Bランク以上の冒険者が共同で暮らす屋敷の管理人をしているオルガンテ。名目上はオルガンテの補助ということで一緒に暮らしている少女のチェカ。二人はチェカが冒険者になれたことで、少しづつ、少しづつ旅に出てゆく。
チェカは何故オルガンテと暮らし
ているのか。オルガンテは何者なのか。
全ては、伝えるためにーー変わる前の世界を。
生きていた人々を知ってほしくて、忘れないで欲しくて。
過去から現在へ、現在から未来へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 18:00:00
61653文字
会話率:59%
2095年、テクノロジーが極限まで発展し、貧富の差が拡大した未来の東京――。
ある日、記憶を失った現代の少年・ヴェルは、目を覚ますと見知らぬ巨大都市の片隅に立っていた。彼の持ち物は壊れたスマホ一台と財布のみ。戸惑う彼の前に現れたのは、未来
人の少女・葵(あおい)。彼女はヴェルを助け、共に彼の過去と、この都市の真実を探る旅に出る。
高度なネットワークシステム「シナプス」に支配された社会では、情報や記憶さえも統制され、人々は仮想空間に依存して生きている。都市の表層は美しく整備されているが、裏側では貧困と格差が広がっていた。
色々あった末に二人は、都市に隠された闇と、ヴェルの過去に関わる重大な秘密に直面する。
彼はなぜ未来に現れたのか。
この東京は、どこへ向かっているのか。
そして、二人の出会いが導く未来とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 00:59:58
86098文字
会話率:43%
18歳の若き担任教師、桐原悠(きりはら ゆう)は、桜丘女子学園の2年C組を任されることになった。周囲には隠しながらも、国内外のハッカソン優勝歴や高度なIT資格を持つ天才でありながら、気だるげで淡々とした態度で仕事に向き合う彼。生徒たちとの日
々を過ごしながら、彼自身も少しずつ心を開いていく。
物語は2年次の春から始まり、卒業までの3年間を通して、桐原と生徒たちの成長や葛藤、絆を描く。青春の儚さや未来への希望、そして隠された才能と秘密が交錯する中、誰もが見えない未来へと歩みだす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 21:00:00
4301文字
会話率:41%
北条 勇馬は両親が死に路頭に迷っていた。
そんな中似たような境遇の人達に拾われる。
それが物語の始まりだとは知らずに彼等は生きていた。
遠い過去
世界の均衡
死と生で生きる中
そして知る前世の記憶そして蘇る遥か昔の記憶。
それをヒントに勇馬
達は再び集まりだし、過去を探り時には未来へと転生していく。
そして彼等がたどり着く先はハッピーエンドなのか?バットエンドなのか?
俺はきっと誰かの為に…、そうきっと思い出せる記憶…だから俺は…。
あいつらとの平凡な日常を送る為に戦う…。
そう、きっとそれが俺の…。
初めて書いた作品ですので誤字脱字の他にも話が噛み合わないところがあったら教えて下さい。
この話の用語集は後程書く予定ですのであしからず。
ぜひ、読んで頂けると幸いです。
旧タイトル『護りたいものを守る為に転生の果てに戦い続ける』、『終わらない日常〜終わる世界』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 16:55:31
673770文字
会話率:33%
第二王子のユリウスとの婚約破棄された貧乏令嬢、アリア・アイゼンベルク。
絶望の中でも彼女は諦めず、自らの知識と努力で領地改革に乗り出し、荒れた領地を繁栄へと導いた。
その手腕を買われ、王家の年下王子・テオドールの家庭教師に任命される。
王
子に寄り添い、学問と知恵、そして心を育てながら、未来への礎を築いていく。
婚約破棄された令嬢アリアとテオドール第一王子。
二人の絆はやがて、運命すら超え、覇王の未来を切り拓く――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 21:27:21
