「エレオノーラ、お前みたいな血も涙もないような冷酷な女を王妃には出来ぬ。王妃とは慈愛を持ち、国母となるのだ。私はお前との婚約を破棄し、新たに心優しく我が伴侶に相応しいヘンリエッテと婚約を結ぶことにする」
第二王子ジークフリートは自身の成
人を祝う宴の場で公爵令嬢エレオノーラにそう宣言した。王子の隣には花のような微笑みを浮かべる伯爵家の養女、ヘンリエッテの姿がある。
エレオノーラは冷や水を浴びせられたかのように固まる。今まで懸命に王妃教育を受け、冷酷と言われようとも静かに耐えてきたが、最愛の人からの言葉に今なら氷のようになってしまえるとすら思っていた──。
衆人の前で晒し者になってしまったエレオノーラは最後な力を振り絞り、毅然と対応する。
「私から婚約者を奪って満足ですの、ヘンリエッテ嬢? 奪って得たものはいずれ奪われるもの。真に価値あるものは自分の中にあるものですわ」
婚約破棄の意趣返しに、ジークフリートなど価値あるものではないと言い切り、ヘンリエッテも人のものを欲しがるだけの空っぽな女だと侮辱して皮肉げに笑って見せたエレオノーラ。
しかしヘンリエッテは笑顔を崩さずこう告げた。
「まあ、私もこんなバカ王子なんて要らないんですけどね」
(※設定はゆるゆるです。倫理的にアウトな表現・不快な表現があるかもしれませんがあくまでフィクションです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 12:00:00
13947文字
会話率:45%
絶体こんな王子居らんってくらいイライラするヤツ書いたよ!
最終更新:2023-11-18 08:46:11
2316文字
会話率:43%
――あぁ、これ、詰むやつ。
月明りに濡れる庭園で見つめ合う、王太子とピンク髪の男爵令嬢。
ふたりを目撃した瞬間、悪役令嬢ミレーユ・ガスタークは前世の記憶を取り戻す。
ここは恋愛ゲームアプリの世界、自分は王太子ルートの悪役令嬢だ。
貴族学
園でヒロインに悪辣非道な仕打ちを続け、卒業パーティで断罪されて修道院送りになるという、テンプレべたべたな負け犬人生。
……冗談じゃありませんわよ。
勝手に私を踏み台にしないでくださいね?
記憶を取り戻した今となっては、王太子への敬意も慕情も消え失せた。
だってあの王太子、私の推しじゃあなかったし!
私の推しは、【ノエル】なんだもの!!
王太子との婚約破棄は大歓迎だが、断罪されるのだけは御免だ。
悠々自適な推し活ライフを楽しむためには、何としても王太子側の『有責』に持ち込まなければ……!
【ミレーユの生き残り戦略】
1.ヒロインを虐めない
2.味方を増やす
3.過去の《やらかし》を徹底カバー!
これら3つを死守して、推し活目指してがんばるミレーユ。
するとなぜか、疎遠だった義兄がミレーユに惹かれ始め……
「王太子がお前を要らないというのなら、私が貰う。絶対にお前を幸せにするよ」
ちょっとちょっとちょっと!?
推し活したいだけなのに、面倒くさいヒロインと王太子、おまけに義兄も想定外な行動を起こしてくるから手に負えません……!
ミレーユは、無事に推し活できるのか……?
* 完結保証、ざまぁ多めのハッピーエンドです。
* 注:主人公は義兄を、血のつながった兄だと思い込んでいます。
* 短編版は【1】-1~10、続・短編版は【2】-1~3とほぼ同一です。
* 両方の短編を既読の方は、【3】よりお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-09 17:08:28
118451文字
会話率:31%
「レティシア・オートナー! お前とは離婚だ!」
白い結婚だったけれどやっと隣国のバカ王子と離婚することが出来た私、レティシア。
やっとこの国からおさらばできると思っているところに、小さい頃遊んでもらっていたアレックス王子がなぜか私を迎えに
来た。
アレックス王子の様子が少しおかしいって、惚れ薬を飲んでしまったって?
