出海堂(でっかいどう)大学一年、浅原啓太は、ある日帰り道で交通事故の現場に遭遇する。
死んでいるはずの被害者が起き上がり、その両腕を伸ばしてくるのを見た啓太は、脇目も振らずに逃げ出した。
翌日。
啓太は、自らの左腕が意志に反して動くこ
とに気が付く。
逃げ場なんてどこにもない。
眠ることさえできない。
啓太は、ギプスで左腕を固定し、藁にも縋る思いで、同期の北条久美子に相談する。
手渡された一冊の本には、『エイリアンハンドシンドローム』と書かれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 00:00:00
34375文字
会話率:36%
ラブレターで公園に呼び出された飯島陽人は、気付けば見知らぬマンションの一室に拉致されていた。
両腕を拘束され逃げる事も叶わぬ陽人の前に、陽人を拉致した見知らぬ女の子が姿を現す。
「陽人君にね、どうしても伝えたい事があってね、ここまで連れて
きたの!」
何も言わない陽人に少女は包丁片手に愛を一方的にぶつけ、次第に狂乱していく。
そんな中、陽人の頭の中はある思いが頭を支配していた。
──この子、どちゃくそ可愛いじゃん!!!
(3話程で終わらせる予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-22 09:00:00
28259文字
会話率:57%
アンジェ=トゥーリア公爵令嬢は聖女でありながら異形の女として有名だった。魔物の発生源である瘴気を浄化し、もって王国の安寧を守ってきたアンジェであるが、瘴気に侵食され、肉体が異形と化したのだ。清らかな両腕は肩口より噴き出すように生える無数の触
手と変貌し、黄金のように煌びやかな金髪は闇のように昏く染まり、宝石のように綺麗だった碧眼もまた闇を凝縮したようにどす黒く染まり、きめ細かな肌は漆黒の鱗に覆われた。ゆえにアンジェは命を助けた民衆にも、実の家族にも、婚約者である第一王子にさえも『魔物のようだ』と忌避されていた。そんな中、王立魔法学園設立以来はじめてとなる平民の少女が入学してきたのだ。「──聖女様、今日も最高にお美しいですよ!! 大好きです!!!!」……異形の女を前にして、忌避することなく真っ直ぐに想いをぶつけてくる変わり者が、だ。これは公爵令嬢にして聖女にして異形の女であるアンジェが真っ直ぐにぶつかってくる少女と向き合うお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 18:11:04
146339文字
会話率:28%
生物化学兵器が研究施設から漏れ、ゾンビで溢れ返った世界。私は襲い掛かってきたゾンビと一緒に、神社の石段から転げ落ちた。ゾンビに噛まれずに済み、ピンチを切り抜けられたようなんだけど…私、ゾンビと身体が入れ替わっちゃったみたい。心は人間なのに
身体はゾンビ。歩いていると、何だか両腕が前に上がっちゃう。もうヤダ。何なのこれ。もう一度石段から私の身体と一緒に転げ落ちれば、元通りに戻るかもしれないけど…このゾンビで溢れ返った世界で、人間の身体でいるメリットある?ゾンビでいた方がいいんじゃない?でも、こんな、気味悪いみっともない姿でいなくちゃならないなんて、正直キツイ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 12:30:24
5850文字
会話率:0%
無精髭の男が目覚めると、そこは白い殺風景な部屋。両腕には知り合いの死体。
目の前には天使がおり、頭に響く声は選択を迫ります。
最愛の人を選べ。最愛の人一人のみ、共に現世へ帰ることが出来る。選ばないと永遠に部屋から出られない。
さぁ、彼の選ぶ
最愛の人は?
