テルミドールは根無し草の旅人である。目的地を決めているわけでもなく、ただただ気の向くままに旅をしている。金子もないので村々で施しを受けることも度々ある。彼にはガブローシュという相棒がいた。もはやいつ迎えが来るかわからぬ老馬だが未だ元気であっ
た。そんな旅がいつしか巡礼地を回る旅へと変わった。神々へと祈りを捧げ、今日も無事に生きていると感謝する。ただそれだけの旅だったが、彼に不満はない。あるとすれば今は昔に捨て去ったはずの郷里への哀愁であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-14 04:40:35
14748文字
会話率:37%
遙か昔、人々が暮らす地に、突如災いをもたらすものが現れた。
人々はそれを魔物と呼んだ。
世が絶望に包まれる中、どこからともなく四人の者が現れる。
彼らは魔物を次々と退治し、やがて幾年もの時をかけて魔物の長である魔王を倒した。
伝
説の勇者と呼ばれた彼らは、言った。
何百年もすれば魔王は蘇り、再び攻めてくるであろうと。
だが、魔王が復活するとき、伝説の四人の勇者もまた人の世に現れると。
この物語は、六百年前にまとめられた最古の歴史書「天地創造」の一部である。
「天地創造」に記された多くの物語がフィクションであるとされる中、この勇者と魔王の戦いは、今から千二百年ほど前に実在した史実の出来事であるとされている。
では、なぜこの物語の信憑性が高いと考えられているのか。
その理由は、至極簡単なものだった。
魔王も四人の勇者も、実際に蘇ったからだ。
八百年前と四百年前、それぞれ魔王は蘇り、二度とも四人の勇者によって封印されている。
この出来事は他の様々な文献によっても確認できる。
そして訪れた、三度目の復活。
今回の魔王ローザロッテは、予見されていたよりも十年ほど遅れて復活し、それを追うように四人の勇者もまた復活した。
勇者の一人であるカイエンは、人の世を離れ、魔王を倒すためひたすら訓練を重ねていた。
時は満ち、カイエンは魔王を倒すために立ち上がった。
彼は四人で力を合わせて魔王を倒すつもりなどなかった。
たった一人で立ち向かうため、ただただ自らを鍛え上げていたのだ。
再び人の世に降り立ったカイエンは、そこで衝撃の事実を知る。
主な登場人物
カイエン:主人子。拳で戦う武闘派。四人の勇者の生まれ変わり。
リコッテ:自由自在に鞭を操るツンデレ系少女。四人の勇者の生まれ変わり
フィーナスタシア:大魔法を操るクール系美女。四人の勇者の生まれ変わり
ケイサ・サランダ:剣を使う。四人の勇者の生まれ変わり
天海アリサ:人類共同軍の総指揮官。今は頓国で王女と元帥の掛け持ち
魔王ローザロッテ:復活した大魔王。人類共同軍に無条件降伏で屈する
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-04 00:50:58
36474文字
会話率:24%
オークは女騎士の遺体を山に捨てるが
最終更新:2015-08-24 21:54:38
2781文字
会話率:41%
色彩を持たない分倍河原房江と、彼女の巡礼の4年前に厄払いをしたお話です。
キーワード:
最終更新:2015-08-23 20:32:26
3732文字
会話率:5%
古城ベルンヘイム。かつて人が住み、今は魔族が治めるその城では、生命の蘇生と不老不死の研究が行われていた。その秘術を求めて多くの者がベルンヘイムへと向かい、いつしかその行脚は「巡礼」と呼ばれた。死神キャサリンもまた、生命の秘術に至る巡礼を行う
一人であった。彼女の目的はただ一つ。死の定めから逃れようと、秘術を求めてベルンヘイムへ向かった勇者ヘンリを殺すことである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-25 17:40:08
35545文字
会話率:50%
ある日不思議なネットゲームに課金をした徹。眩く光った後に目にしたものは広大な大地と生い茂る森林であった。
異世界で課金チート物語。
最終更新:2015-01-06 05:43:16
5577文字
会話率:60%
第三次世界大戦が起こった世界で、突然変異変異した遺伝子により異能力を得た60人のウェイザー達。
その中の一人『咲坂 累 』が、一人の少女の願いを叶えるために戦う物語。
最終更新:2014-10-20 02:22:22
1501文字
会話率:25%
愛した人の夢を叶えるために日々奔走する少年の物語。舞台は魔法ありの異世界。
最終更新:2014-09-29 00:07:18
2232文字
会話率:64%
天空に浮かぶ学園都市を舞台に、若き騎士たちの活躍を描く『天宮の煌騎士』
本編では語られることのなかった彼らの日常を描く短編集。
【Episode 1: 聖地巡礼】
スベイレン騎士学校を追われた落ちこぼれ騎士、リドレックは凶暴な獣た
ちが支配する地上へと向かった。
辺境の村を訪れたリドレックは、村長から死んだ領主の代わりに村を守るよう依頼される。蛮族たちの襲撃から、リドレックは村を守ることができるのか?
