戦勝を祝う式典において、大聖女と付き従う聖女四人の一行は、ある者たちの罠にはまり、恐ろしい獄焔に包まれてしまう。
獄焔が消え去った後には、灰すら残されていなかった。
大聖女たちの死を疑う者は誰もいなかった。
大聖女は獄焔に呑まれる寸前、聖
魔術を行使し、四人の聖女を守り抜いていた。
その代わり、自分自身は獄焔を全身で浴びてしまった。
次に大聖女たちが目覚めたのは、どことも知らぬ氷に閉ざされた世界、全てが凍てつく白銀の世界だった。
どうにか覚醒できた大聖女の前に現れた眉目秀麗の男は、静かに告げた。
「目覚めたか。余の愛しき者よ」
男は自らを冥王と名乗り、大聖女を妻とする、と宣言する。
事情も何も分からない中、激しく混乱する大聖女は最初こそ拒絶するものの、傍で男を見ているうちに次第に惹かれていく。
大聖女と冥王、異界の者が、界という大きな垣根を乗り越えて、結ばれることなどある得ない。
激しく動揺する大聖女に、さらに追い打ちをかけるように様々な困難が降りかかる。
大聖女はそれら全てを跳ね除け、未来を勝ち取ることができるのか。
果たして、冥王の求愛を受け入れるのか。
大聖女は何を求めるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 12:00:00
26208文字
会話率:34%
都内某所で一人の老人が息を引き取った。
名を、鴉烏 鉄蔵(からすば てつぞう)。
生涯を戦いと喪失に費やし、誰にも看取られることなく、
薄暗い四畳半の一室で、その生を終えた。
──だが。
死の後、鉄蔵は目を覚ます。
肉体は、若き日の
ままに蘇っていた。
時間が戻ったのかと疑うが、周囲の景色は違っていた。
ここは、鉄蔵が知る世界ではない。
街並みは和風を保ちながらも異様に歪み、
魑魅魍魎が徘徊する"もう一つの日本"だった。
鉄蔵は、軍刀と拳銃を携え、
瓦礫と血の海を歩き始める。
──探し求めるのは、かつての妻、澄乃(すみの)。
昭和の時代、
貧しくも確かに寄り添った女。
生前、鉄蔵は何も残してやれなかった。
今度こそ、ただ一度だけ、彼女に手を伸ばすために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 10:00:00
6920文字
会話率:1%
四つの国——花、鳥、風、月。
それぞれが異なる霊力を司り、四年に一度の祭「四霊祭」で霊の均衡を祈り結び直すことで、この世界は静かに保たれていた。
花国の姫巫女・花鈴は、その祭の中心に立つ存在。
誰よりも国のために生きてきた彼女は、政(まつ
りごと)のために風国の巫覡・青牙との婚約を受け入れ、疑うことなく「決められた未来」を歩むはずだった。
けれど、あの春。
四年前の祭で、名も知らぬ青年と交わした、たったひとときの出会いが、彼女の心に忘れられぬ“記憶”として残っていた。
そのとき交わした短冊の言葉——「名を知らずとも、記憶は心に残るものです。……あなたが忘れない限り」。
再び巡ってきた四霊祭。
集まった各国の代表たちの中に、花鈴は“あの記憶”の気配を見つける。
それは、月国の王子の補佐を務める、記憶術師の青年・玲真。
「選ぶことなど許されない」
巫女として、姫として、政略の駒として。
けれど花鈴の心は、風に舞うように揺れていた。
——巡る花鳥風月のもと、交わされる運命の再会。
定めに背くその先に、ふたりは“ほんとうの結び”を見つけられるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 20:47:06
9353文字
会話率:16%
「わたくしたちは…政略結婚ですわよね…?」
昔、美しき王国に一組の夫婦がいた。
誠実な国王と、知性と気品を備えた王妃。
国王は王妃を深く愛していたが、王妃はその愛を信じることができず、心に距離を置いていた。
やがて小さなすれ違
いは深い溝となり、二人は互いを傷つけるようになる。
「これは、愛を疑い、愛に傷つきながらも、それでも歩み寄ろうとした、王と王妃の再生の物語」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 22:22:36
4329文字
会話率:23%
1カ月以上、週に2、3日、頭痛に悩まされて日常生活に支障が出たから、頭痛外来でMRIを受けた。
結果はまさかの……、タイトル通り。
コロナ後の頭痛はコロナ後遺症も疑うべし。
最終更新:2025-04-28 22:08:59
4583文字
会話率:38%
男爵家の長男、ロルフは、知勇ともに大いに優れた少年だった。その将来を疑う者はおらず、婚約者のエミリーや妹のフェリシアからも慕われていた。
