「魔法が使えないくせに道の真ん中歩かないでちょうだい」
わざと転ばされたソフィアに向かって冷たい言葉が吐かれた。
ソフィアはその言葉に返すこともなく、今しがた割れてしまったフラスコを眺めていた。
誰も手を貸すことなく、その王国の姫は兄である
王子と共にソフィアを馬鹿にした。
話を聞いてくれるのは、お付きの子だけ。
寂しい
――なんて、ソフィアは思わない。
食客として王城に住んでいたソフィアは笑顔で言う。
「私がここに居た理由は図書館の本。やっと今日それを読み終えたの。だからね図書館にはもう用がないの」
周りが呆然としているなかで更に続ける。
「私は出て行くけど国王様には謝っておいてね」
そうしてソフィアはクレモデア王国から財宝と一緒にトンズラしたのだった。
ソフィアには昔から夢があった。
それは未だに誰もなった事がない『魔法薬師』になること。
その一歩を歩むために買った家にはボロボロの男が倒れていた。
治療を終えて目が覚めた後に男が言ったのは「僕が恐ろしくないのか?」
実は彼は勇者が倒した魔王であった!
だけどソフィアはそんな事を知らずに、魔王に魔法薬師になるために手伝ってほしいと伝える。
「今日これから何をしよう」
魔法薬師になりたいソフィアと、ソフィアに振り回される魔王が様々な困難を乗り越えていくお話です。
※恋愛要素少なめです
この作品は「アルファポリス様」「カクヨム様」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-06 17:11:32
86116文字
会話率:50%
僕は、星空が最も近く見える小屋で空を眺めていた。旅行好きだった母さんは、生前よくそこで僕と一緒に、オニオンスープを片手に「世界の空の味」について話してくれた……。これは僕の中にある、世界の空の味の記憶だ。
【空から始まって空で終わる】
そんなお語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-05 19:24:50
5016文字
会話率:14%
3000文字以内の短編です(空白・改行含まず)。
皆さん書籍化めでたいですね~と眺めていたらちょっと思いついて、たぶん3時間程で書いた作品です。
投稿前に軽く検索しましたが、まだ似たような作品は恐らくないと思われます。楽しんで頂ければ幸い。
令嬢もの、婚約破棄もの、追放ものを書いた皆様、そして書籍化された皆様がいたからこその作品です。この場を借りてお礼申し上げます。宜しければご一読下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-04 06:00:00
2921文字
会話率:33%
列車の二等客室にて、あなたは窓の外を流れるのっぺりした暗闇をぼんやりと眺めていた。
最終更新:2020-12-30 18:10:47
829文字
会話率:0%
空を眺めていた。
何にもない空を。
俺はあの日の事を忘れられないらしい。
なぜだろうか。
そんな中、俺はそれを見つける。
手紙だ。
普通の手紙?
手紙を拾ったときから俺は始まったのだろうと。
そこにはある問が書かれていた。
もしも明日世界
が終わるならどうする?
これは一体何だ?
わけのわからない手紙に悩ます。
そこから俺は問の答えを出すのに翻弄される日々を過ごす。
日常から逃げ、一人になった俺はなんのために…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 22:44:49
111604文字
会話率:35%
子供の頃、夢中になって遊んでいたオンラインゲームもいつしか、ユーザ数の減少と共にサービス終了を迎えることとなった。
最後まで残った数少ないユーザの一人『アル』は、サービス終了の日、サポートキャラクターである『イリス』に寄り添いながら世界が消
えていくのを眺めていた。
数年後にニュースとして話題となったVRゲームは登場はそんなアルにVR世界でイリスと出会いたいという思いからオンラインゲームの開発、運営への道を決定づける。
20年後、彼はとあるVRMMOのAIを利用したサポートキャラクター『イリス』を開発する。
その後、アルとイリスは今度は運営とサポートAIとして静かに見守っていくだけと思われたが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-06 19:10:40
3252文字
会話率:44%
「小説家になろうラジオ大賞」様の応募要項を眺めていたら思い付いたので、五分で書きました。オチが伝わるか不安です(伝わったところで面白いのか?)。
最終更新:2020-12-06 16:44:11
569文字
会話率:47%
異世界に転移したサラリーマンの青年。彼は強欲な忍者が牛耳る「聖女のおにぎり屋」なるブラック企業に就職し、そこで一生懸命おにぎりを握り続ける聖女に恋をする。そうして三年が過ぎた夏のある日、二人はボロアパートの縁側に並んで座って夕焼けを眺めてい
た。※なろうラジオ大賞2の応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 21:42:18
998文字
会話率:6%
誰か助けてください。超絶キス魔セクハラ万歳パワー系美少女と、既成事実乱立式外堀埋め太郎なパワー系隠れ美少女が私の事を勇者認定して取り合いするんです!! 求愛行動がゴリラのドラミング並にパワー系なんです! 曰く、自分は転生者であり、元居た世界
に勇者を連れ帰る使命を持っている。共通の使命を持った彼女たちは、何故か私を勇者の生まれ変わりと決めつけて、自分と結婚するように迫ってくる。一切魅力を感じない。それどころか、頭がヤバい二人の所為で、どんどん周囲から孤立していく。私は平凡で気弱な、ただの一般人なのに…… / 自称転生者の少女二人による主人公争奪戦+振り回され系主人公の必死の抵抗=どたばた百合もの三角関係ラブコメディ? メインキャラは女の子しか居ないので、何も考えず女の子をぼんやり眺めていたい方へ向けて(あらすじ試行錯誤中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 01:32:05
18459文字
会話率:30%
ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。
初秋の夜にきれいなお月さまを眺めていたら...