本作品はカクヨムにて他作品と同様に公開しております。
〈https://kakuyomu.jp/works/1177354054888805935〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-11 23:54:54
4021文字
会話率:39%
そうした気配が薄々這い回っていたが、勘三郎おとっつぁんのいまはとお久が産気づいたのは同じ刻限になった。長火鉢を真ん中にお店と奥を右往左往するうち、こきりこの鳴る音がますます渦を巻いてくる。それがその時のことなのか想い起す度に巻いてきた
渦なのか、こうまで年月が経ってしまった今となっては、埒もない。
錦の金羽織を背負ってこきりこかしゃかしゃ廻っていた手のひらサイズの勘三郎おとっつぁんは、いったんは体内に戻りいつもの悋気臭い顔で小言を繰り出したが、「こんなもん繰り返す阿呆もおらんやろう」と、いつもどおりのそっぽを向けた。
襖越しの向こうから赤ん坊がこの世に顔を出した最初の声がした。生まれた。助かった。両腕を二度まで上げて万歳をした。
「あの子は、わてや」
小さな勘三郎おとっつぁんではない。生ける骸に見えても、まだ本マモンの生の声だった。灰なんぞかき回してる場合やないと、親族みんな、その声の一音一音聞き漏らすまいと、耳をそばだて、筆をとった。
「わてが無うなったら、久の子がわてや。わてぇは、あの子に生まれ変わって、加賀屋を、お店を、この屋を守っていく・・・・せやからぁおのれ等みんなぁ安心したらえぇ・・・・・弔いは、あの子を棺の真ん中に座らして、来たもん皆んなに「この度のお生まれ変わり、おめでとさんで」って云わせるように触れ回れ。金屏風ならべて、こきりこ鳴らして、朱塗りの膳に金と銀の鯛を盛り付けて、大盃にひょうたん酒そそいで、廻してくれぃ・・・・・ちよも、せいも、とせも、まあも、あやも、くみも、なつも・・・・」と、女の名前ばかりなぞって、勘三郎おとっつぁんは死んだ。が、小さな勘三郎おとっつぁんはこきりこを鳴らしながら未だ女の名前を呼び続けている。
かよ さよ うめ かをる あやの まちる きさらぎ ふじつぼ あねわか よなくに さんかろう ことしず
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 07:09:55
144515文字
会話率:24%
都市アイザック最強のパーティー『黄金の旋風』に所属する“アデル”は、突然、リーダーである“エリアス”に追放を言い渡される。
それは、エリアスだけでなく、幼馴染で恋人の“カルラ”を含めた全員の総意であると。
到底納得できず、理由を尋ね
るアデルだが、そんなカルラから返ってきたのは無情な答え。
『私達は、ガラクタや“役立たず”なんていらないの』
そう……アデルの職業[技術者(エンジニア)]は、一般的な大量生産品しか作れないような全く使い物にならない能力だった。
失意のままギルドに戻ったアデルは、受付嬢から一枚の依頼紙を手渡される。
その内容は、腕の良い職人を探しているというもの。依頼主は、領主である“カートレット伯爵家”。
不審に思うも、興味が湧いたアデルは依頼主である領主邸へと向かう。
侍女の“ハンナ”に案内され、出逢ったのは……車椅子に座り、両腕と両脚をもがれ、唯一残った右眼で虚空を見つめる一人の少女——“ライラ=カートレット”伯爵令嬢だった。
「殺したい……お父様とお母様を殺したアイツ等を。私を穢して、壊して、こんな姿にしたアイツ等を。アイツ等に関わる、全てのニンゲンを!」
困惑するアデルだが、そんな少女の魂の叫びを聞き。
「……僕が、あなたの望み……叶えてみせます」
アデルは自分の職業[技術者]の力で、誰にも折ることができない最高の翼を【製作】しようと決意する。
——たとえそれが、自分の命を引き換えにするものであったとしても。
これは、翼をもがれ、絶望と憎悪に苦しむ少女と、そんな彼女を救おうともがく『役立たず』と呼ばれた男の、復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 21:40:25
342489文字
会話率:46%
漆黒の|眼《まなこ》に浮かぶ、紅い瞳── 呪われた眼と恐れられ、迫害された悲劇の悪役令嬢。その名は、リイン・サンダルシア。悪役令嬢なのに、強烈なキャラで乙女ゲームの顔になった、人気キャラだ。
そんなリインに転生してしまった主人公は、過酷な運
命を変えるために、中二病の演技をして道化になることを決意する。
周囲から中二病をバカにはされつつ、平穏な日々を送れていたのだが、両腕に包帯を巻いた、二刀流の怪しい男が訪ねて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-13 22:00:00
13447文字
会話率:40%
高校2年生の雨月ちさとが気になっているのは、同じクラスの立石神夜。
両腕には包帯、片目に眼帯、好物は人間の魂(設定)、謎めいた発言を繰り返す彼は……典型的な中二病を患っていた。
しかし、
「くっ……! 右目が疼く……ッ」
「え!?
