「もう我慢できませんわ!」
公爵令嬢アイリーンは、思い切りブチ切れた。
婚約者の第3王子が、浮気相手に傾倒して、なんと交換留学に自分ではなく浮気相手を連れて行ってしまったのだ。
「許せませんわ! ありえませんわ!」
こうなったらもうア
レしかないと、彼女は真夜中に屋敷を抜け出した。
森の中の立ち入り禁止の古教会に忍び込むと、魔法陣の前で叫んだ。
「出でよ! 悪魔!」
凄まじい風と光と共に現れたのは、この世の物とは思えない美しい悪魔。
「何を望む?」と尋ねられ、アイリーンは躊躇なく叫んだ。
「あの女を何とかして下さいませ!」
「あの女?」
そう尋ねられ、アイリーンはしゃべりまくった。
悪魔が聞いてくれることをいいことに、溜まりに溜まった10年のうっ憤を吐き出す。
そして、全てを吐き出した彼女は気が付いた。
「あら、わたくし、なんかスッキリしてますわ」
「もしかして、これって悪魔を呼び出すほどのことではなかったのではなくて?」
「ま、まずいですわ!」
一方、呼び出された悪魔も困っていて……。
この話は、ブチ切れて勢いで読んでしまった悪魔に、何とか穏便に帰ってもらおうと画策する残念令嬢と、気まぐれに呼び出された美しい悪魔が、すったもんだする話である。
※全39話、約9万字、全話登録済み、2~5話ずつ一気に投稿します。
※ネタバレ防止のために感想欄は閉じております。完結後に開きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 21:10:00
85647文字
会話率:28%
悪女が異世界に転生したあるある系のお話に癖の強い美形悪魔との出会いの話。
反響あれば続き書きまくる系な人だから気にしないでください…_(:3 」∠)_
最終更新:2023-01-03 16:18:56
2926文字
会話率:23%
「僕に友達なんかいない」
人間嫌い。悪魔嫌い。
他人嫌いの偏屈悪魔・ヴィクトールは、人間と悪魔が共存する社会でやむを得ず人の願いを叶える万事屋業を営んでいる。
彼の元に、昔馴染みから『予言の書』と呼ばれる魔導書を探し出して欲しいという
依頼が舞い込んだ。
いつもなら即座に断るような依頼だが、どうやらそこには悪魔殺しのハンターが関係しているようで––。
珍しく興が乗ったヴィクトールは、しもべを連れて魔導書探しに乗り出す。
※この作品はカクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 16:12:28
4544文字
会話率:20%
人間と魔族は長い間、争ってきました。
だからこそ、悪魔と通じた「黒魔女」は人間にとって裏切り者で大罪人でした。戦争が長期化し疲弊した人間達にとって黒魔女狩りは唯一の余興でした。もちろん冤罪の人が処刑される事だってありました。
その犠
牲者の1人…白魔女・ヤマトは、自分の乙女心を踏みにじった異端審問官に言われた事を引きずって悪魔に救いを求めました。
「私と闇契約してくれる美形悪魔のお兄様ガチャ、スタート!」
…選ばれたのは、魔王城の司祭(魔王軍幹部)でした。
聖職者の「お兄様」は、一筋縄じゃ契約してくれません。年齢差は数世紀・異種族である事の他にも、上位悪魔のお兄様に対し小悪魔テクは効かない上に負荷で体がロリ化して女扱いからなお遠のくなど、様々な壁が立ちはだかります。
それでも悪魔(黒属性)の白魔導師と、黒魔女のフリした白魔女の相性は良いと信じて!
これは、頑張って第2の人生以降で前世の心残りを堕とす冤罪黒魔女のオフホワイトな恋から始まるお話。なお、悪魔は冤罪です。山無し・オチ無し・ざまぁ無し。
☆お品書き↓
第0戦:はじまりの黒魔女裁判
第1戦:健康でサブ文化(カル)的な最低限度の(子供らしい)生活
第2戦:父兄とピュアじゃない新入学児の入学準備
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-17 00:53:25
87118文字
会話率:71%
自らの冒険を終え、隠居生活をおくる主人公。家事好きの悪魔とのんびり暮らしていたのだが・・・
終わったはずの物語が動き出す。鈍感でズボラ、でも意外とハイスペックな男装主人公と家事に魅せられた美形悪魔がおくる、笑いあり涙あり?な物語。
最終更新:2012-10-30 21:19:35
28735文字
会話率:27%