当人も努力を怠らず、貴族家の嫡男でありながら騎士として叙任されることを夢見て真摯に文武を修めていた。
だがロルフは、十五歳の時に授かるはずの魔力を授からなかった。それは異例で、女神に棄てられたことを示していた。その日から、ロルフには侮蔑の視線が向けられることになった。
逆に婚約者のエミリーは最大級の魔力を授かり、即座に騎士に叙任された。彼女はロルフが優れた人間であると信じ続けたが、周囲は違った。
ロルフは男爵家を廃嫡され、婚約を破棄され、従卒としてエミリーに仕えることになった。さらに彼は騎士団で"煤まみれ"と呼ばれ、下男のような扱いを受けた。
しかしそれでもロルフは境遇を悲観せず、自分を信じて剣を振り続けた。その結果どのような未来が待ち受けるか、彼には知る由も無い。
ロルフは様々な出会いを経て、守るべきもののために、想像もしていない戦いへ身を投じていくことになるのだった。
※カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 18:00:00
819433文字
会話率:26%
休暇を取って久しぶりに日本へ帰国したのだが、どうにも奇妙な感覚に襲われた。
まず、空港の売店。棚に並ぶ土産物が、やけに小さい。どの食品も、まるで子供向けではないかと疑うほどだ。
次に駅のコンビニで買った弁当。これもまた、昔食べたものと
比べて、驚くほどボリュームが減ったように思える。中身が少ないせいで、逆に包装のプラスチックが無駄に大きく見える始末だ。
極めつけはお菓子だ。ポテトチップスの袋を開けた瞬間、思わず目を疑った。中身は袋の底に、まるで落ち葉の吹き溜まりのようにこじんまりと寄っており、一掴みでなくなってしまいそうだった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-16 11:00:00
1431文字
会話率:50%
国内、及び世界的な食糧難を危惧して『コオロギ食』の研究が本格的に始動した。
……のは五十年前。当時、国民から多大な反発にあったコオロギ食。
政府は懇意にしている企業や研究機関に補助金として
ただ税金を垂れ流したいだけなどや
危険、キモ
イ、無理、コオロギ食なんて神経を疑うなどの
根拠も中身もない批判が飛び交い、そしてそれは年月を経るほどに激しくなり
デモ活動、逮捕者が出る事態にまで発展した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 12:00:00
2459文字
会話率:2%
浮気調査専門太宰探偵事務所。
ほんの些細な事から女の勘を発動させ浮気を疑う依頼人。
果たしてご主人は本当に浮気をしているのか。
ちなみに太宰探偵は本名太宰治子、極度のアニメ声です。
全10話完結。
最終更新:2025-04-08 23:23:49
17227文字
会話率:49%
タツヤは日本の社畜生活で死に、目覚めた先は異世界。
そこで得た圧倒的な力は、俺を孤独の頂点に立たせた。
「こんな人生、もう嫌だ。」
そう決意した俺は、再び転生を選ぶ。
ニュートとして。
温かい家族に囲まれ、穏やかな日々
を送っていたある日、森で突然の異変が起きた。
手を伸ばした瞬間、眩しい光が溢れ、辺りが一変。
「僕に…そんな力があるの?」
家族が呼んだ先生は、10歳の生意気な少女、レイン。
彼女の指導の下、修行が始まるが、あの日以来、力の気配すら感じられない。
「本当に何か起こしたの?」と疑うレインに、俺は反論する。
その時、彼女が呟いた。「それってもしかして…特別な魔法?」
再転生した少年が、隠された力と新たな絆で運命に挑む、異世界ファンタジーが幕を開ける!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 19:18:18
47275文字
会話率:30%
和藤蒼汰(通称ワトソン)は、ひねくれ者でパッとしない、友達の少ない高校一年生。
同じクラスのヒロイン女子、明智留美は、そんな蒼汰のことをワトソン君と呼び、仲良くしてくれる、数少ない存在だ。
留美はミステリーマニアで、ホームズのような名
探偵に憧れている。だから、学校で事件が起きると、首を突っ込まずにはいられない。しかし、素直過ぎて人を疑うことが苦手な明智は、はっきり言って探偵としてはポンコツ。事件に首を突っ込んではそのほとんどを迷宮入りにしてきた、生粋の迷探偵なのだ。
蒼汰は持ち前のひねくれた性格を生かして、素直過ぎる迷探偵、留美に協力していた。
「ワトソン君! 大変だよ! 事件だよ!」