ものもらい? 立石くん、大丈夫!?」
ちさとは重度の天然であった。
これは――……自称・天界を追放された堕天使が両腕に封印された魔物と共に魔王・ちさとに立ち向かわない、ラブコメディである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 13:22:18
13001文字
会話率:34%
罪の意識に苛まれ、両腕の自由を奪われた依頼人。ゴーストハンター・雨宮浸は不可思議な怪異を解決すべく、会いたくない昔馴染みの元に向かうのだが――。
本作はシクルさん(https://mypage.syosetu.com/21735/)に制作
許諾を得て創作した、同作者様作品「ゴーストハンター雨宮浸」の二次創作的ななにかです。舞台設定その他はそちらをご参照ください。
現在ふたつあるうち、『親の心子知らず……』に関しましては、単独で読む分には何一つ問題はありませんが、本作は拙作・「俺の彼女は《カノジョ》じゃない(https://ncode.syosetu.com/n1212fh/)」と世界観を共有しており、こちらと同一のキャラクタが一部登場しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 00:00:00
50049文字
会話率:48%
両腕に『世界樹の根』の力を宿る紋章を持つ青年ハルトは故郷を襲った霧をきっかけに冒険に出発する。
そして世界各地で起きる異変へ勇者として立ち向かうための仲間達を見つけるため、そして強力な武器を手に入れるために旅に出るのだった。
最終更新:2020-11-01 15:00:00
129297文字
会話率:43%
宇宙はかつて、不滅の生命体『幻獣』に支配されていた。
激闘の末に平和を勝ち取った人類種は、再び蘇った幻獣を打ち倒す特異な力を後世に残した。
異能の力を受け継ぎ、日々鍛錬に明け暮れていたオルトの日常は唐突に破壊される。大気圏を突き破っ
て飛来した隕石が激突し、幻獣を異様な金属で生まれ変わらせて星を破壊しだしたのだ。
さらに隕石を追って、防衛組織”カラドリオス”が現れて幻獣と戦い始め、さらにさらに組織の中には10年前に離別した娘が、両腕を金属兵器に変形させてエリート戦闘員になっていた。
家族の絆が金属で繋がり、子持ちの親父が宇宙に動乱を呼ぶ。ド迫力SFアクションライトノベル。
1章完結済み。毎日9時更新!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-01 22:00:00
129654文字
会話率:33%
雨宿りで立ち入ったホテルの一室に置かれた謎の機械。興味本位で使ってみると、俺の両腕が女の子になっちまった―――!?
全10話くらいになります。アホ全開の話ですのでお気軽にどうぞ♪
隔月更新になります。
最終更新:2020-09-13 06:06:20
12079文字
会話率:62%
魔界マーズマイルに一人生きる、両腕を失くした少年マティス。
彼の下に、突然少女が落ちてくる。
記憶喪失になっていた彼女の運命に、マティスは巻き込まれることになる―――
最終更新:2020-09-12 19:00:00
50203文字
会話率:55%
※旧タイトル:ハンター&デザイナ -異世界の設計士-
凶霧と呼ばれる瘴気が蔓延する異世界。
『モンスターイーター』というハンティングゲームが大好きな元エンジニア『加治柊吾』は、目覚めると少年になっていた。それも両腕両足を魔物に喰わ
れた状態で。
柊吾は絶望の中でひたすら魔術や鍛冶を学び、前世の知識を以ってある設計図を完成させる。
名を魔術機動・強化装甲『隼(はやぶさ)』。
十年かけて素材を集め、それを完成させた柊吾は、凶霧によって凶暴化した魔物たちへ挑んでいく。
討伐と設計を繰り返し成長する、ハイスピードハンティングアクション始動!
