田舎で暮らす一人の高校生 【川尻 朔玖夜(かわじり さくや)】
は"目立たない"を目標に学生生活を送っていた。
そんなある冬突然隣のクラスの女子に告白をされ付き合う事にーー
それなりに日もたちお互いに良い関係になっていた
。
テストも近くなり彼女から家に誘われた朔玖夜は放課後
少し期待しながら彼女の家へと向かう。
チャイムを押し緊張で心臓が大きく脈打つ……
ーあれ、いないのかなー
扉を確認すると鍵は掛かっておらず玄関へと入る。
声をかけるも反応はなく恐る恐る玄関を上がる。
暗い廊下を歩いていると突然足先に違和感を感じ視線を向けると、視線の先に映る内臓が散らばった彼女の姿。
恐怖の余り声も出せず、その場で膝をつき嘔吐した。
すると突然耳元から「あら、来てしまったのね…あなたも死ぬ?」
その声の主は……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 11:59:27
11289文字
会話率:29%
夏休み最終日僕は「私の事見えますか?」と女性に声をかけられる。
僕はひょんなことからそこ女性と共に淡い思い出が詰まった山へと登りに行くことになった。そんな物語。
最終更新:2024-10-18 16:33:49
5148文字
会話率:57%
僕の手で作ったVtuberは『元同級生』だった。
でも、その同級生は直ぐに消え––アイとしていつの間にか出てきた。
『アタシはバーチャルで生きてるんだから!』
そこから一気に話は進み……僕は今事務所設立メンバーになりました。
ほぼ同居人の
子に迫られつつ––沢山の過去の上書きをし、楽しい未来を作る。
そんなシリアスありなラブコメVtuber物語。
◇ ◇ 登場人物 ◇ ◇
草薙青(主人公)→大学二年生。過去に高校を再起不能にさせるまでの事件をリークするのだが……実はそれは“元”同級生の子と後輩を救うためだった。実は女装やコスプレをしていて【にじライブ】というギリギリアウトな同人サークルで物語を書いたりする。実はエロいが押しに弱い。
桜井春香(絵師)→大学一年生。施設育ちで親族はいない状態だったが、ある時に姉の存在を知り会いに行くが……。青のことが大好きで青と一緒に高校を壊した一人。【にじライブ】の絵担当で新規事務所の絵師兼ママ。青と結婚することが目標。人見知り。エロいが自覚がない。
緑哀、アイ(Vtuber)→元同級生でリアルではない存在。そこには多くの理由があるがバーチャルとなって明るく主人公達を弄っていく。春香の姉であるが理解しているかはわからない。下ネタ好き。この物語の中心にもいる。
黄瀬真(社長)→アイの先輩で新規V事務所を設立する。『オタクが楽しい未来』を創造するために尽力するが実は私利私欲のためでもある。案外有能で社長らしさを発揮するが酒を飲むとドMになる(泥酔ババアと呼ばれる)
黒瀬アレクサンドラ(副社長)→黄瀬とは長年の友人でクールなハーフ。見た目とは裏腹に幼女化することがあり、青と春香には何度も甘える。時にはカッコいいのだが『女装男子』が好きすぎてコスプレした青を見ると我を忘れる。案外春香の良きライバル。酒を飲むとドSになることがある。
白鷺湊(メイド、声優)→青と哀の同級生。弱小声優事務所に在籍していた際に青達に出会う。演技は好きで役に入ると我を忘れる。下ネタは嫌いでツッコミ役に回りやすい。髪色で「信号機」といわれたり、胸をみて「山なし」って言われるのを嫌う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 22:14:10
149182文字
会話率:51%
謝罪
こんな夢を見た。
駅のホームでベンチで電車を待っていると、ハトがてくてくと自分のそばにやってきた。きたって、やれるものは何もないし、ハトにエサをやるほど物好きじゃない。はぁ、とため息をついた。自分はこれからも何年もこうして電車
に乗り、つまらない仕事をし続けるのか。本当、私は何のために生きているのだろう。何がしたいのだろう。
何もしたくない。何もしたくないのだ。なのに、ずっと私は働いている。やめてほしい。コミュニケーション能力もないし、ストレスはたまりやすい方だし、ほんと、生きてて良いこと1つもない。
皆、何が幸せなんだろう。どうして生きているんだろう。何も面白くないじゃないか。生きてて何も面白くないじゃないか。
ハトはいつか消えていた。私はホームで一人、本を読んでいた。田舎だから、電車がなかなか来ない。まぁ、ずっと来なくて良いけど。
この何も面白くない世界で人はどうして生きているのだろう。こんなに不幸を感じているのはもしかして自分だけなのだろうか。きっとそうだ。そうに違いない。私以外は皆、幸せなのだ。私だけが、まるで世界中の不幸をゴミ箱に全部集めたみたいに、不幸なのだ。
苦しいものだ。どうしてこんなに苦しまなければならない。誰のせいだ。誰を責めればいい?神か?仏か?
