霧深いヴィクトリア朝の街角。
洒落者のレオンは、放蕩の噂をまといながらも
冷静な観察眼を隠し持つ青年だ。
親友である伯爵家の跡取りコンラッドは、人の良さで
彼をカバーする親友。
ある夜、二人が通う劇場で歌姫が毒殺される事件が起きる。
光と影
が交錯する楽屋の裏側で、笑顔を浮かべる女優たちの
眼差しには恐怖と野心が潜み、甘い香水の残り香が真実を
覆い隠していく。
殺された歌姫の秘密、舞台に立つ者たちの嫉妬、貴族社会の裏で
うごめく黒い取引
――そのすべてが二人を謎の渦へと引きずり込む。
悲しみに震えるコンラッドの瞳を前に、レオンは友のために、
己のために、冷徹な推理の刃を突き立てることを決意する。
「演技をしているのは誰なんだろうね」と。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 17:40:00
7264文字
会話率:38%
あいつと出会って、俺は自分が『モブキャラ』だと気付いた。幼馴染も、大親友も、義理の妹も、俺が好きになった人はみんなあいつを好きになる。モテモテなハーレム主人公様に、モブキャラの俺は逆立ちしても敵わないのだ……でも、一人だけ、俺の前でだけ特
別な顔を見せてくれる女の子がいた。しかも彼女は、ハーレム主人公様が一番に愛している幼馴染のメインヒロインだった。普段は無口だけど、彼女は俺の前でだけオシャベリになる。俺にだけ笑顔を見せてくれる。彼女は、メインヒロインという立場にいるというのに、モブキャラの俺を好きになってくれたのだ――これは、そんな俺の物語。メタ視点で物語る、冴えないモブキャラのラブコメである。
//【祝】ブクマ12000件突破、感想1900件突破、評価pt49000突破、現実世界〔恋愛〕ランキング1位(最高)//折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:00:00
1094881文字
会話率:27%
貴族との人違いで襲撃され、視力を失った平民の少女リシェル。
王太子に婚約を破棄され、援助もなくなった彼女を支えたのは、たったひとりの肉親である祖母だけだった。
彼女を自分の犠牲にはさせないという決意が、闇の中のリシェルに力を与える。
まるで
見えているかのように、いやそれ以上に、リシェルは周囲の様子を知覚できるようになる。
そんなリシェルは、ある貴族の元へ向かうのだった。
※他の短編『静眼の令嬢』https://ncode.syosetu.com/n3907kq/の登場人物も出ていますが、独立した話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 18:15:50
6779文字
会話率:28%
『荒野のエリカ』
――孤高の少女は、帝国の礎となる。
「努力すれば、愛されると思っていた。」
貴族の家に生まれながら、出自のせいで家族に疎まれた少女・エリカ。
誰よりも努力し、誰よりも結果を出しても、笑顔を向けてくれる者はいなかった。
ただ一度、領地に疫病が広がったとき。
自分の知識で妹を救い、初めて家族は「ありがとう」と抱きしめたーー
彼女は気づいてしまった。「認められるためには、力がいる」と。
それからの彼女は、家族の為、そしてなにより自分の為に努力を続けた。
「愛されたい」
この思いが彼女の原動力だった。
けれど――
信じていた仲間は、彼女を“傀儡”として見ていた。
全ては金と権力のためだった。
裏切り、搾取、そして孤独。
それでも、彼女は立ち止まらない。
これは、
誰からも愛されなかった少女が、
「世界そのものを愛する者」となるまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 04:09:11
2254文字
会話率:3%
かつて神と魔が争った「人魔大戦」――
終戦から幾星霜、人類は神から授かる“ギフト”で、魔族は“魔法”で、それぞれの道を歩み始めていた。
そんな時代、田舎の農村で生きる少年・カイルは、成人の儀で“相手の名前と戦闘力が見える”という地味すぎる
ギフトを授かる。
しょんぼり帰路につく彼だったが、偶然出くわした魔族に魔物と誤認され、なんと魔王城へ連行されてしまう――!
命の危機を感じて城からこっそり脱出を試みたその瞬間、現れたのは本物の魔王。
だが魔王は、王としての責務も国の未来もすべて放棄し、禁呪でカイルと人格を入れ替え、城から逃亡!
目覚めたカイルは、魔王の姿で床に倒れていた――HP真っ赤の瀕死状態で!
