一九九九年、七月の終わり。俺は、空から落ちてきた蜻蛉を見た――。
連続猟奇殺人事件とその関係者を追う「俺」の前に、度々現れる金髪碧眼の自称『元神様』、小林巽。果たして、奴は何を知っているのか。そして俺は、一体「何」を追っているのか。
何もか
もわからないまま、俺はただ、真夏の空の下を彷徨い続ける。
これは、ある事件に「関われなかった」男たちの、五つの夏の物語。
■サイト「シアワセモノマニア」からの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-02 00:00:00
37924文字
会話率:43%
著者は、少年院と刑務所で、2回ずつ、計12年6ヵ月を塀の中で過ごした。きっかけは、転校先で受けたいじめと家庭内暴力。小学生からワルの道に走り、中学生にして少年院へ。授業もまともに受けたことのない著者は、掛け算九九すらおぼつかず、漢字すら満
足に書けない状態だった。しかし、少年刑務所の担当調査官のアドバイスにより、将来を真剣に考えるようになった著者は、刑務所内の通信制高校に入学。金属工場の衛生係を務めながら勉学に励み、仮釈放までに、51単位を修得。しかし、出所後は、お決まりの不良コースへ逆戻り。36歳でふたたび逮捕され、刑務所へ。しかし、父親の死を機に、再び更生を決意。出所後に、千葉県立千葉大宮高等学校通信制課程への編入学を目指す。少年刑務所で修得した単位も認められ、晴れて、「42歳の高校生」となる。若い同級生と机を並べ、バスケットに息を切らせた日々。スクーリングにレポートと、努力の結果、平成27年3月、見事、卒業に辿り着く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-28 02:30:03
63121文字
会話率:27%
ちょっと頭の弱い少年に九九を教えていたという経験から、その少年が実は神であったと理解するにいたるまでの少女の哲学的論考。2,600字程度。
最終更新:2015-06-07 18:07:12
2585文字
会話率:30%
一九九八年冬。
異国ソビエトの地で目覚めた軍人、白井零。
一年間の記憶を失っていた彼は、数多の出逢いと神々の助けを力に、終わりの近い世界を駆ける。
立ち塞がるは異教の狂信者、新種の生物、邪神の眷属、邪神に信託を受けた人間達、人類を破滅に導
くニャルラトホテプ、そして───
彼は抗うための物語を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-23 11:22:49
32799文字
会話率:39%
たとえば、猫に変身できる女の子がいたとしよう! これは小説でフィクションだから想像は自由だ! 想像してみよう! 彼女は人間から猫のサイズに変身するのだから、当然服は着ていられない。ということは? そう、常に全裸だ。そのうち、いちいち服を脱
いだり着たりするのが面倒になって、常に全裸になる。外にいても街中にいても常に全裸だ! 自然の摂理だ! 本当に猫に変身できる女の子ってすごいな!
ところで、猫の体重が仮に二kgだと仮定すると、成人女性の二十分の一以下にあたるだろう。変身時、物理法則を無視することはできないので、当然エネルギー保存則が適用される。空中で移動中に変身すると、当然二十倍以上のスピードでぶっ飛んでいくわけだ。全力で走ってから変身すれば、新幹線程度なら余裕でぶっちぎれる。今回はそんな話だ。
なお、本作は『わたしの大好きなおにいちゃん!』の続編ですが、まったく読まなくて問題ありません。ですが、念のためあらすじと登場人物を書きました。これで大丈夫! なので、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-11 20:42:19
27225文字
会話率:43%
覚えたての九九を読み返すようなたどたどしさで、僕は言葉を捜す。
最終更新:2015-01-31 20:00:00
545文字
会話率:0%
重複投稿。
ぼくは小学二年生だった。信ちゃんという友だちがいた。
最終更新:2015-01-21 04:33:45
4574文字
会話率:16%
一九九九年、人類は異世界からの侵略者テレジアと共に流入した異界のエネルギーにより魔法の力を得た。それから二五年。未だ地球は侵略者の脅威に晒されながらも、社会は魔法ありきの形へと変容しつつあった。
そんな世界の中で、他人から魔力を貰わなけ
れば魔法を使えず、幼い頃無能の烙印を押された玉祈征示は恩人との誓いを守るため、欠点を強みとする努力を続けてきた。
そして現在、明星魔導学院高校において選抜された者のみが所属できる組織にして、対テレジアの遊撃部隊でもある〈リントヴルム〉の参謀となった征示は、三年生の引退と共に新たな隊員を迎えることになるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-30 02:15:43
142481文字
会話率:46%
