7年前、50人の船員とともに消息を絶った探検船。
そして今、唯一の生還者が「新大陸はあった」と言って帰ってきた。
それは希望なのか、それとも災いなのか。
誰もたどり着けなかった"新大陸"の存在がささやく時代、
人々は
それぞれの願いや過去を胸に、海を越える旅に集まり始める。
中世×大航海×群像劇ファンタジー
この作品は韓国語ベースで執筆された作品です。
私は韓国人で日本語翻訳が円滑でないかも知れないです..
でも、お話そのものに興味を持っていただければ幸いです。
読みにくいところ、感想などあればお気軽にコメントしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 08:23:11
191292文字
会話率:44%
ブラック企業の営業から転生した俺は、魔法学園の教授の助手を勤めていた。
しかし、チートなし、魔力なしで何もできない!
前世でパワハラされた記憶から、俺は本音が出せなくなっていた俺を、教授(成人男性)は友達だと言ってくれる。
魔王が目
覚めて数年経ったこの世界で、教授と共に魔王討伐パーティに参加させられることに。
きっと、異世界転生ならではの美少女ハーレムが形成されるんだろうな……!
俺の期待とは裏腹に、少年騎士がパーティに加わり、男三人で魔王討伐へ。
いざ、魔王と対峙してみると、彼はまだ子供だった!
魔王が大声で泣き喚くと、周りのものをランダムで消滅させてしまう。
俺以外、全員デリカシーがないので、魔王は全然泣き止まない……!
もう逃げられない俺は、ついに本音を炸裂させた。
「お前ら! 空気を読め!」
決死の訴えに、ようやく全員聞く耳を持った。魔王と和解し、四人で魔法学園に帰ることに。
ま〜た、男ばっかりだよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:00:00
22011文字
会話率:38%
※ネタバレ注意!!
夏の匂いが近づく、星空が綺麗な夜。電車に飛び込み、自殺しようとする美少女──猫目先輩に出会った。
「わたしのご主人様になってよ!」
ペットの猫ちゃんになりたいと言う彼女のご主人様に任命された僕は、学校でご主人様
という名の下僕になったが、それをよく思わない猫目先輩の親友、春川先輩に嫌がらせを受ける。それでも一緒にいると、猫目先輩はクラスメイトの秋本に想いを寄せていることが発覚──僕が好きなんじゃないのかよ!?
憤慨しながらも、秋本に彼女がいるか探ると──秋本は春川先輩のことが好きだった!
猫目先輩の叶わない恋を、僕は応援するふりをして彼女に近づき、失恋した猫目先輩の恋人の座を狙うことを思いつく。
そんな中、猫目先輩が『星空恐怖症』という自殺念慮に囚われる精神病を患っていることを知る──それは、僕も過去に罹った病だった。
猫目先輩を幸せにする──僕は改めて決心した。
猫目先輩は、猫目母から虐待を受けていた。僕も、母から虐待を受けていたため、猫目先輩の病気の原因もそこにあると考えた。
猫目母に虐待を止めるよう直談判を試みるが、逆上した猫目母に椅子で殴り殺されそうになってしまう!