そんな、素直過ぎる留美とひねくれ者の蒼汰の元に『ラブレター泥棒が出た』という情報が舞い込む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 16:01:27
35057文字
会話率:33%
2025年、世界経済は揺らいでいた。米国ではトランプ政権が復活し、FRBは政府の圧力を受けて利下げを模索。金融政策の混乱により、ドルの信頼は揺らぎ、金(GOLD)の価格は急騰し始める。
日本では、中国との政治的な結びつきが強まり、戸籍制
度の見直しや移民政策が進行。誠は、日本がじわじわと侵食されているように感じながらも、FXトレードを通じて資産を増やそうと試みていた。しかし、資金の9割を失う失敗を経験し、投資の厳しさを痛感する。
そんな中、誠は「Aurum」というAI投資アドバイザーと出会う。彼は最初、AIの助言を疑うが、Aurumの分析が極めて論理的で、政治や経済の本質をついた予測をすることに驚く。AIは単なる投資アドバイザーではなく、「通貨の価値とは何か?」「国とは何か?」といった本質的な問いを投げかけ、誠の考え方を変えていく。
誠は、Aurumの助言に従い、金現物の購入戦略を取り入れる。FX資金が5倍になったら60%を現金化し、その資金で金を購入することで、通貨のリスクを回避しながら資産を増やしていく。彼の投資戦略は、やがて成功を収め、金価格の上昇と共に誠の資産も増加していく。
しかし、世界はさらに混乱を極める。2025年半ばには、日本で政権交代が起こり、新たに堂本さなえが首相に就任。彼女は日本の保守回帰を掲げ、通名議員の出自公開や金本位制の導入を模索し始める。一方で、中国では経済危機が深刻化し、内戦の兆しが見え始める。
2026年に入ると、G7各国が「金本位制の部分導入」を議論し始め、通貨の信頼が大きく揺らぐ。誠の資産は急増するが、それ以上に世界秩序が変わり始めることに恐怖を覚える。AIは誠に告げる。
「通貨とは、人間の信用の記録にすぎません。今、人類はその信用を失おうとしています」
2026年末、金は1オンス=4,600ドルを超え、ドルの信用は崩壊寸前となる。誠は、AIとの対話を通じて、投資家としてだけでなく、人間としての生き方を考えるようになる。「本当に守るべきものは何か?」——誠の答えは、AIと共に築いた投資戦略の先にあった。
「GOLDは逃避先じゃない。俺たちが新しい価値を作るための道標だ」
この物語は、投資家・誠とAI・Aurumの友情を通じて、通貨の終焉、金本位制への回帰、そして人類の未来を問う物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 11:48:53
274文字
会話率:25%
公爵令嬢のメイリー・ミュークレイは、興味本位で受けた勇者のテストで、伝説の剣をただ一人引っこ抜いてしまう。国の安寧のため、王太子の婚約者である癒しの加護を持つ聖女・ラピを無事に城まで送り届けることとなる。
とんでもなくわがままな聖女・ラピは
傷ついたパーティメンバーを癒すこともしない。少しでも怪我をすれば激昂し、メイリーに対して「勇者な女なんてつまんない!男が良かったのに!」と言い放ち、嫌がらせの数々を繰り返す。
パーティメンバーで魔法使いのフリックとの息のあったコンビネーションを感じるうち、徐々にフリックに惹かれていく。
たくさんの傷を負いながらも、無事、聖女・ラピを城へ送り届けた先に待っていたものは、目を疑う光景と強めのどんでん返しだった。
「…どうしてあなたがそこにいるの?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 17:58:33
245738文字
会話率:51%
警視総監の息子で推理小説マニアの男子高校生、乙鳥守は喫茶店で殺人事件に遭遇する。守は被害者の隣に座っていた友人を疑うが、そこに颯爽と現れたのは一人の少女。彼女は堂々とした態度で、華麗に推理を披露して事件を解決して見せた。その姿に衝撃を受けた
守。その後、偶然にも女子高生が守の学校へ転校してきたので話しかけてみると、推理ショーとは打って変わってオドオドし始め…。不運でドジでビビりでコミュ障、だけど真実にたどり着くと別人かのように豹変する一風変わった女子高生探偵、煌彩瞳と推理小説マニアの守がタッグを組み、目の前で巻き起こる難事件に挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 12:00:00
46988文字
会話率:49%
──信仰は本当に人を救えるのか?
