佐藤博士は食べ歩きをしてグルメ日記を書くことが趣味の科学者である。彼はグルメ日記で味の客観的な記録が十分にできていないことに物足りなさを感じるようになり、ついには自分の本職の研究テーマを「味を写真のように記録すること」としてしまう。当初は食
べ物をミキサーに掛けて液状にし、その溶液中で味の元となる物質の濃度を測定するという方法で味を記録しようとした。しかし、測定対象の物質を600種まで増やしても思うように味の正確な記録はできず、その記録から再現した味はオリジナルとはかけ離れていた。博士は味を写真のように記録するためには、写真が視覚で捉えられたものをフィルムに記録し、それを写真にして視覚に戻しているように、味覚も味覚神経で感じたものを電気信号として記録し、それを電気刺激として味覚神経に戻せば良いと気が付いた。博士は電気生理学的に人間の味覚を分析し、それを完全に記録し、再現することに成功する。この装置は味覚カメラとして製品化され、本やテレビなどで扱われる味覚はすべて味覚カメラによって味が体験できるようになるなど、味に関係する領域で革命的な変化が社会に生じた。この功績により博士はノーベル医学賞を受賞し、その晩餐会でも料理の味を味覚カメラで記録していた・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-31 12:04:04
12481文字
会話率:0%
私はiPS細胞を使って3次元構造を持つ人工臓器を培養系で作製することを専門とする分子生物学者で、この分野の権威である。脳は生命そのものであるという倫理的理由によって、人間の臓器では脳だけが作製を禁止されている。私は、思考や記憶を司っているこ
とから脳が個人の人格そのものであることは認めるが、脳がすなわち生命とは考えておらず、脳死という概念には反対である。人の死は全臓器の機能停止と定義されるべきで、それに直結する心臓死を人の死とするのが正しいと信じている。培養脳の作製を自らの手で達成したい私は、倫理規定を破って一人で秘密裏に自分の白血球由来のiPS細胞から培養脳を作製することに挑戦し、程なくそれに成功した。培養脳は私の遺伝子を持ちかつ私の人格そのものを司る臓器だが、生命ではなく、経験もないので、私はこれを「白紙の生命のない私」と名付けた。私は昔、コンピューターによる作曲を試みたがうまくいかず放棄したことがあるが、今度はこの培養脳とコンピューターを接続させて美しいメロディを作るシステムの構築を試みた。まず、100個の培養脳に音楽を聞かせ、脳から分泌されるエンドルフィンを測ることにより、メロディを楽しむ能力のある培養脳を選抜した。私はそれを「メロディを楽しむ生命のない私」と呼んだ。この脳にメロディを自動作成するコンピューターを接続し、分泌されるエンドルフィンの量をフィード・バックさせて、コンピューターが脳の好むメロディの傾向を自動的に分析してより良いメロディを自己修正しながら作製していくシステムを完成させた。そのシステムで1000の新しい美しいメロディを創造することに成功した。私はこの培養脳を「美しいメロディを創造する生命のない私」と命名した。この成果を一流の科学雑誌に発表したいと私は望んだが、倫理的問題を理由に掲載を拒否された。しかし、同時に自分の勤める研究所の所長を介して、システムの破棄はせず、詳細なデーターを公表するように懇願された。私は、論文掲載が断わられるのであればシステムと資料は破棄しようと考え、実行に移そうとした。しかし、何者かの手により、・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-27 19:12:16
9849文字
会話率:0%
底辺作者による【小説家になろう】のブクマ数に落ち込まないお話です。
前回はアクセス数などの数字から読み解きましたが、今回は読者目線での話や更に具体的なアクセス数からの分析を載せています。
評価が1:1でもそれを誇りに思う底辺作者の書くこと
ですので、参考にならないかもしれませんが・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-01 17:00:00
2250文字
会話率:0%
著名な精神分析学者のミセス・ブラッドリーは、前学期の終わりに失踪した学寮長の代理として、カートレット女子教員養成学校にやってきた。いなくなった学寮長、ミス・マーチャンは学期末のダンスパーティのさなかに行方が分からなくなり、以来誰とも顔を合わ
せていないという。単なる失踪ではなく、あるいは死んでしまったのかも知れない。その場合、自殺か?事故か?あるいは殺人だろうか。ミセス・ブラッドリーは、同じく新任の副学寮長のデボラや新入生のかしましトリオの手を借りて、ミス・マーチャンにまつわる謎を解き明かすべく動き出した――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-28 01:12:23
50745文字
会話率:63%
直近の市場(株式、為替、債券)についてのコメントと分析と戦略です。
(もしくは自称プロの、市場コメント書いてる連中へのイチャモンです)
主に株式市場についてですが、付随して為替や債券(金利市場)についてもコメント有ります。主に日本市場と米国
市場についてです。
コレ読んで損しても知りません。
