親に敷かれたレールを歩いてきた僕は、親の力の及ばない地方の病院に移動してきた。親は、有名な病院の医師。僕は、医者にはなれず、親の病院を継ぐためにリハビリ師の資格をとり、親の病院で働いていたが、嫌気がさし、地方の病院に逃げてきていた。その病院
で、僕は、車椅子の女性、莉子と出会う。彼女は、怪我で、下半身が麻痺していた。夫が出張の間に、転倒し怪我をしたのだ。僕は、リハビリを行ううちに、彼女に惹かれ始める。僕には、親の決めた恋人がおり、彼女には、夫がいた、怪我した原因が、夫の出張中であったが、発見した友人が、夫の不倫相手とわかり、莉子は、雨の中、失踪する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-28 21:02:45
129939文字
会話率:60%
獣人と人間が住まう大陸サンウィーズ――。
互いの領地を奪い合うように両国は対立していた。町の至る所で絶えず戦は起き、多くの尊い命が犠牲となっていた。
力では到底獣人に及ばないと判断した人間側の現国王は、獣人国王へ和平会談を持ち掛けた。
若
き第一王子である白虎の王太子タイラーガが和平協定を締結する際に望んだのは、コラリンズ伯爵家令嬢サラトーニアを妻として迎え入れることだった。
――彼女は私の運命の番だ
始めのうちはタイラーガに興味がなかったサラトーニアだったが、彼の熱烈なアプローチもあり、次第に惹かれ合う仲となる。
――彼と共に歩んでいきたい
出会うべくして出会った獣人と人間の2人が種族の垣根を超えて恋するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-23 19:01:18
14448文字
会話率:59%
――トサッ
ゴングの音に遠く及ばないそのかすかな音が、あの悲劇の始まりの合図などとはその時、私たちの誰も思いもよりませんでした。
「お、おい、原口。そ、それ」
「……ふっー、出しちゃおっかな……本気」
「いや、そんなの外した
って大して変わらないだろ!」
「どれどれ、お、おもっ!」
「嘘つけ! クソ軽いじゃねーか!」
「はははははっ、でもちょっといいなぁ、なんつったけそれ」
「アンクルウェイトだろ。うちにもあったかなぁ」
「ウエイト? ウェイト?」
「どっちでもいいよ。ま、この重さじゃ全然だな」
「てかあいつ、足遅!」
「はははははははは!」
体育の時間。校庭。五十メートル走のタイム測定。原口くんがおもむろに足首から取り外したそのアンクルウェイトを目にしたクラスの男子たちはそう言って原口くんをからかっていました。
でも、それから三日後の体育の時間のことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-13 11:00:00
2793文字
会話率:88%
弘法大師は筆を選びませんが、大抵の人は弘法大師にはるか及ばないので、プレスマンを選んだほうが無難です。
最終更新:2024-01-19 19:40:31
449文字
会話率:0%
主となる神の創りだした『明星の日記』と呼ばれるものがあった。
それは元々、時を超越する主の居る国で、下界の状況を書き綴る名前も無い日記だったのだが、ルシファーが死国に送られる時間で生み出した分体『赤星』と呼ばれる人間の事を綴り始めた時に、
その日記は乗っ取られて『明星の日記』となった。
各章では明星の日記の内容を。
各節では今を生きる赤星の物語を書いていく。
各章の『明星の日記』の話は、赤星がルシファーの分体としての力に気が付き、身に着け、他の堕天使たちと協力して『デビゴット』と呼ばれる組織を作り、悪魔と神と戦っていく様子を書いていく。
各節の今を生きる赤星の物語では、旅をしながら記憶を取り戻し、ルシファーの野望であった、人間を滅ぼし、神を超える目的を叶えるまでの物語の様子を書いていく。
また、各節、主の国での会話を書いているのは、そこが時間を超越した場所であるため『明星の日記』の及ばない範囲であることを表現しているためである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 23:39:54
116801文字
会話率:34%
筆者の住む近所で起きている不可解な出来事を、法的範囲、犯罪行為に及ばない、可能な限り調査を行い、調査の内容を元に考察も含め、筆者の抱いている疑問を解いていくストーリー。
人の闇に踏込む行為で、先の筋書きは描いていない。
事が、どうなるのか、
筆者にも、今の所わからない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 21:04:44
309文字
