俺、近藤源助は目を覚ました途端に女の子に飛び付かれた衝撃に声にならない悲鳴を上げた。
いや、比喩ではなく本当に声が出ない。全身がバラバラになりそうな痛みも尋常では無かった。
おまけに熱湯でもかぶせられたかのように体中が熱い。
身じろぎすら出
来ない状態でかろうじて目線を動かせば包帯だらけになっているじゃないか。
えっ? 梅木らいかって誰? 俺の事か?
話の要点を纏めると、どうやら俺は魔法少女で敵の幹部と相討ちになって入院させられているらしい。
困惑していると敵の襲撃を告げられる。
すると見舞いに来ていた女の子達が変身して窓から飛び出していったじゃないか。
マジか? 餓鬼の妄想かと思ってたけど本当に魔法少女だったんだ。
そこで俺は重要な事を思い出す。
これって弟が大コケした魔法少女物のラノベの設定に良く似ている。
打ち切りになってヤケになった弟は敵味方が全滅するバッドエンドに舵を切ったヤツじゃないか!
まさか俺はバッドエンド確定の魔法少女に転生してしまったのか!
どうなる、俺? どうすんだ、俺? このままじゃラスボスと自爆しちまうぞ!
これは魔法少女アクストフランメこと梅木らいかに転生してしまった俺の地獄のような物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 01:16:46
18283文字
会話率:44%
『あんたを虐める悪い娘に、呪いをかけてあげるよ』
真夜中の0時。
俺の部屋のベランダ窓に現れた黒猫は、そう言った。助けてくれたお礼らしい。
俺はこの夢のような出来事が信じられなかった。だって、猫が言葉を喋るんだぜ? そんなの誰が
信じる?
黒猫が去ったあと、悪い妄想を見たって思って、無理やり寝た。明日の朝になれば、いつもの日常が待っている。幼なじみである花宮華憐(はなみやかれん)に忌み嫌われる日々が待っているんだってな。
でも、そうならなかった。
次の日から、花宮華憐は中学に突然来なくなったんだ。長期の休学。
『なんかさ、部屋に引きこもってるらしいんだよね……』
『一言も喋らないんだって……』
『急に人が変わったみたい……。何かに取り憑かれたというか、呪われてるというか……』
クラス内での噂に、俺はいてもたってもいられなくて、花宮の家に行った。黒猫の言ってた『呪い』は本当だったんだ。俺のせいで、花宮はつらい思いをしている。
助けたい。
あいつの部屋のドアを無理やり開けたんだ。そしたら花宮はーーー、
「にゃ、にゃに勝手に入ってきてるにゃ!? へ、変態にゃああああん!!!!」
って、伸びた爪で引っ掻いてきやがったんだ。
ちょ!? 何その喋り方!? にゃん!? にゃんってなに!? いた!? ちょっ、ま、待て、尖った爪で引っ掻くなああああっ!!!!
花宮華憐は『にゃん語』を話す呪いにかかってたんだ。
なにそれ? えっ? ええ?? にゃんって……。小学生のあの頃ならともかく、中学生にもなってさ……、花宮さんよ。いや、そ、そんなこと考えてる場合ではない。
『みんなと普通に話したりできにゃいのっ!! す、すっごくは、恥ずかしいにゃん
!! うぅ……、い、樹(いつき)……、た、助けて、にゃん……』
……そんなの、言われなくてもそうするさ。
恐ろしくも、超可愛い呪い。俺と花宮の『にゃん語解呪』の日々が、幕を開けた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 20:50:36
11443文字
会話率:34%
俺はごく普通のDKだったのに、どうやら異世界転生したみたいだ。
しかも銀髪碧眼の超絶美少女の公爵家の娘にだ。
そして婚約者はこの国の王太子で、ものすごくいいやつなんだよ。
だからこそ俺みたいなのが、妻になっちゃダメだ。
そんなときに乙女
ゲームのヒロイン的な女が近づいてきたんだ……。
えっ? もしかして俺、悪役令嬢?
