中世ヨーロッパ風の世界に転生した私は、この世界にない「マッサージ」をしたせいで魔女裁判にかけられた。そのあと色々あって、気がついたら女嫌いの第二王子のそばに、男装して少年従者として仕えることに。指魔法(マッサージ)にかかると女嫌いが治ると勘
違いした国王侍従の勧めみたい。色々言いたいけど、裁判から助けてもらったし、契約通り一年間は王子のお世話でもしてみましょう!
ーーー そうしたら肝心の王子が「・・・くうっ・・・こんな誘惑には・・・はぐっ・・・負けな・・・あふっ・・・」という感じであまりマッサージを歓迎してくれない。そんななか私や王子をめぐって不穏な動きを見せる王太子派の政治家や隣国の大使たち。サスペンス並みに権謀術数渦巻く王宮で、マッサージを武器に生き残りを図る私。恐怖の指魔法を恐れたり聖女の力と崇めたりする宮廷貴族の方々。雪だるま式でふくれあがっていく勘違いの数々。マッサージで気持ちよくなった従者達が仲間になったり、幼馴染が溺愛してきたり、ツンデレだった兄がシスコンになっていたりするけど、これでも弁護士の娘、動じずにちゃんと契約はまっとうしてみせる!宮殿で料理や衣装、スポーツやゲームを楽しんだりもしつつ、なぜか新大陸探検隊に招集されそうになったり、騎士に叙任されそうになっているけど何かの間違いよね?あとどうせなら素材は最高だけど色々ちょっと惜しい第二王子を本物のイケメンにしたい!
ーーー(「今日の一冊」であらすじを紹介いただきました:https://syosetu.com/issatu/index/no/106/ )
ーーー(予告なく視点が変わりますが、章題は視点人物と関係ありません。一部の外国出身の人物は時折古語で話しますが、その場合細かい意味を拾わなくとも大丈夫です。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 17:16:11
1219149文字
会話率:50%
この世界は、聖女と王子が結ばれて幸せになることが決まっているらしい。
そんなもの、知らない。
どうやらそう定められた世界であるらしいが、フェリシアには関係ない。
でも、聖女には一つだけ感謝している。
当主となるべく与えられる力の目覚め方
を、ご丁寧に教えてくれたのだから。
ねぇ、「私」はいらないでしょう?
そちらはそちらでお好きになさればいいわ。運命の恋愛でも何でも、好きにどうぞ。こちらを巻き込まないでほしい。
私も、そちらに関わらないから。
ただし、私が関わらないことでこれから起こる出来事についても、私は関係ないわ。
だって、そうでしょう?
私を悪役だと罵った聖女、王太子。そして民衆。
これら全てから手を引きましょう。
反映するはずだった国が衰退するですって?そうでしょうね。でも仕方ないわ。
「悪役令嬢」なんだもの、私(フェリシア)って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 18:20:11
266255文字
会話率:47%
洞窟の奥深くに建てられた今にも崩れそうな掘っ立て小屋に、王命で訪れた王国の騎士、ニール・マクレイ。
彼の目の前に座るのは『洞窟の魔女』と謳われるミルドレット・レイラ・ルーデンベルン。何を隠そう、彼女はルーデンベルン王国の第二王女だった。
あまりの天真爛漫さに修道院に入れられるも脱走。行き倒れになっているところを魔導士に拾われて、すっかり『洞窟の魔女』として名も売れてきたところを、ニールによって発見されたのだ。
しかし、ニールは王城に連れ戻そうとしているわけではなかった。彼女を姉である第一王女アリテミラの身代わりとして、隣国の王子へ嫁がせる王命を果たす為に来たのだ。
隣国ヒュリムトンは大国である為、国力が高く、王太子妃の座を狙い、他国からも妃候補が送り込まれていた。彼女達に打ち勝ち、王太子妃の座を勝ち取らなければ、ミルドレットは父王に殺される運命であることを知る。