最終更新:2020-10-03 10:42:39
1347文字
会話率:59%
甍は特にやりたいことも無く毎日宇都宮の空を眺めていた。
相棒の羽猫コンデクレンと毎日アトランダムに増殖する宇都宮の天井を目的も無く走っていた。
有るときやむを得ない理由により、宇宙に届く軌道エレベーターの新宇都宮タワーで行われる
「
星取り競争」に、友人で先輩の昴と共に挑むことになった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 00:31:04
82000文字
会話率:14%
俺の名前はルイス。ブレイブ科2年だ。同じ科の皆が血反吐を吐くような努力をしている中、俺はいつも通りジュースを片手に屋上のベンチからその様子を眺めていた。要するにサボりだ。こんな素行の悪い俺だが常に成績はトップで技術テストはいつも最優秀枠。小
さい頃からずっと神童って呼ばれてきたくらいだ。自分で言うのもなんだが、俺には才能があるのだろう。
「ルイス君みっけ」
後ろから声をかけられ振り向いた先には…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 02:56:38
4245文字
会話率:57%
それは深夜の邂逅。
誰もいるはずのない学校の屋上に、一人の少女が星を眺めていた。
やってきたのは少年。彼もまた、星を求めていた。
最終更新:2020-09-13 18:37:29
8342文字
会話率:96%
※「希望」と同じ方を想って描いた詩です。
美しいものは何故儚いのだろ
時を重ねて枯れるまでずっと眺めていたかったのに…
最終更新:2020-08-29 20:10:51
259文字
会話率:0%
高校二年の夏休み。
久保田さやはクラスメイトの岡本君の家の前の公園の大樹によりかかり、彼の家の全景を眺めていた。すると、コンビニ帰りの彼にたまたま見つかって、部屋へと誘われる。さやの唇を軽く奪ったりするくせに、他の女の子ともつきあいのある彼
。
そんな彼にさやは惹かれている。夏休み最後の日のデートで、遂にさやは……。
本作は、銘尾友朗さま主催「夏の光企画」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-22 18:27:52
5386文字
会話率:20%
夕立に降られ、入ったカフェで、ブレンドを飲みながら窓の外を眺めていた私の目に映ったものは……
最終更新:2018-01-28 07:00:00
368文字
会話率:0%
『願いの木』、それは人の願いを叶える木。
山口愁(やまぐち しゅう)は、中学2年生で初めて同性を好きになるという叶わない恋をした。同性愛を受け入れることなく高校生になるが、また同性の「藤澤恭(ふじさわ きょう)」という人に一目惚れをしてし
まう。それは、運命を変える恋だった。あるきっかけにより、『願いの木』に出会う。気づくと、そこは、男性しかいない世界だった!!そこでは、普通に男性同士が恋愛をしていて、、、、
これは世界を超えた僕の運命の恋の物語。
『願いの木』-世界を超えた僕の運命の物語-
遥か昔、誰かがその木にすがるように願った。
その木は、人の願いをじっと見つめていた。
また誰かがその木にすがるように願った。
その木は、人の思いをじっと眺めていた。
悠久の時間、何度も同じことが繰り返された。
いつしかその木は、人の願いに応えるようになった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-06 06:00:00
172051文字
会話率:43%
夏の退屈な夜、寝付けずに眺めていたツイッターで見つけた「駅のホームに生首があるんだけど笑」というツイートに興味をそそられ、イタズラだと思いながらもその騒ぎを楽しむ事にした。
※この作品はpixivFANBOX「https://nazono
lab.fanbox.cc/posts/1243872」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-25 15:00:00
6435文字
会話率:0%
放課後、かつて化学教室だった場所で、先生たちの密会を密かに眺めていた男子高校生の田牧は、ある日、クラスメイトの『彼女』に見つかってしまう。
その日から、放課後に先生たちの密会を覗きながら彼女が持ってくるカップスープを一緒に飲むようになった彼
らのある日の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 11:24:02
5807文字
会話率:30%
私は見た。ぞっとするような光景を。海の上を渡っていく、人々の姿を。
「幽霊の……パレードだ」
とっさに、そう思った。そして、そのパレードの中に視線を這わせて見つけたのは。
「……お母さん」
だったような、気がした。
✳︎✳︎✳︎
中学3年
生のすずめは、毎日、防潮堤から海に浮かぶ「初島」を眺めていた。難病によって失った母が、島にいるのだと、信じている。すずめは夏休みに、泳いで母に会いにいくという計画を立てていた。すると同じく祖母を亡くしていた幼なじみでサーファーの男鹿も、一緒に泳ぐと言い出す。
✳︎✳︎✳︎
お読みいただければ、幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-09 11:20:56
10745文字
会話率:25%
リアはお城で働く18才の掃除娘。担当は図書室である。
毎日、図書室掃除と司書カウフマンのアシスタント業務を頑張っている。
この図書室の一角に猫の絵が掛けられていて、それはリアのお気に入り。
仕事の合間に、“猫ちゃん”と呼んで、眺めていた。
そんなある日、老朽化著しい図書室が閉鎖となり、新図書室へ引っ越しすることになる。
引っ越しの大掃除で、リアのお気に入りの“猫ちゃん”の絵が処分されることになり……
二百年前に絵画に閉じ込められたお城の魔法使いと二百年後にそのお城で働く掃除娘の、曰く付きの指輪をめぐるお話です。
*読んでくださり、ありがとうございます。
おかげさまで、第八回ネット小説大賞にて、一次選考を通過することができました♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-07 04:00:00
233354文字
会話率:23%