会話率:0%
空を覆い尽くすほどに巨大な星間移民船マザー。今から数百年の昔、多くの人々をその胎内に抱え、マザーは母星を旅立った。
未知の移住星を求めて彷徨うこの船を護る護衛軍。探索部第3課に所属するハイダ・トール軍曹は、ある星での事件をきっかけに、マザー
の出航時刻に間に合わなくなってしまう。
飛び立つマザーを必死に追いかけるハイダ軍曹は、指揮官や管理部の助言に従い、マザーの外縁部から船内部へと侵入することに成功する。
しかし彼の前には想像を絶する異世界が広がっていた。
マザー本体から伸びる長い設置柱……その内部は護衛軍の管理が及ばない未知の領域。数百年の歴史を積み重ねた移民たちが作り上げた文明が支配する異世界だった。
マザー中心部への帰還を目指して固く決意するハイダ軍曹は、移民世界での試練と人々との邂逅の中、巧みな交渉力や戦闘技術を駆使し、異なる種族や文化との交流を通じて成長していく。
しかし、マザー中心部への道のりは険しく遠い。
果たして、ハイダ・トール軍曹はマザー中心部に戻り、自らの使命を果たすことができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-09 09:18:47
12584文字
会話率:55%
「フェリシー、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!!」
ディヴリー伯爵家が主催している夜会の最中。
子爵令嬢のフェリシーは、ディヴリー家の嫡男であり、婚約者でもあるオーギュストから、唐突にそう宣言された。
「オーギュス
ト様、ご冗談はお控えください。ご来賓の皆様が困惑されているではありませんか」
「もちろん冗談などではないさ! 俺はやっと真実の愛を見付けたんだからな!」
「真実の愛……?」
「今日から俺は、西の魔女、ノエル様に生涯を捧げることを、ここに誓う!」
「んふふ、イイ子ね、ぼーや」
「「「――!!」」」
その時だった。
まるで影が立体化したみたいに、オーギュストの隣に、どこからともなく一人の女が現れた。
その女は全身を漆黒のドレスで包んでおり、烏の濡れ羽色の髪に、血のように紅い瞳。
そしてその顔は、見ているだけで魂を吸い込まれそうになるほど、美しかった。
彼女こそが西の古城に住む稀代の魔女――通称『西の魔女』、ノエルだった――。
オーギュストはノエルの美貌に誘惑され、フェリシーとの婚約を破棄したのである。
権力・武力・美貌、全てにおいてノエルに及ばないフェリシーは、泣き寝入りするしかなかった……。
そして悪夢のような婚約破棄劇から数ヶ月――。
傷物になったフェリシーには、なかなか次の婚約者は見つからず、このままでは修道院にでも行くしかないかと、半ば諦めていた、その時だった。
「フェ、フェリシー! やっとお前の嫁ぎ先が決まったぞ!」
「――!」
フェリシーの父が、血相を変えて部屋に入って来た。
「……お相手はどなたですか、お父様?」
「……うむ、それがな――あの、ジャン・クストー侯爵閣下なんだ」
「――なっ」
フェリシーの新たな婚約者に立候補したのは、『化け物侯爵』の異名を持つ、ジャン・クストーだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 21:03:42
17615文字
会話率:49%
『模倣の加護』を授かった少女、ブランノア・シュバルツは聖女代理として国を守る大結界を維持する役目を負わされた。身体が弱く満足に加護の力を振るえない聖女の代わりとして、『聖女の加護』を『模倣』して、その力を代わりに使う代理聖女。だが、彼女の『
模倣の加護』は模倣の条件も厳しく、効果時間も短い。さらにはオリジナルの半分以下の力しか使えない、所謂劣化コピーだった。
本家には遠く及ばない加護の力を毎日倒れるまで使用する事を強制され、それでも努力は認められずに罵倒される。本物の聖女と比較され、いつしか劣等聖女と呼ばれる事になったブランノアだったが、本物の聖女の容態が安定したため、劣等聖女は用済みと言われ使い捨てのように任を解かれた。当然それまで聖女代理を務めてきた報酬などある訳もなく、ほぼ無一文で放り出されたブランだったが、散々加護の力を扱き使われたためか、『模倣の加護』はいつの間にか覚醒していた。
「報酬として……その『聖女の加護』、貰ってくね」
覚醒した『模倣の加護』のおかげで限りなくオリジナルに近い『聖女の加護』を手に入れることができ、どんな加護も扱えるため、ブランノアは器用大富豪の道を目指す。
「劣等聖女?劣化コピー?器用貧乏?もうそんな風には言わせない。唯一無二を否定する、私こそが器用大富豪だ」
器用貧乏の域はもうとっくに通り越した。