92483文字
会話率:29%
数年の時を経て、それぞれの人生を歩んできた二人の主人公。忙しい職場での生活やさまざまな出会いと別れを経験しながらも、心の奥底にはかつて交わした約束を大切に抱き続けていた。ある日、偶然職場の休憩室で再会した二人は、驚きと喜びを隠せず、久しぶり
の再会を果たす。互いに会いたかった気持ちを伝え合い、未来に向かって共に歩む決意を新たにする。忙しい日常の中で再び結びついた二人の絆と、未来への希望を描いた温かい物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 14:04:34
2575文字
会話率:23%
就職に悩む24歳の新城春奈は、不採用続きの日々に落ち込み、海辺で気分転換をしていた。ふと見つけた最新型スマホから届いたメッセージをきっかけに、謎の男とつながる。彼は「私と海と電話」と名乗っていた。
彼は未来を予知する能力を持ち、春奈に次々
と驚くべき予言を送ってくる。恋も仕事も失っていた春奈は、彼の言葉を信じて動き、就職を果たす。
ある日、彼は「7月4日には絶対に海に近づくな」と警告する。しかし春奈は仕事の責任を優先し、観光客を案内するため海岸へ向かう。
直後、彼の予言どおり、トンガの噴火を皮切りに巨大地震と津波が発生。
巨大地震の原因は、南太平洋上に巨大大陸が浮上してきたのだった。
春奈は観光客を避難させ、自らは最後の一人を助けるため命を賭すことになる。
しかし間一髪で救われた春奈は、夢の中で彼と再会し、彼が未来から来た魂であり、未来の世界で自分と生まれる前に結ばれる約束をした相手であることを知る。
目覚めた春奈は、自分が生きていること、世界が壊滅的被害を受けながらも再生へ向かっていることを知る。
そして2年後、新ムー大陸を水平線の向こうに見ながら、春奈は彼と再会し、「私と海と電話」が「あいしてる(I・SEA・TEL)」という愛の暗号だったことに気づく。春奈の心には、未来への希望と愛が満ちていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 09:42:35
5727文字
会話率:55%
2018年に暮らす大学生の佐伯美玲が、亡き父の部屋で見つけた一台のウォークマンと、それに収められていたシンディ・ローパーの「Time After Time」のカセットテープをきっかけに、1984年の過去へタイムリープする物語。
過去の父の
部屋で目覚めた美玲は、若き日の父・佐伯孝(タカシ)と出会う。自分が未来から来たことを隠し、タカシの「はとこ」という設定で彼の実家に居候させてもらう美玲。そこで、タカシのサークル仲間である母・佐野めぐみとも遭遇する。美玲は、未来の自分が存在するために両親が出会い、結ばれる「史実」を壊さないよう、細心の注意を払う。
しかし、めぐみが男性に対して恐怖心を持っていること、そしてタカシが美玲自身に好意を抱いているらしいことを知り、美玲は自分の存在が危うくなるという予期せぬ事態に直面する。このままでは両親が結ばれず、自分も生まれてこられなくなるかもしれないという不安に駆られる。
ラジオのパーソナリティの言葉に勇気づけられた美玲は、真実を話す決意を固めた。とある場所で自分が2018年から来た二人の娘であること、そして二人が将来結ばれる運命にあることを打ち明ける。戸惑いながらも、美玲の言葉を信じ、温かく受け入れた若き日の両親は、彼女を未来へと送り出すために協力する。
迷い込んだ1984年で、大学のサークル仲間との交流や当時の文化を体験する、ノスタルジー感溢れる、切なくも温かいヒューマンドラマです。
お話の中に出てくる洋楽を聴きながら楽しんでいただけると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 05:00:00
24140文字
会話率:42%
『文を開くその時だけは、あなたと私の心がそっと触れ合うように感じます。』
焼け落ちる館。交わされることのなかった、最期の手紙。
その想いを胸に、ひとりの男が地獄で目を覚ます。
