ド田舎の領地で暮らす子爵令嬢のコリンナ。
田舎過ぎて恋愛対象となる貴族男性もほとんどおらず、王都で行われる社交パーティーに行くのも一苦労。そんな彼女のもとに届いた兄からの手紙。
「え? 騎士団長様から紹介された縁談話!?」
喜び勇んで向かっ
た縁談相手との顔合わせの為の社交パーティー。
そこで出会った相手はとても素敵な騎士様……だと思っていたのに!!
なかなか来ない縁談の返事に焦れて向かった相手の屋敷で見たのは、髪の毛もボサボサ、シャツも皺だらけの縁談相手の姿で……。
「……俺はこの家……主にこの部屋を守る事が仕事だ。職場には滅多に行かないし、部屋からも滅多に出ない」
って、自宅警備隊(引き籠り)って事ですか!?
いや、でもちょっと変わってても素敵な人なのは違いないし……。
よし、ここは一先ず頑張ってみましょう!!
……まず部屋から引きずり出すところから始めましょうか!
負けませんよ!! こうなったら何度でも何度でもアタックしてみせます!!
自宅警備隊(引き籠り)なタジークと全力前向き猪突猛進令嬢コリンナの恋愛(?)の行方は如何に!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 06:05:55
120225文字
会話率:32%
城で侍女を勤めるシーラは、ごく普通の少女。
そんなシーラの専らの悩みは、同じ侍女マデリンによる職務放棄による仕事の皺寄せ。
それと言うのも王太子が彼女の姉を寵姫に据えたから。
更なる憂鬱は幼なじみの第三王子ナタナエル。
彼はシーラに会う度
に暴言を吐く。
けれどある日彼の暴言は、シーラでは無くマデリンに向けられる。
反発するマデリンはあっさりとナタナエルに粛清され、彼女は城からいなくなった。
そしてそれを側で見ていたシーラは、シーラは何故か城内から畏怖される存在となり……
不器用な魔王の歪な恋着。ナタナエルがシーラを追いかけて来た理由とは?
※アルファポリスでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-13 11:27:32
94515文字
会話率:31%
「旅籠(はたご)はの、大昔から、蔵屋と鍵屋の二軒だけでござっての」
「どちらに泊まればいいのかな」
澤がこう尋ねると、
「やぁ……」と、皺々(しわしわ)の手を膝で組んで、俯向(うつむ)いて口をむぐむぐさせ、
「鍵屋へは一人も泊まる者がござ
らっしゃらぬ。何や知らんが、怪しいことがある言うての」
門下生となるべく、師と仰ぐ人の居る東京へ向かう澤は、途中、栃木(とちのき)峠(とうげ)で一泊する。茶店の爺の話に出た「怪しいこと」とは何なのか。
思いもよらない女性との出会いに、澤は……。
慎ましやかではあるが、官能的な作品に仕上がっていて、私の好きな小説の一つである。
全五章。一挙掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-29 21:02:40
9211文字
会話率:31%
「よぅ、来たなも」
突然掛けられた声に視線を上げれば、優しそうな雰囲気のお爺さんがいた。皺の深い笑みと、頭頂部に申し訳なさげに残った白髪。口元には仙人を思わせる長い髭。白っぽいローブのような衣装に、やたらとゴツゴツして節くれだった杖。風貌
に反するような力強い目つきから、ただのご老人ではなさそうだ。
初投稿。
私の考えたラノベっぽい物語(導入編のみ)です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-24 23:25:25
3114文字
会話率:61%
「おそらくは、そうじゃろうと思う。この先の海中の岩の間に、青く澄み切った丸い空間があるそうな。そこは竜宮の井戸と呼ばれていて、海女は決して近寄ってはいけない所と言われているのじゃよ」
と、老女は痩せて皺が沢山ある指を伸ばして、海の方を差した
。
老人保養施設にいるお婆ちゃんを訪ねた二人は、そこで戦後に起こった五人の海女が行方不明になった事件を知る。不思議少女・琴代はその事件を調べ始めるが、事件は次第に自分たちの身のまわりに繋がりはじめる。
カクヨムにも同じタイトルで出しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 08:13:47
59681文字
会話率:47%
久しぶりに日比谷線に乗った。乗った途端に異臭が鼻をつく。温泉でよくあるような、硫黄の臭いだ。何故電車の中で硫黄の臭いがするのかわからない。それもかなり強い。
臭いの元をなんとなく探しながら周囲を見回すと、空席があった。疲れてはいなかった
が、腰を下ろす。そうして、乗客たちの観察を始めた。いつもの暇つぶしで、スマホばかり眺めているのより随分面白い。
