫌になっているヒロイン主観です。
別サイト掲載ございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 22:12:03
9072文字
会話率:17%
私はヴィオリット・ヌヴォー公爵令嬢。この国の第一王子であるクラード・ゴルドロード王子殿下の婚約者。
一度目から今までずっと私はこの名前で、この地位にいる。
見た目も何も変わらず、高位貴族の生まれと幼い頃からの厳しい教育により、鋭い美しさと教
養を兼ね備えた完璧なる未来の王妃。
一度目から……と言ったように、なぜこんなことになっているのか分からないが、私はずっと死んではまた生き返って、ということを繰り返している。
七歳の誕生日に目覚め、これで七度目となる繰り返し。
長くても私は十八歳まで生きられない。
必ず最期には毒を飲んで、人生の終わりを迎えるのだ。
※勢い作品のため、修正が入るかもしれません。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 22:01:23
18366文字
会話率:32%
マリー・テレーズはセリース王国指折りの名家・アグレアーブル家に直系として生まれた公爵令嬢。いずれはどこかの高位貴族や王族と、政略によって結ばれた婚姻をしなければならない身。なのに彼女の心は幼馴染のシリルを忘れられず……
公爵令嬢×伯爵子息
の身分差ラブストーリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 12:00:00
22920文字
会話率:60%
【短いあらすじ】貧乏で苦しんだ経験を持つ子爵夫人が成り上がるお話。
最終更新:2022-07-26 18:01:32
151663文字
会話率:49%
――はぁ、今日もルートヴィッヒ様がステキで幸せだわ。
テサシア・ノーザランは、王都の学園に通う辺境の男爵家令嬢。
吹けば飛ぶような田舎貴族の娘として、学園で形成される高位貴族や聖女たちの派閥とは全力で関わらないように、息を潜めてモブと
して過ごしている。
そんな彼女の人生の潤いはアーべライン侯爵家令息のルートヴィッヒ様。
銀髪に眼鏡の怜悧な貴公子をそっと陰から眺めることを至上の喜びとしている。
――無論、話し掛けるなどというような真似をするはずもなかったのだけど……!
なぜか距離を詰めてくる推しに翻弄されるモブ令嬢のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-25 13:14:26
39738文字
会話率:35%
異世界に転生した男子高校生4人、王子に高位貴族に生まれ変わりました。でもやっぱり元高校男子!4人わちゃわちゃ日々を過ごしています。もうすぐ飲酒出来る(この世界で)アルフレアの話です。
最終更新:2022-06-10 11:10:09
2884文字
会話率:20%