リドレックが過ごした夏休みの一日を描く前日譚。
【Episode 2: 聖剣伝説】
桃兎騎士団寮の新入生三人組は、学校の課題で剣を作ってくるように命じられる。
工作が苦手な三人は上級生たちに助けを求める。しかし、それは新たなる混乱の始まりであった。
【Episode 3: リドレックは二度死ぬ】
リドレック・クロストはスベイレン騎士学校の劣等生。
大勢の仲間たちに囲まれ、日々怠惰な生活を謳歌していた。
そんなある日、リドレックは最新型戦闘歩兵の対戦相手を命じられる。その背後には、帝国を揺るがす陰謀が隠されていた。
スベイレン騎士学校の日常を描く、本編の前日譚。
【Episode 4: ライゼの就活奮闘記】
桃兎騎士団寮の監督生、ライゼ・セルウェイは焦っていた。
在籍七年にして今だ就職先が見つからず、忸怩たる思いを抱きつつ日々を過ごしていた。
そんなライゼに手を差し伸べたのがランドルフ総督。
『お前に就職先を世話してやろう』
甘い言葉に乗せられたライゼは更なる混乱の渦に巻き込まれてゆく。
崖っぷち騎士、ライゼ・セルウェイの明日はどっちだ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-21 00:16:00
116748文字
会話率:41%
ちょっと心に問題のある女子高生のカナ。自らを犠牲に通り魔から少年を助けたつもりだった。知らない内に治療され、目覚めたのは異世界。月光がつくる精霊素の働きにより、怪我や病気を治療できる不思議な世界。カナは厳しい修行、王都での試験を経て治癒をす
る巫女となります。一体、誰が何の目的でカナを異世界に連れて来たのか。自らの宿命を探しながら巡礼の旅を続ける。カナが伝説の精霊使いと呼ばれるまでの、恋あり冒険ありの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-11 00:04:49
503572文字
会話率:50%
ここは剣と魔法の世界。
霧にまかれて大きな屋敷にやっかいになった元盗賊と巡礼中の僧侶である私。
やがて霧は晴れたが次の宿場町まではまだまだある。結局ここに一晩泊まることにした。
夕食を済ませた後、相棒が消えた。どこへ行ったかは想像できる。
「この扉は、何があっても開けないように」
屋敷の老夫婦が私たちにあてがう部屋に案内する途中で、そう忠告したのだ。
間違いなくその扉を開けに行ったに違いない。
いつの間にか屋敷の外から雨音が。
止めなくちゃ、と蝋燭を片手に急ぐ。窓の外で雨が激しさを増している。
そして、扉の近くで相棒を見つけた。
もう、扉を開けた後だったのだ!
他サイトに「深夜真世」名義で発表したことのある旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-04 21:35:43
1015文字
会話率:34%
性別不詳、見た目少年のリシェアオーガが、巫女として異世界に召喚された。
「生け贄の巫女だと?!冗談じゃあない!!選んだ奴に断固抗議する!!」と言わんばかりに、捕食者の神とその神官もとい、自分の世界の神官と、神官を護る騎士を巻き込んでの、神殿
巡礼を決行!!
