人形の魔女、アーリーシャ・トロイメアは人形の衣装を作るための布生地を買った帰り路に、出会ってしまった。避けられないことだった。『獣』が存在したばかりに。
最終更新:2023-06-03 07:00:00
3392文字
会話率:34%
卒業パーティーの無礼講の直前に、王太子が恋人を片腕に抱き、衆目の前で真実の愛を叫んだ。 そして続く婚約破棄。 王も王妃も、妹姫さえ知らない、勝手に宣言された婚約破棄。 さらに、婚約者の侯爵令嬢の答えは、「委細承知」。 WHY? 粛々と
衛兵を引き連れ帰る侯爵令嬢に、卒業パーティー続行を言い残して、パーティ会場を去る王太子とその恋人。 ロワゾブルゥ国の明日はどっちだ!? これは、その後に残された妹姫が綴る、真実の愛の国(笑)の物語。 全4話。
1話目「Q 婚約破棄? A 委細承知!」 2話目「チルティール、駆け落ちしたってよ」 3話目「僕の姫は最高に尊いんだ!」 4話目「夢の国の物語って、力技でハッピーエンドにするよねっていう」 それでは、開幕です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 19:24:37
18520文字
会話率:25%
(全6回。本日中に完結します)
猫じゃらしさま主催『獣人春の恋祭り』参加作。素敵な企画をありがとうございます。
白鳩族のエセリア姫と蝙蝠族の衛兵ランスは、種族も身分も動く時間帯もちがいます。
偶然の出会いから二人は恋に落ちますが、ランスは
思うのです。エセリア姫には昼の世界がよく似合う。自分は身を引くべきなのだと。
このお話は『出会いの窓は南の塔に』と続編『光と闇の間(あわい)にありて』の、作者自身による2次創作です。
本編の恋愛要素を取り出し、登場人物と魔物のイメージは変えずに別ストーリーとして再構築しました。人物の名前は少しちがっています。
『南の塔』はハッピーエンド完結済みで、目次下のバナーからお読みいただけます。
『光と闇』は連載中、二人は試練のまっただなかです★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 18:00:00
14702文字
会話率:1%
「シマーズ・サツマ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う煌びやか夜会の最中。
サツマ公爵家の令嬢であるシマーズは、婚約者のデズモンドから、唐突にそう宣言された。
「デズモンどん、どういうことでごわす
か? おいどんとデズモンどんの婚約は、先王様の決めた契りでごわす。約束ば違えるのは、上に立つ者として恥でごわすぞ」
「ええい、うるさいうるさいッ! 今の王はこの僕だ! 誰にも文句は言わせんぞ! 僕はもう、君みたいな粗野な女にはうんざりなんだ! 今後僕は、ジェイドと真実の愛を築くッ!」
「デズモンド様! 私、嬉しいです!」
「……」
男爵令嬢のジェイドが、デズモンドにギュッと抱きつく。
豊満な胸を押し当てられたデズモンドは、床に届きそうなくらい鼻の下を伸ばしている。
――先代の王の急逝により若くして王となったデズモンドは、邪知暴虐の限りを尽くしていた。
税率を20%も増加し、自身は朝から晩まで酒池肉林の贅沢三昧。
国民の王家への不満は限界まで達していた。
その挙句、今回のシマーズへの婚約破棄である。
来賓の貴族たちはいよいよこの国も終わりかと、固唾を呑んだ。
「やれやれ、前々からたわけ者だとは思うとったが、まさかここまでとは。つくづく呆れたでごわす」
「っ!? 何だとぉ!?」
「先王様に義理立てして今まで我慢ばしてきたでごわすが、そっちがその気なら話は変わるでごわす。――デズモンどんのようなガンタレとの婚約、こっちから願い下げでごわす」
「貴様ァッ!! 神にも等しい王たる僕に向かって何だその口の利き方はァッ!! 不敬罪だッ! お前たち、この痴れ者を斬れッ!」
「「「……ハッ」」」
抜刀した近衛兵八名にたちまち取り囲まれるシマーズ。
「やれやれ、おなご一人にこんな数を。王としての誇りはないのでごわすかデズモンどん?」
