君との思い出は、僕にはもったいない。
だけど、君が好きな僕でいたいから、僕も笑うよ。
悔やむことなんて、僕にはまだ早い。
精一杯の笑顔で、君に顔向けをするよ。
最終更新:2022-05-10 23:32:07
2187文字
会話率:10%
「クリフ、ただ今をもって、お前との婚約を破棄する!」
「――!」
華やかな夜会の最中。
僕の婚約者であり、我が国の第二王子殿下でもあらせられるトリスタン様が、にわかにそう言い放った。
炎を彷彿とさせる深紅の瞳が、妖しく揺れる。
そ
、そんな!?
「どういうことですかトリスタン様! 理由をご説明ください!」
僕は今まであなた様の夫となるべく、厳しい花婿修業にも耐え続けてきました。
それもこれも、あなた様を生涯お側で支えられる男になるため――。
だというのに、何故……!
「フン、みなまで言わせるな煩わしい。――オレはもう、自分の心に正直に生きると決めたのだ」
「……え」
それは、どういう……。
「――テリー、オレの夫となってくれるか?」
「はいトリスタン様! 喜んで! ボク今、最高に幸せです!」
「――!!」
男爵令息のテリーが、トリスタン様に甘えるように抱きつく。
少女のように可愛らしい容姿のテリーがそうすると、まるで男女のカップルのようだ……。
「……トリスタン様」
「見ての通りだクリフ。オレは今後は、テリーと共に真実の愛に生きる」
「えへへー、そういうことですクリフ様!」
「……」
仲睦まじくじゃれ合う二人の間には、僕の入る隙間は一分も見当たらない。
そうか。
そういうことだったのか……。
トリスタン様の心は、初めから僕には微塵も向けられていなかったのだ。
でもそれも、無理もないことなのかもしれない……。
所詮僕とトリスタン様は、政略結婚で結ばれた間柄。
心と心で結ばれている二人には、敵うはずがないじゃないか――。
「――だからクリフ、今後はお前も、自分の心に正直に生きろ」
「そうですよクリフ様」
「――!?」
な、何を……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 21:02:23
2929文字
会話率:41%
僕には一つ悩みがある。それは同じクラスの朝比奈さんにいつも天然パーマとなで肩を弄られていることだ。朝比奈さんは美人でスタイルもいいんだけど、何故か僕にだけは病的に口が悪い。そんなある日、実家の占いの館で僕がいつものように素性を隠して店番をし
ていたら、何とお客さんとして朝比奈さんがやってきた! 朝比奈さんは同じクラスの天然パーマでなで肩な男の子に恋をしているから相談に乗ってほしいと言い出して……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-20 21:33:00
5026文字
会話率:50%
ある日僕が目を覚ますと、僕は見覚えのない部屋で、手術台の様なものに寝かされていた。そして僕には、一切の記憶がなかった。僕の傍らには、白衣を着た謎の美女が立っており、美女は僕に、「君は私が作ったロボットだ」と言い放つ。僕がロボット!?そんなバ
カな……。自分の胸に手を当ててみると、その感触は柔らかく、ドクドクと心臓の鼓動も感じる。やはり僕は人間だ。僕がロボットのはずがない。――その日から、僕と謎の美女との、奇妙な共同生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 02:01:07
4779文字
会話率:48%
あの日僕は幽霊になった。
僕には彼女がいた。
そんな短い恋のお話です。
最終更新:2022-05-02 21:11:20
2663文字
会話率:11%
僕には、好きな女の子がいる。その子は毎日、前髪を固くセットしている。僕は彼女の前髪がほんの少しでも揺れているところを見たことがない。僕が彼女と恋人になったら、彼女のおでこを見てみたいと思う。
最終更新:2022-05-01 09:05:53
771文字
会話率:0%
僕には前世の記憶がある。
今度の世界はどんな世界なんだろう?