ミルドレットは断固拒否し、幼少期に淡い恋心を抱いていたニールにも断絶の態を取るが、ニールは強制的にミルドレットを連れて隣国へと向かってしまう。
どうにもつかみどころの無い隣国の王子シハイルは、ミルドレットを気に入った風ではあるものの、自分には妃を選ぶ権利が無いのだと言う。
ミルドレットは王太子妃になる為、ニールの厳しい特訓を受ける事となった。しかし、暗殺者まがいの扱いを受け続け、過酷な王命ばかりを果たしてきたニールの凍り付いた心を、ミルドレットの天真爛漫さが少しずつ溶かしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 17:49:56
185767文字
会話率:49%
こことは違う並行世界
剣と魔法が交差し、人類と魔物が争う世界
魔物の跋扈によって、技術の進歩は妨げられていたのだが、魔法の力を応用して技術を発展させます。
並行世界からの迷い込んだ魔物が人類にとっての脅威となっている。
逆にこちらd世界で神
隠しにあって並行世界へ行く事になった人もいます。
物語は、アスタリカ王国という小さな国の港町ハンブルクで魔物と戦う最前線で活躍する勇者パーティの日常から始まります。
メンバーチェンジがあり、回復術師がパーティを抜けるところから始まります。
パーティを抜ける事になった回復術師のジュリエッタは、この世界の神の一人であるニケ神により聖女に選ばれ、色々なトラブルに巻き込まれることになる。
旅の途中で才能豊かな少年グリムンド王子や心やさしきシャルロッテ王太子妃が仲間に加わったり、後の大司教ルーシーとも旅を続ける。
そんな中で、突然ジュリエッタには災厄が訪れます。
所属していたアスタリカ王国で魔物の氾濫が発生したのを防ぎ、友好国である隣国を壊滅の危機から救い、悪逆な魔王におしおきをして、やがては別の神にも抗う聖女として成長する。
そして、その功績が認められ、神々の祝宴の中で亜神に昇格。
その際に与えられた月下神殿の元の管理者である女神アルテミスが、囚われの身である事を知り、その解放に奔走する。
また現代の地球からの落ち人と巡り合い、やがてはシリコン生命体による侵略で地球が危機的状況であることを知り救援に赴くことになる。
シリコン生命体の母星との惑星間戦争にまで発展する。
科学と魔法が交差する戦いを繰り広げ、圧倒的多数の敵をなんとか退けることに成功します。
これは一人の女性がやがては神に至り、その存在を次の次元に解脱をするまでの長い物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 11:00:00
43806文字
会話率:15%
王命、まさかの隣国乗っ取り計画!?
「俺を貶め、この国を乗っ取ろうとした──お前はここで終わりだ、アーティア!」
王子に即バレ? そんなわけもなく。
「それ、私じゃなくてあなたが終わりですわ!」
腐敗した隣国を救い、新たな未来を築け
るのか?
血筋じゃなくても、覚悟は本物。王女アーティアの逆転劇が今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 18:10:00
16809文字
会話率:29%
頭の切れる第二王子に婚約破棄された侯爵令嬢・リリエラ。
(これで推し活に全力投球できますわ──!)
そう胸を張った彼女が“推す”のは、王国一の“もったいないポンコツ”、第一王子・アルト殿下。
勉強は苦手、政治も苦手、それでも誰よりも国
と人を想う、まっすぐで優しい彼の姿──
(尊い……! この愛しきポンコツを、わたくしが支えずして誰が支えましょう!?)
第二王子が仕掛ける陰謀も、リリエラが知略で華麗に回避!
「これぞ真の推し活ですわ!」と、今日も才女は舞い踊る!
けれど──
「リリィ、僕が君を守る番だよ」
まさかの王子から反撃(?)どんでん返し!?
推していたはずが、いつの間にか甘く包囲されていて……!?