絶対に己自身を責めろだなんて言わせない。そう。何で私の責任なんだ?意味がわからない。意味がわからないんだ。私のせいじゃねぇだろ。
「違うよ」
どこかから、声が聞こえる。
「違うよ」
後ろを向いた。小学生ぐらいの男の子が立っていた。
「誰?」
「違うよ」
「・・・何が?」
「君のせいだよ」
「え?」
「他人のせいにするのは、甘えだよ」
「は?」
「他人のせいにするのは、甘えなんだよ」
「なんだよ、急に」
私は呟いた。
「自分のせいにすると、気持ち良いんだよ」
「・・・」
「自分のせいにすると、格好いいんだよ」
「・・・」
この男の子を、どこかで見たことがある。この子は・・・。
「ごめんね。僕の伝え方が悪いみたいだね」
男の子は、小さな手で、頭を掻いた。
「ごめんね。全て僕が悪いんだ」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-07 10:52:43
1339文字
会話率:67%
赤い瞳が揺れる。
いつになったらこの茶番は終わるのかと。
貴方のために、愛されるために、努力したのに。その結果がこれか、と鼻で笑う。
「元第一王子妃、ローズを処刑する。」
後ろ手を鎖で繋がれピタリと首に刃をあてがわれる。
「っはは、あははは
っ!!」
狂ったように笑う。心の底から笑ったのは何年ぶりだろうか。
青い瞳の獣人が驚いたように目を見開く。
黒の瞳の男は凛としてこちらを見ている。
民衆は殺せ殺せと喚いている。
雑音の中その声は私の耳元ではっきりと聞こえた。
深紅の瞳の悪魔が囁く。
『次はもっと上手くやってね。』と。
深呼吸をし、答える。
「もちろん。だって私は‥」
『悪役』令嬢ですもの。
鮮血が舞う。舞台が赤に染まっていく。
そう、これからが彼女の舞台なのだ。
物語は常にハッピーエンドで終わる。まぁ誰だって物語を読むときくらいは幸せな気持ちになりたいだろう。しかし、そんな物語に必要な役が悪役というものだ。
これがいないと物語はハッピーエンドへと話が進まない。悪役こそが唯一幸せを運ぶ者なのだ。だから、私は決めた。
真実を知り、決意したのだ。
魔力で溢れた世界のこの美しい物語の悪役。
そう。私は完璧な悪役になると。
後に誰かが言う。
「あの子は僕の可愛い愛し子さ。悪役なんてあの子には似合わないけどね、僕は彼女のためならなんだってするよ。」
と深紅の瞳の少年。
「あの人はなんと言うか、手のつけようがございません。」
と死んだ目で言うメイド。
「アイツを怒らせたく、ない。」
と耳を倒してばつが悪そうに言う獣人。
「さすがはローズだ。」
と嬉しそうに語る銀髪の男。
「‥加減を知らない人だ。」
と黒い瞳を細め楽しそうに笑う男。
これは愛されることを知らない、死に戻り『悪役』令嬢が作り上げる物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 16:51:44
50437文字
会話率:42%
四月。八尾時生は通う高校の並木道、桜の木にキスをする一ノ瀬海里に出会う。時生は思わず、手にしていたカメラでその光景を撮影した。そしてそのシャッター音に気づかれて、彼女に逃げられてしまう。海里は高校の新入生で、まるで気位の高い猫のようだった。
入学式を終えた一ヶ月後のある日、時生は海里の落とし物を拾う。それは演劇の台本だった。
台本を届けに来た劇団の練習スタジオで、時生は斉藤海咲に声をかけられる。
「これからも、海里ちゃんを見守ってあげてね。」
海里の姉のような海咲は時生が一人暮らしするアパートの上の階、上田喜一の恋人だと後に発覚する。
台本を届けたことをきっかけに、時生と海里はゆっくりと打ちとけていく。
授業をサボって逃げた先の、野良猫の集会場。
海里が初主演を務める演劇の開幕。
海咲と喜一のカップル、海里と時生の四人で行った海水浴。
そして、それは夏祭りのこと。キスを、した。
だけれど、海里と恋人同士にはなれない秘密が時生にはあった。
喜一に相談に乗ってもらう海里に嫉妬する、相反した自分がいることに時生は気づく。それは暴力性を孕んだ感情だった。
次の演劇の主演を得て喜ぶ海咲に、喜一は言う。