そう自覚して新たな道を歩もうとしたブランノアはとある公爵令嬢と出会い……止まっていた運命が動き出した。
これは、そんな少女がたくさんの加護に触れ、少女と絆を紡ぎ、器用大富豪として成長していく物語。
ちょっとヤバめの聖女とちょろかわ公爵令嬢のガールミーツガールいちゃらぶ百合ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-04 19:05:05
91915文字
会話率:43%
『習わし、仕来り、血筋、身分。己の力が及ばない事象のことを、人は総じて運命と呼ぶ』
――ある騎士が残したとされる言葉
その昔、イングレンスと呼ばれしこの世界には、騎士王アーサーと呼ばれる少年がいた。創世の女神の血が注がれ、あらゆる願い
を叶えた聖杯、彼はそれを守護し人々に恵みを齎した。彗星のように現れた彼は燃え尽きるように姿を消し、人々の間には彼とその臣下達が繰り広げた冒険の数々が語り継がれていく。
それから長い時が経ち、アーサーはナイトメアと呼ばれる使い魔の始祖とされていった。ナイトメアは友であり相棒。単なる使い魔以上の存在意義を持ち、仕える者の幸福のために戦う騎士。そのような生命体が、人々の生活に寄り添い暮らしてきた。人間や異種族の子は、十二歳になれば授かる為の儀式を執り行うこととなる。
さて、アヴァロン村に住む少女エリスも、ナイトメアを授かる儀式を執り行う予定の一人だ。自分だけの使い魔に思いを馳せる彼女の元にやってきたのは、それはそれは眉目秀麗な少年。そう、伝説に語り継がれし騎士王アーサーその人であった!
何故エリスの元にアーサーがやってきたのか? 何の変哲もない村娘の元に、大いなる原初のナイトメアたる彼はやってきたのか? 唐突な出来事に心が追い付かぬまま、海の彼方の大国グレイスウィルにある魔法学園への入学準備が進められていく。
そう、魔法学園だ。世界の各地にあるこの施設は、同年代の仲間達と高め合いながら勉学に励むことができるが、入学するにも金が掛かったり場所が遠かったりで、エリスのような村娘には縁遠いものであった。しかしアーサーがやってきたことによって、二人の保護という名目で魔法学園へ入学することができる。遠く感じていた魔法学園の生活に想いを馳せながらも隣にいるアーサーと親しくしていく決意を固めるエリス。
学園生活の幕開けと共に、運命の針も落とされていく。きっとこれから始まるのは、青春と運命が共存し合う、忘れられない物語であろう――
『君と一緒なら、運命にだって立ち向かえると、そうして主君は勇気を掲げた』
――騎士と共に戦った、信念を秘めし女王の物語
※全九章構成。カクヨムとノベリズムにも投稿しています。第四章投稿開始、三月も毎日投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 23:37:35
4064961文字
会話率:70%
河北二枚看板とも言うべき名将、顔良は関羽に斬られた。
しかし袁紹はその敗北を挽回するべく、今度はもう一人の二枚看板である文醜を総大将に、延津の地から渡河を開始。
物資、兵力、ほぼすべての点において袁紹に及ばない為、局地戦での勝利を積み重ねて
いくしかない曹操は再び関羽を起用し、併せて自らの謀略を用いて文醜を討たんと目論む。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 23:00:00
9991文字
会話率:0%
子どもの頃大好きだった男の子の言葉がきっかけで、私は絵本作家を目指すことになった。
元々絵を描くのには好きだったし、子どもの頃は親や友達に絵が上手だと褒められていたので、苦には全くならなかった。
……でも、大きくなるにつれて、自分には絵の
才能がないことに気付いてしまった。
それでも夢を諦めきれなかった私は、高校に入ってから美術部に入部することにした。
この高校は地元なのだが、有名な画家が美術講師をしているらしく、毎年何人もの生徒がコンクールで入賞しているのだそうだ。
ここでなら、才能のない私でも成長できるかもしれない。
そう思ったからこそ、私は中学では方向性が違うからという理由で入らなかった美術部に入部したのである。
――しかしそこには、私など遥かに及ばないような絵の才能がある子が何人もいた。
そして彼女達は私の絵を低レベルだと嗤い、同じ部員だとすら認めてくれなかった……
流石の私も心が折れかけ、転校することも考え夏休み中に色々と調べてみたのだが、それがとても難しいことを知る。
結局私は何も行動できず、ただ無気力に学校生活を送っていた。
しかし、ある日その日常は一変することになる。
きっかけは、高校では珍しい転校生が転入してきたからだ。