文中の専門用語については少しは解説しますけど、あんまり簡単なもんは解説しません。そんなもん自分で調べてくらはい。
不定期連載ス。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-27 22:00:00
41440文字
会話率:28%
自分と苦しみと精神安定。
最終更新:2015-11-24 22:12:43
781文字
会話率:0%
一人の少年のちょっとした話
最終更新:2015-06-19 09:50:28
1276文字
会話率:6%
重複投稿になります。リメイクして完結型にしました。
主人公の爽は霊感の強い大学生。
実家での事件がきっかけで、上京し、5歳年上の兄、巧と同居することになる。
爽は、巧に憑りついていたと思われる生霊に気づくが、それは、巧の同僚の薬剤師、斧田
だった。
斧田は、特殊な能力を持ち、不幸な人生を歩んでいた。
爽は、斧田の体質を理解はできるものの、霊感が強いだけの自分に何ができるかもわからない。
斧田を救いたいと思ったが、時遅く、既に、爽の手に負えるものではなくなっていた。
いずれチャネラーとして開花する爽が、まだ、自分の能力を分析できずに、持て余している時代の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-27 23:15:48
58594文字
会話率:29%
新潟県新潟市に住む、小学生が、論理的思考による分析と類い稀なる推理力で事件解決を目指す物語です。
豊富な知識に裏打ちされた明晰な頭脳を持つが、人付き合いが苦手な小学4年生の伊織川天音。
行き過ぎたお節介焼きの学級委員の佐藤麻里佳。
悪
戯好きでトラブルメーカーの加原大樹。
文武両道でイケメンの塩谷孝文。
以上の四人が肝試しで発見してしまった死体を巡るお話です。
お話は伊織川天音が中心になって進みます。
犯人当てよりも、トリックよりも、純粋に物語を楽しんで頂けるようになっています。(のつもりです)
推理小説が苦手な方や初めて読まれる方が気軽に読めるような小説を目指しております。
後に本格的な話も書いていく予定です。
まずは入門編としてお試しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-13 14:14:20
56375文字
会話率:43%
多種族が連合軍と魔界軍に分かれて戦う世界イーヴェルハイト。
勇者との最終決戦で死んだ魔王から溢れ出る魔力から勇者を庇った賢者ソラは異世界へと転移してしまう。
目覚めたソラの隣には、死んだ筈の魔王の姿が!
二人は、異世界でお互いの仲間
を探し出すため協力する。
昨日の敵は今日の友!新世代強くなってニューゲーム小説!
魔王がいなかった筈の世界で運命は再度廻り始めるーーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-06 23:46:32
21844文字
会話率:38%
連載小説を書きながら、ふと改めて考えたこと――
「擬音語を使うべき局面とそうでない局面を、自分はどう分けてるだろうか?」
「無自覚なだけで、自分は明らかに独自ルールを持ってるっぽいな?」
自己分析と整理のために書いてみました。
参考になれば
幸い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-05 17:51:08
2345文字
会話率:14%
個々人の頭脳のレベルを、いろんな観点から分析し、文章化してみました。是非ご一読を!
最終更新:2015-06-30 13:59:53
1164文字
会話率:0%
ある架空の人物の手記の形態をとって、日本近代史を概観した。
外交官としての活動、政治家人生、私人としての趣味から交友関係まで。
幅広く『九条道忠日記』を本文に沿って分析しようと思う。
最終更新:2015-06-30 09:44:03
643文字
会話率:0%
魔法使いである「僕」は死んだ。何の変哲もない一軒家で、しかし干潟で死んでいるのだという。
どうやらその不可思議な状況は、「僕」の心のいびつなありようから生まれてきたものらしい。
「僕」の心は、いったいどのような欠陥を持っているのか。
「僕」
は自己分析を進め、一つの答えにたどり着く。
――たどり着くのだが、結局は――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-07 04:12:34
1753文字
会話率:0%
クラスに1人はいる強い支配者。
支配者の周りにはたくさんの人がいる。それをみて、友が少ない人は羨ましく思うこともあるのではないだろうか。
この強い支配者というのは実は孤独で脆い存在であり、成功した反乱者こそが一番強い存在である。
日常にいる
人を分析した本。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-30 15:32:51
520文字
会話率:0%
現役の編集者が、ここに投稿されている小説を50作品ほど読んでみた。その中で感じた、受ける作品と受けない作品の違い。※作品名は出しません。
最終更新:2015-05-25 19:52:34
2914文字
会話率:3%
僕は、スナイパーだ、だが、スナイパーは表の仕事では無い。