これは、婚約破棄された才女が“全力で推した”末に、
王太子と両想いになるまでの、尊さ満載・激甘逆転ラブストーリー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 18:01:48
12330文字
会話率:23%
平民ながらも聖女候補として男爵の養女になったその少女は、王太子に馴れ馴れしくしすぎたことで彼の婚約者を傷つけた。
正義感の強い第二王子は、王太子とその少女を激しく糾弾。
王太子を籠絡し、身の程を弁えずに妃の座を欲した罪で、少女は投獄されて罰
を受けることになる。
これが、世間で知られている話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 10:42:59
6434文字
会話率:1%
王太子妃ジュリアナはため息をつく。愛しい王子が城を抜け出し、ある令嬢に会いに行っているからだ。
ジュリアナは彼を迎えに行くため、件の令嬢の屋敷に向かった。
最終更新:2025-06-27 12:02:41
3951文字
会話率:43%
王になれない王族、存在を疎まれた法術師、不遜にして怠惰な天才、四番目の王子ヴェルガ=アルフェンアイゼ=エスティメス。彼は成人後臣籍に下り、国王の側近になることが定められていた。当然ヴェルガは王太子候補にすら数えられない己の不運を呪い、いずれ
この国を手中に収めようと昏い野心を燃やしている――――などということは特にない。
傲慢で冷酷、その実態はただのこじらせたコミュ障。いるだけであらぬ誤解を加速させていく臆病な王子の明日は、はたしてどっちにあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-24 01:10:04
358481文字
会話率:43%
公爵領の街、サグラードの孤児院で育ったディアは、孤児でも大切にしてくれる公爵領に貢献して生きていきたいと思っていた。
しかしある日、目の前が真っ白になり、突然瞳の色が金色に変わる。
――私が聖女? 嘘でしょう?
神官達に連れられ王都に来
てみれば、ディアは一切歓迎されなかった。
聖女に選ばれるのは貴族の娘だと信じて疑っていなかった貴族達や、聖女を婚約者にと考えていた王太子にとって、青天の霹靂だったらしい。
――でもそれ、私だって同じなんだけど?
離れたくなかった公爵領から無理やり連れてきておいて、なんでこんな扱いを受けなきゃいけないの!?
そんな鬱屈な気持ちを抑制しながら、大神殿で聖女の役目を果たしていたディアだったが、聖女の力を学んでいくうちに悪巧みを始め……?
※しんどい所は少なめです!
元気いっぱいの明るいディアと、口は悪いけど実は優しいライとの絡みを楽しんでいただけますと幸いです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 22:00:00
251211文字
会話率:26%
ハイデンライヒ王国でも上位に君臨し、長い歴史を誇る由緒正しきヘルツォーク公爵家の客間。
この公爵家の末娘であるローザダリアや、第一王子のキースベルト王太子殿下、その他、この国の今後を担う令息令嬢と学園教師が集っているというのに、その場はシン
と静まり返っていた。
全員の視線は中央に置かれたテーブル……その上に鎮座すべきでないそれへと向けられている。
キースベルトは意を決してローザダリアに尋ねた。
「それで、その……どういうことか説明してくれるかな?」
「……わ、わたくしがリルを……ドアマットに変えてしまったのですわ……っ!」
わっと顔を覆うローザダリアの言葉を聞いたあと、そこに集う全員が呟いた。
「どうしてそうなった?」と――。
初の異世界転生や悪役令嬢のワードを含む作品を執筆いたしました!
作中では1度で2度おいしい、2カップル書かせていただいております!!
(今回の挿絵はSDイラストです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:50:00
24273文字
会話率:41%
ルディリア・アウグスト公爵令嬢は、婚約者であるディアド王太子に心から恋していた。しかし、ディアドが平民のアリアを愛し、「白い結婚」を望むと告げたことで裏切られる。失望したルディリアは、ディアドの弟オスカー第二王子のプロポーズを受け入れ、オス
カーはディアドを‥‥‥
ルディリアの恋の終わりと、新たなる愛の始まりを書いた物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 16:05:27
5938文字
会話率:29%
「三人の王太子妃を娶れば最強!」――そんなおバカな夢を見た美貌の王太子ジュエル(17歳)は、三大公爵令嬢を同時に婚約者候補に指名。しかし、彼女たちの拒絶と弟クラウスの裏切りにより、王位も名誉も失い、毒を飲む羽目に。しかし、ベッドで目覚めた彼
の目の前にいたのは、一人の公爵令嬢だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 17:11:08
3841文字
会話率:37%
オルテシア・アラウンド公爵令嬢はいきなり婚約破棄を突き付けられた。
レシェント王太子は、自分に自信がないから、婚約破棄をしてほしいと。
断った。共に歩んで行こうと、そう思ったのに。
辺境騎士騎士団へレシェント王太子はさわられてしまった。
彼が屑だからさらったと辺境騎士団は言っている。
信じられない。レシェント様のどこが屑だと言うの?