口元を隠して熱心に話し込む年配の女性や、じっと広告を見つめている男性、それになんだか嬉しそうにニヤニヤと笑いながらスマホを見つめている若者――電車の中には、本当に色々な人がいる。
そのうちに、いつの間にか目の前の座席に座った女性に眼がとまった。三十代後半くらいだろうか、ぬらりと長い首をしていて、何が目を引くかというと、丸く見開かれてそれでいて虚ろな目をしている。目の下にはどす黒い隈ができていて、年の割に深い皺がある。とにかく目が目立つのだが、それでいてひどく虚ろな目をしている。
疲れ切った雰囲気はもとより、生きているのか怪しく思えるような生気のなさだった。そんな具合で、彼女は目を見開いたまま、まるで死後硬直でもしたように微動だにしない。目を虚ろに見開いたまま、じいっと同じ方向を見つめている。その先を確認する勇気はなかった。もし彼女がこの世のものではないものを見つめていたら、それがもし自分にも見えたら、それから自分はどうすればいいのかわからない。自分は、一体どうなってしまうのか。
引き剥がすように目をそらしても、目を瞑るごとに彼女の首はぬうと長く伸びて、目はぎょろりとして大きくなっていく。それはどんどん拡張していって、まるで魚眼レンズで眺めているように奇妙に変形して見える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-10 16:00:00
1491文字
会話率:0%
彼女は誰にでも優しかった
少女漫画によくある裏表の激しい子…などでは無く
彼女は誰にでも笑顔だった
嫌われていた先生に構われている時ですら嫌な顔1つ見せなかった
冗談も通じ、程々に下ネタにも付き合え
そんな彼女は男子達からよく狙われていた
彼女は噂話を信じなかった
誰々が何をしただの、していただの吹き込まれても何一つ信じず
自分で話してみてからだと譲らなかった
彼女は陰口を一切言わなかった
陰口をその子に吹き込んだものは皆こう返されたらしい
「そうやって陰口言ってるってことは私も言われてるんでしょ?怖いよそんな人と話すの」
サラッと、誰に向かってでもこういう事を言えるのは凄いと思う
見習おうとは思わないが。
女子達のよくある陰口にも噂話にもついていけず挙句皆の眉間に皺を作らせてしまった結果、彼女は女の子の「友達」と言える存在はゼロに等しかった
なにも無視されたり、ハブられている訳ではない
話しかけられれば答え、話しかければ言葉を返してもらえる
女子達とはそんな普通の「知り合い」程度の関係となったのだ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-11 01:55:55
235文字
会話率:0%
皺と皺としわとしわに。
最終更新:2019-11-20 07:09:23
374文字
会話率:0%
覚えています。あなたの目尻の皺を。
✳︎✳︎✳︎
短いです。読んでいただければ、幸いです。
最終更新:2019-10-24 20:05:39
1986文字
会話率:37%
毎月、夫婦二人で近所の神社へお参りに行くのが恒例になっている。今日も秋晴れの気持ちの良い空の下、夕飯の献立に悩みつつ散歩がてらお参りにやって来た。
秋の清らかに澄んだ空気に包まれて、私が神様へ願った事とは……。
最終更新:2019-10-18 07:49:51
4059文字
会話率:9%
いつも一緒にいた二人の悲劇
最終更新:2019-07-27 23:59:06
2849文字
会話率:5%
ある男は顔を洗う。自分の目尻の皺が気に入らなくて。どうにもならないことを誤魔化そうとすれば、結末はおのずと――
最終更新:2019-04-30 23:26:07
2109文字
会話率:17%
「戦争なんて、哀しいだけだ。」
ベッドに横たわって、皺だらけの老婆は語る。
これは、とある村に居た一組の男女による【契ーちぎりー】の話。
最終更新:2019-04-17 12:13:43
7986文字
会話率:9%
枯れ木のような老人が枕元に立っていた。夢ではない。部屋の電気は付けてはいなかったが、私は眠ってはいなかった。老人はいきなり出現したのだ。だけど私はさほど驚かなかった。
窓から差し込む月明かりが老人の深い皺をさらに際立たせている。
「お前
の手に入れた能力のことだ。あれは迂闊に使うものではない」
これまた、枯れ木のような風貌にぴったりの嗄れた声だった。だけど懐かしい声だった。恐らく私はこの老人を知っている。その存在に全く心当たりのないこの今にも死にそうな老人のことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-23 03:00:00
6826文字
会話率:26%
二人の鉱夫の話です。少し硬めに文を考えてみました。面白かったら意見とかくれると嬉しいです
