魔王ノーラスによって次元の彼方、地球へと追いやられたエルフの射手ミニエル。
優しい少年と出会い、療養の日々を過ごしていた彼女には、しかし大きな不満があった。
都市に植えられた木々が、煤煙に曝され、無惨に切り刻まれているではないか。
自然を愛
し、森と共に生きるエルフにとっては看過できぬ大問題だ。
地球には地球の法があり、人間には人間の暮らしがあるのだろう。
だがしかし、自然を蔑ろにすれば、結局その罰は己へと返ってくるのだ。
話せば道理の分からぬ種族ではない。
エルフは勇を奮い立たせ、人間たちの蒙を啓くため、意気軒昂と市役所の自動ドアをくぐった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-24 11:14:10
19970文字
会話率:33%
覆面レスラー、ジャスティスマッスル。身長2mオーバーの巨漢のパワーファイターでベビーフェイスである。ヒールの攻撃を受けきってから大技で返すそのファイトスタイルに魅せられたファンは多い。
人気絶頂期に彼は事故から無辜の市民を救う為にその身を
犠牲にした。そうして救われた市民の中に未来において星を救うほどの発見をする事になる幼子がいたのだ。
その功績で彼は傷を癒し異世界に転移する事になった。一種の特異点を能動的に救った彼の運命は複雑化してしまい元の世界でというわけにはいかなくなったのだ。
代わりに新たな力を授けてくれるという神に対して彼は救っていただけただけで十分です。その力は今後の若者の為に残しておいて下さいと固辞して受け取らなかった。
神はそんな彼の想いに応えた。その代わりにいつの日か元の星に戻れる可能性を彼に与える事にした。彼の運命が収束すれば星への影響は最小限になるのだから。
異世界でも彼のパワーファイトは健在だ。村を襲うオーク達を素手で屈服させた時にそのポテンシャルに気付いた彼はオーク達にトレーニングを科すことにした。
そうオーク達の身体は肥満体なのではなく低体脂肪率の肉塊だったのだ。オーク達は筋トレに目覚め種族をあげてボディビルやプロレスで魅せる種族となった。オーガをも凌ぐと言われるほどのマッスルになった彼らの人気は凄まじいものだった。
オーガ達も負けてなるものかと人を襲うのを辞めた。ナンバーワンは我々だ。断じてオーク達ではないと。そのふてぶてしいまでの傲慢さ溢れる筋肉もまた素晴らしい物だった。彼らは産まれながらに全種族でもトップレベルのナイスバルクだったのだ。赤銅色に輝くその筋肉に魅せられる者は多い。
ドワーフ達も名乗りを上げた低身長ながらも圧縮されたかのような骨太とそれを覆う岩のような筋肉。産まれながらに黒光りする恵まれた肉体。長年鍛治をする事で鍛え上げた働く為の筋肉。それはマッスルインパクトであった。
エルフ達は盛り盛りの魅せ筋に嫌気がさしていた。そうじゃないだろうと、元来筋肉とは動く為の物だと。軽やかに宙を舞うように木々を飛び回るエルフ達はインナーマッスルの種族であり甘いマスクの細マッチョの集団であった。
人々は筋肉の共演に熱狂した。魔族達は筋肉の前に蹴散らされ邪神が復活したりしたが筋肉の前では無力だった。
そして彼は帰って来た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-08 00:00:00
2292文字
会話率:50%
ごくごく平和な世界で生まれ育った、霊能力を持つ兄妹の物語。
主人公 胡乃曄楓也(うのさかふうや)は、実家である胡乃曄神社の長男。…で、ありながら男扱いされない美貌を生かし、神楽巫女として神事に携わり、その一方で類まれな霊能の資質を生かし界
隈の霊的(心霊現象とか)な案件を解決していた。
天性の運動音痴である妹ぼたんの代わりとして女装して神楽巫女をすることになったが、兄妹の仲は物凄く良く、日々をまったり過ごしていく。
今年の夏祭りでも、無事役目を終え、ぼたんと一緒に片づけをしていた所、神事の道具が発光し、気が付いたらなんと全く知らない世界へ。
ぼたんの姿はなく、辺り一面見渡す限り見慣れない形状の木々だらけ。
奇妙な姿の生き物に遭遇しながら、ぼたんを探している内に小さな社を発見するが、その社から何かの気配が…?