アルファポリス(以下敬称略)、カクヨムにも掲載。
筆者は体調不良なことも多いため、コメントなどは受け取らない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 00:00:00
12568文字
会話率:25%
わたしが目覚めると何も覚えていなかった。
本格的な記憶喪失で、言葉が喋れる以外はすべてわからない。
ちょっとだけ菓子パンやスマホのことがよぎるくらい。
そんなわたしの以前の姿は、完璧な公爵令嬢で第二王子の婚約者だという。
えっ? 噓でしょ
? とても信じられない……。
でもどうやら第二王子はとっても嫌なやつなのです。
小説家になろう様、アルファポリス様にも重複投稿しています。
筆者は体調不良のため、返事をするのが難しくコメント欄などを閉じさせていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 23:00:00
12901文字
会話率:11%
ご近所さんでおとなりさんの正宗とわたしは、同級生で二十七歳。
この正宗くん、顔ヨシ、性格ヨシ、スタイルヨシで、ご近所でも評判の青年である。
わたしとは、全く違う世界にいると思っていた彼なのに――なんで?
「あのさ。今から、口説いてもいい
?」
「えっ? くどい?」
正宗に対して鈍感な頼子と、そんな頼子がずっと好きな正宗の攻防戦。
前編、後編の二話完結。
恋愛パートは後編です。
以前「嘘つき」のタイトルだった物語を、加筆修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 21:54:52
10691文字
会話率:31%
帝国で最も栄誉ある、円卓に選ばれし11名による崇高の魔術師機関《円卓の魔術師》の一員であるツェツァリシア・ラ・オルビスのもとに、厄介な同僚がこれまた厄介な使命を持ってきた。それは、つい先日暗殺未遂が起きたばかりの帝国の皇太子殿下を正体を隠し
て護衛、暗殺者を生かしたまま捕獲及び暗殺依頼主を探り当てること。齢13で歴代の最少年齢記録を大幅に打ち破って《円卓の魔術師》に、しかも特別に例外的な《12番目の座》に選出された天才少女は、しかし、面倒で面倒でしかたがない。一体なぜ私がそんなめんど…こほん、帝国の将来にかかわるような危急かつ重大な任務に?表向きは淑女の皮をかぶりつつ丁重にご辞退申し上げようと考えるのだが、
「いや、《円卓の魔術師》の任務云々以前に、ラーノ公爵令嬢、貴女。皇太子殿下の婚約者でしょう⁉」
「…………あら、そうでしたっけ?」
13で婚約して早三年。贈り物や手紙はもちろんのこと、一度も顔を合わせたことすらない婚約者。しかしこれは、ツェツァリシアの無関心が原因というよりは、どうしても親に決められた婚約が嫌で嫌でたまらないらしい皇太子殿下の責任が大きいだろう。まぁ、別にこんな名ばかりの婚約、あってもなくても実害はないし、と放っておいたのだが、ツェツァリシアの二つ上の皇太子殿下はそろそろ逃げ回るのもタイムリミットというところか。この婚約についてもそろそろ現実的に考えるべきかしら、と渋々学園に足を踏み入れたツェツァリシアを待っていたのは、その当の皇太子殿下からのしつこい干渉で!?
えっ?この人何がしたいの?婚約破棄をするのではなかったの!?
※個人的にはハッピーエンディングですが人によって解釈が異なる場合があります。
※ヒーローはクズですが、安心してください、ヒロインも別ベクトルにクズです。
※ヒロインがヒーロー以外の人間と関係をもつシーンがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 21:58:39
15578文字
会話率:16%
ひょんなことから異世界に召喚されてしまった俺は勇者様としてかつぎ出されてしまい世界を救う冒険の旅に出立することになったんだ。俺は早く現実世界に帰ってFPSしたいだけなのにどうしてよく知らない世界のために俺が駆り出されなきゃいけないわけなんだ
ろうね。世の中って理不尽だよね。えっ?俺チートスキル持ちなの?この能力使って無双していいんですか?あざーす。じゃあこのチートスキルで空間転移して現実世界に帰るんで後は勝手にやっておいてください。は?それは無理ってどういうことなの?じゃあチートじゃないじゃん。この嘘つき!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 18:00:00
21042文字
会話率:33%
【ぶちょー、今度の人事異動は異世界ですって】のスピンオフです。
永劫の時を過ごし、暇をもて余した者が作ったシステム。<星を作ろう>を舞台にした物語。
「ゼウちゃんのところスッゴく発展してるよね。どうやったの?」
「私の所は魔法が使えな
い代わりに知力を上げたのよ。めぐみの所は魔法ありなんでしょ?私の所とは違った発展するんじゃないの?」
「それがさぁ、ガチャで当たった原初の奴が超々々々レアだったのに、ずっと寝てたりどっかに行ってまるで役に立たないのよ。とんだカスよカスっ」
「じゃあ、こっちから何個か魔法の才能ある魂持ってく?こっちでは無意味だから」
「えっ?いいのっ」