別れよう。
海里ちゃんを好きになった。
…ごめん。
突然の決別に、海咲の感情が弾けた。
「死んでいますね。」
喜一を殺めた海咲を、時生は冷静に見つめていた。
「私も死ぬ」「死ぬまで、傍にいてくれない?」
海咲の最期を、時生は見守った。
連絡の取れなくなった海咲を心配する海里と劇団の団長に向かって、時生が口を滑らせた。
「海咲さんなら、アパートの上階で死んでますよ。」
「僕と一緒に、逃げてくれる?」
時生にはもう会わないと言う両親との約束を破り、海里は彼と電車に乗って逃避行に向かう。
終着駅に着き、疲れた二人はラブホテルに宿をとった。ベッドで寝ながら、愛について語り合う。
「大嫌いよ」
微笑む海里の嘘が朝日に溶けていった。別れを決意した二人の、それは愛だった。
了折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:08:17
106262文字
会話率:52%
「僕は美しい物が好きなんだ。どうせなら、美しい娘を産んでみないか?」
何を言っているのだろう、この人は。
美しいも何も、何人産んだとて、今まで生まれた子と大差なんて出ないだろうに。
そこに耳を疑う言葉が、私アニエスの上に降り注がれた。
「僕の精子と傾国と言われる女性の卵子を、人工受精させて君の子宮に戻すんだ。君が産めば君の子だし、僕の精子であれば我がイクセント家の子に違いはない。………産んでくれないかなぁ?」
悪びれもせずに笑顔で囁く、金髪碧眼の麗しい顔かんばせの夫ロビンソン。
私達には息子も二人いるし、娘も一人いる。
もう子供は必要ではない今、人工受精など無用の長物なのに。
彼はただ言外に、私以外の女の子が欲しいと言っているのだ。それも美しい子が欲しいと。
その夜、私は泣いた。
声を殺して泣いていた。
夫は私のことを好きだと思っていたのに…………
私はすごい美女とまではいかないが、富裕階級の娘としてはそこそこ綺麗だと自負している。
勿論青色髪で薄桃色である私が、夫の美貌に太刀打ちなどは烏滸おこがましく、結婚も家格のバランスでなったものだ。それでもこの家の嫁として、妻として、母として尽くして来たつもりだ。
それなのに…………
この日から私は、夫のことを嫌いになり始めた。
それでも夫に逆らうことは出来ず、彼の指示する産科の門を叩くのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 17:47:28
8839文字
会話率:19%
「花は散るから、命を燃やして美しく咲き誇る。僕の好きな詩文の一節なんだ」
こんな陳腐な台詞が似合う、美しい顔の男は私の婚約者。
騎士団の副団長で、名前はランディス・グレイ。
金髪碧眼の高身長で、おまけに声も渋い。
何処だか伯爵の息子だ。
世間の噂では、゛悲恋の王子様プリンス〝 らしい。
身分的にも王子様プリンスって、可笑しいだろうに。
そんな彼の4番目の婚約者となった、平民のメルト・サキラーバ。
彼と婚約した令嬢は、みんな1年以内に死んでいると言う。
ちょっと、縁起悪いんですけど、まったくもう。
彼の婚約は私で4人目。
みんな婚約して、1年以内に亡くなっている。
最初の婚約者は、ブレナ・マーレン子爵令嬢。
彼女は幼い時から体が弱く、学園にも社交界にも出たことはない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 16:39:32
13288文字
会話率:11%
ウィーケンは冒険者。
『威力減衰』という、範囲内のものの威力を弱める幕を作るスキルを持っている。
しかし減衰させるだけの能力を仲間に否定され、追放されてしまった。
そこにS級冒険者のセレストが現れ、その手を取る。
「ウィーケン! 私に力を
貸してくれ!」
『威力減衰』しか持たないウィーケンは、果たしてセレストの役に立てるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 21:36:23
3141文字
会話率:49%
