白星弘志(シラホシヒロシ)は死亡した。
そして勇者として世界を救う為、異世界転生させられた。
しかしヒロシは世界を救うよりも、
異世界で様々な事を知り、学び、
前世と同じように自身の知識欲を満たす為に生きていくと決め異世界で歩みだした。
妖精召喚士のコルリルは勇者を召喚して共に魔王と戦うはずだった。
しかし召喚した勇者は自分の知識欲の為にしか動かず、
知識を得るためならどんな残酷な研究も躊躇わない、
そんな異常な勇者に振り回される日々になるなんてコルリルは思いもしなかった。
このお話はマッドな勇者ヒロシと、それに振り回される妖精コルリル、二人の主人公で送る異世界冒険小説です。
※ヒロシが残酷な研究をするシーンが有ります。
苦手な人はお気お付け下さい。
作者はこの小説が人生初小説なので至らぬ文章があるかと思います。その点もお気お付け下さい。
でも読んでくれるだけでも嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 18:00:00
367073文字
会話率:27%
アラフォーな傭兵の男は自分の強さに限界を感じていた。
そこで男は、1本のナイフを取り出した。そのナイフで死ぬと生まれ変わるという魔法が付与されている魔道具の一つだった。
男は、これ以上強くなれぬならと躊躇さずにナイフを胸に突き刺した。もし、
生まれ変われるなら次は魔法を使いたいという願いを思い倒れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 08:00:00
84776文字
会話率:49%
伊亚共和国在独裁者法南的疯狂意志下,陷入了极大的困境,常年的对外战争已经对经济造成非常大的压力。现在,法南又对昌宁发动了全面吞并战争。巨大的压力使得伊亚共和国爆发了一系列的抗议行动,然而,却遭到了全面的血腥镇压。国民警卫队士兵王卡不愿意
将枪口对准勇敢的抗议者,他决心,带领伊亚人民打败独裁政权,他的跟随者也决定跟随着他完成这项艰难的挑战。胜利的曙光会到来吗?
独裁者ファルナンの狂気の意志の下で、イア共和国は大きな困難に陥っており、長年にわたる外国戦争は経済に大きな圧力をかけています。 現在、ファーナンは長寧に対する全面的な併合戦争を開始した。 凄まじい圧力により、イア共和国では一連の抗議行動が起こりましたが、全面的で血なまぐさい弾圧に見舞われました。 勇敢な抗議者たちに銃を向けることを躊躇した国家警備隊の兵士、王嘉は、イアの人々を独裁政権を打倒するように導くことを決意し、彼の信奉者たちはこの困難な挑戦を通じて彼に従うことを決定しました。 勝利の夜明けは来るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 14:36:03
5619文字
会話率:17%
可愛くなることを夢に見た35歳の男は、清々しい気持ちでその生涯を終えた。
しかしそんな彼に美少女として異世界に転生できる機会が巡ってきたことで、このお話は始まる。
彼を転生させる女神への躊躇のない土下座、心の9割を占めている想いを誠
心誠意伝え、男はついに夢へのスタートラインに立とうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 23:59:02
1656142文字
会話率:59%
七夕の日、|香乃《かの》家に笹を持ってきてくれたタオに、会いたい人がいると知った実里たち。
しかし、タオは会うのを|躊躇《ためら》っている様子で……?