これは、
唯一自分を信じてくれたメイド長の笑顔を守るため、
“王”の何たるかを知らぬ少年が、魔王として国と人々を救おうと立ち上がる――
ちょっとズレた“耕す系・魔王改革譚”である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:00:00
59943文字
会話率:35%
高校2年生の紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心に幾度となく告白されているが、全て振っている。クールで笑顔を全然見せないことや、「氷織」という名前から『絶対零嬢(ぜったいれいじょう)』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱いている。しかし、落とし物を拾ったり、図書室で本を取ってあげたりするくらいの関わり。フラれるのが怖く、氷織に告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。「紙透さんには助けられてばかりですね」という氷織の言葉をきっかけに、明斗は氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうかな?」
明斗のそんな提案を氷織は受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる学園ラブコメディ!
※最新作がスタートしました!(2021.4.1)
※1日1話ずつ更新していく予定です。
※カクヨム、アルファポリスでも公開しています。
※ブックマーク登録、感想、評価、レビューをお待ちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 17:16:58
864645文字
会話率:56%
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は
自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※アフターショートストーリーを公開しました!(2021.2.6)
※カクヨムとアルファポリスでも公開しています。
※お気に入り登録、感想、レビューなどお待ちしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 17:14:46
153106文字
会話率:56%
真宮颯介は高校生活初日に、茶色い髪が美しい大曲優那のことを見かける。親友・岡庭小春に向ける優那の笑顔を見た瞬間、彼は初めての恋に落ちた。
一緒のクラスだといいなと思いながら颯介が教室に向かうと、彼の席の隣に優那が座っていたのだ。これを運
命だと思った颯介は、優那と恋人と付き合い素敵な高校生活を送ることを3年間の目標に決める。ただ、颯介には思いがけないことがいくつも待ち受けていた。
果たして、颯介は優那への初恋を成就させることができるのか。温かな学園青春ラブストーリー。
※「ひねくれラブストーリー」と読みます。
※改稿作業が終わりました。元々のエピローグのボリュームがが多かったので、2話で分割する形にしました。(2019.4.9)
※お気に入り登録、感想、評価、レビューなどお待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-09 23:09:40
108496文字
会話率:60%
“この願いが、正しかったとは限らない。
でも、あの子の笑顔を、ただ守りたかったんだ――”
少女に拾われた白い犬は、静かにそばにいることしかできなかった。
声も届かず、想いも伝えられず。
それでも願った。
「人間になれたら、彼女を救えるのに
」と。
その夜、謎めいた存在との契約が交わされる。
条件はひとつ――
「一年後、お前はこの世界から消える。誰の記憶にも残らずに」
名前を与えられた少年・白津智紀として、最後の一年が始まった。
少しずつ近づいていく距離。初めての戸惑いと、芽生えかけた感情。
けれど、その背後には、彼の行く末を静かに見つめる者がいた。
それは“監視者”なのか、“導く者”なのか。
それとも――。
これは、一人の少年の恋と、
もう一つの想いが交差する物語。
消えることすら赦された願いは、
誰かの犠牲の上に、そっと灯り続ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 12:12:15
49998文字
会話率:30%
戦争に敗れ、祖国を守るために命を差し出そうとした王女アナ。
彼女の首に剣を突きつけたのは、敵国の第一王子・ニトだった。
処刑を免れる代わりに告げられた条件は、「俺の婚約者として生きろ」というもの。
捕虜として連れてこられた異国の学園で、アナ
は王子の偽の婚約者として過ごすことに。
周囲からの蔑視、繰り返される嫌がらせ、そして――王子の本心が読めない。
それでも彼女は、祖国の未来のために剣ではなく、慣れぬ笑顔を武器に、学園という新たな戦場に立つ。
理解できない感情に翻弄されつつ、凍り付いていた心が溶けていく。
「俺の傍にいてくれ……頼む」
冷徹を隠し、温厚な仮面の王子と囚われの王女。
偽りから始まる恋は、やがて誰もが願う本物になる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:37:40
23203文字
会話率:40%
学生にとって一度きりである『青春』
主人公である花澤 葵が恋に落ちた相手は学校の先生だった。