「もうやめてえええ!!」
猫目先輩は、猫目母を包丁で刺し殺した。
動揺する猫目先輩に、僕は愛を告白し、駆け落ちしようと家を出る。
僕には考えがあった──僕が猫目先輩の代わりに自首をする。
猫目先輩は最初こそ渋ったが、最終的には頷いてくれたが──
「大好きだから、自首させるなんて、したくないの」
彼女は僕を愛していると言って、電車に飛び込み、自殺した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-22 18:00:00
77099文字
会話率:32%
音楽で世界に名を残そうとしたシュンタロウは、自身の活動の終わりを迎えた。
世界は自分の音楽では変わらなかった。
深い挫折と虚無の中で彼が選んだ次の道は、何も無かった。
売れたくて、何度も神社でお祈りをしていた。不健康な生活をしても死に
たくないと、何度も神に祈りを捧げた。けれど、もう媚びるのに飽きた。彼は世界を見限った。
自殺を図りゆっくりと目を瞑ると、彼を待っていたのは絵に描いたような天国の風景と、1人の女性だった。
“天界中に音楽を轟かせろ”と言って謎の女性は彼に一本のギターを手渡した。
彼の第二の音楽人生は天界で始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 04:37:42
198161文字
会話率:73%
魔族に囚われたお姫様
姫を救出しようと試みる国王
しかし、“そこ”は御約束。魔王の城。
中心部分にあたる 貴族専用拘束部屋(所謂 牢屋)だった。…と言っても豪華なベッド。豪華な入浴室に豪華なカーテン。豪華な家具。畳24畳は在る広さの王族御
用達囚人部屋(汗)
……。姫は救助・救出は困難と判断し、自ら脱出を試みようとする物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 04:09:27
332025文字
会話率:4%
【新作大公開ッ! 約2日に1回更新ッ!】
私、リリアーナ・プラチナブロンドは新米聖女ですの。
女神様の加護を授かる修道女として、今日も健気に世のため人のために汗水を垂らして献身させていただいているのでございます。
ふぅむ?
お一つ質問をよろしいか、ですって?
私の主なお仕事内容が知りたい、と?
こっほん。それはもちろん、物陰に隠れて社会奉仕(意味深)に励んでみたり、他にも桃色の背表紙本から数多の知識を得てみたり、更にはアレやらコレやら何とやら……うふふふふ。
おっと。あくまで息抜きの範疇ですからね?
教えに叛くつもりはありませんので悪しからず。
何より私はセイショクシャなのですから。
人より少しばかり好奇心が旺盛で、茶目っ気に溢れ過ぎているだけで……基本は大真面目なのでございます。
今だってほら、国王陛下からの勅命に応えようと身を粉にして頑張っているわけなのですしっ。
お友達の女勇者さんと一緒に、遠く離れた魔王城を目指して旅を続けている真っ最中なんですのっ。
……あ、でも。本当の本当にお一つだけ。
この胸に秘めた願いがございます。
長い長い旅路の最中。
運命の殿方にお会いできたらなぁ、なんて。
恋に溺れて、愛に堕ちてしまえたらなぁなんて。
私だって、世に生きる一人の乙女なんですもの。
「はぁぁぁ。どこかに素敵な殿方、転がってはいらっしゃいませんでしょうか。片っ端から拾い集めて差し上げますのに」
「あっはは……ほら、リリアちゃん。おバカなこと言ってないで先に進もうよ。ぼーっと突っ立ってたって何も変わらないよ?」
「ふぅむ? あらあら私としたことが。ついつい独り言をこぼしてしまっておりましたわね」
てへりんっぺろりんっでーすのっ。
気を取り直して旅を続けましょう。
国王陛下の勅命はあくまでソレとして。
まだ見ぬ最愛の人と巡り会うためにっ!