ぎるてぃせぶんの後日談です。
最終更新:2025-07-07 07:00:00
4544文字
会話率:44%
世の中には説明のつかない事象が起きる。その事象に悩まされる人、あるいは酷く苦しめられる人。そんな事象が少なからず起きて続けているのが世の中だ。
ある人物がその事象に呼ばれるように近づく。それは本人が意図したものでもなく、悩み苦しむ人が呼んだ
ものでもない。
だがそのある人物は躊躇うことなく、祓う。それがまるで宿命のように。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 11:21:20
135422文字
会話率:54%
「血の奴隷?」
最強のウィッチャーと謳われるイゼルは、それを聞いて思わず微笑んだ。「そんなの、とっくに昔の話だよ。今は人間が“主(あるじ)”となる時代だ。そうだろう、僕の小さなコウモリちゃん?」
メイド服を着た吸血鬼、ヴィオレッタは無表情で
、硬い口調で答えた。「はい、ご主人様」
イゼルは眉をひそめ、ヴィオレッタを強引に自分の懐に引き寄せた。
「お利口じゃないね」
「わ、私は——んっ!」
イゼルがヴィオレッタの首筋に手を伸ばすと、後者の表情がわずかに動いたが、抵抗はしなかった。ヴィオレッタの首には、黒い首輪が異様な存在感を放っていた。
ウィッチャーのお嬢様はその首輪をそっとずらし、吸血鬼メイドの首筋に顔を埋めると……噛み付いた。
◇
寿命論ではない。しかし、寿命論に勝る苦しみだった。
影魔(シャドウデーモン)の血脈はイゼルに常人を遥かに超える力と生命を与えたが、同時に彼女を絶え間ない戦友の死の痛みに晒し、罪悪感は彼女を苛み続けた。
「傍にいること」——それは彼女にとってあまりに贅沢な願いだった。
ある墓参りに訪れ、偶然捕らえられた一人の吸血鬼令嬢と出会うまで。
吸血鬼の長くしなやかな命は、イゼルに「この子をずっと傍に置きたい」という強烈な思いを抱かせた。そのためなら、吸血鬼と人間の盟約を破ってでもヴィオレッタを囚(とら)うことを彼女は躊躇わなかった。
◇
しかし、囚う対象こそが己の弱点であるならば、その強引さと固執もいつかは和らぐものだ。
「イゼル」
「何だい?」
ヴィオレッタは、今しがたキスした唇を舐めた。「タバコ、やめられないの? 口の中、煙草臭いわよ」
イゼルは困ったように言った。「うーん…それはちょっと難しいな…」
「じゃあ、もうキスしない」
「わ、私がやめる!やめるから!絶対やめるから!」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-03 21:39:21
18511文字
会話率:37%
死神筆頭から地上に落とされてしまい奴隷として生まれ変わったタナトス。薄汚い貴族たちに復讐し、排斥する為に美しい暗殺者へと転身する。次のターゲットである領主一族を暗殺しようと、末の三男を見つけ殺害しようとするが「美しい人だと見惚れていました」
と言われてしまい、思わず暗殺を躊躇う。そんな二人の歪な契約愛が織りなす建国物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 14:07:00
3213文字
会話率:27%
霞が関の地下には、地図には存在しない蜃気楼の街が存在する――
「ロスト・リミット症候群」とは、先天的または後天的な異常により、脳による力の制御が利かずに物の破壊や肉体の酷使を止めることのできない原因不明の奇病である。三歳でロスト・リミット
の診断を下された柴田蓮(しばたれん)は、定期的に通院しながらも家族や友人とのごく一般的な日常生活を送っていた。しかし己の症状に日々違和感を募らせていたある日のこと、病弱な幼なじみの水沼海(みずぬまうみ)と二人で学校帰りにトラブルに巻き込まれてしまう。その際、絡んできた不良グループに力をふるうことを躊躇した蓮に代わり、海が彼らを一掃する姿を目の当たりにしてする。それは正に、蓮の日常が終わりを告げた瞬間だった。海の連絡により到着した車の辿り着いた先は、霞が関地下――政府直轄の正式には存在しない機関、「内閣情報調査室付特別調査部保安管理室」だった。そこで彼は自分が「ロスリミ」よりも遥かに希少で稀有な、一般に情報が伏せられた「ノン・リミッター)」であることを知る……。現実と自身の境遇を受け入れ、本当の心と向き合いながら幼なじみとの恋愛を絡めて成長する姿を描いた現代ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 08:00:00
162257文字
会話率:70%
陽国禁軍将軍、虎梁(ふーりゃん)は憂いていた。