最終更新:2019-02-11 01:23:21
1027文字
会話率:10%
不忍池のほとりで皺だらけの服にゴム長靴、薄汚れた風体の老人と出会う。
薄紅色の桜が舞う中、ベンチに座りぼんやりと池を眺める老人から語られる純愛と哀愁の物語。
昭和半ば、夏盛りのデート。それから四十九年、秋風吹抜ける夜の記憶。
いまは亡き妻と
過ごした思い出。
不忍池を舞台に、一人の男が愛を語る。
「小説家になろう」作家、ライトノベル作家の坂東太郎が、得意のコメディも異世界も封印。
恋愛ジャンルに正面から向き合い、誕生した純愛と哀愁がおりなす追憶の物語。
※NovelJam2018秋 参加作品を改稿した短編です。オリジナルは電子書籍で発売中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 23:00:00
5441文字
会話率:48%
長年膠着状態にあった魔族と人類の戦争は、勇者の出現によって激化することとなった。
戦争が激化するということは、つまり大量の物資や人員が必要になるということで、その皺寄せは例えば辺境の農家等にも及んだ。
件の辺境の農家の息子であるク
ロシュは、徴兵令によってこの戦争に参加することを余儀無くされる。
武勇に優れるわけでも無ければ、魔法の才能に恵まれるわけでもない。しかし、彼は、彼等は必死に動乱の時代を生きていく。
これは、歴史書の行間である。
後の世に残ることもなければ、詩人に謳われることもない。勇者が華々しい活躍を見せる裏側で血や泥にまみれて戦い抜く。そんな者達の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-18 03:02:28
943文字
会話率:0%
彼は太宰治の書いた走れメロスに憧れ、小中高と陸上部のエースだった。高校を卒業してからはプロのランナーだ。しかしまぁ、それは過去の話。
本来彼は20を超える大人だ。しかし、その日偶然見ていた夢の中の自分自身は、五歳程度のか弱い少年となっ
ていた。初めて走る事に興味を示したあの頃のままの姿だ。まぁ、夢の中なのだから何が起きてもおかしくはないが。
そんなことを考えながら、少年は夢をゆく。大人になるまでの記憶が乱雑に注ぎ込まれた夢の中で、彼は優雅に夢を散歩していた。一つのトラウマと対峙するまで。
走ることが好きだった少年が、足を失った夢だ。いや、夢ではない。本人にはハッキリと分かっている。足を失い、二度と走れない体になったのだと。
そんな寝覚めの悪い中、彼を優しく起こしたのは見ず知らずの、それでいて聞いたことのない言葉を話す女の子だった。
自分の知らない言語を操る少女を見て、彼は悟る。ここは彼のよく知る世界とは違う世界であることを。
俗にいう異世界だということを。
そんな、右も左も分からない異世界で、言葉すら伝わらないこの世界で、少年はゆっくりと立ち上がった。
どうやら、20を超えた、走ることすらできない体は元の世界へ置いてきたらしい。今の彼は誰よりも早く走れる五歳児だ。
そんな少年に、誰かが声をかける。
「あなたの名前は?」
少年は眉間に皺を寄せて答えた。
「僕の名前は……メロス」
彼の記憶の中には、本当の年齢と、走れなくなったトラウマと、『走れメロス』の題名しか残されていなかった。
その他の記憶を、すっかり無くしてしまっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-28 22:20:42
425706文字
会話率:32%
かの名探偵シャーロック・ホームズは、後の盟友であるワトソン博士と出会った時に一目で彼が軍医だと見抜いた。凄い観察力だ。……それと同じくらい僕の先輩も凄かった。そう、あれは桜舞う高校の入学式の日のこと。
「……あの、すみません」
「新
入生か。入学式ならここじゃなくて別棟だぞ?」
「……っ!? 先輩! どうして僕が迷子だって分かったんですか!?」
「皺一つない新品の学ランを着た生徒が、不安そうな顔で途方に暮れてたからな。初歩的だよ後輩」
そうして優しく笑った先輩は僕を案内してくれて……その時には僕の心は夢中になっていたのだ。その後すぐに、先輩が探偵部なる怪しげな部活をやっていると知った。となれば、やることは一つだけ。
憧れの先輩に近づく為、僕は探偵部の門を叩いたのだ! 全ての謎を解き明かし、憧れの先輩に愛を歌う為に!
お陰様で本編完結しました!
※意見感想をお待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-29 10:05:21
626957文字
会話率:51%
幻想掌編。脳内に湧いた虫を標本にしておりまする。ブログとかセラピーがわりに存続する所存でございます。
最終更新:2018-03-21 00:35:33
1278文字
会話率:0%