「ゼウちゃん、なんか発展したら滅びるんだけど。その後はぱったり止まってダメなのよね」
「これもうすぐ死んでこっちに来るから持ってく?」
「やったー!へぇ、ぶちょーって呼ばれてんのね」
「まぁ、そっちに行ったら違う名前になるわよ」
「記憶残すのと消すのどっちがいいと思う?」
「残した方が発展する可能性が高いわ。壊れやすくなるけど」
「じゃ、記憶残して、発展させてねって言っておくね♪」
「やったー!初めて限界突破した。さすがぶちょー。ちょっと限界突破したの教えて上げよ♪」
「ぐすっ ぐすっ」
「どうしたのよ?」
「ぶちょー、が私の事を無視するようになったーっ。酷いよね?酷いよね?」
ゼウちゃんの星から貰った魂は順調に星を発展させ、ついに初めての限界突破を果たし、神々と会えるようになり、様々な美味しい物や楽しいことを与えてくれるようになる。そしてめぐみはぶちょーの事を・・・
ぶちょーことゲイル・ディノスレイヤは他の魂と強く結びつき、世界の発展と魂の集大成とも言える昇華へと導いていく。
システムの中で生まれた生物であるにも関わらず、そのシステムを作った神と同等の存在へ進化していくゲイルはめぐみの代わりに神の仕事を代行し、めぐみと繋がりを強めていく。
人時代に強く結びついた魂達がゲイルの導きにより神と呼ばれる存在へとなり、昔と同じ楽しい日々を永遠に過ごすことになった。
これはそんな楽しい日々を覗き見した物語。ちょっと覗いてみると魔神ゲイルは今日も忙しいようです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 19:48:06
143631文字
会話率:67%
探し物が得意な野々花は、夢の中(?)でイケメン天使たちに「探し物を手伝ってほしい」と言われた。
「えっ? それってなくせるものなの?」
だって探したいそれは「天使の輪」だったのだ。
最終更新:2022-05-04 22:09:00
4589文字
会話率:40%
立花風雅は風の女神のうっかりによって死亡する。
自分のミスを隠すために女神が取った方法は風雅が好きそうな剣と魔法の異世界へと彼女を送ること。
風の女神の加護を受けた風雅は風の魔法使い・グリーンマジシャンになり冒険者を目指す。
そして、出会っ
た3人の仲間。
軽装の剣士、法衣を纏った神官、重鎧の騎士。
えっ?みんな実はマジシャン?
これはうっかりによって異世界で生活する事になり、うっかりによってマジシャンのみのパーティーを作ってしまった立花風雅が、冒険したり、強くなったり、お金稼いだり、恋をしたりして普通に過ごす冒険譚である。
火、木に更新します。
午後10時に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-21 23:45:19
455291文字
会話率:64%
みんなは七夕と言ったら何を思い浮かべる?
多くの人は短冊に願いを込めたり、織姫と彦星が会える事を思い浮かべると思う。
…でもね、この町ではそんな綺麗事や幸せ物語なんて一つもないんだ。
えっ?それじゃあ、君は何を思い浮かべるだって
?
フフッ…「呪い」だよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-10 15:00:00
50904文字
会話率:40%
「エリザベート、僕は君との婚約を――……」
(クロード様……)
「……体調が優れない。失礼する」
「えっ? クロード様?」
最終更新:2022-04-01 12:05:34
4328文字
会話率:46%
エリク・ホールは底辺貴族だった。家はそこそこ裕福なのだが貴族の地位を金で買ったいわゆる成り上がりタイプの貴族で由緒ある貴族たちからは臭いもの扱いされた。しかも運が悪いことに素行が悪い領主の娘エリザベス・スノー・ダニ・アードラースヘルムに目を
つけられていじめの対象になってしまう。
ある日彼はエリザベスが昼寝している間にスライムでベットの天蓋カーテンの埃を取っているとスライムが彼女の寝ている頭に落下してしまう。
「ヤバイ!」
そう思い魔力(パ)経路(ス)を切るのも忘れて彼女の顔からスライムをどかそうとしたがそれも虚しくスライムはエリザベスの耳の中にズルズルと入っていった。
「お、おわった・・・俺の人生・・・」
エリクが小便を漏らしそうなくらい絶望しているといきなりエリザベスが
「んぎっ・・・ギギギ・・・あ゛びん!」
と下品な声を出した。
エリクにはそれが彼女が脳を食われた断末魔の悲鳴と分かった。しかし彼はそこであることを閃く。
「スライムには擬態能力があったよな?」
そうしてエリクはエリザベスを起動させることに成功する。
「ごしゅじんさま。この女の地位も名誉もすべてはあなたのものです」
「ほう・・・すべてか・・・」
それからエリクは全ての人々の頭にスライムを埋め込めば全員こうなるじゃん!俺ッ天才!となり片っ端からスライムを上流階級の人々に植え付けていったがある日前世の記憶を思い出して・・・・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 17:14:05
134504文字
会話率:61%
僕の名前は飯島鬼龍。えっ?何て読むのかって?