僕 表の仕事とは、僕は、内閣総理大臣の直属であり。
世間で言うところの属する部署は環境省、土壌水質分析部と言う部署の特別捜査官と言
うのが、僕が持つ表の肩書きなのだ。
だ
が、現実にその様な部署もなければ、特別捜査官と言う人物も存在しないのである。
では、何故、その様な部署をつくり、特別捜査官を置いたのか、その実態を知る者
などは殆どいないのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-10 22:24:32
355516文字
会話率:42%
世界中が開拓時代を終え、村ができ、集落ができ、街ができ、国ができた。
その過程は気が遠のくほど長く、何世代にも渡って人類繁栄の技術を育んできた。
いつからか生まれた人類は、時を重ねるごとに生活を豊かにし、更なる先を目指し邁進する。
それら
発展を根底から支えていたのは「魔術」
古代にその存在を発見されて以来、人の感性が増していくごとに解明、分析、行使され、今や誰もが当たり前として認識している技術の一つであった。
魔術がもたらす恵みはまさに天恵そのもので、知識を貪欲に求め吸収し応用する人類の手によって目覚しい勢いで技術が改進され、その度に人々の生活諸々は潤っていった。
しかし、もたらしたのは恵みだけではなかった。
技術の繁栄は無限であり、我々の未来は明るいと高らかに謳歌し、光溢れる道を踏破していく一方で、それらの後ろには陽を見ることが叶わない影が増えていった。
「貧富の差」であった。
我先にと技術を開発していくためには競争が必要不可欠であり、それに則れば必ず勝敗が定まる。
競争に負けてしまった国々は先を行く国に置いていかれ、その差は埋まることなく貧困の道を歩まざるほか無い。
そんな中、世間一般で言う「敗戦国」の特に珍しくも無いスラム街に一人の少年が生まれた。
しかし、何故か魔術が使えない!?
魔術あり、魔物あり、少し科学あり。
ファンタジーな世界に生きる少年を綴る物語である。
本作は小説投稿サイト「ハーメルン」にも投稿している作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-06 22:19:17
35175文字
会話率:20%
1人の少女が、宇宙に浮かぶ青い惑星を分析している。数々の架空のモニターがけたたましく暗転し、解析結果を積み上げる。解析結果はまずまずの数値を叩き出し、この青い惑星を次のターゲットに決めた。
少女は惑星に降り立つ安全なポイントをシュミレー
トしたが、なぜか不運な男(30)を巻き込み、重症を負わせてしまう。仕方なくこの不運な男を再生し、捕獲1号とした。そして、自らが開発した余興(ゲーム)を1号にさせる事に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-17 18:00:00
42500文字
会話率:53%
自分の体内に隠れていた映画館へのアクセス方法を発見したのは、ちょっとした偶然からだった。
僕は友人のPに、その方法を伝えた。
「目を閉じた状態で、腹式呼吸を七回繰り返してみろよ。びっくりするようなことが起きるぞ」
だが、Pの場合、何回試
しても、僕と同じような現象は起きなかったらしい。
「残念ながら、俺の身体の中に映画館は存在していないようだな」
諦めたような口調でいう彼に、僕はこうアドバイスした。
「指紋の模様が人によって違うように、アクセス方法もそれぞれ違うと思うんだ。お前の場合、くしゃみ三回かもしれないし、あくび二十六回かもしれない。チョコレートにわさびをたっぷり塗って食べた直後に現れるかもしれないぞ」
でもPは笑って相手にしなかった。
★太平洋上空32000フィートでの出来事★以前のストーリーに興味をもたれた方で、時間に余裕のある方は、ぜひ、ふくしき七回シネマ館1からお読みください。★
でも、最初に言っておきます。
書き手の私が言うのも、なんですが、まとまりのない、ごった煮風。(笑い)しかも、とてつもなく長い。
初心者が、勢いだけで書くと、こんな風になる。そんな見本みたいなものです。
ふくしき七回シネマ館も、太平洋上空32000フィートでの出来事も、ジャンルは『文学』になっていますが、とんでもありません。
というのが、現時点で、自分の書いたものを読み返しての自己分析。
でも、ふざけて書いていたわけではありません。
頭に浮かんでいる映像をどうすれば、文章化して、他の人に伝えることができるだろうか。
毎回、そんな思いを胸に、真剣に取り組んできましたし、これからも、その思いは変えませんが、時々視点を変えることにしました。その理由はふくしき七回シネマ館(2)の最終ページに載せてあります。
この粗筋を読んだのも、何かの縁。という程度のかるい気持ちで、見守っていてくだされば、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-05 23:15:24
56540文字
会話率:21%
奇妙な夢を見た作家が、その夢を分析するうちに……。
三幕構成。
2014年の作品。
演劇用脚本。
最終更新:2015-02-28 00:00:00
35008文字
会話率:1%
なろうの過去の流行から未来の流行を予想してみようプロジェクト。
最終更新:2015-02-02 17:10:06
4713文字
会話率:20%