ひょんなことから霊の類が見えるようになった僕、守谷陽(もりやあきら)は、雨のなか傘もささずに立っている少女と遭遇する。銀色の髪に黒いワンピースという出で立ちからコスプレ少女だと思ったのだが、その少女に声を掛けられたことでそれが勘違いだと判
明する。「あなた、本当に私のことが見えるのね」
銀髪の少女トリカは、異世界で指輪に封印されてしまった魔法使いだという。霊から守ってあげる代わりに魔力を提供して欲しいというトリカの頼みを、僕は承諾する。それから一緒に生活することになるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 00:48:48
444709文字
会話率:48%
「お前、私のために命を懸けられるか?」
時折、涼やかな声で落とされる不意の問いかけ。
生涯の主と決めた王女からの甘やかな束縛にも似たそれに、ルドルフが返す言葉は、常にひとつだった。
「はい、もちろんです。僕の人生も命も魂も。僕を形作る物
は全て。拾って頂いたあの日から、あなたのものです」
迷いのないルドルフの言葉に、至上の人はいつも「そうか」と素っ気なく返すだけだ。
けれど、その日は違った。目を細め、あからさまに嬉しそうな顔をした王女は微笑みながらルドルフに命じたのだ。
「そうか。……ならば、私を抱け」
「…………は?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 21:14:46
15441文字
会話率:55%
見知らぬ世界に転生してきた私は、とっても楽しい日々を送っていた。
不自由ない生活、聖女という身分、そして何よりクソ可愛い。
こんな生活が一生続いたら最高だね!!!
そう思っていたら、大司祭のルドルフに声をかけらた。
彼の第一声は――
『お前、転生してるだろ』
オワタ\(^o^)/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 08:00:00
11271文字
会話率:48%
「僕はアスター。君の願いをひとつだけ叶える、魔法使いです」
ガチャポンを引くのが好きな葵は、ある日、落とした百円玉を追いかけた先で真っ黒なガチャポンの自動販売機を見つける。 好奇心に負けて引いた黒いカプセルから出てきたのは、魔法使いを名
乗る少年だった。
一つだけ願いを叶える。そう言われて、突然の非現実的な展開に混乱していた葵の口からこぼれたのは――。
「彼氏がほしいです」 「………………、は?」
女子高校生と、魔法使いの少年が出会う現代ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 12:00:00
61673文字
会話率:35%
名門の魔法学校に通う伯爵令嬢のローズマリー。
魔法が大好きな彼女は、魔法学校で誰よりも努力と研鑽を重ねて、入学からずっと首席の座を独占し続けている。
順位などにまったく興味がなかった彼女は周りの目も気にせずに魔法に没頭し続けて、やがて首席の
まま卒業を果たすと、卒業パーティーの当日に婚約者から婚約破棄を告げられてしまった。
「男を立てられん妻など不要だ」
男尊女卑で男を立てる時代、能力のありすぎる女性は嫌悪されて結婚でも不利とされている。
名門の魔法学校を首席で卒業したローズマリーは女のくせに生意気という理由で婚約破棄され、多くの男子生徒たちからも嫉妬を買ってしまい、卒業パーティーの場で非難の的となってしまった。
そんな中、一人の生徒が声を上げる。
「じゃあ、代わりに僕がもらおうかな」
それは、入学からずっとローズマリーの背中を追い続けてきた次席の第二王子だった。
※完結まで毎日投稿。四十話ほどで完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 12:10:00
108957文字
会話率:27%
名門の魔法学校に通う伯爵令嬢のローズマリー。
魔法が大好きな彼女は、魔法学校にて誰よりも努力と研鑽を重ねて、入学以来首席の座を独占し続けている。
順位などにまったく興味がなかった彼女は周りの目も気にせずに魔法に没頭し続けて、やがて首席のまま