シマーズは腰に差している剣をゆらりと抜いた。
――それは代々サツマ家に伝わる、『刀』と呼ばれる独特の反りを持った片刃剣であった。
シマーズはそれを上段に構え、「コオオオオ」と呼気を整える。
シマーズから放たれる圧倒的なオーラに、近衛兵たちは一瞬たじろぐ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 21:16:18
3334文字
会話率:65%
泥被りと呼ばれ兄妹から嫌われるアルフレッド王国第七王女ノル。ノルが命を救い取り上げた王族専属護衛のウォルフと仕事仲間のヨル爺が唯二の味方。兄妹たちから押し付けられる仕事をため息交じりに片づける日々。そんなある日、ノルは第一王子のザイードに冤
罪を着せられる。
「ノル。駄目じゃないかぁ……民の血税を使いこんだりしたら」
現れる衛兵と護衛兵士。ノルを救い出すウォルフ。逃走劇からの逆転劇が今、幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 12:09:12
6985文字
会話率:67%
「悪役令嬢である貴様との婚約を破棄させてもらう!」
目の前には私の婚約者だった者が叫んでいる。私は深いため息を付いて、手に持った扇を上げた。
すると、周囲にいた近衛兵達が婚約者殿を組み従えた。
「貴様ら!何をする!?」
地面に押さえ
付けられている婚約者殿に言ってやりました。
「貴方に本物の悪の令嬢というものを見せてあげますわ♪」
それはとても素晴らしい笑顔で言ってやりましたとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-22 07:00:00
5050文字
会話率:39%
簡略版のあらすじはこちら。
ガイルという冒険者はパーティーメンバーの女性魔法剣士エアがセリーという女性に恋慕している状況で百合の良さを知り、百合の花を育て守ることが使命になった男の物語。
ぐだくだと説明してるのはこちらになります。
別
の世界から襲来した魔人族との戦争が終結…前線で活躍したガイルは軍を退役後実家に戻る。
だが、家業である農業は長男が継いでおり居場所がなかった。
次男は実家のある農村から近い港町で衛兵をしている。ならば俺も衛兵になるかと港町に出てきてみれば、伯父の商会が成功していたため伯父の傘下にいる行商人の専属護衛に雇われることになった。形式上は雇われた冒険者として…
…戦後の安定期に入り比較的穏やかな行商護衛を数年こなし、Cランクの冒険者認定を受けた頃、伯父からソロ冒険者を卒業して自分のパーティーでも結成してこいと追い出されイーリャ、セリーという危険から助けたことがある女性冒険者達とパーティーを結成することになった。
冒険者パーティーとして改めて再始動したが受ける依頼は変わらず護衛ばかりだった。
もちろん、魔人が放った魔物が生態系の一部になってしまったこの時代、それらの討伐依頼も多くある。
5年後イーリャは自分のパーティーを結成するべく離脱、代わりにエアという女性魔法剣士が加入、その一年後セリーは引退してギルドの受付嬢に…
その後はエアの提案で見習い冒険者の教導を担うパーティーとしてギルドに認定されるよう働き、現在はガイル、エアの固定パーティーに見習いを一定期間加入して指導する役に就いている。
とまあ、これが俺の25歳から38歳までの出来事…
戦争終結後燃え尽きたように護衛仕事ばかり受けてきたが、俺にも生き甲斐が見つかった!エアがセリーに恋慕しているのを目撃したその時から!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 08:00:00
11215文字
会話率:56%
少し気が強いだけど普通なOL、内山美夏は出勤中に出くわった仔猫を救出した後、命を失った。
気が付けた彼女の目の前には大きなシシ一匹が!
驚いた彼女はついシシの顔を蹴飛ばって、飛んで行ったシシの姿が猫耳の人間王子に変わった。
彼は獣人が支配す
る国、レオ王国の第三王子、ガロン。
"先のキック、すげーなパワーだった。おまえ、私の護衛兵になせ。"
"ええ?!"