今回はゲーム性を重視し、広大なフィールドを開拓していくワクワクを提供していきたいと思ってます!
※エブリスタ様、ノベルアップ+様、カクヨム様にも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-18 17:13:38
431983文字
会話率:31%
執事を自称する男が現れたのは、姉の死から3カ月後のことだった。
恋に恋する女子高生、夢見愛子。
サッカー部の先輩に憧れ、友人と放課後の寄り道を楽しむ……そう、彼女はどこにでもいる普通の女の子だった。
そんな彼女の日常は、突然現
れた〝執事〟によって一変する。
男の名はバルト・シルヴェスタキ、3カ月前に死んだ愛子の姉、夢香の執事であり、夢香の莫大な遺産ともども、愛子に相続されることとなったのだ。
自分専属の執事ができただけでもお腹いっぱいなのに、バルトは登下校はおろか、学校の敷地内までついてきて、過保護という言葉が生ぬるくなるほど、身の回りの世話を焼き始めた。
教師や友人、果ては憧れの先輩、獅童魁にもその存在がバレ、戦々恐々とする愛子だったが、幸か不幸か、バルトの世話焼きをきっかけとして、魁とお近づきになることができた。
しかし、2人きりの下校中に事件は起きる。
愛子と魁は突然、真っ黒な生き物に襲われたのだ。
目と鼻が無い代わりに、小さな角とサメのような牙が生えた顔――ぬめりとした体表と、異常に長い手足――コウモリのような羽に、禍々しいかぎづめ――諸君らには決して見ることのかなわぬ存在、悪魔だ。
たった一撃で魁を吹き飛ばし、悪魔は愛子に手を伸ばす。
恐怖に支配され、身動きが取れなくなった彼女の目に、夜のようなコートが飛び込んでくる。
忽然と現れ、悪魔の攻撃をはじいてみせたのは、執事を自称する男だった。
その右頬が大きくえぐれているのを――えぐれた先に、黄金の輝きがある不思議を――愛子は見た。
バルトは光より早く両腕を振り、コートの袖から武器を取り出した。銃にも剣にも見える、奇妙な武器だった。
二振りの剣を持ち、バルトは悪魔に向かっていく。
彼は一体何者なのか?姉との関係は?執事になった理由は?持っている武器はなんだ?なぜ悪魔と戦うのか?
そもそも、悪魔とは一体なんなのか?
謎とともに明かされる、自らに課された宿命――
執事の真の狙いと、姉の残した本当の遺産――
全てを知った時、あなたは真実の愛を見る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-27 23:00:00
133837文字
会話率:44%
清楚がタイプを公言するゲーム好き主人公、時岡優人。
高校の美術の課題で帰るのが遅くなったある日、飛び降り自殺しようとした少女を受け止めて両腕を骨折する。
少女の見た目は清楚そのものだったが、中身はとんでもないヤンデレ。
清楚を公言する時岡は
ヤンデレを受け入れることが出来ず、日常生活の中にまで入ってくる少女から逃げ回る。
「俺が求めてるのは清楚であって、清楚系ヤンデレじゃあねえんだよ!」
しかし、なんだかんだ両腕を骨折していることを理由に、少女と仲よく暮らしていく。
―不定期更新―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-27 22:34:19
121433文字
会話率:40%
陸上部に所属する千野木穂香は厳しい練習を終えて家に帰るところだった。千野木が住む地域は非常に治安が悪く、未解決の変死事件が多く起きていた。
ふと千野木は前方に同年代と思しき少女がいるのに気付いた。その少女は両腕を伸ばして肘から先を下に曲げて
いた。両足も内側に曲がっていた。さらに小刻みに体を震わせながら歩いていた。
不気味に感じた千野木が横を通り過ぎようとした時、勢いよく振り向いた少女の首がコマの如く、回転した――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 03:12:28
3951文字
会話率:5%
まだ帝国とその周辺が戦争をしていた時代。旅人の少年サトリは、戦闘が予想される地域に残る民間人の噂を聞きつけ一軒の民家を訪れる。