卒業を果たすと、卒業パーティーの当日に婚約者から婚約破棄を告げられてしまった。
「男を立てられん妻など不要だ」
男尊女卑で男を立てる時代、能力のありすぎる女性は嫌悪されて結婚でも不利とされている。
名門の魔法学校を首席で卒業したローズマリーは女のくせに生意気という理由で婚約破棄され、多くの男子生徒たちからも嫉妬を買ってしまい、卒業パーティーの場で非難の的となってしまった。
そんな中、一人の生徒が声を上げる。
「じゃあ、代わりに僕がもらおうかな」
それは、入学からずっとローズマリーの背中を追い続けてきた次席の第二王子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 22:05:39
10112文字
会話率:34%
ある夏の日。僕こと「佐藤 優也」は失恋をした。まるでラブコメのように、彼は親友の蓮を好きだった杏子の元へと後押しした。「僕は親友ポジションになれたかな」そんな彼の背中から、聞き馴染みのない少女の声が。「私があなたを幸せにしてみせます」
ラブ
コメの親友ポジションに、ついに幸せが訪れるのか。この夜から物語は動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 22:32:31
2477文字
会話率:37%
リックは「最弱の勇者」と呼ばれていましたが、ついに魔王ヴァルファの城に辿り着きます。疲労と傷に苛まれた彼は、自らの弱さを嘆きます。「もう無理だ……これ以上、戦えない……」と床に崩れ落ちるリック。しかし、魔王ヴァルファは彼の前に現れ、「おお、
情けない勇者よ。よくぞここまで辿り着いた。だが、もはや無駄だ」と冷ややかに言います。
リックは内心で苦悩しますが、ふと仲間たちの声が彼の心を強く鼓舞します。「諦めるな、リック……! 私たちの想いを胸に、立ち上がるのだ……!」その声に力を得たリックは、再び剣を手に取ります。「僕は……最後まで、諦めない……!」と立ち上がり、魔王に向かっていく決意を固めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 01:20:00
1233文字
会話率:40%
中学から私立に通った僕には地元に仲の良い友人なんて居なかった。でも折角だから成人式には参加したんだけど、そこで見慣れない女の子に声をかけられた。彼女は僕のことを知っているようだが、僕は誰なのか分からない。
理由が分かって僕たちは一緒にい
る時間が長くなったけども、長くなればなるほどにトラブルが雪だるま式に増えてゆく。自分たちのこと。友人になった人たちのこと。これは僕たちがそれを解決させようと奮闘する物語
※この物語は必ず完結します。おおよそ毎朝更新の予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 05:13:30
148620文字
会話率:71%
「セルマ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!」」」
貴族学園の教室に入った途端浴びせられた、私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるロバート殿下からの台詞に、私は思わず言葉を失った。
「あ、朝からタチ
の悪いご冗談はおやめください殿下。みなさん困惑されているではありませんか」
突如始まった王族の婚約破棄劇に、クラスメイトたちからの視線が集中する。
皆一様に畏怖と好奇が入り混じったような表情で、事の成り行きを見守っている。
「もちろん冗談などではないさ。君にはつくづく失望したぞセルマ。君がイジメをするような、最低な人間だったとはな! 君のような人間は、僕の婚約者に相応しくない!」
「イ、イジメ……!?」
まったく身に覚えのないワードが出てきて、一瞬意味が理解できなかった。
「しらばっくれても無駄だぞ! 僕がこの目で、何度もその現場を見ているのだからな! そうだよな、ララ!?」
「は、はい……」
ロバート殿下に呼び掛けられ殿下の隣に立ったのは、男爵令嬢のララさんだった。
ララさん……!?