前の世界では、無闇に次の世界に逝くことを
禁止していた。
世界によりルールは違う。
楽園のような世界もあれば、
地獄のような世界もあった。
記憶を忘れることもあるようだ
。
次はどんな世界に逝くのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 21:38:51
2423文字
会話率:0%
記憶がない僕には、才能があった。魔法の才能だ。
行き場のない僕を拾ってくれたおじさんは、僕に“火の魔法”という、魔法界では
屈指の潜在能力を秘めた能力だそうだ。
そんなおじさんから授かった最強の力を使い、
世界を滅ぼす存在、「ケイマン」
を倒し、みんなに平和をもたらしてやる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-18 12:25:31
10030文字
会話率:41%
「僕には"しにがみ"が視える」
最終更新:2022-04-18 07:33:25
215文字
会話率:25%
何も具体的なことは決めていないのでどう変化するかはわかりません。タグもちょくちょく変わるかもしれませんので悪しからず。飽きずに長続きすることを第一に頑張ります。見守って頂けるとありがたいです。更新ペースにはあまり期待しないでください。
最終更新:2022-04-16 13:00:00
5109文字
会話率:69%
僕には、二歳年上の兄がいる。自閉症だ。
だが、子供の頃は、何不自由なく楽しく遊んでいた。
僕たちには秘密の言葉があった⋯
最終更新:2022-04-11 23:20:47
628文字
会話率:22%
僕が好きになった人は、
いっさいデレないツンデレになってしまいました……。
僕にだけは素っ気なく、笑顔どころか愛想笑いの一つもない。
かつて見せてくれていた笑顔は、僕以外の人にしか向けられなくなっていた。
しかもそれは、僕と彼女が恋人にな
った次の日から!
どうして彼女はデレてくれない?
ツンツンなツンデレ彼女をデレさせたい!
そんな話。
《※この物語は作者がニヤニヤしたいがために、心のままに書かれたものです。更新はかなり不定期でもあります。この二点にはご注意願います》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 16:46:06
79625文字
会話率:37%
「うん、分からないよ?」
「今日もかー」
僕はこの優成第一(ゆうせいだいいち)に転入してきた赤崎凛(あかさきりん)さんに今日も同じことを聞かれていた……。
生まれつきオッドアイの僕、小渡愛斗(おどあいと)は赤崎さんに興味を持たれたのだ
ろうか。でも僕にはそれが分からない。
なぜって?それは僕が【鈍感】らしいから。
自分ではよく分かんない。
なにより人の気持ちを理解できないんだよな…………。
生まれつき地毛が赤髪の私、赤崎凛(あかさきりん)は今、隣の席の小渡くんに興味を持っている。だって私と同じ珍しい容姿で鈍感でイジると楽しいから。
もちろんその他に理由はない。
親の都合で転校を繰り返してきた私は親友もいないし恋なんてしたことない……どんな気持ちなんだろう…………。
【恋鈍感】な小渡愛斗と【恋を知らない】赤崎凛の長い長い自覚ない両想いのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 17:00:00
115984文字
会話率:59%
天使とは神に仕えし、高貴な種族。だが、天使のルシウスは器用貧乏で、まともに仕事がこなせずに、人間が住む『下界』に堕とされてしまった。そして堕ちた先には襲いかかってくる凶悪な人間が……。
だけど、あれ?こいつら弱くね?
どうやら、堕ちた下
界では僕でも無双できるようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 20:06:35
20334文字
会話率:43%
僕はピック。ただの村人。だけど僕にはどんな攻撃も効かない。それを活かして今日も勇者様の勇姿を世界中のみんなに届けるんだ!
最終更新:2022-03-24 06:57:11
2390文字
会話率:50%
僕の幼馴染みの片割れ、横山カズキは、僕の妹である遠山フタバの事が好きなようだ。まあ、妹にその気がないようなのがあれだけど、問題なのは、もう一人の幼馴染みであるところの前山アカリがカズキの事を好きなことだろう。
まあ、どうせ僕に関係してくるこ
とでもないだろうし、放置で問題ないかな。
そう思っていたんだ。
あの日までは。
シリーズ化されておりますので、そちらから他作品をお読みいただくと、より分かりやすいかと思います。
更新は、毎日午前一時の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 07:00:00
56497文字
会話率:52%
――彼女は変わってしまった。
高校生の頃から付き合いだし、同じ大学へ進学を果たした僕と最愛の彼女。
沢山デートして、笑い合って……幸せな日々が、きっとこれからも続いて行くものだと信じていた。
ある日、彼女が所属するサークルを訪れ
た僕は、そこで得体の知れない生き物に出会った。その生き物は彼女と同じ姿、同じ仕草、同じ声で語り掛けて来るものの、僕の知っている彼女とはあまりにも違いすぎた。
「本当に好きだったら、受け入れてあげなよ」
――無理だ。それを個性として受け入れる事など……僕には出来ない。
※こちらの作品は貞操観念、及び価値観に纏わる摩擦、衝突をテーマとしております。浮気からの修羅場描写、NTRを示唆するような描写がございますので、そういった表現が苦手な方はスルーされた方が無難かと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 00:09:29
38466文字
会話率:32%
僕には意中の女子がいる。
彼女も僕の事を慕ってくれている…っと思っていたが、
バレンタインデーに彼女が手作りチョコを贈った相手は僕ではなかった。
…という妄想?を話にしてみました。
最終更新:2021-02-15 22:59:01
2138文字
会話率:2%
「僕には君だけしかいませんでした。君にだって、僕しかいないでしょう?」
珍しい黒髪の持ち主のディアーナは、意地悪な姉妹たちに虐げられながらも、必死で一家を支えていた。しかしある日、奴隷として売られることになってしまう。
そんなディアーナ
を助けたのは、ほんのりと狂気を漂わせる変人の青年、ラフィエルだった。
ラフィエルはディアーナを「女神」と呼び、何故か執着してくる。どうやら、ディアーナが黒髪であることに関係しているらしい。
時に優しく、時に強引なラフィエルに戸惑い、翻弄されながらも、ディアーナは次第に彼に惹かれていく。けれど、変人貴公子との恋は、一筋縄ではいかなくて……?