神殿で、様々な神々と出会い、月神の神殿の街では、一人の剣士を強制連行!
それに引き続き、大地の神から、例の質問に関しての取引で、提示された問題を解決する事となり、一行の逆強制連行?!
その問題を難無く解決(?)したリシェアオーガは、巫女を護る為と言う理由で、炎神よって攫われるが…呆気無く帰還&炎神の強制連行。
戻った神殿で、リシェアオーガは己を巫女に選んだ神と会い、そのくだらない理由を知り、怒りのあまり、向こうでの己の立場を暴露する。
そして…とうとう、リシェアオーガに関わったこの世界住人は、彼(彼女?)の正体を知ってしまう。
色々な出来事に巻き込まれ、飛び込んで行く巫女(少年?少女?)が、波乱万丈の旅路の果てに、この世界に齎したものは?
初っ端から、残酷表現がありますので、15歳未満の方の閲覧は、ご遠慮下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-25 21:49:28
242716文字
会話率:31%
魔法大国ティルジオン王家第三王女、アメリア・フォン・セルディール・ティルジオン。代々魔法に長けた王家に生まれながら、魔法を全く使えないアメリアは、十二の時に王家ゆかりの聖地巡礼という名目で外に出され、その中途で同行する騎士たちに始末されそ
うになる。しかし物騒な前世を持つアメリアはそのピンチをあっさりと跳ね除け、これ幸いとファンタジーあふれる世界へと踏み出すのだった。 ※マジカル?なにそれフィジカルでいいでしょなバグキャラがコンセプトです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-25 13:55:55
42334文字
会話率:38%
魔王は何のために存在するのか。
悪役として、憎まれる存在として、生きる。それが魔王。
今代魔王であるルルアは勇者に倒されて、役目を終えた。目覚めるとルルアは神の前に居た。何でも願いごとを一つかなえてくれるらしい。
それなら、おれは・・・・。
元魔王が、自分の死んだ後の世界に今度は人間として、生きていく話になります。
コメディパートとシリアスパートに落差が有ります。
不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-28 23:09:01
32576文字
会話率:8%
春の豊穣の女神の祝祭の日、妓楼に派遣された女神の巫女たる乙女達は巡礼を行う慣わしになっている。しかし、祭りを楽しみにしていたシャシャのつかえる「夕映えのねえさま」が護衛に指名したのは、数ヶ月前から居座っている心を病んだ粗暴な王族「紅楼の殿
様」。そうして、祭りの日、私の前に現れるどこか浮世離れした不思議な乙女「瑠璃蜘蛛」。
10日のうちに、私達は神殿までいかなければならない。
※シャルル=ダ・フールシリーズのスピンアウト的な作品ですが、こちら単独で読めるものになっております。個人サイト「幻想の冒険者達」と重複掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-30 18:18:00
153390文字
会話率:43%
著作権フリーとなっています御自由に御使い下さい
テーマがホラー(恐怖)の探偵ものです
推理要素はありません
クゥトゥルゥフ神話にでてくる探偵のようなものと思ってください
‘邪神信仰聖地への巡礼’というツアーで孤島に閉じ込められた人々を襲
う異様な殺人者
邪神の呪いとは? 七人ミサキの呪いとは?