先生との距離を縮めるために、先生の笑顔を見るために、ただ一生懸命努力する葵の結末はーー
最終更新:2025-06-29 15:32:21
467文字
会話率:36%
転勤族の少年・織宮悠灯は、度重なる転校の中、訪れる先で「友達」を作らずその場限りの「それなりの関係」を築いてきた。そんな高校2年の初夏。実に20回目の転校先の高校で悠灯は、「無口」「無表情」「他人に無関心」な少女・沖田耀弥と出会う。
空き時間を見つけて進めていくので不定期更新で、更新速度は大体月2回がベースかと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 08:00:00
448450文字
会話率:40%
「貴族令嬢として、何が正しいのか。」
それを知らぬまま、威圧と虚勢で周囲を遠ざけていたアニェッタ。
それが当たり前だと信じていたのに、学園最後の日、公爵令嬢アストリッドの冷たい声に打ち砕かれる。
恥をさらし、逃げ帰った社交界。家族に叱責さ
れ、北の寒村へ追われてしまう。
居場所をなくした彼女が遠い地で出会ったのは、自分を恐れず笑顔を向けてくれる人々だった。
他人の言葉に耳を傾けること、礼を伝えること、小さな勇気を出すこと。
それは、今まで知らなかった優しさの形だった。
変わろうとするのではない。ただ、気づくこと。
それが“悪役令嬢”だった彼女が見つけた、本当の強さであり優しさ。
これは、“特別”になれなかったひとりの少女が、
それでも新しい一歩を選び取り、歩き出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 20:03:04
14274文字
会話率:19%
僕、第二皇子アルフォンスは、生まれながらの天才だ。
政務も、剣も、芸術も、全てが完璧。人々は僕を称賛するが、その心は虚ろだった。
色彩のない灰色の世界――そう、僕は人生に心底、退屈していた。
あの日、君の笑顔を見るまでは。
建国記念の夜会で
見つけた、辺境伯令嬢リリアーナ。
彼女が笑った瞬間、僕の世界は初めて鮮やかな色に染まった。
生まれて初めての恋だった。
僕は持てる全てを使い、完璧な手腕で彼女との婚約を取り付けた。
これで君も僕のものだ。そう、思っていたのに。
「……もったいなきお言葉です、殿下」
僕の前に現れた君は、心を閉ざした無表情な人形だった。
どんな贈り物をしても、どこへ連れ出しても、君は決して笑ってくれない。
どうしてなんだ?
僕の完璧な世界で、唯一思い通りにならない君。
君の心が欲しい。ただ、それだけだったのに。
僕の退屈だった人生が、君の涙ひとつで『幸せ』に変わる、そんな最初で最後の恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:18:45
3625文字
会話率:20%
辺境のルミエール村に住む少年、シャロン・ヒルトンは、生まれつき戦闘には使えない固有スキル【龍の羽衣】を持つ。このスキルは彼の五感を極限まで高め、食材の真価や魔獣の弱点を見抜く力を与えるが、そのせいで村では「役立たず」と蔑まれてきた。しかし、
彼は亡き料理上手の母のレシピを受け継ぎ、「みんなに美味しい夕食を食べさせたい」という密かな夢を抱いていた。
ある日、村を訪れた見習い魔法使いのマリタ・アンが魔獣に襲われる。シャロンは【龍の羽衣】でマリタを守り、魔獣の弱点を見抜いて彼女の魔法での撃退を助ける。この出会いをきっかけに、シャロンは宿屋で本格的に料理を始め、その超人的な五感で村の粗末な食材を絶品へと変貌させる。シャロンの料理は村人たちの心を掴み、村に活気と笑顔をもたらしていく。マリタも彼の料理を支え、二人の間には絆が芽生える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 05:45:37
13079文字
会話率:35%
好きな人を前にして
遠慮して話しかけられない
尊敬する人に声をかけてもらいたい
キーワード:
最終更新:2025-06-26 18:45:06
3218文字
会話率:0%
春、桜が咲く頃。大学生の佐伯蓮(さえき れん)は、同じゼミの芹沢紬(せりざわ つむぎ)に密かに想いを寄せていた。しかし、彼女はいつも誰にでも分け隔てなく笑顔を向けるタイプで、自分だけが特別ではないと知っているからこそ、踏み出せずにいた。
ある日、蓮はゼミの飲み会で酔って寝てしまった紬を介抱する役目を押しつけられる。帰り道、紬は酔いに任せて、ぽつりと「蓮くんって、優しすぎて、ずるいよね」と言った。その一言に、心が揺れる。
蓮は想いを伝えることもできず、紬の言葉の意味も掴めぬまま、次第に距離を置こうとする。だが、紬のほうから近づいてきて、「避けられるの、寂しい」と告げられる。心が焦れたまま、すれ違い続けるふたりの想い。
果たして、この焦れったい距離は、桜が散る頃に縮まるのか──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 18:29:37
659文字
会話率:38%
笑えなくなった少女が、笑顔を取り戻すまでのお話。
キーワード:
最終更新:2025-06-25 17:00:00
1434文字
会話率:37%
高校受験を控えた息子の笑顔を守りたい。
そんなとき、私に告げられたのは
「乳がんです。両側。ステージ3。」という現実。
シングルマザーとして、母として、女性として。
不安でいっぱいだけど、息子のために笑顔で前を向く。
『高校生になった
ら、お弁当必要でしょう?