鬼畜王子と一緒な熱血OLの本格的な異世界獣人王国生存記、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 11:46:44
763文字
会話率:0%
世界を無に変えてしまう邪悪な存在〈虚無の王〉と対抗するために天界・冥界は人界と盟約を結んだ。天界と冥界はそれぞれの力を凝縮した聖剣を創り、生命力に溢れ何よりも各界に無い強靭な心と活力を持つ人間にそれらを与えた。
しかし力なき人間は異界の
巨大な力を使いこなす事が出来なかった。だがその聖剣に相応しい者を創り出す為に、天界と冥界より花嫁を迎えて婚姻を結び、力に見合う胎児を誕生させたのだ。後にこの二人は成長し〈虚無の王〉を滅ぼすまでには至らなかったものの、人界の土地に封印し世界を救ったのだった。そして光の聖剣を擁する者はオラール王国を建国。闇の聖剣を擁する者はデュルラー帝国を建国し、〈虚無の王〉を封印した土地を〈沈黙の地〉と呼び両国はこの土地を盟約に従って守っているのだ。天界と冥界はこの〈虚無の王〉を封印する力を与える血脈の維持の為、彼らの一族へ同胞の花嫁を送り出す…これより盟約に記された花嫁は歴史の中に度々現れる事となる。
デュルラー帝国の継承者ローラント皇子は冥の花嫁だった母を持つ。彼は帝国が長年待ち望んだ皇子だ。大事にされすぎたのか全てにおいて無気力、無関心。何でもすぐ出来る天才で、何か一生懸命することは無い。そんな皇子と出会ったのは幼い頃から天才と言われたライナーの剣技に憧れ、剣を習い始めるが女は近衛兵になれないと知り男として生きる事を決意したジークリンデだ。
親に内緒で出た剣術大会に出場して優勝してしまいそこで皇子の護衛官を拝命し近衛隊に入ることに!!ジークは常に冷静沈着で皇子の我儘にも全く動じない。
そんなある日のこと――皇子は何気なく行った夜会でジークの双子の姉シャルロッテの代わりに出席していたジーク(女装した)と出くわしジークとは知らずに気になる存在に…
不器用で真面目な男装の麗人ジークリンデと、無気力無関心の我儘皇子ローラントの物語
◆盟約の花嫁~星の刻印~外伝/過去編折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-01 21:37:14
156832文字
会話率:55%
ダーシーは王都の邸から追放された子爵令嬢だ。継母が彼女を嫌い、領地に追いやった。
荒れた土地を懸命に切り盛りして九年。
結婚も恋も彼女の前を通り過ぎて行き、すっかり田舎暮らしが板につく領主代理となっていた。
あるとき、幼い捨て子を見つけ
た。ダーシーは領主館に連れ帰る。コレットと名づけ、自分の子のように接した。
一緒に眠るほど可愛がったコレットが、ある朝成人した男性に姿を変えていた。
驚愕するダーシーに、
「僕だ。コレットだ」
と男は笑う。
さらに彼を探し求める近衛兵団がやって来て、彼をアリヴェル殿下と敬って————?!
後日、ドレスを贈られ、王宮に招かれる。
華やかな出来事をダーシーはアリヴェル王子の詫びと受け取った。
しかし、彼は彼女を婚約者だと主張してくるのだ。求婚された記憶もない。一方的な断定が彼女は納得できなかった。
婚期を逃した自覚が強く、結婚に夢もない。
さらに彼には残虐だとの噂もある。
自分を拒絶する王子は一旦引くが、再び彼女の前に現れる。
領地へ帰る彼女を自分が送ろうと申し出た。
近衛隊を率いた安全な旅が保証される。ダーシーはそれをありがたく受けた。
旅を通して王子との距離が近くなっていく。イメージの王子と実際が異なり、自分の頑なな考えも次第に変化していくことになるが———。
不遇な追放令嬢と残忍冷酷な噂のある第二王子。二人の恋のお話です。
ざまあ要素もしっかりあります。
※こちらは短編の長編化したものです。短編の続きは4話からになります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 22:19:08
69541文字
会話率:41%
これはとある時代、無数の国が乱立している剣も魔法もファンタジーもある異世界でのお話... その中の一つの国に旅人が来国する。 旅人は入国を済ませると、衛兵に必ずこう伝えるのだ。 「この国で使われている最も広く、早い通信手段で、以下の
三つのことと俺の泊まる宿の住所を国民に伝えてくれ。」 一,俺が一ヶ月この国に滞在すること 二,俺は来国した国で何でも屋をしていること 三,何でも屋としての依頼は泊まっている宿で行うこと これは、謎多き旅人と、それを取り巻く依頼人が織りなす嘘と事実の物語。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 23:40:43
854文字
会話率:32%
大陸にある四つの国の内の一つ、ドラゴニア王国で王女セイラ・マルガリーテ・フォン・ドラゴニアが盗賊団に攫われるという事件が起きる。王女奪還の依頼をなんでも屋の通称ヒカル・シルバーソードが請け負う。
ヒカルは凄腕の剣士で愛用のカタナで盗賊団を斬