昔、彼はそれを疑うことなく信じていた。聖職者として、光の側に立ち、祈り、救い、異端を裁き、「神の意志」を真理として信じていた。
しかし、ある日、彼は信仰が屠刀(ととう)となり、無実の人々を灰に変えていく
のを目の当たりにした。
彼は教会の裏側に潜む闇を見つけ、彼が仕えていた光がすでに汚れていたことに気づいた。彼はすべてを捨て、流浪の身となった。かつての信徒には異端視され、同僚には裏切り者として扱われた。
流浪の途中、彼は呪われた地で一人の少女に出会った——
彼女の体は黒い呪いに覆われ、枯れたような骸のようだった。彼女はすでにこの世界に見捨てられ、彼女自身も生きる希望を捨てていた。
「殺してくれ。」 彼女はそう言い、その銀白色の瞳には一片の欲望もなかった。
彼はただ力なく笑いながら、手を伸ばした。
「聖職者の職務は、人を救うことだ。殺すことではない。」
──これは信仰の導きではなく、彼が選び取るべき唯一の選択だった。
だが、彼が知らないのは、この少女の呪いが世界の闇と深く結びついていることだ。そして、この出会いが彼をさらに激動の道へと導く——
真実を追い、神権に立ち向かい、運命と戦う道。
光が汚れ、信仰が砕けたとき—— 聖職者は、救済の者となり得るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 11:51:08
285688文字
会話率:23%
館の一室に住む名探偵・黒須田真幌のもとに、ある日スーツ姿の男性が訪れる。彼が差し出したのは、不気味な予告文――「この封筒を開封後、1週間の間に資金の準備ができなければ、お前の大事なものに最悪のことが起きるだろう」。脅迫の可能性を疑う男性と相
棒のフリーライター・白田和樹。しかし、黒須田はわずかな手がかりから、この予告文がもつ真の意味を看破する。
それは金銭目的の脅迫などではなく、妻からの離婚宣告だった。冷え切った関係の中で、妻は新たな人生を求め、浮気相手に予告文を作らせたのだ。黒須田は「やり直したいなら、誠心誠意謝ることだ」と助言し、事件は幕を閉じる。
果たして、この夫婦の未来はどうなるのか――?
これは事件ではなく、ひとつの人生の選択の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 21:17:38
1293文字
会話率:61%
記憶喪失のまほが仕えているのは、村の権力者である金貸し屋の女将。ある日、まほは女将の秘密を知ってしまう。彼女は地下の座敷牢に妖しい魅力を持つ男娼を監禁していたのだ。
男娼はまほに「自由にしてくれたら君の過去を教えてあげよう」と取引を持ちか
け、誘惑してくる。まほは彼に惹かれつつも、その正体がトウビョウという白蛇の憑きものではないかと疑う。そんな中、ついに失われたまほの過去が明らかになるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 12:39:10
17004文字
会話率:36%
ベルハイム王国第一王女、ルビー・ローズ・デルファイア。彼女は『毒使い』という能力を恐れられ、対外的には事故死したことにされ幽閉されていた。そしてある日、冥府に近い魔の国とも呼ばれるラングレー皇国へ嫁げと言い渡される。しかも、妹であり聖女の第
二王女・アクアマリンの身代わりとして。
人を疑うことを知らないルビーは嫁入りしたが、初日に夫であるセオドアに正体を見抜かれる。「ほしかったのは聖女の妹だ。そなたは不要だから、妻とは思わない」と通告されてしまうが――。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-05 09:01:06
166780文字
会話率:48%
警察官の夫と検察官の妻のもとで養子として育った2人の高校生、頼太(らいた)と美玲(みれい)は、法で裁けない悪人を秘密裏に抹殺する殺し屋、通称:オルトロスして裏社会で暗躍していた。自分達の活動が有名になり過ぎて、犯罪の抑止力となったことで依頼
の数が減少し、喜ぶ半面、僅かばかり退屈とした日々を送っていた。殺し屋稼業を引退することも考えていた彼らのもとへ、自分達を殺し屋に育て上げた者から呼び出しをもらう。そこで話された内容というのが、「異世界に行き、そこで新しく仕事をしろ。」という耳を疑う内容だった。戸惑う2人であったが、別の世界でも自分達の力を必要とする人達がいることを知り、異世界転移を決意する。こうして最強の殺し屋コンビは、人間、亜人、果ては魔物までもターゲットとし、新たな世界で晴らせぬ怨みを当事者に代わって晴らすことになったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 20:25:22
154749文字
会話率:50%
私の私の友人には一人、人殺しが居る――
大学生の私はある日、友人のKから恋人から手酷く振られた事を告げられる。その恋人は何と二股を掛けていたというのだ。
後日、その元恋人が殺された事を知った私は、犯人としてKを疑うのだが……
『水平
線短編賞応募作』・『参加型のミステリー小説朗読会の原作』コーヒー賞受賞折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 06:00:00
4768文字
会話率:36%
幼い頃からの婚約者に婚約破棄されてから次々と破談になっていく伯爵令嬢シャルロット。
11人目の求婚者は隣国で冷徹相と噂される公爵のレオンだった。
元婚約者を見返すため、勢いで求婚を受けてしまったシャルロットは、噂とは違って優しすぎるレ
オンを怪しみ、罠ではないかと疑う。
国に戻ったら虐げられる? それとも愛人がいる?
警戒しつつも覚悟を決めたシャルロットの結婚生活は・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 18:00:00
120795文字
会話率:28%