神楽巫女(17歳 男)は妹をみつけ、元の世界に帰る事ができるのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-03 06:41:52
2155文字
会話率:31%
聖なる夜を独りで過ごす|後宮土九《あとみやつちく》の前に、数年前に疎遠になった先輩。|薄木々子《すすききここ》が現れる。彼女がクリぼっちである土九の前に現れた理由とは...。
最終更新:2019-12-25 00:12:48
5214文字
会話率:28%
お約束な、異能力バトル学園もの。
少年漫画みたいな軽い読み物を目指しました!
鼻つまみ者の悪ガキ中学生、木々原勇。
彼は、とある事故で幼馴染を失ってしまう。
と、同時に、スターターという特殊能力を授かることになる。
スターターが集まる
中学校に転校した勇を待っていたのは、破天荒な日常、一緒に上を目指す仲間たち、スターター界の強者や脅威。そして、
大切な人との、出会い。
彼と彼女の、救済の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 17:31:02
73626文字
会話率:40%
妻子を事故で失い荒んだ生活をしていた主人公が苦境に身を置きながらも純粋な少女朋子との交流を通して再生していく物語。とある事件を縦軸に物語は展開していきます。
なお、この小説は自分のブログ、HPでも同時に発表しています。
最終更新:2019-11-11 17:28:28
30513文字
会話率:54%
黒髪みだした友達が 風にさからい走ってく
木々の緑は衣をかえて はらはらと歓迎の紙ふぶき
どこぞの子犬が笑い出し 雲のヴェールで光やわらぐ
……
最終更新:2019-09-28 17:31:56
220文字
会話率:0%
モノクロームの写真がならぶ鐘楼で ぼくはギターをかきならす
夜光にうかぶ木々から聞こえるのは クロツグミのひそひそ声だけ
やさしかったあの老人は 今もまだ旅の途中なのだろう……
最終更新:2019-08-10 21:00:47
256文字
会話率:0%
GMO《ごちゃまぜオンライン》通称ゴマオンラインをプレイしていた時、俺ことアキは見た目九歳の少年1人でボス部屋まで来て、其の扉を押す。中に入ると紫色の葉のついた木々が揺れていて、扉は消滅した。此処は新たな現実であり、異世界である。其処である
モンスターに出会った。ワータイガーの特異種である。其の美しい白毛は美しかった。こんな事から俺の冒険は始まったのであった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-13 00:00:00
2925文字
会話率:41%
『真夜中のこわいお化けと水助くんのおねしょ』の水助くんが登場するシリーズの続編です。
●カエルじいやと水助くん
暑い夏の日に大きな池へ向かった水助くんは、カエルになりきって池の中へ飛び込もうとします。そんな時に現れたカエルじいやは、水助
くんにおまじないをかけると……。
●クマの親子と水助くん
森の中にある小さい川で魚取りにやってきた水助くんは、おしっこがしたくなって大きな木のそばへやってきた。そこへ現れた大きなクマの姿に、思わず尻餅をついてこわがる水助くんだったが……。
●ホタルと山火事と水助くん
水助くんはおしっこがしたくなって外へ出ると、光り輝くホタルが庭の周りを飛び回っています。立ち止まって見ている水助くんは、山の中の森のほうへ飛んでいくホタルを追いかけていきます。しかし、森の中では木々に燃え移るほどの山火事が発生して……。
※子供向けの創作昔話です。この作品で使う漢字は小学4年生までに習う漢字のみを使用しています。
※この作品には、おねしょネタがしばしば登場します。閲覧の際には十分ご注意ください。
※この作品は、pixiv(ピクシブ文芸)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-01 21:28:59
13163文字
会話率:52%
気が付くと、俺は平たい石の上に横になっていた。どうやら自分は森の中にいて、石のベンチで寝そべっているらしい。頭上から降り注ぐ太陽の光は、木々の間からこぼれ出てきた生き残りだ。俺は目を細めて、それをやり過ごす。困ったことに、どうして自分がこ
こにいるのか、そしてどうやってここに来たのかがさっぱりわからないのだ。
俺はどうやら見知らぬ土地に来てしまったらしい。自らを『歌い手』と名乗る少女に出会い、俺はわずかな間、生活を共にする。元いた土地に帰るための方法を模索するが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 12:49:31
30205文字
会話率:48%
独白———。
それは魂の躍動、ほとばしる血潮の渦流。
またはさんざめく命の軌跡、麗しき言葉の泉のほとりのさざなみ、あるいは深い森の中の、小鳥が飛び交う木々の枝枝の間を颯爽と吹き抜ける風に揺れる一枚の木の葉を食べる小さな芋虫めがけて飛びかかる