り捨て、セイラに辿り着く。しかしセイラは王宮暮らしに飽き飽きし、外の世界を見たいとしてヒカルに自らの誘拐を依頼する。可愛い女の子に目がないヒカルはセイラを連れて逃避行を始める。だが追っ手は近衛兵団だけでなく異能を使う人外の者までいた。
セイラの身に危険が及んだ時、身につけていた王家に伝わるペンダントが輝き、セイラの異能が目覚める。はたしてその力とは……
女侍とお姫様の旅と戦いを描く百合能力バトル物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 19:02:55
225333文字
会話率:63%
霊母暦216年、未知の血の呪いが魔法の災害で生まれました。 この呪いのある生命は、目の前のすべてをむさぼり食う、無意識のアンデッド クリーチャーに変わります。
彼らは無限の力を持ち、疲れず、痛みを恐れず、さらに恐ろしいのは、彼らの体液が呪
いの運搬人になることです. どんな生命の血液も一度汚染されると、治療法はありません.黄金世界か神殿か、神官の聖光術でも逆転できない……。
災厄の矢面に立たされたのは、発生源であるリム帝国の首都ブルンヒルだった。 200万人以上が瞬時にアンデッド化し、皇帝、貴族、神官長、魔道士長、近衛兵、騎士、民間人、さらには奴隷までもが救われ、帝国は中心から崩壊し始めた。
このアンデッド クリーチャーを殺す唯一の方法は、武器または魔法で頭を壊すことです。
これはクソゾンビじゃないの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 18:50:21
19452文字
会話率:20%
ローゼが現れてから、シェリルの人生はおかしくなった。
姉が婚約破棄され自殺、父は殺され、膨大な借金で伯爵家は没落した。シェリルは兄を奪われまいと、ローゼに近衛兵として必死に仕えるが、虐め抜かれる日々。
そして、まったく身に覚えのない国
家反逆罪で捕まる直前、シェリルを助けたのは獣人の将軍だった。
これは、没落令嬢が幸せをつかむ物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-18 17:25:56
113985文字
会話率:38%
ある街の宿屋兼食事処の大将と女将といぬ、そしてそこを訪れる宿泊客や冒険者、衛兵や貴族たちの物語。
最終更新:2022-12-01 09:56:18
1528文字
会話率:19%
近衛兵団師団長の仮面のGDに倒されたラーマの麒麟第2隊隊長のチャンドラ。
その衝撃の事実に動揺するラーマの麒麟。
アシュウィンとマナサは、チャンドラが倒されたのは隊内に潜入者がいるためだとアグリム大師たち幹部に力説する。
そして、ア
シュウィンたちはスパイをあぶり出すためにある作戦を決行する。
その作戦が功を奏して、隊内に潜入していたスパイが明らかになる。それは意外な人物だった……
それをきっかけとして、アシュウィンたちは、ついに幽霊師団のガザンと接触することになる。
※ 本編では、マントラの能力を持つ一族の絡み合った宿命や運命が解きほぐされていきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-27 20:00:00
96874文字
会話率:44%
カダク防衛戦の後、ラーマの麒麟第3隊の副長となったアシュウィンは隊長のマナサと共に伝説の秘剣 『毘羯羅麒麟』を求めて英雄の丘を目指していた。
その道中、近衛兵団の師団を発見したアシュウィンとマナサは、その師団の狙いが作戦行動中のラー
マの麒麟第2隊の小隊だと知り、その事実を小隊に伝えようとして駆けずり回るが、成り行き上、その戦闘に巻き込まれてしまう。
戦力差10倍の近衛兵団を前にして、2人は戦うことを決意する……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-20 21:00:00
80675文字
会話率:41%
ラーム王国の国政の実権を握っている近衛兵団の団長バジット卿とその側近。
そして、このバジット卿の支配から国民を解放すべく蜂起したレジスタンス組織「ラーマの麒麟」のアグリム大師とその一族。
2つの組織は、それぞれの正義のもと、言霊(こと
だま)のマントラという特殊な能力と、そのマントラの力を秘めた武器を駆使して、激しい攻防を繰り広げていた。
マントラの能力戦において劣勢に立つ「ラーマの麒麟」は、アグリムの指示により、まだ見ぬ、マントラの能力を秘めたアシュウィンという青年を探し出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-16 20:00:00
81291文字
会話率:36%
衛兵アゴストは、同僚らと共に大使の乗る馬車の護衛をしていた。その馬車には茶色のフードとマントで身を覆った得体の知れない者も乗っている。大使の古い友人だというが……。
最終更新:2022-11-09 20:19:23
2572文字
会話率:33%
天には海があり、そこには聖域と呼ばれる浮島がある。