第二王子ブレットが自分の第二妃になれと言う。
どうすればいい?どうすればいいの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 20:16:25
7384文字
会話率:40%
癒しの名門ヴァルグレア家に生まれながら、「魔力がない」という理由で疎まれていたエリシア。
ある夜、礼拝堂で祈りを捧げていた彼女は、継母たちの企みにより拉致され、意識を失ったまま山中へと捨てられてしまう。
記憶をなくした彼女を救ったのは、第二
王子アルヴェインだった。
身分を知らぬまま二人は心を通わせ、密やかに愛を育むが、父親の手が伸びる前に、エリシアは王都へと連れ戻され、第一王子ギルベルトとの政略結婚を強いられる。
やがて妊娠が発覚し、身に覚えのない誹謗中傷が彼女を襲う。
「身持ちの悪い女」と罵られ、正妃の座を奪う口実として、辺境の不毛の地へ追放される。
国中に奇跡の噂が広がる中、王都は異常気象と瘴気の被害に見舞われ、かつて「魔力なし」とされた彼女こそが、唯一の希望とされていく。
王妃として側室として呼び戻されるエリシア。
しかし、王太子ギルベルトは女癖が悪く横暴で、第一王子という権力だけを振りかざす冷酷な男だった。
一方、かつて心を交わしたアルヴェインは、彼女が妃として戻ってきた姿に絶望し、義妹マリーネの毒舌を真に受けて彼女を拒絶する。
国の未来……そして、二人の愛の行方は・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 19:26:30
6819文字
会話率:15%
王都の病院で医師として働いている男爵令嬢のアデルは、仕事を理解してくれて、なおかつ身分の釣り合う男性と結婚することも夢見ていた。一方、この国の王太子エドワードは医師として気丈に働くアデルに一目ぼれをする。しかし、愛するアデルに嫌われたくなく
て、子爵令息だと嘘をついたまま、二人は交際を始めた。
嘘をつき続けることに心が苦しくなるエドワードは、いつか真実を告げようと思い悩み、やっとの思いで真実を告げたのだが、それはアデルに悲しい現実を突きつけることになってしまった。身分の違いに翻弄される二人は、果たして結ばれるのか・・・?
アデルとエドワードの身分違いの恋を描いたラブストーリーです。
この物語は、既発表作品『愛しの侯爵様は、究極の尽くし型ロボットでした』のヒロイン、ローズとスザンヌの愛読書として登場し、上記作品の外伝『転生極悪令嬢メリッサの場合』のニコイチストーリーとなっています。よろしかったら、両方の作品を読んでお楽しみください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 17:18:16
126339文字
会話率:37%
『ベティです。よろしくお願いします』
平民には下の名前が無い。自分の名前を言うだけの簡単な自己紹介をすると、彼女は完全無欠な笑みを浮かべ、薄い色素のしなやかな腕を私に差し伸ばした。
『デビーでいいわ。これからよろしくお願いしますね』
そ
の奇跡のような見た目に私は嫉妬を通り越して感動すら覚えた。
そしてその日を境に私を取り巻く環境は激変した。新しい家の半分血のつながったお姉さまがくれたクマさんは、私の生涯の宝物となった。
やがてお姉様は王太子と婚約し、次々と政策を打ち出した事で賢妃と呼ばれ、王国は最盛期を迎えた。しかし私の長年抱いていた懸念が、悪夢が、徐々に輪郭を帯び始めて現実世界に顕現し始めたのは、まもなくのことだった。
『お前たちは今すぐ帝国に亡命する準備を始めろ。わしは……わしも連座で首が飛ぶかもしれん……その前にまずはお前たちだけでも逃げるんだ!!』
『待って、どういう事? 亡命?? 何を言って――』
そして私が絶望に打ちひしがれていたところに、更に追い打ちをかけられることとなった。
『死んでしまえ!』『この野郎!』
『アンタさえいなければ!』『恥を知れ!!』
どうして。
なんで。
『火を放て!』
そして燃え上がるような恋慕が私の身を焼く。ああ、神の如く尊くあらゆる宝石よりも美しい、私の唯一が、すぐそこにいるだなんて!