戦場に降る雪の中、失った名を、記憶を、そして愛を拾い集めなが
ら――
「命を捨てる覚悟より、生きて守る覚悟の方が、ずっと怖いわ。」──鶴姫
「生きろ。恥じても、倒れても、生きて未来へ手を伸ばせ。」──脇屋義助
「俺を討ちたければ来い。だが“義”を語るなら、覚悟も連れてこい。」──木曽義仲
修羅と呼ばれる戦の地獄に堕ちた者たち。
誰もが何かを失い、誰もが何かのために刃を振るう。
亡き“覇王”が築いた虚構の戦国に、いま終止符を打つときが来た。
「戦が終わったら、あの人に――もう一度、名を呼んでほしい。」
愛と義と記憶を賭けた、地獄からの“帰還譚”。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 23:03:59
1398文字
会話率:15%
『VTuberを引退した俺が、学校で俺のファンに巻き込まれて配信やることになった件』
かつて一世を風靡した人気VTuberは、突然の引退と共に姿を消した。
その正体は、ごく普通の男子高校生・冬木一真。過去の出来事に心を閉ざし、今は目立たな
い学生生活を送っている。
そんな彼の前に現れたのは、転校生の天草心音(あまくさ・ここね)。
ふわふわとした可愛らしい見た目に似合わず、「VTuberになるのが夢です!」と教室で堂々宣言する、ちょっと天然でまっすぐな少女だった。
彼女の無垢な情熱は、冬木の止まっていた時間を少しずつ動かしはじめる。
最初は関わるつもりのなかった一真だったが、彼女の中にかつての自分を見出し、やがて心の距離が近づいていく――。
これは、もう一度“夢”に向き合うことになる少年と、
憧れを胸に未来へ進む少女が織りなす、ちょっと不器用な青春と再起の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 04:51:31
5384文字
会話率:41%
たぶん異世界にたぶん転生してたぶん転移した
主人公のたぶん男の子が、
たぶん愉快な仲間たちとたぶんダンジョンやたぶん宇宙で
たぶんモンスターをやっつけたりしながらほのぼの生活する、
たぶんファンタジーたぶん。
最終更新:2025-06-11 07:37:39
51338文字
会話率:29%
婚約者である勇者を捨て、真実の愛を求めた僧侶と魔法使いの二人。
彼女たちはその代償に全てを失ったが、何も得る事は出来なかった。
失意の中、二人はかつての婚約者である勇者を縋ったが、救われる事は叶わず、相変わらず絶望に沈んでいた。
そのような中、転機が訪れた。
僧侶の少女は葛藤を捨て選択する。それが自由な未来へ続く道だと信じて……。
※この作品は過去作、折れない勇者シリーズの続編(3作目)になります。
当作品は蛇足になりそうだった為にお蔵入りさせていましたが、続編を望んでいる方がいらっしゃるようなので、少し修正を入れつつ公開する事に致しました。
作品としましては2作目で概ね完結しておりますので、さらっと流し読み頂けるだけで幸いでございます。
■折れない勇者シリーズ1
仲間全員を寝取られたが、心は最後まで折れなかった勇者の後日談
https://ncode.syosetu.com/n0760hu/
■折れない勇者シリーズ2
自由な愛を求め、婚約者を裏切った私達の後日談〜聖女になれなかった村娘の手記〜
https://ncode.syosetu.com/n1253hu/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 13:05:28
5397文字
会話率:8%
普通を望む男子高校生・慎爺(しんじ)は、自由で温かな校風の私立・鵬桜条学園で、目立たずマイペースな日々を送っていた。
唯一の相棒、陽キャの龍一と「面白いことを共有する、関わらず傍観する」という“協定”を結び、恋愛騒動やクラスの人間模様を遠巻
きに眺めてきた。
──そのはずだったのに。
クラスメイトの鈴谷未来(すずや・みく)と最悪な出会いから始まったふたりは、なぜか少しずつ、友達になっていく。