その転校生は――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 12:24:41
29061文字
会話率:33%
「『愛する者は1番を述べる』!!!!!!!!!!これは心理学者たちが提唱する愛の確認方法の1つです。今1番愛しているものは何か。今1番愛している部分は何か。これらを即答できなければ、愛には遠く及ばないという考え方です。愛にはあるのに、熱狂に
はないもの。そう、理解こそが愛に欠かせない要素なのです。愛してからの理解は熱が冷めただけ。あるいは愛する人に駆け引きで負けたに過ぎません。……とは言ったものの。厳密過ぎると、愛に嫌気がさすかもしれませんね。心理学者の言葉を信じて、『1番を即答できれば愛している』の認識でも、まあ、いいと思います。令嬢。あなたが今1番愛しているものは?」……ある一族の令嬢は、愛の確認を行っていた。令嬢が愛していたのは王宮の王子である。婚約のために王宮に向かう令嬢。しかし王宮前に祈祷師が現れて、令嬢の行く手を阻んだ!祈祷師は不思議な力で令嬢を地中へ送り込んでしまう。地中に落ちていく令嬢は、途中で宝石を手に入れた。そして地中で着水する。令嬢の前には絶壁がそびえ立っており、王宮は遥か上にあるのであった。……手を尽くして王宮を発見する令嬢。王宮内でようやく王子を見つけるが、なんと王子は高熱で倒れていた!王子の高熱を治すために、令嬢自らが高熱の手当てを試すのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 22:32:45
2234文字
会話率:21%
Fine Del Mondo!(フィーネ・デル・モンド)とはイタリア語で、直訳すれば「世界の終末」という意味、そこから転じて、この上なく美味しい料理を食べた時、有名なBuono!、またはその最上級のBuonissimo!にもまさる感嘆の
言葉としても使うのだそうです。
おそらくは「これで世界が終わっても悔いがないほどの美味」、あるいは「この世が終わる程の驚き」といったことを言いたいのでしょう。
たかが料理で大げさな?
いいえ。それほどに美味を愛するとは、むしろ驚きです!
これほどの賞賛の言葉があるでしょうか?「死んでもいいほど美味しい」でもまだ遠く及ばない。
イタリア人はこれをよく、両手のひらを上に向け、軽くすぼめて振りながら言う。
Fine Del Mondo!
どうです。その光景がありありと目に浮かびませんか!?
料理の味を激賞するのに「この世の終わり」とは。
ならば、こんなお話はいかがでしょう。
ここは、人間の「味覚」というものが奪われた筈のポスト・アポカリプスの世界。
でもなぜか美味しいものが大好き(!)で、そして生まれながらにして謎の心の声を聞く少女アスラは、ヒト族でありながら、遠い昔に失われた禁じられたレシピを求めて世界各地の旧文明の遺跡を巡り、その「ついで」に多くの魔物を倒して、いつしか勇者と呼ばれるようになっていた。
このまま悠々とスローな冒険を満喫するはずが、連れの戦士と賢者に押し切られて「しぶしぶ」と魔王討伐に向かったため、思いもよらず真の最終戦争に巻き込まれ、何やら重要な役割を果たす羽目に……
自称(?)美少女である勇者と、美女でドジな魔王、陽気な仲間たちの、何でもアリ、そしてあくまで明るいハルマゲドン戦記です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-08 17:02:00
351541文字
会話率:26%
AIが発達し侵略を始めた世界。
法の及ばない新たな世界を造るAI勢力に人類は無力であった。
銃が日常と化した世界に生きる人々。
そして産まれた時からこの世界に身を置く少女が居た。名前はキヨミ。
先の見えない世界でキヨミは何を感じ、何を
思うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 12:14:40
14266文字
会話率:46%
無謀の人バンジィは寂れた農村にて、獣の生き方を熱心に支持する親から強度に偏った思想の教育を受けたことで、常識知らずの野蛮人として育った。
しかしそんなある日、村落はモンスターに襲われ、バンジィを一人残して家族は全滅し、彼は衝動的に放浪の旅
に出た。戦うことしか出来ぬ彼は略奪で糊口を凌ぎ、モンスターと仕合うことが生業となった。
ついに彼の野生の行動は隠しきれずに国に逐われるお尋ね者となり、森に潜伏中の邪教"ピーリアス"の信者、メール・ティ・エール、愛称メルティと出会った。
彼女は邪悪で悪知恵の働く、欲望に忠実な、褐色肌で銀髪の、笹の葉の形をした耳をした美しい妖精、ダークエルフであった。