『ねえ、お姉さまーー王太子殿下って、さぞ素敵な御方なんでしょうね?』
これは、やがて欲しがり妹と姉に言われるようになった私が、本当に欲しいものを見つける物語。
それを手に入れるためなら、私は何でもする。たとえそれが私の身の破滅を招こうともーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 22:48:11
22053文字
会話率:26%
王太子の婚約者リリアヴェルは、ある一点を除いては才媛である。努力家で勤勉で、周囲の者にも気安く優しい公爵令嬢。なのに、顔面偏差値の高い王子に惚れ切っていた。どれだけ邪魔にされようと、ずっと健気に追いかけていた(ように周囲には見えていた)だが
、真実の愛を見つけた王子によって、側妃になれと命じられて、流石にリリアヴェルも泣いた。
そこで兄が取った方法は、「顔面偏差値の高い男には、顔面偏差値の高い男をぶつけるべし」イケメンが好きならイケメンをぶつければいいんじゃない?
コメディです。ほのぼの&コメディです。大丈夫です。
悲しい事も痛い事もない誰でもさくっと読める歯触り。メレンゲっぽい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 19:00:00
91902文字
会話率:32%
もう、いつもそれだ。お前は俺の母親か? もう聞き飽きたぞ。口を閉じろ! それにか弱いガーベラを睨むなと、何度言ったら覚えるんだ! お前の顔は怖いんだよ!」
「ですが、殿下」
「ええい、うるさい。もう去れ」
「………はい、失礼します」
私は第一王子の婚約者、ベロニカ・コールデンと申します。先程怒っていたのがその第一王子、ウィルデンガー・ゲインスト様です。
何やら私の言い方が良くないのか、最近すぐに怒られてしまいます。その上必要以上に距離の近い女生徒がいて、それは良くないことだとお諌めしていたのですが、4日程前に2人の仲睦まじい様子を見て、考えを改めました。
彼女の微笑みに目を細められる姿は、私には向けられないものです。彼女もまた目を輝かせて殿下を見つめていました。そして私を目に入れた彼女はニヤリと微笑み、殿下の胸に顔を埋めました。その後に殿下は私を睨み付けたのです。
私の雇う隠密の話によると、殿下は彼女の言うままに贈り物をし、彼女も殿下を喜ばせようと菓子を焼き贈っているそうです。
これぞ相思相愛。相互の意見を受け入れ尊重し、幸せに戯れて語る。
ああこれは、邪魔なのは私ですわ。
彼女が殿下をお諌めすれば、きっと殿下は良い方向に動けるのではないかしら?
そう思えるようになったのは、私の好きな小説『微笑むリトルフラワーは、僕の最愛』を読んだからですわ。内容は弱小貴族である、男爵令嬢と王太子との身分を越えた愛。国王や婚約者の妨害を乗り越えて、懸命な努力をし立派に成長した2人は、周囲を説得して結婚するのですわ。もう涙が止まりませんわ。愛ですわ。
そんな訳で私は傍観者に徹しようと思いますの。小説によると、私が女生徒の持ち物や本人に危害を加えるのですが、そんなことは出来ませんわ。だって未来の国母ですもの。
私はそっと身を潜め、彼らの目に入らないように致しましょう。幸い王太子妃教育は終了しておりますので、登城することもありません。出来る限りエンカウントするのは避けて、隠密からの報告を楽しみに待ちましょう。
楽しくなって来ましたわ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 14:58:21
57415文字
会話率:26%
ある国の王太子妃候補は、戦闘力優先で決められていた。王子を守る為に。
最終更新:2024-11-26 12:08:05
26990文字
会話率:35%
「お前のような生意気な奴と、結婚なんてしない。聖女なんて言うのも、まやかしだろう。よって、婚約は破棄させて貰う!」
そう叫ぶ王太子ミルツカーナは、態々執務をしている婚約者の所へ来て、指を差して叫んだ。周りの文官達はオロオロするばかりだ。
「急にどうしたのですか、王子。夏負けですか?」
突然の爆弾発言に、思わず心配して声をかけた。
「何て呑気なことを! お前は用済みだと言ったのだ。解ったか?」
何だか怒られてしまったわ。
でもそんなことを、勝手に決めて、国王に怒られないのかな?