そこには機械の両腕を持つ老婆がひとり、たばこを吸いながら物思いにふけっていた。
彼女は問う。初対面であるは
ずの少年の名前を呼んで。
「ねえサトリ……あんたは、ナタリア・ヴィンスを覚えているかい?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-28 19:00:00
12725文字
会話率:46%
遥かなる昔・・・劣等種族であった人間は滅びの運命にあった。
度重なる戦禍は精神を蝕み、幾度となく降り注ぐ竜人からの竜法によって家屋や畑は無惨にも荒れ果てしまっていた。
それでも幾人かの人間達は諦める事は出来ずに絶望に抗っていた。
しかし力の差は歴然・・・全人口のおおよそ三割が使える魔法を行使しても竜人が扱う竜法には遠く及ばず、徐々にその個体数を減らしていった。
大いなる力を前にその場を凌ぐ為の、その日だけを生きていく事さえも出来なくなってしまった人々は祈り始めた・・・
自らが救われることを、愛しい我が子が安心して眠れるように、神の救いが現れた人々を救い導いてくれると信じて・・・
そして奇跡は突如として舞い降りる。
穢れも、混沌も、そして死すらも超越した、この世成らざる者が人々を導く為に舞い降り力を行使する。
純情たる祈りの果てに舞い降りた者の名は・・・女神セラフティアス。
何者にも染めることが出来ない純白な六枚の翼を羽ばたかせ世界を巡り、人々の救済を行ったといわれる女神がこの世から突如としていなくなってから、早千年が経過し人々は平和に暮らしていた。
女神セラフティアスへの信仰心は薄れてしまい。最早女神セラフティアスの人類救済がお伽噺として語られてゆくなかで、人類は新たなる問題に直面していた。
疫病の狂天使・・・それは突如として発生した、不可解な人体に起こる突然変異だ。
発生条件も、発生場所もバラバラな疫病は、発病してしまうと自我を失ったように周りの者を傷つけ、人体細胞が変化し、ある者は両腕が不釣り合いなほど巨大化したり、またある者は腕が刃物状に変化したりなど人間の身体を超越した存在へとなってしまう。
そしてどの疫病の狂天使にも共通するのが、背中から生えている赤黒い枯れ枝のような翼と充血した目・・・そして血液のような赤い天使の輪だ。
いつ誰が発病するのかもわからない疫病・・・しかし人類は悲観してはいなかった。
爆発的に蔓延するならいざ知らず、このところ百年の間疫病は流行していなかったからだ。
人類の未来は明るい・・・そう信じて止まない人々をみて主人公、マリアティアス・V・ヘリエテレスはゆっくりと聖書を閉じる。
これから来るべき楽園を夢見て。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-15 20:31:43
886094文字
会話率:34%
極東の土地を統べる帝の都フェルデガンテそこに奇妙な出来事が起きたのである。
空から星が降ってきたのである。それだけならまだ良かったのなのだが・・・
その空から降ってきた星は、意志があるかのように周りの木々、周りの大地、そして空までもが
侵食し始めたのである。
さらにその侵食した土地に住んでいた昆虫、鳥、そして人間までもが飲まれていく・・・
その侵食した者を見たものは口々にこう叫んだ・・・機械侵食者(イレギュラー)だと。
帝はこの事態を重く受け止め機械の化け物を止めるべく軍を派遣するが・・・侵食を抑えるだけしか出来なかった。
機械の化け物が進軍してから数日後、空に再び異変が起きる・・・
空が割れたのである。
そしてその割れ目から舞い降りる者達が現れた。
その者達も異形の姿をしていた・・・ある者は右腕が剣、またある者は両腕が異常に大きく皮膚が鎧のような輝きを放つもの、そして異形の姿の者達は、どれも奇妙なそれぞれ違った仮面を付けていた。
その者達はこう名乗った・・・我らは偽(コード)りの名(ネーム)未来からきた者だと。
これは、機械侵食者(イレギュラー)と偽(コード)りの名(ネーム)達の戦いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-18 19:56:42
367100文字
会話率:42%