そしてついに帝国軍による邪教徒掃討作戦が実行され、森が焼き討ちされた。
大陸全土を支配した帝国から身を置く場所の無いふたりは、無謀にも邪悪で物を知らずかつ堪え性の無いにも拘わらず、自惚れと蛮勇を持って、知識と忍耐が必要な、帝国の法が及ばない、神の法が支配する教皇領に潜入し、帝国への逆襲に繋がる宗教革命計画を決行するのであった。
果たして彼らは異端として出世間で生き抜くことができるのか、また帝国への復讐を果たすことができるのか、乞うご期待。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-05 08:46:07
9495文字
会話率:19%
警視庁地下に極秘に存在する組織、『オモイカネ機関』……通常の警察組織では取り扱わない事件を専門とするこの部署では、事件捜査の過程で遭遇する存在も狂人やこの世ならざる怪異など、およそ人知の及ばない存在ばかりである。
しかし、これから紹介する事
件記録では、そのような存在と適切に関わるためのヒントが見つかるかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 23:12:18
327485文字
会話率:49%
―――「レイティア・ゴードリック!!君との婚約は今夜を持って解消とする!」―――
きらびやかな王宮の広間に突如として響き渡る声。それは間違いなく私の婚約者であるはずのミハイル・シュベルタイン王太子殿下のものだった。
婚約者
として長い間、見つめ続けてきたミハイルの顔。その顔は今まで自分が見てきたものとはまるで別人のようにみえる。あまりの出来事に理解が及ばない。
ーーー…ちょっと何言ってるかわからないんですがっ?ーーー全くの事実無根だし、証拠とか罪名とか何も無いとか大丈夫ですか?
濡れ衣の悪役令嬢だけ、どこうなったら逃走あるのみっ!脚力には自信があるので全力で逃げさせていただきますっ!!
そうしてひたすら走りまくって逃げ切りたかったけど、途中で任務中の騎士にぶち当たって逃走失敗?かと思いきや助けられてしかもその騎士は身分を隠した隣国の第四皇子でーー??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 20:50:25
83866文字
会話率:53%
今から1万年前、人類の前に翼を生やした神が降臨した。
神は自らの名を『翼神《つばさがみ》』と名乗り、奇跡とも呼べる力を用いて、人々を様々な天変地異、災厄から守った。
人々は自らを守ってくれる翼神の存在に感謝し、崇め奉った。
しかしその関係
は、翼神達によって崩れることになる。
今から3千年前、翼神の半数が反旗を翻し、人々をその奇跡の力を以て襲い始めたのだ。
残り半数の翼神は人々を守るべく、反乱を企てた翼神達と死闘を繰り広げた。
戦争は千年もの間続き、その決着がついた頃にはほぼ全ての翼神が死に絶えた。
最期に勝利した、人々を守る翼神達もそのほとんどが倒れてしまっていた。
翼神達は残された最後の力を振り絞り、自らの身体を灰に変え、風に乗せて世界へと散らせた。
残された人々がその灰を被ると、不思議なことに人々に翼神に及ばないまでも奇跡と呼ぶに相応しい力を振るうことができるようになった。
残された人々はこれを『起源の灰』と呼び、最後に奇跡をもたらした翼神達に感謝し、この出来事を語り継いでいった。
そして現代。
『起源の灰』は人々に遺伝子と共に受け継がれ、特殊能力が生活の基盤に組み込まれた世界。
『翼の能力者』、通称能力者と呼ばれる存在を養成し、世界に解き放つことを目的に設立された学園、『天原学園』。
その学園に1人の青年が転入してくる。
青年の名は「真田 蒼介」。
この世界に、破壊と再生をもたらす青年の名である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 07:00:00
75865文字
会話率:61%
私は今日も、砂粒一粒以下の存在となって時を刻む。
私の役目は、世界が"レコード"の記した通りに進行することの監視。
たったそれだけの役目のために私は人ではなくなり、死ぬことができない体になって、永遠の時を生きる羽目になっ
た。
その本を持った者は、永遠にその本から与えられた役目をこなさなければならない。
でなければ"時空の狭間"と呼ばれる無の空間で永遠を過ごすことになる。
これは"本"を持った者たちの、人知の及ばない領域で起きる世界危機への奮闘劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-01 15:50:24
464903文字
会話率:43%