「わ、私がララさんのことをイジメていたとでも仰るのですか!?」
「その通りだとも。――昨日も掃除の時間、君がララに罵声を浴びせているのを、僕はしっかりと目撃していたぞ!」
「ば、罵声って……! あれはいつも掃除の時間になると、ララさんがトイレに行って掃除をサボっているので、それを注意しただけです!」
「だーかーら! それがイジメだと言っているんだよ僕は! 君は軽く注意しただけのつもりかもしれないが、それで心に深い傷を負ったララは、放課後僕の胸で小一時間泣き続けていたんだぞ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-12 21:05:54
5882文字
会話率:50%
セリアは卒業を間近に控えた貴族学園に通う公爵令嬢。
卒業と共に婚約者であり、王太子殿下でもあるアーロンとの結婚が決まっており、日々胸をときめかせていた。
そんなある日の昼休み。
アーロンと食堂に向かっていると、男爵令嬢のカルメンに声
を掛けられた。
「セリア様! アーロン様! こんにちは!」
「やあカルメン、こんにちは」
「こ、こんにちは、カルメンさん」
「はわぁ! 今日のセリア様も、とってもお美しいですぅ!」
「そ、そうかしら……。ありがとう……」
「フフ、そうだろう、僕のセリアは世界一可愛いからね」
「で、殿下!?」
アーロンがセリアの肩をグイと抱きながら、ドヤ顔で胸を張る。
「ええ! ええ! もちろんですとも! ――実を言うと前から私、お二人のことが推しカプだったんです!」
「――!」
「おや、それは嬉しいね」
「はい! ですから今後も、是非お二人のイチャラブを私に見せてくださいね!」
「フフ、いいとも」
一瞬で打ち解けた二人を見ていたら、セリアの中にとある想像が浮かんでしまった――。
『アーロン様、私、もっとセリア様のこと知りたいです!』
↓
『フフ、いいよ。じゃあ今度、僕の部屋で秘蔵のセリアコレクションを見せてあげよう』
↓
『わあ! いいんですかぁ!』
↓
そして数日後――。
↓
『ほら、これが八歳の時のセリアの写真だよ』
↓
『きゃあ~! 可愛い~!』
↓
『そしてこれが貴族学園の入学式の時』
↓
『はうう~! これはもう天使ですよ~! ――あっ』
↓
偶然手と手が触れ合う二人。
↓
『ゴ、ゴメンなさい! 私ったら……』
↓
『いや、いいんだ。――どうか君のことも、僕によく教えてくれないだろうか』
↓
『ア、アーロン様……』
↓
禁断の関係とはわかっていながらも、互いの若いリビドーには勝てなかった二人……。
↓
そして迎えた貴族学園の卒業式当日――。
↓
『セリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!』
「イヤアアアアアアア!!!!」
「セリア!?」
「セリア様!?」
あまりの最悪の未来に脳が焼かれたセリアは、その場で意識を失った――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 21:03:53
3677文字
会話率:62%
「ゲェ、私の負けかぁ」
「イエーイ、勝ちー!」
「じゃあ約束通り、ちゃんと津島君に告白してよね」
「……わかったわよ」
――!
とある昼休み。
図書室に向かう途中、人気のない科学室の中で、僕と同じクラスの女子三人がこそこそとジャンケ
ンをしている光景を目撃してしまった。
ジャンケンに負けたのは、我がクラスのスクールカーストトップの冬森さん。
誰もが羨むような美貌を持つうえ、実家もお金持ちという、絵に描いたようなお嬢様。
そして津島というのは僕の名前だ……。
こ、この流れはまさか――!
僕は慌てて、その場から立ち去り教室に戻った。
「ね、ねえ津島君、放課後ちょっと話があるんだけど、裏庭まで来てくれない?」
「あ、はい」
教室で一人ボーっとしていると、案の定冬森さんから声を掛けられた。
――そして迎えた放課後。
「つ、津島君、実はずっと前から好きでした。私と付き合ってください」
「――!」
僕たち二人以外誰もいない裏庭で、抑揚のない声で冬森さんからそう告げられた。
いや、正確には僕たち以外にも、先ほど冬森さんとジャンケンをしていた二人も、草むらに隠れてニヤニヤしながらこちらを窺っている。
――噓告白キターーー!!!!(大歓喜)
毎月二十冊以上ラノベを読んでる僕だからわかる!
この流れは、ラノベの定番中の定番、『噓告白』だッ!
最初はドッキリで付き合っていたスクールカーストトップの美少女と、スクールカーストドベの陰キャボーイが段々と心を通わせていき、やがて本物の恋人同士になるという、ラノベ界の王道オブ王道!
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。
……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃない。
ここは噓だとは気付いていないフリして、何にせよ告白は受けないとね!