鳶にかつてお昼ご飯をさらわれた少年の悲しみの叫びを遠吠えだと勘違いして共鳴した犬の飼い主の家の壁に塗り込められた白骨の眼窩にはめ込まれた古い義眼を作った職人の娘の持っている財布に入っている外国のコインを運んだ商船の甲板で大きく伸びをする出稼ぎの男の故郷の空に浮かぶ月。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-15 07:37:50
1780文字
会話率:25%
静かな朝の山中にツーストロークエンジンの排気音が響き渡る。ブォーン! 十分にくさびを叩き込まれた樹齢70年の杉は狙い過たず木々の間に倒れた。切株に残ったツルを切り離し、小口を始末して一息ついた俺が現世で最後に見たのは、藤蔓で数珠つなぎになっ
た杉3本がまとめてこちらに倒れてくる姿だった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 12:37:54
1237文字
会話率:70%
時は戦乱、国同士の争いは絶えず世の秩序は乱れていた。『練気術』と呼ばれる技術で超常の力を行使する人間は戦場で活躍し、各国はこぞって優秀な練気師を重用した。
一方、練気術の威力、性能を向上させる秘宝『錬気媒体』なるものが存在する。所在は不
規則、不特定で、見つけて売れば家族三世代は安泰に暮らせるほどの財を得られ、また錬成師の手に渡ればその力は戦況に影響を与えうるほどと言われる。そのため、練気媒体についての情報までもが高値で取引され、組織、個人を問わず、誰もが躍起になって探した。
その煽りを受けて、ある日のどかな村落であるカッファにどこかの国の軍がやってきた。街は蹂躙され、火の手がいたるところで上がり、肥沃な畑も、果実のなっていた木々も、村の全てが灰になった。
これは、その村の唯一の生存者シグルド・アンバーの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 17:00:00
29454文字
会話率:32%
人が寂しいと感じるなら
木々だって寂しいと感じると思う
これは
ふらっと立ち入った場所に咲く桜と私のちょっとした話
最終更新:2019-07-03 23:34:57
758文字
会話率:50%
~WIZARDWARE(ウィザードウェア)魔法戦記シリーズ第1弾~
青年アキムは結論を迫られていた。上空に浮かぶ「影の王」の輪郭――真球の姿をした巨体、圧倒的殺戮能力を持つ人類の宿敵は、現在100年の眠りについていた。目覚めるまでの期限
はあと12年。一度は滅亡の危機に瀕したレジスタ共和国は対抗策を講じていたが、武器は「魔法研究所」が開発を続ける魔法弾のみ。木々を揺らすだけの弱い光の塊に比べ、敵の大きさは直径50メートル。巨大さから「第3の天体」とも喩えられる。
彼は無理難題を解決する為、戦闘中とある知識に目をつける。別の世界に存在すると文献に記載された「ソフトウェア」と呼ばれる情報技術だ。世界を仰天させるアキムの謎解きが幕を開ける。
★主人公が「魔法弾」と呼ばれる小さな光の塊を、ソフトウェア(C言語プログラミング)の仕組みと独創的な発想で拡張させ、巨大な敵と戦う物語。ページをめくった瞬間、ファンタジー戦記&SF&ミステリーの複数ジャンルを網羅した新しい世界が飛び出します。徐々に明らかとなる敵の正体と世界観……。ラストまでどうぞお楽しみください。
★本作は情報技術を嘘偽りなく魔法とファンタジーで表現したITの手引書でもあります。読み進めることでコンピューターやプログラミングのコツ(知恵)を習得できます。
☆カクヨムでも公開しています。無断転載はご遠慮ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-19 22:21:24
233791文字
会話率:27%
誰かの疲れを癒せたらいいな。
次の一歩を踏み出す元気が出るような。
そういう場所になれたらいいな。
そんな思いで、田舎の古民家でカフェを開いたマキノ。
やさしい旦那様と綴る幸せなふたりの生活。
試行錯誤しながら少しずつ充実していくお
店。
カフェスタッフ達の喜怒哀楽の出来事。
自分自身も迷ったり戸惑ったりいろんなことがあるけれど、
ごはんをおいしく食べることが幸せの原点だとマキノは信じています。
お店の名前は 『Café Le Repos』
“Repos”るぽ とは フランス語で『ひとやすみ』という意味。
この店に訪れた人は、たくさんの木々の緑ときれいな空気に囲まれて、
ヒトヤスミします。
― ― ― ― ―
この物語は 『 Cafe Le Repos カフェ開業奮闘記 』 の続きの物語です。
http://ncode.syosetu.com/n9375dt/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-05 20:57:14