リリー・エウルは、その聖域の城の近衛兵として働く17歳の少女。最愛の姫君の横で働くため大事な試験を控えるその日、城下では残酷な事件が起きていた。
七年前に国家を分裂させる原因とな
った、非情な事件。天使の世界に平和を取り戻そうと事件の解決を決心するリリーだったが、捜査機関によって容疑者の一人に挙げられてしまう。
疑いを晴らし、本当の意味での事件の収束を目指すため、少女は奔走する。
しかし、事件の調べを進めるうち、17歳の少女には苦痛に思えるような事実が判明する。白銀が包む天上の世界は、おぞましい形のナイフを持って、リリーを待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 19:18:05
131303文字
会話率:47%
天上には殺意を持つ者はいない。
天使たちは、それ故に平和に暮らしていた。
十七歳のリリーもまたそのうちの一人だった。マクナイル城の近衛兵として働きながら、小さな事件を解決しながら、大好きな姫君の横で働くことを夢見ていた。
そんなあ
る日、城下で無残な殺害事件が起こった。
天上には殺意を持つ者はいない。それ故に平和に暮らしているはずだった。
七年前に起きたものと類似した殺害事件。
リリー・エウルは近衛兵として、一度は解決したはずの事件の終息を目指すことになる。
――が、そこには少女にとって残酷な運命だけが待ち構えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 11:46:43
227453文字
会話率:45%
「このぺてん師めが!」
白昼。宮殿の私室で、吐き捨てるように宣言した婚約者……第三王子のバル殿下。その直後、鎧兜姿の衛兵達が私を囲んだ。
「御実家までご案内します」
衛兵の一人がそう告げたときには、殿下は私に背をむけていた。
手も足も、口さえだせないままその日のうちに実家へ連れられると、門番が私をのせた馬車をとめた。
「我が主君から、出戻りの娘などは当家に存在しないという言葉がありましたので」
門番の説明が、私を凍りつかせた。
自分でもわかっていた。王子の婚約者という地位を守るために、他人を陥れたのだから。誰もが私を恐れるのが快感ですらあった。いまさら報いを恐れても手遅れだ。
馬車からも実家からも放りだされた私はあてもなくぶらぶら歩き、いつしか川を見おろす崖まできていた。小さなころ、家族でピクニックにきた場所だ。
皮肉な気持ちを噛みしめながら、いっそ身投げしようかと思っていたとき。
一人の青年が、剣をたずさえやってきた。青年は私を無視して隣にたち、おもむろに剣を抜くと……沈みつつある夕陽を横一線に斬った! ように見えたのは錯覚だった。でもたしかにそう見えた。
「ふむ。まあまあか」
青年は抜き身の剣をためつすがめつそうつぶやいた。
「あのう、もし……」
勇気をふるって、私は声をかけた。
私の受けたざまぁは、ここから逆転する。
※カクヨムで先行連載中です。
https://kakuyomu.jp/works/16817139559100472444折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 18:40:17
100889文字
会話率:56%
盗賊戦士クレイは呪われた古城こと『長柄(ながえ)城』に遺された一枚の絵を手に入れようと現れた。しかし、城の手前には牛系獣人の女性アンテが衛兵として一人で『管理事務所』を設営して頑張っている。
精霊召喚師でもあるアンテを軽々といなしたク
レイは城内に潜入し、アンテも慌ててあとを追った。問題の絵は、最後の城主・キーテス伯爵を描いてある。それには強力な魔法がかけられ、盗賊を阻んでいた。
クレイの知恵と機転、絵の魔法に通じるか否か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 07:27:01
9998文字
会話率:60%
成人の儀で、天から一人一つのスキルを授かる世界。
ラルフ王国宮廷近衛兵団に所属する主人公ノアは成人の儀で【上限解放】という謎のスキルを授かった。
ノアは最年少ながら優れた剣術を持ち兵団内で活躍していたが、それが原因で先輩から嫉妬されてお
り、謎の【上限解放】スキルを授かったことを口実に宮廷近衛兵団を追放されてしまう。
職を失ったノアは古代遺跡であるダンジョンを攻略して生計を立てる者、冒険者となり第二の人生をスタートさせる。
その際ノアのスキルは、ダンジョン産の魔道具ことアーティファクトのレベル上限を開放して強化できる唯一無二のスキルだと判明する。
ノアが手にしたアーティファクトはたとえ最初は低級でも、レベル上限を開放すれば最終的には頂点である超級の魔道具に必ず至る。
この力を駆使して、ノアは超級魔道具使いの冒険者として名を馳せていく。
一方のその頃、優秀な兵士であったノアを嫉妬で追い出した宮廷近衛兵団の先輩は責任を問われ、徐々に追い込まれていった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-25 12:00:00
36357文字
会話率:37%