ぼく唐木慎吾は、大学3年生でまもなく4年生になる。安定した職に就くために、本格的に就職活動に取り組まなければならない時期なんだけど、最近、路上ライブを始めた。ぼくのファンもそれなりについている。ぼくの父は生まれてすぐに失踪し、母もぼくが小
学校に上がる頃に癌で死んだ。おばあちゃんが一人で苦労しながらぼくを育ててくれた。ぼくたちのおんぼろの家には不釣り合いなほど大きな沙羅の木があり、誰が呼び始めたか知らないけれど、ぼくの家の前の道は「沙羅の木坂」と呼ばれ、ぼくの家は密かに「幽霊屋敷」と呼ばれている。ぼくが大学一年生の時、おばあちゃんが脳梗塞で倒れ、しばらくして認知症になってしまった。まだらぼけになったおばあちゃんは、ベッドの中で自分の陰惨な過去を振り返っていた。ぼくはそんなおばあちゃんの世話を一人でしている。いわゆるヤングケアラーだ。それでも、なんとか奨学金とバイトで学業と大学生活を続けている。そんな時、ぼくは交通事故に遭い、入院してしまった。一人になったおばあちゃんを恋人の美由が面倒をみると言ったが、彼女も大学生なのでそれは無理だ。路上ライブに来ていたシャネルスーツを着た三枝未華子というキャリアウーマンが介護をしてくれることになった。三枝さんは我家に同居するようになった。三枝さんはぼくをプロのアーティストにしようと動き始めた。
ぼくは子供の頃から、父が母とおばあちゃんに殺されて、沙羅の木の下に埋められたという妄想を抱いている。最近、父と名乗る男が子供を連れて帰ってきて、同居するようになった。そして、優しいと思っていた母の過去が男によって暴かれていった。おばあちゃんのうんこの臭いのする我が家が、彼ら彼女たちの人生の最終避難所(アジール)であるかのように、訳ありの人間ばかりが集まって交差する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 00:00:00
118863文字
会話率:31%
主人公、天音愛(あまねいと)は前世が天使の高校2年生である。みんなが望む理想の天使を自ら望んで演じて生きており、16歳の今も尚少なからずその習慣が身についている。自分の価値について悩んでいたところ同じクラスの明るい優等生である山根佳奈(やま
ねかな)と共に文化祭の運営委員をすることになる。興味津々で迫られ彼女の素朴な可愛らしさに絆されて…
根っから明るい優等生が少し疲れた天使を溺愛して絆された天使ちゃんが自分をちょっと好きになってという心温まる話になる予定です(゜-゜)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 00:10:26
1245文字
会話率:55%
今我々が生きているこの現実世界。
そんなこの世界の裏側にある、現実世界にそっくりなもう一つの世界を知っているだろうか。
この世界には人の負の感情から生まれる化け物『』が無数にうろついている。
そして、それを討伐する先鋭部隊『討伐者』が存在し
ている。
その世界の名は『アリウスディメンシオン』
この世界は現実の世界と表裏一体の関係だが、決してお互いの世界へ侵入し干渉することはで出来ないとされている。
だが、その世界の理を破って現実世界からこちらの世界へ足を踏み入れた一人の青年いた。
これは、そんな彼がこの世界で様々な仲間と出会い、幾多の困難や挫折を乗り越えて成長する物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 22:52:28
1558文字
会話率:22%
小説家になりたいが、未だに芽が出ない。
若くして才能を発揮する天才に憧れるが、自分の才能の限界にどこかで気がついている。
自分より若いのに活躍する人々を妬みながら、いつか何かのチャンスが巡ってくるのを待っている。
何かを頑張っていながら、報
われないと感じる人たちへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 16:00:00
4550文字
会話率:4%
俺の家は他の家庭よりも貧乏である。だから俺は家族を養うためにバイトをしている。
優しい妹にご飯を作ってくれる母、俺たち家族は嘘もつかないような中のいい家族だ
日中には学校があるため、家族にはコンビニの夜のシフトであると言っている。そして俺
は夕飯を食べ、バイトに向かった。
……だけど俺は家族に一つだけ嘘をついている。
本当の俺のバイトはコンビニで安全に働いているわけではない。
俺の本当のバイト……それは"異界バイト"
異界に飛ばされ、そこでクエストを行うというものだ。
コンビニ……いや、大企業に勤めることなんかと比べ物にならないくらいの高額な報酬がもらえる。
その反面、危険を伴う。
場合によっては命を落とすかもしれない……
それでも俺はやらなければならない。
愛する家族のために……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 19:51:56
8545文字
会話率:46%
わたしのパパは、文章を書いてお金をかせぐ職業についている。
小説家というほど立派じゃないし、著述家なんてたいそうな柄でもない。
せいぜい、もの書きとか、あるいはもうちょっとだけ威厳をこめて、文筆家というところ。
……風変わりな父と、しっかり
ものの娘の繰り広げる、ヒューマンホームコメディ中編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 20:31:07
34305文字
会話率:25%
現代では人間一人に専用のAIが用意されている。アサミにもミカという名前のAIがついている。ある日、アサミはミカの薦める男性と会うが、思ってもみない事態に遭遇してしまう。
最終更新:2023-04-01 23:52:06
4048文字
会話率:42%
人の一生、それには様々な色がついている。
最終更新:2023-03-05 17:53:05
1094文字
会話率:49%
寝ている最中に傷ついている。
それは悪夢なのだ。
最終更新:2023-03-02 00:10:05
200文字
会話率:0%