一九九九年七月ノストラダムスの予言が世間をにぎわす中、佐藤は妻と喧嘩になり、あやまって彼女を殺害してしまう。警察に捕まることを恐れた彼は、死体を車のトランクに載せて山へと埋めに向かう。だが警察の検問に捕まり車のトランクを見られてしまうも、妻
の死体は消えていた。佐藤が人気のない公園に移動しトランクの中を調べていると、そこに拳銃をもったふたり組の男が現れる。彼らは佐藤を誘拐し、その妻に身代金を要求しようと企んでいた。男たちが身代金を要求するために電話をかけると、驚くべきことに佐藤の妻もまた別の男たちに誘拐されていた。
この奇怪な事件の裏側にはノストラダムスの予言を信じる十二人のバカの姿があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-19 00:02:51
127381文字
会話率:59%
ここは、地上の九九%を海に覆われてしまった世界。
人々は、生活を維持するために空に浮かぶいくつもの人工島へと逃れた。
この世界を人はスカイ・グラウンドと呼ぶ。
約二〇〇年の年月をかけ上空の島に適応できた人類と動植物は、人工島で豊か
な自
然を育み、化学をも発展させてきた。そんな中で人々の交通手段として、主に航空機が使われるようになったのは必然である。
物語始まりはこの人工島の一つ、スピッツバード島である。
この島の街外れの丘で、十三歳の少年ハルがたった一人で亡くなった祖父の修理工場を営んでいた。
彼の穏やかな日常の中で、急に発覚した祖父の借金。そこから全ての歯車が狂い始めた。
借金の返済の為、ハルは年齢を一六と偽り、島で開催される航空機(モーターバード)レースに参加することを決心する。
そのレースの中で、ハルはとんでもない操縦技術とその持ち得る才能を発揮することなる。
レースで見事優勝を果たしたハルだったが、年齢を偽っていたことが発覚し、失格となってしまう。
だが、そんなハルの才能に目をつけていたのは、なんとヘルシオン王国の国王だった……。
ハルは、国王の計らいで王立の操縦士学校へと編入学をすることになり、そこでかけがえのない友人たちを得ることになる。
一方、世界は幻の秘宝 ”ゴッド・ウィング ”を巡り、密かに動き始めていた。
ハルの才能に目をつけた悪名高い空賊船の船長レオ。女空賊船エリー。ヘルシオン国王。冷酷なソウシン国の王。
一体、誰がゴッド・ウィングを手にすることになるのか。
はたまた、ゴッド・ウィングは本当にこの世界に存在するのか?
ハルの祖父が残した謎の借金と死が、ゴッド・ウィングの謎にシンクロするその時、真実への扉が開かれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-17 16:31:41
220336文字
会話率:36%
二三九九年七月七日。秋津が恋人のかぐやからの手紙を鵲から受け取った翌日。
七月八日、神門竜明は社長に叩き起こされて工藤瑞姫から姉である工藤一姫の捜索依頼を受けた。その日の夜、捜査の為に以前より人身売買を行っているオズ社のビルに仲間のQの助力
を得て侵入し何とかデータを盗み出す事に成功する。
その後、瑞姫が拉致されるが、相棒の猫又のキキと共に竜明は死ぬ様な目に会いながらも救出に成功する。
七月九日、瑞姫が事務所を訪ねてくる。昨夜の不可思議な恐怖体験の質問と姉が帰って来たという報告の為だった。
また、魔王が現れ一時、一触即発の状況に陥る。だが瑞姫の説得により法術と呼ばれるこの世界の未知の力の説明をする事になり、魔王の目的が竜明の骨格を形成する銀であることを知った。
七月十日、竜明は秋津に呼ばれて皇居の地下へ向かう。竜明が自分の悩みや魔王の事を話している一方、学校帰りの瑞姫とキキは死神七人みさきの襲撃を受ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-01 22:02:36
128081文字
会話率:52%
エイプリルフール企画、
航空母艦の妄想世界観作品第一弾、
お楽しみいただけたら幸いです
最終更新:2014-04-02 00:59:45
2241文字
会話率:37%
(あらすじ) 一九九五年に西暦時代が終了後。再生暦という新時代がはじまった。その土地には巨大企業。神童産業があった。彼らは神童(しんどう)と呼ばれる超能力者を利用して社会を支配していた。
神崎月矢(かんざきつきや)は十八歳の少年だった。
月矢は神童産業で陰陽線(いんようせん)という人体強化パーツをうめこむ手術を受ける。
月矢は人間をこえる速さで銃を撃ち、敵の弾をかわす能力を持つ、超人的なガンマンとなった。月矢はある旅人の手帳を手に入れたことで今の街を捨てて、ユートピアを探す決意をする。
月矢の街ではバスによって街から街をめぐる組織。夢想鉄道(むそうてつどう)が、トラベラーを募集していた。
月矢は愛銃コルト・ライトニングを手に夢想鉄道に入る。
月矢のパートナーになったのは十七歳の少女。無傷儚(むきずはかな)。無傷は顔に大きな刀傷をもつ美少女とはいえない少女で、過去を語らない正体不明の人物だった。
旅の途中。立ち寄った街で月矢は運命調き律師(うんめいちょうりつし)と名乗る謎の男と出会う。
「人生もサイコロみたいに、運で決定される部分があると思わないか?