彼女の正体は、陽に滅ぼされた渓国の王位継承者の姫・月潤(ゆえるん)だった。渓国の王族に連なるものは皆、水を操る術を身に着けていた。中でも王はあらゆる液体を操ることができ、更に国宝の笛、翔霞
(しゃんしゃ)を用いて希少な宝石、月雫石(げつだせき)を生み出すことができた。その月雫石(げつだせき)を狙った隣国の陽により渓は攻め滅ぼされた。祖国の仇討ちのため、国の再興のため、月潤(ゆえるん)は生き残った同胞たちの思いを一身に背負い、身分を偽り、名を変え、陽国の軍に入り将軍にまで上り詰めた。
仇敵の王、武戴(うーだい)を討つため一心不乱に階級を上げてきたが、位が上がるにつれて武戴(うーだい)と接することが増え、聞かされてきた祖国の仇の姿と、実際の王の為人(ひととなり)の乖離に苦しむ。本当にこの人物が、渓を身勝手な理由で滅ぼした張本人なのか分からなくなり、仇討ちを躊躇うようになっていた。そしてそんな自分に、一族再興の思いが重たい枷となって圧し掛かっていた。
果たして虎梁(ふーりゃん)は王を斃し、故国を再興できるのか。月の名を抱く彼女の運命やいかに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 10:53:20
133022文字
会話率:48%
セアネシェレ・ラルリャークは父親と兄が帰ってくるお祝いのために草原に向かう。
草原で花を摘んでいると聖なる剣(つるぎ)の丘が光ったため気になり向かった。
その丘には聖剣ホーリーエステルスが地面に突き刺さっている。
聖剣の前までくるとセアネシ
ェレは光っていたために不思議に思った。そう普段は光っていなかったからである。
そんな時セアネシェレの意識へと何者かの声が聞こえてきた。
その声の主は“選ばれし勇者。汝その大剣を抜き悪しき者を滅せよ――……”と語り掛ける。
セアネシェレはその声に言われるまま躊躇いながらも聖剣のグリップを握り抜いてしまった。
聖剣を抜いてしまいセアネシェレは青ざめる。そうこの国では女性が武器を持つことを禁じていた。ましてや戦いに参加するなど言語道断である。
その後セアネシェレは定期的に訪れる見回りの兵士に連行されてしまう。
それをみていた男がいた。この男の名はレンヴィーノ・ティスバス、後にセアネシェレと旅を共にすることになる。
レンヴィーノはその様子をみてあとをつけた。
さて今後セアネシェレの運命は如何に……。
そして、ここから物語の幕が開く……。
★★★★★
【作者が考える作品のセールスポイント】
1.聖剣、勇者、断罪、女主人公で異世界現地もの。
2.女性が武器を手にしはいけない国で聖剣を抜いてしまった主人公の物語。
3・シリアス多めのファンタジーです。恐らく私が書くのでコメディ要素もあるかもです。
★★★★★
《ノベルアッププラス・小説家になろうにて掲載》
表紙イラスト:もけもけこけこ様の作品に付き不正使用、無断転載、無断転売、自作発言、AI学習を禁止します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 09:17:43
91798文字
会話率:44%
メルナセリア・リノイはパーティー会場で公爵であるラクリウス・カゼムに婚約を破棄すると告げられた。
それを聞きメルナセリアは、なんの躊躇いもなく承知する。
そう既に女癖の悪いラクリウスに愛想を尽かしていたからだ。
荷物をまとめメルナセリアは屋
敷を出て町で暮らし始める。
これから自由に好きなように暮らせると思っていたが、そうもいかず働き始めた初日から色々なことが起こり……。
※恋愛あり事件ありのドタバタ作品になる予定です。
★★★★★
《カクヨム・小説家になろうに掲載》
※ 9万字以上12万字以内で完結予定です。あらすじは、あとで修正する。完結予定は、2024年10月1日~2025年5月14日23:59です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:41:15
36513文字
会話率:43%
※カクヨムにも投稿しています。
皆さんは三国志はお好きですか?私は正史が大好きなので自分でも変化球を投げたくなってしまいました。
とはいえ、本当はめっちゃ知識が無いと書きはじめること自体に躊躇するテーマなのです。でもいくら勉強してもどうせ尽
きることがないので、とにかく書きはじめてみます。なので間違いを見付けたらさらっと直すか、「俺の後漢ではそうなんだよ」と開き直るつもりです(ズル)。
以下、方針です。
人称:朕とか明公とか卿とかの当時の人称をなるべく使いたいが、吾汝では文章がのみこみにくくなるので私とか貴方みたいなも許容する
人物:史料に全く出て来ない完全な架空の人物は出さない。史料で全く姓名等が無い人物はしかたないので便宜上付けても良い。特に女性。 史料で名前の一部しか判らない場合は勝手に付けてはいけない