7人のツアー客に最初の被害者が出たときから物語は始まる
銃で武装した軍人をほぼ原型の無いほど引き裂き砕いてしまう怪物のような力を持った犯人は蛙を思わせる不気味な容貌の男で……
やがて恐怖に狂った探偵もまた殺人を計画する
連作短編 8話
●本作品はリアリティー追求のために、一部実際の体験や歴史的事実や実在の名称および科学的根拠に基づく表現を使用していますが、作品全体としてはフィクションであり、実在の人物、国家、宗教、団体を中傷するものではありません。
また、作中に実在の思想、哲学、科学、文化、事件などを取り上げていますが、その関係者を誹謗するためのものでもありません。■□◆◇●○■□◆◇●○■□◆◇●○
※なお、本作品は基本ホラーであり、現実味や安らぎや暖かみとは無縁です。
当作品のルビの多くは正しい読み方ではありません。
ルビのふってある文字が読めない場合は辞書を|引く《しらべる》か、テキストにコピーして再変換するなどして、正しい読み方を確認する事を|推奨《おすすめ》します。
意味が違う場合もありますので、どちらかというと辞書がお薦めです。
本作品は「超越探偵 山之内徹」を原典の一つとしています
あちらはまったく別の作風で、読みやすいので朱雀伸吾さんの作品も是非御覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-12 12:30:10
30441文字
会話率:12%
貴族の男児であることを誇りに思っていたリオネルは、巡礼杯で散々馬鹿にしてきた女生徒に敗北してしまう。
強さを求めた悪魔招喚。悪魔との取引を終えると何故かリオネルは女になっていた。
女になっても手段を選ばず、どんな手を使ってでも勝利を求めるリ
オネルの、悪魔と学園と巡礼のお話。
※主人公の差別発言等注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-12 00:16:56
32446文字
会話率:38%
魔女の旅――。それは、魔の力を持ち人を喰らう化物が“生きる事を許される為”の旅。魔を狩る教会が彼女達に与える選択は二つ。火刑か、旅か……。大陸中の教会で許しを請う巡礼の旅。両手を手錠でつながれた少女達は、修道士と共に旅を続けた。エトリアの魔
女と呼ばれた幼い少女もまた、自らが生きる資格を得るために旅に出る。人を喰らい魔の力を持つ魔女……しかし少女の本性は、人よりも余程優しい無垢なものだった。これは幸せを求めて旅をした、優しい魔女の物語――。完結しました。ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-10 07:34:57
221010文字
会話率:47%
定年を迎えてから、私は妻と巡礼の旅について話あった。
最終更新:2013-10-01 00:00:00
351文字
会話率:23%
黄昏に染まり、終わりゆく世界にたたずむ一人の少女修道士。彼女は故郷の寒村を出て、聖地への祈りと巡礼の旅に出た。そんな彼女が旅先で出会う1人の浮浪者。少女は男に施しを与え、彼はその対価として少女の目的地である宗教都市・パスティンまでの案内と道
中の護衛を請け負う。野を行き、山を越え、ときには襲撃者をかいくぐり、ついに二人はパスティンへと到着する。そこで2人を待ち受けるあまりに酷な現実とは……。「信じる者」と「信じることを捨てた者」が共に旅をすることを通じて大切ななにか、忘れていたなにかに気づいてく。静かでハートフルな冒険談。
【第3回なろうコン1次選考突破作品】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-10 12:00:00
56715文字
会話率:27%
世界最大の私有鉄道、「素晴ラシキ世界鉄道」。いかなる国家権力の介入をも排除する夢の鉄道は、一方で「無国籍者(かがみぐさ)」という負の副産物を生み出していた。運転士サルヴァドーロは、無国籍者であることをひた隠しにし、差別を恐れながらこの鉄道
の西欧支社で働いていた。家族も故郷もないことへの寂しさに苛まれる彼のもとに、一人の「有国籍者」が現れる。彼女との出会いを通じ、サルヴァドーロは自らの「故郷」を発見する。しかしその頃、ブリュッセルで起きたテロを皮切りに動き出した「無国籍者追放」の陰謀が、サルヴァドーロたちをも巻き込もうとしていたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-23 19:00:00
138629文字
会話率:60%
滋賀県豊郷町豊郷小学校旧校舎。某アニメの影響でアニメの聖地となっているこの建物は、かつて町と町民が校舎保存をめぐって全面戦争を行った場所でもある。そんなこの旧校舎の三階で名古屋の有名建築士が殺害される事件が発生した。アニメの聖地で起こった
事件に戸惑いを隠せない警察だったが、肝心の現場は完璧な密室。犯人は誰も入れないはずの三階から忽然と姿を消していたのだ。事件は行き詰まり、進退窮まった担当刑事は、静養で自宅に逗留している友人の私立探偵・榊原恵一に事件の調査を依頼。榊原はこの難解な事件に介入することになる……。アニメの聖地で起こった密室殺人事件の真相とは何なのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-16 01:55:04
56623文字
会話率:68%