「ここに書いてあるのがお前の罪だ!」
国からの依頼で一か月の出張から帰ってきたステラは、学園に帰って来るとポンコツ王子に難癖をつけられた。その腕には最近お気に入りらしい少女、リリアがべったりとくっついている。
リリアの企みで嵌められたステラ
。だが、リリアはとんでもない勘違いをしていた。
「ねぇ、断罪される私を哀れんで一週間時間をくれない?」
勘違いを重ねているリリアと、ポンコツな王子があまりにも可哀想だから、せめて嘘つきにはならないように冤罪の内容を全て本当にしてあげようと思う。
もしその内容が全部本当だったら、あなた達そんな平然とした顔してられないからね?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 20:31:16
16240文字
会話率:32%
覚悟は出来た。これを飲み終わったとき、それで僕も終えよう。
眼下に広がる夜景、そして季節を象徴している華やかなイルミネーションが、僕の目を突き刺すようにちらついている。
吐いた白い息が空に消えていく、もうすぐ僕も。
けれど、強い風に
押された時踏ん張ってしまうのは何故なのだろう。もう帰る場所は無いというのに。
もう一度だけ、この手で君を抱きしめたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-08 18:25:04
990文字
会話率:7%
ある目が覚めた。それはいつものことだが、
その日は、夜だった磨りガラスの扉の奥に照明がついている。友人かと思って扉を開けたら…
最終更新:2022-11-12 01:08:46
604文字
会話率:9%
狩人ベネリは木の上にいた。下には出会うとは思わなかった魔物がうろついている。彼は戦うか逃げるか選ぶしか無かった。
最終更新:2022-11-11 19:27:31
2157文字
会話率:8%
僕の通う学園には生徒一人一人に専属メイドがついている。
でも僕の専属メイドはちょっと怖い。
彼女の素性は知らないけれど、メイド界の中では伝説級らしい。
こちらはひだまりのねこ様主宰「つれないメイド」企画参加作品です。
最終更新:2022-10-26 10:00:27
4912文字
会話率:43%
少年の青春には、あのチープな制汗剤の香りが纏わりついている。
陰気な少年に、皆に優しい?ギャル、あの男の、少しエッチで少しビターな青春の1ページの話。
※カクヨムにも掲載中
最終更新:2022-09-19 12:50:57
6601文字
会話率:42%
『今夜も、星が降るでしょう』
この100年間、毎日星が降り続けた。
俺は星を迎撃する職業、『星防士』についている。
今夜も星を迎撃しにいく予定だったが……?
最終更新:2022-05-23 00:53:30
3304文字
会話率:36%
とある理由で怪物が出ると噂の館に入ってしまった少女。
その少女に恋心を抱いている少年の話。
少年は数日前にその館に入ってしまったが、すぐに救助された。その際に怪物を視認したが、周囲の大人達からは恐怖で幻覚でも見たんだろうと信じてはもらえなか
った。ただ、似たようなことが無いようにと、大人達は子供達に館にはなるべく近づかないようにと言い聞かせた。
だが子供の好奇心と行動力には恐ろしいものがある。ダメだと言われたらやりたくなる。なんてのはよく聞く話で、肝試しにに行こうなんて話はすぐに出てきた。
説明
館の扉は内側からは開かない、窓などの光が入ってくるものはなく、薄暗い電気がついている。などの、ホラー物のような設定が多々あります。
少女、佐藤という名の少女。一般人。
少年、この物語の主人公。一般人。
怪物、正体不明で影のような見た目の何か。大抵のことは出来るが、日光が苦手。耳が良く、目が悪い。とても足が速い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-19 12:12:34
1926文字
会話率:3%
最近負けグセがついている。大塚 歩美はそう思った。七歳の従妹と三歳の従弟にどうしても勝てない。産まれたばかりの弟と妹にも歯が立たない。あまりに可愛すぎて全く勝てる気がしない。
しかし、これではいけない。自分の夢は子供に携わる仕事。できれ
ば小学校の先生か保育士さん。時には叱ることだって必要な仕事。可愛さに負けてばかりじゃ駄目だ。ここは心を鬼にして──
「あゆゆ、だっこ! だっこ!」
「こんなん勝てるかああああああああっ!!」
子供好きの義父の影響か、はたまた元からの素養か、どんどん子供に弱くなっていく彼女は、はたして勝利を掴むことができるのか?
のんびりしてるように見えてタフなママ。顔は怖いのに気は優しい義父。ちょっぴり怖い魔女叔母さんに、頼りなく見える糸目の叔父さん。恋に多忙な親友に、最近何故だか僧侶みたいな男友達。
そして若くして亡くなったパパに瓜二つの、時々見かける謎の美女。
「おじさんは勝てない」で描かれなかった部分を歩美ちゃん視点で綴る、ほんのり不思議な物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-24 07:15:09
359415文字
会話率:58%
どんなことにも「時間」が存在する。
じゃその「時間」を自由に操ることができたら?
アニメや漫画の世界に憧れて毎日妄想をする主人公の椿叶人。
そんな主人公がいきなり夢の中から異世界に転移することに!?
しかも与えられた能力
はまさかの【時間を操る能力】だった!
無双するには無双する。だが相手も一筋縄ではいかない能力持ち。
そんな中で世界を救うために立ち向かう主人公。そして彼の後ろには王国最強の秘密部隊がついている。
主人公とその仲間の成長しながら無双するハイファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 19:00:00
106006文字
会話率:63%
いつも通り仕事へ向かうとそこには何かがいた。それは手の上に乗りそうなぐらい小さく、おまけに獣耳がついている。
最終更新:2022-01-31 18:00:00
1315文字
会話率:23%