四方を海で囲まれた国――アースフィリア。
地域で気候が固定化しているこの国では、夜が明けない街もある。そういった状況下では、人間の生活リズムに異常がきたしやすい。
ゆえに、人々は昔から時計を大切にしてきた。
正確な時間を報せ、時刻に
見合った生活を提供してくれる時計は、人々にとって生活と切って離せないほどに重要性の高いものである。
大都市はもちろん、中規模の街でさえその中心部に巨大な時計塔や時計台を持ち、まるでそれこそ神のごとく、荘厳とした存在感で人々を支えている。
これら大仕掛けな時計の修理や製造を生業とする人間――時計職人。
人々が常に安定した生活を送れるのは、彼らの努力があってこそなのだ。
そしてここに、時計職人を目指す一人の少年がいる。
職人として名高い父親を持ち、周囲から『あの親にしてこの子あり』といった風の評価しかされずに育った彼は、しかし負けじと努力を重ねて、ようやくスタートラインに立つ。
――カチリ、カチリ、カチリ。
時計の針は、動き続ける。
少年の運命の時間は、今、動き出したのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-11 11:17:28
77291文字
会話率:32%
公園の時計台が鳴る時に、同時に起こった6つの物語。
最終更新:2013-04-20 15:22:01
19667文字
会話率:22%
いつ建てられたのか誰も知らない塔――〈時計台〉。人の思いが具現化し、バケモノへと変異した存在〈キヲク〉によって登る者を阻んできた魔の塔。――最後の塔を登る者――〈後継者〉の少年の話。
最終更新:2012-10-23 18:26:35
2022文字
会話率:12%
諦めてしまった恋があった。かつて、果たされなかった約束があった。そして、叶うはずの恋が叶っていなかった。
12月24日に、今年もある時計台の下で来栖空が、約束を果たすために一人で待ち続けていた。例年は、彼女への未練が断ち切れず、朝方ま
で待ち続けていたが、妹が現れたことによって空は、そのまま自宅へ帰ることができた。
「来年は違う年を送れるのかもしれない」
空は一つの決断をする。しかし、その決断が思わぬ事態を招き、さらなる決断を強いられることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-15 23:35:27
67486文字
会話率:55%
二人によるリレー小説です。
今回のテーマは 探偵と助手 螺旋 時計台 です。
まじめに読んだら負けだと思います。
そして、書いた私たちは大敗北です。
最終更新:2012-05-15 01:39:00
4649文字
会話率:55%
探検家が出会ったのは一人の迷い子。彼は一体何を探検家に伝えたいのか。過去の時を刻む時計台の理由……小さくなっていく入道雲……すべては二人の物々交換の中にある。
最終更新:2012-02-28 20:26:47
2219文字
会話率:49%
時計台の前で由香里は彼と出会った。
しかし彼には彼女がいた。名前も知らない彼にどんどん惹かれていくが……
最終更新:2011-10-23 19:14:27
2076文字
会話率:41%
西暦二〇一五年、七月末。夏休み直前の週末。高校二年生の鏡花は、育ての親が勤める大学の研究室で、千年後の世界を観測するプログラムを発見する。
一方、資源が枯渇した未来の世界では、“術式”と呼ばれる未知の力を手に入れた人々が衰退した文明を復興さ
せつつあった。冬の北方無人地帯を調査していた開拓士の少年は、夕日に染まる時計台の前で、自らの運命を変える出会いを果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-01 00:20:24
53106文字
会話率:62%
2年間好きだった彼女【岡崎 菜々美】にフラれた【巽 直人】は町はずれの時計台で不思議な光に飛び込む。
すると初めて彼女と話した5月14日にタイムスリップしてしまう!!
直人は菜々美と付き合う為に過去とは違う行動をしていく...
最終更新:2010-01-31 15:35:32
782文字
会話率:22%
気に入った町の時計台に毎日通う少年レンある日時計台で事件が起こるその瞬間レンの運命が動き出す運命は時時は運命
最終更新:2009-08-21 23:10:32
3237文字
会話率:61%
ある夜、光は時計台で1人の少女と出会う。そして段々と日常が変わっていく・・・
最終更新:2009-06-21 02:44:02
2140文字
会話率:27%
光と闇がまだ存在する時代、光と闇の均衡を取る均整師というものがいた。色々な街を転々と旅しながら彼は今日も光と闇の均衡を取り続ける。いつか、全てを取り戻すために…。
最終更新:2009-01-27 00:45:59
13133文字
会話率:14%
全児童数三十余名、しかも六年生はいない菜畑小中学校小学部の女子三人だけのクラスに、ある日転入してきた神社の子……八岐由之真は、ぱっと目女の子のような目鼻立ちをした優しい寡黙な少年だったが、その目は魂の影を捉え、耳は魂の声を聞き、超自然的存在
さえ捉える優れた第六感を持っていた。なんて言うとなんだか凄い感じがしますが、由之真はそんな能力に頓着せず、数奇な運命をたどりながらも、勝手に喋ってくれる元気アリ過ぎ少女達と、ちょっと変わった乙女チックな先生と共に、自然に囲まれた田舎の小さな学校で、今日も穏やかに淡々と生きる物語……ですが、実のところは、そんな由之真に振り回される乙女達の一年を綴った物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-07 22:13:11
407369文字
会話率:56%
この国では時計台の前の入り口の前の大きな岩にコスモスを置くと願いが叶うと言われている。今日もまた一人時計台へ足を運ぶ人がいた……。
最終更新:2006-09-05 22:17:11
2960文字
会話率:37%