415453文字
会話率:48%
僕は、立花皐月(たちばなさつき)高校3年生。
僕は毎週水曜日だけ遠回りをして帰宅する。
毎週水曜日だけあの場所で会える彼女に会うために。僕より年上で落ち着いた感じの大人の女性、僕の憧れ。
僕は彼女に恋をした。
私は、九条鈴羽(くじょう
すずは)某商社の会長秘書。
私は毎週水曜日だけあの道から帰宅する。初めは木々の自然に癒されたくて。それからいつもあのベンチに座っている男の子が気になって。
あの雨の日、私は彼に恋をした。
高校3年生の男の子と社会人キャリアウーマンのちょっと大人な恋愛話。
女の子みたいな名前だけど案外男前な彼と、キャリアウーマンで人目を惹く美貌だけど意外とポンコツな彼女のおかしな年の差カップルのお話。
カクヨム様でも配信しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888429272折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-11 13:00:00
146441文字
会話率:55%
四季折々と姿を変える四季の木。
そんな木が植えられた日高市で起こる、不思議な出来事。
四季を巡る、成長と恋の物語。ぜひ、ご覧ください。
春。
それは始まりの季節。
桜舞い散るこの季節に巻き起こる出来事。
そこで出会う初めての
人達。
今、新しい気持ちで歩き出す。
そして、必ず来るこの春という季節のもう一つの意味。
この春での出来事は、一生忘れない。
夏。
それは大切な人達と作る思い出の季節。
想真たちが訪れた島で起こる不思議な出来事を語る物語。
雨が止まない島に、不思議な少女?
ドキドキとワクワクが止まらない夏休み。
みんなと過ごしたこの夏は、一生の思い出になる。
秋。
それは食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と称されるほど様々な意味を含んだ季節。
この時期の日高高校は文化祭や体育祭といった行事が準備されつつあった。
そんな金木犀薫る日常の中、ちょっと変わった転校生がやって来る。
まるで真実を知っているかのような口ぶりで物事を話す転校生。その転校生から語られる想真の真実とは……。
この秋に知った真実は、けして忘れられない思い出になる。
冬。
それは春を迎えるための厳しい試練の季節。
木々は葉を落とし、草花は地中に籠り、その寒さを耐えしのぐ。では、この冬起こる試練に想真たちはどうしのぐのだろうか? そして、その最悪の過去を乗り越えた先に待っている未来とは?
この冬を越えた先にしか、この思い出は成り立つことはない。
まだまだ未熟者ですが、ぜひ読んで見てください!
出来れば、アドバイスや感想、評価ポイントなどをお願いします。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 22:39:10
424256文字
会話率:52%
誰が予想できただろう――
この星は、生命を育むためにできたのではない。
それをいつか人類は思い知らされるのだろうか?
エマ・アボットは、青空を見たことがない。風が頬を撫ぜる感覚も、自然な木々の緑も……
この地底の生活では、どれ
もが過去のものだった。
彼女はある研究室で働いている。
そこでは、日々人間の生活を守る【研究】をしていた。が、それを知る者は数少ない。
エマは、自分の特殊な感覚を活かし、今日も働く――いや、戦う。自分が生き残るために。
進化と発展。
この星は、どちらに微笑むだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-08 22:15:56
12652文字
会話率:34%
異世界アパンジェ。
剣と魔法があり、魔物という脅威が身近な世界。
その脅威に対抗するためかその地で生まれた人間は“真職“と呼ばれる、自分に向いた才能が目に見える形で与えられる。“剣士“であれば剣を持って戦うことに向いており、筋力は体力
に優れやすいなど。
だが、剣士として生きねばならぬわけではない。優れた筋力と体力で農地を開墾してもいいのである。
実際農家の家系に生まれ、跡を継ぐものと思っていたが与えられたのは“勇者“の真職だった青年は魔王を倒す旅に出る
ことはなく、魔の森と呼ばれた地の魔物を倒し、木々を切り開き農業の国を興し、豊かになった途端にその地を狙う他国から守りぬいた。
そんな話もある。
そんな世界で冒険者という立場で最高の地位であるSランクになることを望まれながら、断り続ける冒険者がいた。
“壁職人(ウォールマスター)“と呼ばれるその冒険者の日常を描く物語。
・R15は保険です。
・メインの小説が息詰まった際の気分転換のため投稿は不定期となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-17 23:45:34
38315文字
会話率:36%