それでどうして2年も国を離れていた私を迎えに来るの?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 15:31:42
66908文字
会話率:39%
名門ブライト国の宮廷夜会で元婚約者に婚約破棄を言い渡したことで、権限を全て奪われ廃嫡寸前に追い込まれた王太子オーグスティンは、拒否権もなくダジマット国のラファエラ姫と結婚させられる。
こうなったら、ラファエラ姫を怒らせて、国に帰ってもらう
しかないと「君を愛することはない」と言ってみたんだが、姫は怒っている様子も、国に帰る様子もないんだが?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 07:00:00
43623文字
会話率:15%
第二王子ブランドンは、とある男爵令嬢と浮き名を流し、婚約者であった公爵令嬢に冤罪による婚約破棄を突きつけたことで有名だ。
彼は王都から追い出され、腐った性根を叩き直すためという名の厄介払いで辺境に送られることになった。――辺境伯令嬢ジェイダ
の婚約者として。
「なんでこんな奴を婚約者にしなきゃいけないわけ!?」
「俺だってなりたくてなったんじゃない。というかなんだお前。女ならもっと小動物みたいな可愛らしさを持て」
「はぁ!?!? あんた、殺されたいの!?」
国王の横暴と王子の態度にブチギレつつも、しっかり役目は果たすことにするジェイダ。
怠惰で傲慢で偏屈な王子を再教育するべく、辺境の騎士団にブランドン王子を放り入れ、彼をひたすら扱きまくるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 21:00:00
13500文字
会話率:44%
親ばか辺境伯が溺愛する娘のために婚約者であるバカ王子をざまあするお話。
最終更新:2023-07-28 13:06:36
9272文字
会話率:45%
「アリス・モースタン。
君との婚約をここで破棄する!」
王国始まって以来の暗愚王子・ダイナムは、自身の婚約者・アリス・モースタンに婚約破棄を突き付けた。
しかもアリスの優秀さを知っていたダイナムは、"愛している"男爵
令嬢を正妃、優秀なアリスを側妃にすると言い出した。
それを聞いたアリスはこういいだした。
「なりません!!
私はあなたとの婚約中、努力をしたつもりでございました。
しかしそれをご理解いただけなかったのは私の不徳の致すところ!
レイ、お父様、例の準備を!!」
と言い出し、とある準備を始めた。
これがアリス・モースタンが伝説になるその瞬間だった。
※暴力描写がありますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 17:23:16
3874文字
会話率:34%
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、言いなり状態の【奴隷】扱いだ。
そんな私も5歳になり、スキルを鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は笑われ罵倒の嵐の中、叔父夫婦に縁切り
され平民へと堕とされた。
バカ王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇ったが……。
ある日たどり着いた街で、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
そして、騎士副団長との甘々な恋愛は至福のひとときも邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 20:52:46
144942文字
会話率:33%
とある国の学生達の卒業パーティーにて、婚約破棄が行われようとしていた。しかしその内容について、一人の護衛の兵士が我慢できずに突っ込みを入れてしまったのが喜劇の始まりだった。
最終更新:2023-06-13 22:00:00
1948文字
会話率:44%
かつて『史上並ぶ者なき愚者』と呼ばれた王がいた。その王は国民どころか世界中から馬鹿にされていた。しかしその側には常に一人の女性が居た。そしてその王が治める間、国は繁栄し続けたという。これはその繁栄の始まりの物語・・・ではなく、バカ王子がバカ
王子なりに悩んだ挙げ句にバカなことをして、結果巧くいったというだけのお話。
※ジョジョ様が中国語に翻訳されました。中国語版に興味のある方はどうぞ。https://5309901031.lofter.com/post/74b62fd8_2b57aa949折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 19:16:49
3982文字
会話率:38%
「貴様のような女は願い下げだ!」
そのセリフから始まる、第一王子の婚約破棄。美しく賢い婚約者に対して突きつける婚約破棄の真意は何なのか。
ある意味不器用な第一王子の国の為の壮大な企み。
最終更新:2023-06-13 15:44:29
4985文字
会話率:31%
社交シーズンの始まりを告げる王家主催の大夜会。紳士淑女が笑いさざめくその会場にネイサム第二王子の大声が響き渡った。「もうお前にはうんざりだ!そのもっさりした髪も古ぼけたドレスも何もかも私に相応しくない!おまけにお前はほとんど領地から出てこ
ない。そんなでは重要な政務を担う私の妃に相応しくない。よって今この時をもってお前との婚約を破棄する!!