――――――――
こちら、破天荒系お嬢様口調な新米聖女様と
ピュア系むっつりな新米女勇者様の二人による
爽快痛快紀行モノ(になる予定)でございます。
おおよそ二日に一回、新話を公開してまいりますので
どうかご気軽にブクマを挟みながら
のんびりとお楽しみいただけますと幸いです。
(*´v`*)ノシ よろしくですのっ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 02:00:00
737142文字
会話率:23%
高校二年生の菅橋晴希はとある帰り道に少女と出会った。それから事件に巻き込まれ、話を聞けば晴希の身に覚えのない栄光を聞かされる。超常の力を持つ能力者達と戦い世界を救ったというのだ。「いやいや、そんな記憶ないですから。そんな力もないし」と言って
いるのに勝手に戦わされていく、少年の冒険録折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 01:30:00
108800文字
会話率:35%
恋なんて嫌い
ただまっすぐ誠実に生きていたいだけなのに
どうして人を傷つける結果にしかならないかな
ほんとに…バカ
私は高校一年生の佐々木華。只今絶賛修羅場中です。
原因は…入学式の時にの理人くんから告白されたけど、初日でいきなり
付き合えないですってお断りして
一ヶ月後にクラスで隣の席になった南くんに告白されたけど、お断りして
その後も何十人かに告白されたけどお断りして
それでいつのまにかぼっちになっちゃった。
クラスでカリスマ性があって可愛い原田さんが山﨑先輩と付き合ってたけど、山﨑先輩が私のこと好きになったからって理由で振られたみたいで、それが原因で私がいじめられるようになった
いじめられるって言ってもそんなに大したことじゃないけど
調子乗ってうざいとか陰口言ってたり
机に変な液体ばら撒かれたりしたぐらいかな
陰口も気にしてなかったし、
机だって綺麗にすればよかっただけだったから
気にしてなかったんだけど
クラスの男子達がめちゃ怒ってて
大丈夫?って何回も聞かれて
大丈夫だよ。気にしてないよ。って答えてたんだけど
担任の先生とか学校の校長先生とかも出てきて大事になってきてしまって
大丈夫なのでってずっと言ってるんだけど
健気だとか本当に優しいねとか言われて
そんなつもりじゃないんだけどな
だって大好きな人が取られて辛い気持ちになるし、衝動的にやってしまう気持ちもわからなくもないし
原田さんが校長先生や親に呼び出しされて怒られてる姿を見てる方が辛かった
クラスは完全に原田さんの味方である女子チームと私を哀れに思う男子チームの二極化されたまま
遠足に行くことになった
帰りのバスで不運にも事故に巻き込まれて
前方の方に座っていた私含め女子数名が亡くなった。
目が覚めるとなんか陽気でチャラそうな神様がいて
君達は乙女ゲームの世界に転生して貰うよ
華ちゃんはもちろんヒロインね!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 00:09:22
510044文字
会話率:88%
我が国の速記は、どのような方式であれ、田鎖綱紀の速記の影響を受けていると言ってよい。
最終更新:2025-07-17 00:00:00
222文字
会話率:0%
速記の世界でも、そんな適当な速記文字じゃ読めない、と言って、弟子や後輩を指導し、自分の速記文字を見て自分の言葉に刺されることがある。
最終更新:2025-07-05 00:00:00
285文字
会話率:0%
MOTHERという有名ゲームの主人公のパパだったら、「ふむふむそうか。それはラップ現象だな」などと言ってくれるはずである。「どうすればいいのかはパパにもわからないな」とも。
最終更新:2025-01-09 00:00:00
281文字
会話率:0%
わたしは魔法に憧れる女子高生、胡桃沢美音(くるみざわみおん)15歳。子供の頃から魔法が大好きで将来の夢は魔法使い。
だけどいつまでもそんなこと言ってられない。魔法なんてないんだ。大人にならなければ……。
本当の気持ちに蓋をして、わたし
は夢をあきらめようとした。
そんなある日、飼い猫のにゃあ介を助けようとしてトラックに轢かれ死んでしまう。
気がつくと見たこともない異世界にいてそこには――魔法があった。
でも、ちょっと待って。わたし、ネコ耳生えてる!?
にゃあ介と合体してしまったわたしの身体。にゃあ介とともに、この世界でわたし、大魔導士になってみせます!
※挿絵がついています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:30:39
952402文字
会話率:46%
ヴェルデンシア大陸を統べるアルバーナ神帝国、のとある辺境。
中堅貴族の嫡男エヴァンは、不思議な夢を見た。
天使の少女が現れて、領地に神殿を作れという。
忙しいのでスルーしていたら怒られ、試しに神殿の建設地に行ってみたら、胡散臭い男が世界を救
えと言ってきた。
平和に暮らしていただけなのに、なぜ世界の危機に巻き込まれる羽目に?