「あ、うん、ぼ、僕なんかでよければ、喜んで」
僕は敢えて声を震わせ、オドオドしながらそう返事した。
「あ、ありがとう、とっても嬉しいわ」
微塵も嬉しくなさそうな、引きつった笑顔を向ける冬森さん。
それに反して草むらに隠れている二人は、満面の笑みでハイタッチを交わしている。
「……じゃあ、早速二人で帰りましょ」
「そ、そうだね」
さてと、見せてやるとしますかね、ラノベ主人公の力ってやつを(倒置法)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 21:12:57
4736文字
会話率:44%
初対面、僕に靡かなかった彼女の事を覚えている。
それでも求めていた絶版のCDを渡したら、何よりも瞳をギラつかせ、此方を見た時の事を覚えている。
それから数年後、僕は君と付き合う事になる。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思
われたら申し訳御座いません。
注意事項2
日々自身のフェチに気付かされているような、いないような。
次にドツボるのは何なのか気になって来ました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 20:45:42
848文字
会話率:50%
大好きだった歌手が病で亡くなった。
あの荒々しくも、繊細な歌声も、曲も聞くことは叶わない。
そう、失意に沈む僕を見兼ねた友人が、声を掛ける。
それは在りし日の歌。彼女が残した慟哭。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら
申し訳御座いません。
注意事項2
歌詞は大好きな曲からのオリジナルです。
聞いた曲を私の中で整理して、また吐き出した歌詞。
故に全く異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-15 19:02:46
858文字
会話率:15%
目を覚ましたら知らない天井。
「嘘っ!?これってまさか転生?」
どうやら転生したらしい。
それも悪役令嬢と思われる人物に。
「目を覚ましたかリオナ。ルリカを突き飛ばそうとして自分が階段から落ちたそうだな!」
バンッ!と大きな音を立
てながら入ってくる男性。
その傍らには泣いている女の子。
泣いているはずの女の子の口元は笑っていた。
……あぁ。そう言うことね。
「……それが目を覚ました人に対する第一声ですか?」
というか、名前知らないんですけど貴方誰です?
その言葉を飲み込み笑顔で答える。
きっとこれは正解の答えではないだろう。
フラグ回収?
死亡回避?
眠りから覚めた娘に対しての第一声がその時点で好感度得ようとかそんなの心底どうでもいい。
そう思い冷たく接し続けた結果
「今まで本当に悪かった……。父親であり血の繫がりのある私だけはお前の味方でいなければなかったのに。お前のやりたいことは何でもやればいい、力を貸そう」
「今までの無礼をお許し下さい、義姉さん。僕が未熟なばかりに義姉さんを傷つけたことを」
公爵閣下や攻略対象である義弟
「幼い頃に公爵令嬢には酷いことを言ってしまった。皇族としてあるまじき行為だ……許してくれ、そして私にチャンスをくれないか?」
「貴方は……とても聡明な方だ。それを見抜けなかった私は愚か者だ」
「貴方を守るつもりはないと昔言ったことを撤回させてくれ。騎士に誓って死ぬまでずっと貴方を守ると誓おう」
同じく攻略対象である皇太子殿下、宰相、第1騎士団団長が許しを請い近づいてくる。
いや今更なのもあるけど、個人的には関わらないんで欲しいんですが?
私はヒロインでもないし、悪役令嬢の可憐な逆転劇をしたい訳でもないし、最早興味もなければ好感度も上げるつもりはないので、ほっといてくれませんか?
私は私のやりたい事をして自由に生きたいので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 22:44:17
3921文字
会話率:18%
「やっぱり僕はまたこうして君に会うんだ。1秒でもいいから、一目見るだけでいいと思ってたのにー。」
昭和◯◯年。一人の男、清鷹は絶望の淵にいた。愛してやまない女、吉乃とはもう元に戻れないと悟ったからだ。今世では必ず幸せになってほしいと願うば
かりだった、二度とあの彼女の泣き声だけは聞きたくない。そう願っていたのに、神様はいじわるだ。どうしてまた彼女と僕を出逢わせたのだろうか。あの瞬間に気持ちを残して死んでいった僕の魂はまだここに絶望とともに浮遊しているのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 23:54:19
13641文字
会話率:3%