私はここにいるルルーチェ・マルロー男爵令嬢と新たに婚約を結ぶこととする!」
皆びっくり仰天。国王、王妃、第一王子不在のこの夜会にはネイサム第二王子の暴走を止められる者はいない。それを狙っての婚約破棄であることは明らかだ。
私、クリスティナ・アルフォードは手に持った扇をぶるぶると震わせ顔を隠した。そしてか細い声で
「しょ、承知いたしました……殿下との婚約を破棄———」
「ちょっと待ったーーー!!」
うおおーーい!誰だ邪魔してくれちゃってんのは!邪魔したのは辺境の守護神ゴットフラム大公。
何が何だかわからないうちに私はゴットフラム大公の息子と新たに婚約することになり辺境に連れ去られてしまった。どうしてこうなった?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 14:00:00
55441文字
会話率:29%
「スカーレット•ダレス!お前との婚約を破棄する!」
第一王子のウィリアムにそう言い渡された我が主。もうこんな所有物。こちらから手放して差し上げましょう。さぁ、まずは500ヘルンから(サンドイッチ一個分)、このバカ王子。買い取りたい方はいらっ
しゃいませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-24 00:06:10
5470文字
会話率:60%
ある日、思った。
なろうで よくある、「チート級能力を得てざまぁする」という展開。
もし、このチート級能力が、ざまぁされる側に目覚めたらどうなるんだろう。
本作は、そんな疑問から生まれたお話。
王立学園の卒業パーティで婚約破棄を宣言する王
子。
その後、王子は父から叱責され、しかも、手放した婚約者は、
重要な役割を担う政略結婚、結界を張る聖女、などなどの理由により、
国の超重要人物であった。王子の愚かな行為のせいで、国は破滅。
王子ざまぁ!
…なろうでよくある婚約破棄ざまぁは、だいたいこんなストーリーの流れだけど、
本作の婚約破棄では、王子がチート能力に目覚め…
一応、国は救われるのでハッピーエンドとも言えるけど、
別の問題が発生しているのでバッドエンド、とも言えるかもしれない。
「ざまぁみろ」というセリフは一番最後に登場するけど、ざまぁと言うより
ただの不満の爆発、八つ当たりかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 23:07:30
5477文字
会話率:43%
王立魔道学院創立記念パーティの前日、王太子の婚約者であるローゼリア・フェリアス公爵令嬢は、婚約者たる王太子より直々に、婚約破棄を言い渡される。
王太子の傍らには、彼が執心する庶民の少女、ソフィア・バラッド。
王太子はローゼリアと婚約破棄し、
ソフィアと新たに婚約を結ぶことを宣言するが、ふたりの少女の反応は──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 19:15:07
28643文字
会話率:35%
卒業パーティーで婚約破棄をして自由になったと思った馬鹿王子の俺。幽閉からの身分剥奪で鉱山送りにされてしまう。そこでようやく己の過ちに気が付いたがもう遅い。毎日汗水たらして働いて一度目の人生を終える。
二度目の人生を経て三度目にまた同じ王子に
生まれ変わった俺。今度こそ間違えずに良き王となる決意をする。そのために必要なのは一度目の婚約破棄相手であるリーゼとの結婚。一度目で傷つけてしまった彼女を愛がなくても絶対に幸せにすると決心した俺だったが、ブサイクで華がないとかつてこき下ろした彼女にまさかの一瞬で恋に落ちてしまい……。
これは駄目王子だった俺がズタボロになって悟って本気で反省し、三度目の人生で過去の自分の過ちに悶えて黒歴史発作を起こしながら婚約破棄相手をなんとか幸せにすべく奔走するお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 16:08:39