確率や偶然で決まってしまうような、人の力ではどうにもならない何かが、あると思わないか?」
男は予言じみた警告を月矢にした。警告は無傷の秘められた過去と、月矢に定められた宿命的な戦いを暗示していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-23 16:54:27
137164文字
会話率:33%
産まれてすぐに両親を失った主人公は、十五歳になった晩に、満ち欠けを無視した不思議な月を見つけます。
すると、そこに、育て親が現れます。 その育て親は自らがこの世界を創り上げた神様であると主人公に告げます。
神様は自らが創り
上げた世界の完成度がどれほどであるかを確かめるために、世界に住む人間と知恵比べをします。 現在、神様は九九連勝です。
知恵比べに負けた人間が住む世界は「太陽送り」にされてしまいます。 太陽送りとは、文字通り、太陽の中に送られる事です。
並行世界が全て太陽送りにされた中、主人公は十五日で、問題を全て解き、世界を守る事が出来るのでしょうか?
十二月二十七日〜一月?日のあいだに書き終えるつもりです。
大体七話くらいで終わらせるつもりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-31 18:54:23
7592文字
会話率:57%
現役の作家の俺は月曜と金曜の午後、自宅から自転車を飛ばして買い物に行く。量販店で必要なものを買い込み、そのまま帰宅していた。もらっている金が少ないので、倹約して使っている。今から十五年前の一九九八年に公募新人賞を獲り、晴れて作家デビューを果
たせた。それから地方都市の山側の方の部屋に住み、ずっと執筆活動を続けていたのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-10 11:50:53
3089文字
会話率:0%
二〇九九年。日本は宇宙人との交信に成功。だが、宇宙人の言葉はわかるわけもなく、極秘に開発していた翻訳こんにゃくを使わざるをえなくなった。日本、いや全人類の希望がこのこんにゃくひとつにかかっていた。このこんにゃくは相手の脳波を受信し、その脳波
を自分の脳にインプットされている言葉に置き換えてくれるというものだ。これはあらゆる生き物にも有効だ。だが、それは地球上の生物に対してのみ有効なもので、決して存在も明らかで無かった宇宙人に有効かはどうか分からなかった。
そして、二一〇〇年、二度目の宇宙人との交信に成功。全国ネットで生放送されている映像を人たちは希望を抱きながら、括目している。そして宇宙人が発した言葉の解析に成功。結果は次の通り。
「今から一〇年後に地球を滅ぼす。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-13 08:40:53
1038文字
会話率:47%
ゲームをしていた最中、突如異世界へ飛ばされてしまった!しかし日本軍の兵器全般を使える能力に気づき、若干チート無双の主人公が剣と魔法の異世界で魔術を駆使する強大な敵に奮闘する物語です。
※九九式から日本軍兵器全般に変えました。
最終更新:2013-09-17 11:26:52
24521文字
会話率:51%
一九九九年七月、人類も地球も滅亡しなかった。二〇〇〇年八月、恐怖の大王ならぬ神は一年と一ヶ月寝坊してやってきて、世界の終わりを告げた。それはいわゆるひとつのシステムダウンで、非常に経済的な判断だったが、ぼくはそれを拒否し、生き残ることに決
めた。これは世界の終わりで暮らすぼくと町にやってきた変な連中の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-18 15:02:09
21603文字
会話率:23%
インターネットの登場により、世の中の仕組みやビジネスの在り方自体が劇的に変化を遂げた一九九〇年代後半。バブル後の長引く不況に辟易していた若者たちは、株式上場による一攫千金を目指して次々と起業した。
主人公“僕”も、そのITバブルの渦中に
身を置いた一人だったが、出資者を確保し、事業の展開にある程度の道筋をつけるに至り、欲望だけが取り巻く環境に違和感を覚え、ふとあることをきっかけに今の人格が形成された高校時代を顧みる。それは内気で引っ込み思案だった自分が自我に目覚めた時期でもあった。高校卒業後、過去の良かった時期を振り返るのは人生に挫折した者のみに与えられた現実逃避の手段だと決めつけ、一度たりとも昔を振り返ったことなどなかった“僕”だが、乾いた人間関係に疲れを感じ始めていたこともあり、一度回顧してからはことあるごとに高校時代を思い返すようになる。それはもっぱら非公認の文芸部であった「THE座」での活動だった。親友たちに囲まれ、本気で泣き、本気で笑った二年間。「THE座」での活動を通じて経験した多種多様な人間ドラマ――。やがて、“僕”は、当時抱いていた大人に対する疑心を、望んでいなかった大人となった今、思い出しながら検証し、そして脱サラすることを誓う。しかしながら、その準備に取り掛かり、知人に相談して別の道を模索している最中、持病の心臓疾患が突然悪化し、真冬の夜の遊園地で倒れてしまう。その後の“僕”の命運や如何に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-02 15:44:16
71745文字
会話率:43%
一九九九年七の月、世界は滅亡しなかったが激変した。
世界全体を覆った彗星の光が、この年に生まれた子供の一部を「人間」から「超常的な力を持った人類」に進化させた。
『可能性を拡張された世代(Extendet Generation)』はいつしか
『E-Go(エゴ)』と呼ばれるようになった。
この話の語り部は、喋らない。広げられた可能性の変わりに、声を失ってしまったのだから。
楽しむ事、面白がる事こそが全て――そんな語り部によるレポートだ。
「さて、俺のレポートにしばしお付き合い願おうか」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-08 00:00:00
27592文字
会話率:27%