これは、変人貴公子に崇拝された不遇な令嬢が、自分の価値に気が付いて幸せになっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-04 12:35:05
128285文字
会話率:46%
願わくば、誰かに伝わるようにこの自由帳に書かせていただこう。
僕には、“奴”が見える。
そいつは、いつも僕と一緒。
奴は、僕が幼い頃から見えている。
なのに、だれも見えていないのだ。
全く持って奴は正体不明、助けは誰もきっとこな
いだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-03 05:57:22
1674文字
会話率:0%
僕はある頃から、運命というのは人生の一部なのだと思う様になった。
何故なら運命とは嬉しくもあり、哀しいものでもあるからだ。
貴方は運命というものを信じる事が出来ますか。
あの時の僕は運命というものを信じる事が出来なかった。
でも本当は…自分
自身に抗う力がなかったから言い聞かせていただけだ。
運命なんてものは無いと、しかし大事な人との出会いや別れという運命を身をもって経験する事になるとはあの頃の僕には、想像すら出来なかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 17:58:42
1520文字
会話率:6%
僕は川で泳ぐことが好きだった。
それがたとえ冬の最中でも、僕には水が暖かく感じられたから。
身体がどうかしているのか。あるいは……。
最終更新:2022-02-25 23:53:34
2983文字
会話率:2%
超能力。
そのようなものが宿っていた時期が、僕にはあった。
言葉がしゃべれないうちは、相手の「熱さ」を読み取っていた。
言葉がしゃべれるようになると、相手の心の言葉が胸に届くようになった。
うろたえる相手を見るに、これは僕の特権だと思っ
ていたのだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-10 22:00:07
3620文字
会話率:2%
僕にはそばにいてほしくない人がいる。
特定の人じゃなく、昨日親しく接していた人でさえ、今日は目にするだけで吐き気を覚えてしまったりする。
幼稚園の頃からこのような感じで、どうにか耐えていたけれど、ついには目も触覚も奇妙な感覚に冒される。
僕はいったい、どうなってしまったのだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-13 23:28:59
2530文字
会話率:5%
俺達は歪んだ愛し方しか知らなかった。
月(るい)の隣に引っ越してきた星(ひかる)
彼との出会いが、俺の人生をかえていく。
初めて芽生えた気持ち
初めて感じた気持ち
これは、運命?
俺と彼の視点で交互に描く物語。
繋がり合おうと
する度に、引き離されていく。
月(るい)と星(ひかる)の中にある二つの愛(きもち)。
それでも、手離したくない。
二つの愛。
化け物に喰われそうになる度、助けてくれたのは、いつも、君だった。
どれだけ、遠回りしても
ずっと別の人を愛していても
俺には、君が必要で
僕には、君が必要で
俺は、君と生きていける?
僕は、君と生きていける?
俺は、君の隣で生きていきたい。
僕は、君の隣で生きていきたい。
歪んだ愛に翻弄されて生きていく二人の物語。
それでも、幸せになることを望んだ二人の物語。
二つの愛(きもち)を胸に抱えて生きていく二人の物語。
この物語は、フィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 08:01:54
389028文字
会話率:50%