20700文字
会話率:36%
魔力が異様に高い者が聖女扱いされる国で、一度は判定ミスで聖女ではないと判断されたメルは母親と犬のバウと仲良く幸せに過ごしていた。
だが十歳になったメルに再度魔力測定を強要する教会の使者が現れた。
メルは聖女となり国の為に働くようになり、更に
歴代聖女とは比べ物にならない魔力量を持つメルを手元に置きたいと考える王により、王子の婚約者に決められてします。
だがメルが気にくわない王子により、婚約は破棄される。
その現場に現れた一匹の犬のバウは、人間の姿に形を変え、そして魔王だと告げたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-15 16:36:10
19942文字
会話率:38%
剣と魔法のある世界のある王国の王子は陰でバカ王子と言われていた。彼が通う学園の卒業パーティーで彼は何時ものようにバカと言われるような発言をして…これはバカ王子に周りの人達が振り回されるお話
最終更新:2023-02-09 17:47:05
2264文字
会話率:82%
既存の乙女ゲームに、悪役令嬢や婚約破棄バカ王子って出てくるの?
最終更新:2023-01-30 08:16:16
1608文字
会話率:6%
ざまぁされる側のこだわりとは
最終更新:2023-01-23 14:20:35
1043文字
会話率:64%
マルタ・サンティス公爵令嬢は、美形で女性にだらしない王太子の婚約者。貴族学園時代から数々の浮名を流していた王太子だったが、国王陛下が厳しいため婚約破棄はなかった。
結婚後は立場への責任感から落ち着くかと期待したものの、案の定、男爵令嬢への
浮気が発覚した。
裏切られたマルタは、厳しい王妃教育で徹底された気高い倫理観をかなぐり捨て、悪女となってでも、自らの幸せを手に入れることを誓う。
結果、王太子と男爵令嬢は無残にも断罪され、マルタは王太子妃として溺愛される幸せな日々を手に入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 19:41:22
13805文字
会話率:44%
【一万字ちょっとの短編です】
アルベリーニ侯爵家のレティシア嬢は、王家主催の夜会で王太子に婚約破棄される。
レティシアは幼いころから、将来王妃として王国を支えられるよう、強い責任感で勉強に励んできた。しかし出来の悪い王太子は優秀な婚約者
を鬱陶しく思い、思慮の浅い子爵令嬢と恋仲になっていたのだ。
婚約破棄されたレティシアは、敵国であるグランヴァルト帝国の皇太子のもとへ嫁ぐことになる。人質のような生活が待っていると覚悟していたレティシアだったが、意外にも皇太子はレティシアの高い能力を評価し、前向きで誠実な彼女を溺愛する。
一方、レティシアを婚約破棄した王太子と子爵令嬢には、残念な運命が待っているようで――?
(本作の執筆に当たりご協力をいただきました鮎咲亜沙先生に感謝申し上げます!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 19:19:03
14077文字
会話率:47%
レオノーラ・ドゥランテ侯爵令嬢は夜会にて婚約者の王太子から、
「真実の愛に目覚めた」
と衝撃の告白をされる。
王太子の愛のお相手は男爵令嬢パミーナ。
婚約は破棄され、レオノーラは王太子の弟である公爵との婚約が決まる。
一方、今まで男爵令
嬢としての教育しか受けていなかったパミーナには急遽、王妃教育がほどこされるが全く進まない。
文句ばかり言うわがままなパミーナに、王宮の人々は愛想を尽かす。
そんな中「真実の愛」で結ばれた王太子だけが愛する妃パミーナの面倒を見るが、それは不幸の始まりだった。
周囲の忠告を聞かず「真実の愛」とやらを貫いた王太子の末路とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 19:02:34
9894文字
会話率:43%