旧字:本文は新字。人名、地名、役職の旧字は極力そのままにする。ただ孫権を孫權と書くとしっくり来ないだろうから例外はありで
熟語:仏教起源日本起源のものはある程度許容。同時代はネタでない限り原則不許可(絵に描いた餅とか)
捏造:面白ければこじつけで。
修正:無限に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 22:48:31
482702文字
会話率:32%
女子中学1年生、黒場ハルは余命少ない親友から7宝具と呼ばれる強力な兵器を譲り受ける。
特殊なテロに対抗するために警察からもその兵器を使って戦うように求められる。
ハルは自分に自信を持てないゆえに戦う事に躊躇する。
しかし転校先で出会った自分
と同じ心の傷と境遇を持つクラスメイトの男子、黒須竜との出会い、そして転校先で親友になってくれた友人の悲劇を見てハルは7宝具を使って戦う事を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 18:00:00
218421文字
会話率:51%
商家の二男ネト=コールマン。眉目秀麗、怠惰ものぐさ。いかに楽して生きるか、家督をつげない彼はひとつの答えにいたる。なら文官になって天下ればいい。
魔術都市の国家試験をゆうゆうパスし、優秀な成績をおさめ官学校を卒業するも彼の思惑はくずれだす
。希望した部課ではなく暗部組織に配属されてしまったのだ。
上官リリシアは同期新卒にまぎれこむ他国スパイを除去するよう命じるも、ネトは素直に従わない。同期を見捨てることなくリリシアの期待を超える成果をあげていく。
楽な出世からほど遠い諜報課で、転属と天下りを夢みる新人がもがけばもがくほど有能さを露呈し、ときに友人を助けるためなら躊躇なく死線をかいくぐり、結果として上官と同僚たちに気に入られ多忙極めていく都市国家諜報ファンタジー。
※軽度の性描写あり
※数珠つなぎストーリー、コメディあり、シリアスあり、各編ハピエン
カクヨム様で投稿した『魔法省諜報課の文官はただ天下りたい』の改題作品となります。内容が一部異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-13 13:36:42
100826文字
会話率:47%
私の姉様の婚約者はだいぶ変ですの!
***
姉の婚約者が女装に躊躇がないことと、その理由に困惑している妹の話です。
最終更新:2025-06-11 20:14:17
5105文字
会話率:34%
パラサイト・ヴァンパイア外伝。
伝説である。
先祖代々から博打の真髄を継承していく血筋があった。
彼らは時には勝ち豪遊をし、時には敗れ身包みを剥がされ、時には命をかけ___。
彼らには博打と共に、継承し続けている力があった。
彼らには躊躇い
はない。ただ、人生の全てを、いや、人生の全てが博打だと見上げる。その力を持って。
これはある、その血筋を受け継ぎ、自分だけの博打を、ギャンブルを追い求めている、ある男の話。
連載中のパラサイト・ヴァンパイアではR15とさせて頂いておりますが、本作品では暴力的展開はあえて控えております。
お楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 14:10:46
19830文字
会話率:61%
闇の炎。いったいいつからその炎が存在するのか。今では誰にもわからない。歴史書にも記載されていない謎多き炎。ならば、なぜ人々は闇の炎と呼ぶのか? わかっていることは、世界中にさまざまな色を持った闇の炎が存在しているということだけ。
そんな闇
の炎が存在する世界に住む少年ヤミノ・ゴーマドは、平凡に日々を過ごしていた。幼馴染のミュレットとは小さい頃に将来結婚をする約束し、仲も良好。未来も明るい。そう思っていた……だが、その日は突然起こった。異世界より勇者が召喚された。それすなわち世界に危機が及ぶという予兆。そして、勇者が召喚されたことにより世界中から三人の選ばれし者へ神々より神託が下る。
ヤミノの幼馴染ミュレットにも、神託が下り、聖女に選ばれた。いずれ世界を救うため勇者と共に救済の旅に出る。そう簡単には会えない。ヤミノはいつしかミュレットが無事に帰ってくること願って、王都へ向かう彼女を見送った。
まさか、ミュレットを勇者に寝取られると思わずに。サプライズとばかりに王都に行ったヤミノが見たのは、自分にしか向けたことがない笑顔。ヤミノは絶望した。たった二ヶ月でこうも変わるのかと。自棄になったヤミノは、夜の街を駆けた。
「ひょっほー!! 闇の炎様ー!! 俺を抱いてくれー!!!」