田舎領主の息子が神様に無茶振りされるコメディです。無双でも異世界転生でもないんだよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:30:00
70300文字
会話率:49%
私とマイちゃんは多分呪われてしまった。
二人で良く分からない状況に陥ってしまい非常に困っている。
抜け出せない呪いの世界で二人で脱出をしようと頑張るが……。
雨の香りのする夏に日に閉じ込められた二人はどうなってしまうのか?
11:11:1
1シリーズの六作目!
と言っても他の作品の同じ設定と世界に今回の主人公が自由に行動しているだけなので、他のシリーズ作品を全く知らなくても問題は全くありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:51:45
16478文字
会話率:27%
人には見えない不思議なモノが見えてしまう俺。
そんな俺を幼稚園のみんなは嘘つきだとか変だとか言ってくのが嫌だった。
ヒロシくんだけはそんな俺のことを信じてくれてスゴいと言ってくれた。ヒロシくんと仲良くなってから幼稚園が楽しくなった。
大好
きな友達のヒロシくんだけど、一つ気になることがあった。それは……。
天国線沿線シリーズの第二弾ですが、コチラ単体で読んで頂いても全く問題ありません。同じ設定世界の中で住む、別の人物が主人公の生と死、哀と歓が織りなす友情を描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 17:35:42
65966文字
会話率:28%
『煙草わかば』は地域情報誌の編集社頑張る女の子。仕事もそろそろこなせるようになり楽しくなっていた時。そんな彼女の悩みはこの苗字。『煙草』という珍名の苗字をもつのに、嫌煙家の彼女にとって、この名前は苦痛でしかない。この馬鹿げた苗字『煙草』の名
からサヨナラする方法はただ一つ! 結婚する事。と言ってみたもののそれ以前にお付き合いしている人もいない。
そんな煙草さんに接近してきたのは、鈴木さんでも佐藤さんでもなく清酒という苗字の下戸の男性。気が付けばお付き合いをすることに!?
仕事と恋に頑張る煙草さんの未来は? そして珍名人生に終止符を無事打つ事が出来るのか?
珍名の人間が織りなすラブコメディー?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-29 23:00:00
91108文字
会話率:25%
(c) 2018 甲斐八雲
《あらすじ》
人は死んだら神様に会って異世界に行くのが流行りな昨今……高梨匠(17)は、火事で亡くなってから現世を幽霊となり彷徨っていた。と言っても本人に悲観的な要素は無く、クラスメートのプライベートを垣
間見ながらスマホに別れの言葉を書いて回る……傍迷惑な怪奇現象を引き起こしているだけの全く無害な存在だった。
そんな幽霊だった彼の前に謎の発光物体が現れ、突然吸い込まれたのだ。
えっと……ここは何処ですか? 何が起きたのか分からないんですが? 今喋ったら死刑なの?
目覚めたら知らない場所で知らない世界。
そして彼を待っていたのは『明後日、君の結婚式だからね』の人生的な死刑勧告。
《彼女いない歴=人生》の主人公が強制的に得たお嫁さんは、捕まえたドラゴンを引き千切ってみせる……大陸屈指の強さを誇るドラゴンスレイヤーさんなのでした。
この物語は……とにかく可愛くて美人だけれど、色々と残念で訳があり過ぎるお嫁さん『ノイエ』と、そのノイエを一途に愛するがあまりに、世界を敵に回す覚悟すら抱く異世界人な旦那さん『アルグスタ(高梨匠)』が織りなす愛と冒険の日々とかになると良いな。
周辺では結構きな臭い会話が多いですが、主人公たちの周りは基本まったりのんびりです。
《注意》
R15は保険では無く、一部内容にえっちぃ部分や表現的にきつめなのがあるので付けられています。
《構成》
Main Story→文字通り主人公を中心とした本編になります。
Side Story→過去編や番外編などを中心とした作りとなります。
↳投稿済み&投稿中→追憶①②③④⑤⑥/番外①②
本作品は【カクヨム】の方にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 19:00:00
6473728文字
会話率:50%
私は菊。源お父ちゃんの養女だ。お父ちゃんは同心で、浅賀清次郎さんに雇われて、岡っ引きをしている。いつも仕事終わりに夜回りと言って、呑んで帰ってくるから心配なの。
南町奉行所のあるこの町は平和だったけれど、最近子供が居なくなる事件が発生し
ている。お父ちゃん、何とかして!