けれど未来には、秘密があった──それは、かつて慎爺に救われた「過去」。
けれど「憧れ」と「恋」の境界線が曖昧なまま、未来は一歩を踏み出せずにいた。
慎爺もまた、未来への想いを抱きながら、壊れるのが怖くて手を伸ばせない。
すれ違い、照れ隠し、踏み出せない想い。
距離ゼロセンチメートルの場所で、心だけが、まだ触れられない。
過去から繋がった、ふたりだけの青春。
これは、「まだ始まらない恋」の物語。
「好き」と言えないふたりが、
それでも、互いの心に触れようとする、
小さな勇気の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 21:00:36
80620文字
会話率:25%
異種族間の共存と和解、料理を通じた心の交流、過去の約束と未来への希望、逆境を乗り越える絆と成長
最終更新:2025-06-08 14:03:12
100352文字
会話率:39%
愛する娘の命が、ゆっくりと消えていく。その時、家族は、どこに、この感情をぶつければいいのだろう。
五歳の愛娘、ひかりとの温かい日常は、突然の病の宣告によって打ち砕かれた。病と闘うひかりの小さな体は、家族の胸を締め付け、父親の健一と母親の美
咲は、計り知れない悲しみと苦しみ、そして無力感の淵へと突き落とされる。
そして訪れる、永遠の別れ。ひかりの死は、家族の感情を容赦なく崩壊させ、佐藤家から光を奪い去った。ひかりのいない家は、まるで時間が止まったかのように静まり返り、夫婦の間には深い溝が生まれていく。残された兄の悠人もまた、幼い心に癒えることのない傷を負う。
しかし、深い絶望の底で、家族はひかりが残した「記憶」という名の、ささやかな光を見つけ出す。ひかりの遺品を通じて、彼らは再び互いの心に寄り添い、少しずつ、それぞれの形で悲しみと向き合い始める。
花壇に咲くひまわり、病棟で紡がれる物語、そして、空に輝くひかりの面影――。
『宙(そら)の記憶』は、子供を亡くした家族の、胸をえぐるような痛みと嘆き、そして、その先に待つ感動の再生を描き出す長編小説です。失われた命が遺した愛と絆が、彼らの人生をいかに変え、新たな未来へと導いていくのか。家族の真の姿と、深い喪失からの回復の物語が、ここにあります。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-07 23:23:55
13417文字
会話率:22%
遥か未来。
環境汚染に苛まれた人間達は地球を去り、崩壊寸前の世界は獣人達に託された。
繁殖力が強い彼らにより人口過密となったこの世界では、本能の赴くままに罪を犯す者が多発し、犯罪発生率は常に最悪を記録している。
そのため刑法が大幅に
強化され、犯罪者イコール即処刑であり、それを担うのが『刑殺官』である。
御丹摩(ごたんま)署の新人女性刑官で鮫型獣人の鰐口靖利(わにぐちやすり)は、同僚の熊型獣人・熊田我雄(くまだがお)や狼型獣人・大神葉潤(おおがみはうる)、HWMと呼ばれる少女型アンドロイドの七尾(ななお)ボンバイエ達と共に、今日も精力的に職務をこなしていたが、やがて予想だにしない事件に巻き込まれていき…。
この物語は、いずれ必ず訪れるであろう淀んだ未来への警鐘であると共に、それでも終末世界を逞しく生き抜く人類へのエールである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 21:08:48
258099文字
会話率:28%
中学時代に父を、高校入学前に母を相次いで失った水上瑞希は、生きる希望を失い、孤独な日々を送っていた。七月のある日、屋上から身を投げようとした瑞希は、転校してきたばかりのクラスメイト、高坂佳奈に止められる。
佳奈は明るく、どこか掴みどころの
ない少女だった。彼女は瑞希に「やりたいことリスト」の達成に付き合ってほしいと頼み、二人は「仮の恋人」としての日々をスタートさせる。一緒に弁当を食べ、二人乗り自転車で海を見に行き、花火大会では瑞希が怪我をした佳奈をおぶって帰るなど、様々な思い出を重ねていく中で、瑞希の閉ざされた心は少しずつ開かれていく。