ママは大丈夫よ!毎日お弁当作ってあげるから!』
これは、愛と勇気を胸に、実体験をもとに描く、母の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 15:17:00
2492文字
会話率:16%
深夜2:00、ツバキのスマホに謎の「嘆きの通話」が届く。17歳の少女は戸惑いながら依頼を受ける。ソウタは研究をSNSの悪意で壊された20歳の大学生。加害者ケイを「地獄」に落とすと誓う。ツバキはケイの裏を暴くが、復讐はソウタの心を蝕む。元依頼
者アキが「通話」の呪いを警告。母の笑顔を胸に刻むソウタと、番人への道に踏み出すツバキ。復讐の重さと闇の始まりを描く現代ホラー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 10:00:00
1962文字
会話率:23%
高校三年の春、佐藤悠太の日常は六つ子姉妹――熱血な紅音、クールな蒼、明るい柚、癒し系の碧、芸術肌の菫、甘えん坊の雪――で賑やか。文化祭の告白、花火大会の熱い夜で深まった絆だったが、卒業前の進路話し合いで波乱!「体育大でバスケプロ!」「東大が
最適」「芸能界で輝く!」「看護師で癒す」「美大で色を」「教師で笑顔を!」六人の夢がぶつかる中、悠太の心は揺れる。「家族」か「恋人」か――選べない葛藤と向き合う桜の下で、姉妹の本音が響き合う。卒業前の春を彩る、熱く甘いラブコメ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 16:23:21
1199文字
会話率:0%
幼き頃に国を滅ぼされ、敵国で将軍の娘として生きることを強いられた元王女、凛音。
彼女は密かに復讐者としてその刃を研ぎ、忍び寄る陰謀に立ち向かう覚悟を決めている。頼るのは、己の手に秘めた暗器のみ。
その華やかな宮廷で彼女を見守るのは、幼き頃
から彼女の笑顔を知る第二王子。
しかし、その穏やかな視線の奥には、彼女への秘めた想いが潜んでいる──。
今宵、元王女さまは殺し屋への道を歩み始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 13:50:00
486924文字
会話率:34%
妹迫ゆうかは頭脳明晰スポーツ万能、誰とでも仲良くする完璧美少女として、学校で知らぬ者はいないアイドルのような存在だった。
だが彼女はとある事件に巻き込まれた事がきっかけで、兄以外の男性を拒絶し、自分を守ってくれる兄を他の人に取られたくないと
異常な執着を見せるようになっていく。
そんな妹を主人公(妹迫ゆう)は自分のせいで事件に巻き込まれたのだから、これは罰なのだと言い聞かせて受け入れる事にした。
その結果、手を繋いで登下校。
お昼休みは二人きりで何処かに行く。
兄に妹の話をすれば辛そうな顔をして、妹に兄の話をすれば、相手が女性なら睨み敵と認定し、男なら兄に泣きついてしまう。
年頃の兄妹の距離感ではなく、明らかに男女の距離感で過ごす二人だが、そんな日常は二人の女子によって破壊されていく。
兄を取られたくない妹。
妹を守れなかった罪悪感と自己嫌悪に苦しみつつ、このままではいけないと思う兄。
昔みたいに笑って欲しいと願う兄に反し、妹は今のままを望んでいる。
「大好きですよ兄さん、絶対に私を手放さないで下さいね、目を離したら……フフッ」
主人公は様々な人と協力し、妹の笑顔を取り戻す為に動き始めた。
だが、その度にゆうかがトラブルを起こして……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 06:00:00
19543文字
会話率:39%