(アルファポリスさん、カクヨムさんにも載せています)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 16:54:46
44456文字
会話率:25%
「あれ? 私どうなったのかしら?」
私は、メイドとして働いていた伯爵家で倒れていた。
正確に言えば、ここの家のお嬢様に足をかけられて、転んだのだ。
私はリビドー・ダンロ男爵の庶子アガサ。
母が亡くなり引き取られたが、男爵夫人マーブ
ル様は優しい人だった。
「女はいつの時代でも生き辛いわね。私も父の言うままにここに嫁ぎ、夫になった男には何も言えないのよ」
なんて疲れた顔をして、明け透けな話もしてくれていた。気心が知れる程好きになり、私は本当の母のように家事や身の回りのことを手伝い尽くした。一人でも味方がいるのは、とても嬉しいことだった。
逆に血の繋がった筈の、リビドー様の顔を見たのは数える程度だ。
リビドー様はマーブル様のことはほったらかしで、多くの愛人を囲っている。本邸であるここに、戻ることは殆どない。
領地経営はマーブル様が行い、本人は社交と言って遊んでいるだけ。親に決められた結婚を嫌がり、マーブル様には指一本も触れていないそうだ。当然子供もいない。
かと言って平民庶子の私が、後を継ぐことはないと思う。
きっと政略結婚と言う駒に使うつもりだろう。
そうでなければ、今まで歯牙にもかけず祖母と暮らしていた私を、15歳になってから引き離すことはない。
そのことをマーブル様も気づいているのだ。
何か月か過ぎた頃、マーブル様がこう告げてきた。
「貴女は外で働いて、お金を貯めなさい。いつでも此処から逃げられるように。大丈夫よ、リビドー様には学校に行ってるとでも言っておくから」
私は瞬いてマーブル様を見た。
頷くマーブル様は言う。
「貴女は逃げなさい。何の誓約もないのだから」
その話をした後、伯爵家への仕事の紹介状を渡してくれたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 17:21:57
29492文字
会話率:23%
ある雨の街角に、傷ついて地に横たわる小さき者をみつけた。私は護衛と馭者、私を監視する者に言う。
「この者を私の邸へ運びなさい。否やは聞かないわ」
護衛のダドリーは小さき者を抱えたまま馬車に乗り込む。私はそのまま座るように命じた。運転は監
視者と馭者がいれば十分だ。
馬車は再び酷い雨の中を走り出す。
私は確かに公爵家の娘だけれど、愛人と本邸に住まう父から嫌われて別の場所で暮らしている。本邸からかなり離れた森の中の家だ。
母はもうとっくに父に愛想を尽かし、離婚できないならと外国に渡っていた。愛する護衛騎士と一緒に、語学を学ぶ為だと言って。その彼との間に娘がいるらしいが公爵家では認知されていない。下手に騒げば全員いなくなることだけは理解しているらしい。
だから私のまわりには護衛1人と侍女1人、馭者1人、他に父が私に付けた執事と言う名の監視者が1人いる。
そして今日。
先ほど拾った小さき者を邸に入れた。
彼女の体は冷たく虫の息だ。
弱りきった痩せた体で雨に打たれていたのだ。
そうなるのも当然のこと。
護衛のダドリーは治療の心得があるから対応を任せた。
彼は妻である侍女マリアに濡れた体を拭かせ、着替えをさせた。小さき者は意識がなく脱力したままだったが、それをものともせず丁寧に身なりを整える。
ダドリーはその間に湯を沸かし、解熱剤と湯タンポを作っていた。薬草を潰した薬汁をガーゼで口に含ませる。飲み込めないから、舌で吸収させるだけだ。そして冷たい体を保温することに努めた。
あのままでは確実に命を落としていたはずの小さき者は、この日一命を取り留めたのだ。
今日のこの出会いが、2人の運命を変えていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 19:02:16
46907文字
会話率:28%
人前で、笑顔を貼り付け十三年。
少しでも失敗を犯したら鞭で打たれ、最近は平手もおまけのようについている。
今はそんな鞭打ちのお時間。何回されても慣れないこの鞭打ちも、表面上美しい笑顔で耐えてみせる。
(何回やっても、慣れないわね……)
ルーリア・コキリ・セロライハラ。侯爵家の次女であるがメイドのような暮らしをしている。否、メイドより酷い暮らしをしている。