まるで闇の炎に魅了されたかのように、躊躇なく、ヤミノは闇の炎へと飛び込んだ。そして、次に目が覚めた時には……可愛い娘ができていた。これは、絶望し闇の炎に抱かれた? 男が、可愛い娘達と共に世界を救いつつ、幸せな毎日を過ごす物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 16:02:24
457927文字
会話率:53%
「もう我慢できませんわ!」
公爵令嬢アイリーンは、思い切りブチ切れた。
婚約者の第3王子が、浮気相手に傾倒して、なんと交換留学に自分ではなく浮気相手を連れて行ってしまったのだ。
「許せませんわ! ありえませんわ!」
こうなったらもうア
レしかないと、彼女は真夜中に屋敷を抜け出した。
森の中の立ち入り禁止の古教会に忍び込むと、魔法陣の前で叫んだ。
「出でよ! 悪魔!」
凄まじい風と光と共に現れたのは、この世の物とは思えない美しい悪魔。
「何を望む?」と尋ねられ、アイリーンは躊躇なく叫んだ。
「あの女を何とかして下さいませ!」
「あの女?」
そう尋ねられ、アイリーンはしゃべりまくった。
悪魔が聞いてくれることをいいことに、溜まりに溜まった10年のうっ憤を吐き出す。
そして、全てを吐き出した彼女は気が付いた。
「あら、わたくし、なんかスッキリしてますわ」
「もしかして、これって悪魔を呼び出すほどのことではなかったのではなくて?」
「ま、まずいですわ!」
一方、呼び出された悪魔も困っていて……。
この話は、ブチ切れて勢いで読んでしまった悪魔に、何とか穏便に帰ってもらおうと画策する残念令嬢と、気まぐれに呼び出された美しい悪魔が、すったもんだする話である。
※全39話、約9万字、全話登録済み、2~5話ずつ一気に投稿します。
※ネタバレ防止のために感想欄は閉じております。完結後に開きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 21:10:00
101278文字
会話率:28%
少女が嫁がされたのは『鬼』と恐れられた冷酷な男だった―。
「―東方の国に、『鬼』あり」
群雄割拠の戦乱の世に『総(そう)』と呼ばれ、またの名を『鬼』と恐れられる君主が統治する東方の国―【桜奏(おうそう)】があった。
鬼の名に相応しく君
主自ら戦場に赴き、部下の忍の者達と共に修羅の如き力で敵をねじ伏せ、容赦なき力で斬り捨てる。敵である者は何人たりとも容赦せず、刀を振るうことに一変の躊躇いも無し。冷酷無慈悲な彼を人々は恐れ、やがて彼を『東方の鬼』と呼んだ。
そんな危険な国に、隣国の姫『陽の君(ひのきみ)』―その名を閃という女性が嫁ぐことになった。『東方の鬼』へ取り入ろうと、その国の君主が自らの娘を差し出したのだが、彼女は非常に聡明な女だった。しかし、閃は母が病気で亡くなった後、継母や継母と父の間に生まれた兄から使用人同然の扱いを受けていた。
そして、『東方の鬼』へ嫁がせることを提案したのも継母達であり、目障りな『妾の子』である閃を排除する為であった。だが、その出会いは二人の運命を揺るがす大きな出来事となっていく―。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 11:53:12
4322文字
会話率:30%
千年の孤独を抱く、少女神の物語。
悠久の時を生きる神、瑞葉(みずは)。
その見た目は十三、四の愛らしい少女。だが、彼女の瞳には、千年以上もの間、無数の人々の喜びと悲しみ、出会いと別れを見つめてきた深い叡智と、拭いきれない寂しさの色が宿って
いる。
自然発生的にこの世に生まれ落ち、とある古社の小さな祠に宿り続けて幾星霜。瑞葉は、訪れる人々のささやかな願いを、人知れず叶えてきた。その力は時に奇跡と呼ばれ、神社は「願いがよく叶う」と評判になることも。しかし、彼女自身が本当に願うのは、ただ一つ――誰かと心を通わせ、その温もりに触れること。
けれど、神であるが故に人とは異なる時を生き、あまりにも多くの別れを経験してきた瑞葉は、深く関わることを恐れ、一歩踏み出すことを躊躇してしまう。助けた相手とほんの少しでも触れ合いたいと願いながらも、その想いを胸の奥に押し込め、そっと背中を見送る日々。
これは、そんなさみしがり屋の神様・瑞葉が、様々な時代、様々な場所で出会う人々との、束の間の触れ合い、心のすれ違い、そして避けられない別れを、一話読み切りで綴っていく物語。
第一話『縁日の影、神様の吐息』では、現代の賑やかな神社の例大祭を舞台に、瑞葉が人知れず小さな奇跡を起こしながら、その胸に秘めた切ない想いを垣間見せる。
彼女の数千年の孤独は、いつか癒される日が来るのだろうか。
そして、彼女が本当に叶えたい「願い」とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:10:00
23263文字
会話率:14%