気にしないで、もう読む事は無いだろうから。
この物語はひょんなことから異世界に転生してしまった主人公が自由気ままに、ダラダラと異世界での生活を楽しむご都合主義の限りを尽くしたかなり出来の悪い物語
である。
注意、この小説は作者の妄想を垂れ流す場であり、決して小説として楽しめるものでは無いことをあらかじめ説明しておこう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-18 11:28:24
3260文字
会話率:18%
異世界の神に、やられ役である
ダンジョンマスターに転生させられる
主人公。え、、、つんでね??
①初期ボーナスなし → なんで?
②種族が「こけし」 → えっ?
③配下にできるモンスターがいない → なんで?
、、、えっ?
これは、主
人公が過酷な状況でも諦めずに
頑張ってダンジョン運営をする話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 05:00:00
54311文字
会話率:31%
昼休みどき、会社員同士の何気ない会話を描くショートショート。
えっ? 浴びるだけでムキムキになるライトを作った?
最終更新:2022-02-13 11:56:38
1849文字
会話率:100%
主人公はダンジョンです。
前は人間でしたが、転生したらダンジョンでした。
えっ? 管理人とかじゃなくてダンジョンそのものなの?
しかも管理人は高飛車な意識高い系魔族女子で、なんかしょっちゅう蹴りとか入れられるんだけど、、、
あと、ついてきた
執事も変態野郎なので困ります。
なんかムカつくから、言うこととか指示とか全く聞きません。
思いつきで執筆してます。
20話以内に完結する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 19:21:37
7887文字
会話率:28%
結婚式の誓いのキスの寸前、クーデターに巻き込まれて殺されちゃった私。思い残した事はただ一つ。「一度でいいから、キスしてみたかった」ということだけ。私の未練が強すぎたのか、気がつくと時が巻き戻っていた。
今度こそクーデターに巻き込まれず
に長生きするぞと思い続けて、早10回目の人生スタートの日。また同じ事の繰り返しかと思ったのに、9回も私を殺した男、ダリルが意味ありげな事を囁いてきて……
えっ? まさかダリルも記憶を持ったまま巻き戻ってるの?
困惑している私にダリルがキスしようとするもんだから、余計にわけが分からなくなっちゃった。こんな調子でこの人生、今度こそうまくいくのかしら?
☆ アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-02 10:07:11
22341文字
会話率:37%
ようこそ、新しい魂よ
トラックに轢れ死んはずの俺の耳にきこえてきたのはそんな言葉だった。
美しさの中にまだあどけなさが残る少女のような
あの、もしもし?
それはそれとして、どうやら今俺は、流行りの異世界転生をしそうになっているらしい。
もしも~し 聞いてますか?
ならばやることは一つ
「来世は雌の狐にしてください!」
えっ?
動物に転生した主人公と女の子のイチャイチャが見たい。 でもそんな本なかなかない
ハッ! なら自分で書けばいいじゃない!
そんなに思いで始まったこの作品チラッとでも読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-27 09:00:00
3806文字
会話率:6%
転生したら第三王子だったの続編です。
前作を読んでいなくても楽しめるように書きます。
英雄と呼ばれれ若くして死んだ両親の間に生まれた双子の妹である姫の物語。
ある時は王女であり、冒険者であり、商人でもある天真爛漫なフェリシア
とそれに振り
回される双子の兄ゲオルグと異母兄弟のエルテアと父の代からの忠臣ソレイクは、
トラブルメーカーであるフェリシアに振り回され続ける毎日を描く物語。
もちろんテンプレはぶち壊し。ゾンビはつよいし、内政チートや魔法の使い方も間違っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 00:12:31
91196文字
会話率:56%
古生物学者の卵である俺は、飛行機事故にあって古代中国の世界に転生してしまった!その世界では、絶滅したはずの恐竜たちが闊歩していて……えっ?俺がこの翼竜に乗るんですか?
最終更新:2021-12-12 21:59:05
26381文字
会話率:40%