愛だの恋だのはないけれど、情だけはあったのに。
やっぱり、あの噂は本物だったのかな?
真実の愛と言うやつ。
好きな人出来たのか、年頃だもんな。
私は別に、構わないのだけどなぁ。
側室でも愛妾でも、好きにしたら良い。
子供もその人と作ったら良いのにと、一瞬思った。
でも、出て行けと言われたなら、出て行くよ。
まあ、邪魔物は居ない方が良いわよね。
「承りましたわ、殿下。今までお世話になりました。
どうぞ、お幸せに」
綺麗なカーテシーをして王宮を去る私は、ラズモアナ・ギルイワン侯爵令嬢。
ギルイワン侯爵家の長女だ。
王太子との婚約は、幼い時に決定していた。
なので歴で言うと、13年目。
16才になる来年に、結婚が決まっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 21:33:26
4659文字
会話率:24%
公爵令嬢ヘンリエッタとの婚約破棄を宣言した王太子マルグリスは、父王から廃嫡されてしまう。
マルグリスは王族の身分も捨て去り、相棒のレイニーと共に冒険者として生きていくことにするが、そんな彼をヘンリエッタが追いかけて来て……!?
素直になれな
い三人の、ドタバタ冒険ファンタジー。
※「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 09:04:16
146626文字
会話率:30%
王太子殿下の婚約者が逃亡した。
13歳で婚約し、順調に王太子妃教育も進み、あと半年で結婚するという時期になってのことだった。
「内密に頼む。少し不安になっただけだろう」
マクシミリアン王子は周囲をそう説得し、秘密裏にジュリエットの捜索を命じ
た。
彼女はなぜ逃げたのか?
それは───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 06:30:00
3217文字
会話率:56%
貴族令嬢・レイナ・アーデルシュタインは、ある夜会の場で第一王子アルベルトから突然、婚約破棄を宣告される。その理由は、平民出身の少女エリナ・ローナに対するいじめ行為の濡れ衣。王子はエリナの涙ながらの訴えを信じ、面前でレイナを断罪する。
だが
、それは全て仕組まれた陰謀だった。冷静さを失わなかったレイナは、あらかじめ集めていた証拠を場で公開し、エリナが主導していた嫌がらせの真相を暴露。王子の軽率な判断と不正の隠蔽を明るみに出し、会場は一転、王子とエリナへの糾弾の渦に包まれる。
騒動の責任を問われた王子は王太子の座を剥奪され、エリナは国外追放処分。失墜した二人とは対照的に、真実と誇りを貫いたレイナは王国中の尊敬と信頼を勝ち取る。
その後、レイナは新たな王太子候補として第二王子セシルを推挙。才知と人望を兼ね備えた彼と手を取り合い、王国の未来を導くこととなる。
かつて捨てられたはずの令嬢が、今や王国の象徴へ。
これは、婚約破棄という転落劇から始まった、鋼の薔薇が咲き誇る逆転の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 20:20:00
3476文字
会話率:45%
婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢エミリアは、逆に自ら破棄を宣言。
王太子派を離脱し、第二王子陣営へと加わることで立場を逆転する痛快なざまぁ劇。
最終更新:2025-06-18 22:10:00
688文字
会話率:47%
貴族令嬢・レイナ・アーデルシュタインは、ある夜会の場で第一王子アルベルトから突然、婚約破棄を宣告される。その理由は、平民出身の少女エリナ・ローナに対するいじめ行為の濡れ衣。王子はエリナの涙ながらの訴えを信じ、面前でレイナを断罪する。
だ
が、それは全て仕組まれた陰謀だった。冷静さを失わなかったレイナは、あらかじめ集めていた証拠を場で公開し、エリナが主導していた嫌がらせの真相を暴露。王子の軽率な判断と不正の隠蔽を明るみに出し、会場は一転、王子とエリナへの糾弾の渦に包まれる。
騒動の責任を問われた王子は王太子の座を剥奪され、エリナは国外追放処分。失墜した二人とは対照的に、真実と誇りを貫いたレイナは王国中の尊敬と信頼を勝ち取る。