ワンピースに近い薄茶の埃まみれのドレス。埃を被った髪。その髪は血のように赤黒く、それが理由で家族に虐げられていると言っても良い。髪と同様、目も赤黒くて、まさに血塗れなのだ。瞳がルビーのようなんて、そんな綺麗なものではない。ルビーと呼ばれるものは透き通っていて、生き生きとした赤色の瞳のことを言うのだ。
ルーリアの瞳はそんな色ではない。
赤にはドス黒い黒色も混ざっていて、今にも死にそうな目をしている。髪も同じだ。埃を被って少しばかり見えないは見えないが、よく見れば直ぐに分かるということで。
そんなルーリアが鞭打ちの時間が過ぎて窓拭きをしている最中、母であるギュアカーラの聞いたことのないほどのご機嫌な声を聞き、ルーリアは怪訝そうに窓から門前を見る。すると、ギュアカーラの隣でメティーチェイアが上品なカーテシーを披露しているではないか。
その前には男性がいる。誰かしら。そう思ったのは少しの間。姉と母の自室があるこの廊下には、来ないのではないだろうか。
そう思い窓拭きを再開し鼻歌を歌っていた時、話し声が聞こえて横を振り返ると、あの三人がこちらへ来ているではないか。
ルーリアはバケツとタオルを置いて曲がり角まで逃げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 15:52:00
91777文字
会話率:43%
夫であるリーフク・リリィ・オスーベリーに裏切られたオスーベリー公爵夫人のルシーナ・リリィ・オスーベリー。尤も、もう直ぐ離婚をする予定なためルシーナ・リリィ・エースロールになるのだが。
撫子色の瞳と、薄墨色の髪の持ち主の彼女は、政略結婚でリー
フクに嫁いだ。政略といってもルシーナはリーフクのことを異性として慕っていて、リーフクも己のことを異性として想ってると思っていた。
だが、ルシーナは信用出来る学園時代の親友から——。
『ねぇルシーナ様! 私見てしまったの! 貴女の旦那様が、違う女性を別宅に入れるのを!』
信じられない、という気持ちも無論あった。だが、どんどん証拠を掴んでいって、目撃者もたくさんいて、もう、信じないという真似は出来なくなった。
場面は変わり、ルシーナがリーフクを問い詰めている最中。
「ち、違う! 俺はそんなことしていない!」
「リーフク様……。わたくしだって、そう思いたいですわよ」
だが、どんどん問い詰めていくうちに……。
「もう一人の妻がいます!」
——と、白状したのだ。
離婚届にサインをしてもらい、慰謝料も近日中に貰うことになるだろう。
ルシーナは部屋を後にする時に、リーフクを冷たい目で見ていた。だが、その瞳の中には悲しさの色が映っていた。
真冬の時期はどの領地よりも寒い、オスーベリー領。
それをルシーナは約一時間、歩いていた。
(つら……い)
積雪に埋もれないように足に力を入れて進むルシーナは、もう限界を超えたと言っても良い。
そして、やっと、やっと暖かそうな土地が見えて、あそこがオスーベリー領の終わりなのだと分かった。
頑張って最後の力を振り絞ると、やっとオスーベリー領を抜けた。
だが、当たり前だがルシーナはその抜けたところで倒れる形で眠ってしまった。
〜〜***〜〜
ルシーナが倒れてしまって暫く経った頃。一人の男が通り掛かった。
「……?」
人影が見え、そこに行ってみると、そこには一人の女が倒れているではないか。慌てて息をしているか確認をすると、眠っているだけだと分かり胸を撫で下ろした。
『クゥン』
「……! なんだ、ベズか。すまない、この女性を助けるのに手を貸してくれるか?」
『クン』
「ありがたい」
——ルシーナは一匹の狼と一人の男によって、助けられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:04:55
19057文字
会話率:44%
歴史シミュレーションゲームが好きな30男が、某有名戦国シミュレーションゲームの世界に転生した。
それも架空女武将として。
ゲームの世界と言いながら、行った先は本物の戦国時代と言っても良いリアルな世界。
織田信長の部下として、美濃攻略から本格
的に参戦するが、ゲームの神様のチュートリアルを受けながらの領地経営に四苦八苦する。