しかし、クリスマスが近づく頃、瑞希は佳奈が少しずつ痩せ細っていることに気づき始める。そして三月、佳奈は瑞希の前で体調を急変させ、倒れてしまう。病院に運ばれた佳奈は、自身が心臓の病を患っており、余命が一年半だと宣告されていたことを瑞希に告白する。さらに、瑞希の亡き母と同じ病院に入院しており、瑞希が以前、無意識のうちに倒れた佳奈を助けていたという衝撃の過去も明らかになる。
ある日、瑞希はクラスメイトの佐藤が佳奈に告白している場面を目撃し、嫉妬と絶望から佳奈に怒りをぶつけてしまう。しかし、佳奈は佐藤の告白を断っており、瑞希への本当の想いを涙ながらに告げる。二人はようやく本当の恋人として結ばれるが、佳奈の病状は悪化の一途をたどる。
佳奈が再び倒れ、予断を許さない状況の中、瑞希は毎日病院に通い、彼女のそばで過ごす。佳奈は瑞希との思い出を語り、感謝の言葉を伝えた後、静かに息を引き取る。深い悲しみに打ちひしがれる瑞希だったが、彼女の言葉と笑顔を胸に、生きることを諦めないと誓う。
数年後、社会人になった瑞希のもとに、佳奈から生前に用意されていたメールと手紙が届く。そこには、瑞希への感謝の言葉と共に、実はもっと早くに亡くなるはずだったが、「もう一度生きたい」と願ったことで時間が与えられ、瑞希と出会えたという秘密が綴られていた。佳奈の想いを受け取った瑞希は、彼女との思い出を胸に、未来へと歩み出すことを改めて決意するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:40:39
31662文字
会話率:30%
少女サクラとAIとの対話を通して、宇宙の成り立ちや生命の意味、そしてエネルギーがめぐる世界のしくみをやさしくひもとく、科学×物語の新しい読み物。「宇宙のしくみってなに?」「平和ってなんだろう?」そんな問いかけから始まる旅は、やがて地球と人類
の未来へとつながっていく──。科学を夢見るすべての人へ贈る、やさしさと希望の循環譜。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:00:00
8111文字
会話率:27%
結城ことはとあすか――生まれた時からずっと一緒だった双子の姉妹。都内から電車で一時間ほど離れた郊外、桐ヶ丘市で、二人は高校一年生として私立蒼嶺女学院に通っている。両親を事故で亡くして以来、静かな家で支え合って暮らす日々。茶道部のことはは内気
で繊細、テニス部のあすかは快活で姉想い。ふたりは同じ部屋で寝起きし、登校も下校も、心までも寄り添ってきた。
そんな穏やかな夏のはじまり、ことはは下腹部の痛みに悩まされ始める。やがて婦人科の診察を受け、「常陰癒合症」という架空の難病と診断される。それは進行すれば将来子どもを産めなくなるかもしれない、若い女性にとって大きな決断を迫られる病だった。ことはは悩みながらも、子宮を残す「温存手術」に挑むことを選ぶ。
蒼い夏服に身を包んだふたりの少女が、終業式を終え、電車に揺られて向かう先は「桐華婦人科病院」。日常生活、病気の発症、学校生活、入院そして手術と揺れ動く感情と向き合っていく。恥ずかしさ、痛み、恐れ、そして深い愛情――。
これは、「手術室の向こう」にある未来へと歩き出す姉妹の物語。病と向き合いながらも、かけがえのない絆を確かめ合う、ひと夏の記録。
※内容はすべてフィクションです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:39:47
57368文字
会話率:32%
この物語は、深い山々に抱かれた小さな村で、時を超えて忘れ去られた道と、人々の心に深く刻まれた絆の再生を描く幻想譚です。途絶えた道を巡る子どもたちの小さな冒険が、やがて村に新たな光をもたらし、過去のわだかまりを癒やし、未来への希望を紡いでいく
――。これは、失われた縁(えにし)を「調べ」として奏で、再び世界と繋がるまでの、温かくも力強い物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 10:20:00
11799文字
会話率:19%