その後、レイナは新たな王太子候補として第二王子セシルを推挙。才知と人望を兼ね備えた彼と手を取り合い、王国の未来を導くこととなる。
かつて捨てられたはずの令嬢が、今や王国の象徴へ。
これは、婚約破棄という転落劇から始まった、鋼の薔薇が咲き誇る逆転の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:21:56
3472文字
会話率:45%
ケルテス王国の平民聖女ツバサとカレーファ王国の聖女ミルティア・ホリングワース公爵令嬢の交換計画が持ち上がった。ツバサは平民との婚約を嫌ったケルテス王国王太子イーレンの考えだと思っていたが、事実は能力の足りないミルティアよりも実力あるツバサを
欲した、カレーファ王国第一王子エルリックの考えだった。空飛ぶ平民聖女ツバサの活躍が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:40:28
8506文字
会話率:43%
「所詮男と女の関係は、抱きたいか抱かれたいかでしょう?」
「幸せは愛とお金の掛け算ですから」
王太子アランにモーションをかける美貌のピンクブロンド男爵令嬢ララミス・ベッセマーの発言は破壊力が強かった。アランの婚約者である公爵令嬢グレース・ブ
ラッドフォードは、ララミスに物申そうとするが、逆に婚約解消してくれと言われてしまう。しかしその真意は意外なところにあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:42:48
7598文字
会話率:41%
マリーン・フィルアダムズ公爵令嬢は盗賊に襲われた際、助けに入った正体不明の男によって裸に剥かれてしまう。当時コーツェン聖王国は第一王子と第二王子で王太子争いが激化しており、マリーンを婚約者とし、フィルアダムズ公爵家をバックにつけた側が勝つと
いう情勢だった。しかしマリーンは男に裸を見られ傷物になったという理由で、両王子からの婚約の申し出を辞退してしまう。一方正体不明の男は、経験や知識、技能の全てをコストとして生まれ変わった異能転生者なのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-16 07:45:59
8943文字
会話率:31%
レティシアの息子である王太子が、大事件を起こした。
卒業パーティーで婚約破棄をやらかしたのである。
そのやり口はあまりにも稚拙で、庇いようもないお粗末さ。
娘の婚姻問題で息子から目を離していた自分が悪かった…とレティシアは深く後悔し、息子に
は激怒した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 05:42:15
3773文字
会話率:1%
「愛する人よ、20年だけ待っていてくれないか」
王太子フィリップの吐き出した言葉に、カレンは危うくお茶を噴き出すところだった。
「王太子ということは、次世代の王である。王の仕事は、この国を富ませ、和平を導き、次世代に繋げていくことである
と信じている」
言ってることは尤もらしく、素晴らしいが。誰も予想だにしていなかったことをこの王太子は口走っているようだ。
カレンはフィリップの言葉を待った。
色々考えた王太子だったけど、思った通りの人生は送れなかったよ、というお話。恋愛にしたかったのだけど、恋愛よりもヒューマンドラマ寄りになってしまいました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:01:13
9916文字
会話率:24%
クズ婚約者の伯爵をぶったつもりが、間違って完璧超人と称される王太子殿下におビンタをかましてしまったミリラ。
死刑を覚悟するミリラに、殿下は重い罰を言い渡す。
「私を縛れ」
最終更新:2025-06-30 12:12:38
10943文字
会話率:32%
愛する幼馴染を守るため、悪女の才能を開花させた私。
突然の別れから10年を経て、国を代表する大悪女となってしまった私の前に、そいつは帰ってきた。
とんでもない肩書きをぶら下げて。
最終更新:2025-06-19 12:20:44
6008文字
会話率:15%