信長と共に全国制覇するのか、それとも信長に代わり天下を治めるのか、はたまた有名武将の妻となり生涯を終えるのか。
まだまだ先は見えない。
導入部は、ほぼ某有名ゲームプロデューサーへのリクエストで終始しております。
つまり、誰もやったことの無い某有名ゲームの最新作という設定ですので、そのへんの話についてこられる方、と言うか某社のゲームをかなりやり込んだ方のみ理解可能の狭き門となっております。
ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 10:06:36
1818144文字
会話率:17%
ガチムチのマッチョが、きゅんきゅんするお話。
私と友達以上になりたいって??
魔法騎士団御用達の食堂でホールを担当している私。魔法騎士団の隊長が私と友達以上になりたいと言ってきた。その隊長がガチムチ筋肉のマッチョ体型。顔は厳つくて見るから
に怖い。つまり全体的に、怖い。
だけど、本当は。きゅんてする顔を見せたくなくて眉間に皺を寄せると、凶悪な顔になっちゃうって人だった。なんだかずっと凶悪顔でいるってことは、この人、きゅんきゅんしっぱなしってこと?
見かけと本心とのギャップが深みにハマっていくかも、というラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 08:08:41
19514文字
会話率:45%
俺たちのクラスには学校でも一番人気と言っていいアイドルが在籍している。
名前は嶋野愛。才色兼備の完璧な女の子!!のはずだったが嶋野愛の本性はポンコツ女子。
なんでこんなことを知っているかって。それは松岡瑞樹は嶋野愛の彼氏だからである。
陰キ
ャラの男と表では完璧美人、裏ではポンコツな女の日常ラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 07:41:22
366765文字
会話率:64%
俺たちのクラスには学校でも一番人気と言っていいアイドルが在籍している。
名前は嶋野愛。才色兼備の完璧な女の子!!
のはずだったが嶋野愛の本性はちょっとポンコツな女の子。
なんでこんなことを知っているかというと、それは松岡瑞樹は嶋野愛の彼氏だ
からである。
クラスの子たちがみている表と俺が見ている裏のギャップ。でも本当の彼女は俺が見ているのが表でクラスで見ているのが裏だった。
この話は松岡瑞樹が嶋野愛の「本当」を知る話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 17:37:14
9318文字
会話率:59%
九州生まれの男、月影豊久39歳は地球の日本で妖怪等の化物と戦ったり、政府の影となり裏稼業もやっていてその界隈では知らないものは居ない程強く恐ろしく恐怖や畏怖の対象になっていたが豊久は疲れていた。
自分は何のために行きているのか分からなくなっ
ていたのだが、いきなり光りに包まれ気づいたら究極神と名乗る宇宙を作った創世の女神に出会い生まれなおすか、そのまま生き続けるかを迫られる。
悩んだ結果親兄妹には未練はあるがこのまま行きていても何も感情がわかないと思い生まれ直すことに…
記憶を持ったまま生まれ直した世界は剣と魔法の世界で母親は大賢者。
生活する場所も魔獄と言って、人が生活するには過酷と言うか入ったら二度と帰れない場所だった。
そんな場所で訳ありな母親とその友人達と生活し惜しみない愛情を注がれ生まれ変わった彼は癒され前世で出来なかったのんびりした生活を送る為一から人生をやり直して行くのだが、成長した彼は大賢者の息子として舞い込んで来るのは災難ばかり…
彼に平穏は訪れるのか…
母の友人の宇宙船を使い生産力を上げ、母の友人達や物凄く強い親戚に鍛えられた魔法や剣技を使ったり前世の記憶を使った力で災難を蹴り飛ばして行く。
これは母親と絆を深め守りに支えられながら彼が愛情を注がれながら困難を乗り越えていく愛情の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:00:00
81344文字
会話率:42%
全くと言っていいほど勉強の出来ない上条春馬は母親が亡くなったのを皮切りに父親に家を追い出され塾を営むおじさんの家に居候する事に。そして勉強を教えてくれたのはおじさんでは無く四つ子だった!?
そして教えてもらううちにお互い意識していき…
最終更新:2025-07-15 22:23:18
41961文字
会話率:48%
塾の帰り道、いきなり異世界へと転位された少年。
転位先は、ジャングル奥地のオークの集落でした。
そこで待っていたのは、美人で大雑把なオークの首長。
着くといきなり婿殿と言われて、子作り生活。
さてさてこれと言って、運動能力に長けて
もいない、主人公の少年。
どのような異世界夫婦生活が、始まるのでしょうか?
異世界恋愛、ラブコメ始まります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 20:00:00
358825文字
会話率:22%
広島に古くから伝わる昔話……。おさん狐と猿猴……。主人公山田瞬は幼い頃より祖母からよく見て聞かされた広島に古くから伝わる怪談昔話で御座います。
そんな怪談話を幼少期から聞かされていた山田瞬なのですが、2020年の連休が中止の謎のウイルス自粛
の中、YouTubeの動画を見ながら去年の、2019のクリスマス開けの日に、同業者の大島のオジサンから今アメリカや中国で恐ろしいインフルエンザや未知のウィルスが流行りつつあるから君もマスクを着用しなさいと強く進めてきたことを思い出し。早くから謎のウイルスが世界中に広まるかもしれない? と、予想をたてた大島のオジサンや、2019年の年末頃で、もう既に謎のウイルスが世界中へと広がる可能性があるかもしれないと? YouTubeの動画に投稿していた人達の事を思い出し驚愕!
そして去年の2020の除夜の鐘の音と共に起きた怪談……。大晦日におこなった掃除で見つけた古びた絵本……。昔祖母に多々読んでもらったことのある広島に古くから伝わる怪談昔話である。おさん狐の古びた絵本を何故か見つけた主人公山田瞬……。そして目を通すのだよ。でッ、その夜大晦日の特番の間合いで見たテレビの中に流れる。インスタントのカップそばのコマーシャルを見ながら。そのコマーシャルの中に登場をする男性のところに突然現れるお狐様の妖怪を見て、自分の許にも表れてくれないかと? 羨ましく思い邪念を絵本へと込める寝落ち……。
すると? 年が明けた新年の除夜の鐘の音の後と早朝に不思議な出来事が起きる。
と、いったところから始まる低所得の主人公と妖怪とが、謎のウイルスが世界中に猛威を振るう。謎のウイルス大恐慌の最中の、2020年の大晦日までの話を書いていく予定で御座います。
特に世界中に広まった謎のウイルス……。春の頃からの末端の生活者と呼ばれる者の販売業や世間を傍から見た日常の状態……。今年春に大変に流行った自宅での趣味を兼ねた。各インターネットの投稿サイトへの投稿などを簡易的ではありますが、皆様にコミカルに伝わればと思い筆をとりました。
だからホラーと言っても。ほとんど怖い話は御座いませんのおしからず……。
販売業と特にこの春から全国的に流行りをみせた。YouTube動画、インスタグラム、カクヨムさま等の投稿サイトへの話も簡易的ではありますが、書けたらと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-25 06:39:09
127521文字
会話率:9%