日曜日を気ままに過ごす(予定の)アリスに憧れる女の子。ところが、突然やってきたうさぎの大群に追いかけられ、穴に落ちてしまう。落ちた先には、見慣れない風景。「迷いつくして遊びつくして抜けだして」というメッセージのもと、彼女は奪われた日曜日の
恨みを晴らすべくこの世界を駆け巡る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 17:11:28
5522文字
会話率:19%
婚約を解消され、幽霊城と噂される廃墟に追放となったコンスタンツェ。しかし、そこにいたのは悪霊ではなく妖精だった。
妖精の魔法とコンスタンツェの知恵で美しく生まれ変わっていく廃城。仲間も増え、お客さんも大勢来てくれるように。
そんな折、コ
ンスタンツェはひょんなことから元婚約者の弱みを握る。しかも、彼は妖精の力を悪用しているようなのだ。
これまでの恨みを晴らすため、そして、愛する妖精を救うため、コンスタンツェは復讐計画を立てることにする。
これは、婚約破棄されて絶望していた令嬢が、追放先の廃城を盛り立てていく中で、希望と幸福を見つけ出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-10 12:32:38
122393文字
会話率:51%
ある日、探偵事務所を営む九条アカネに舞い込んできた依頼は、「花嫁ゲーム」で死んだ妹の無念を晴らしてほしいという依頼だった。
聞けば、そのゲームは花嫁選別のためのゲームで、花嫁として選ばれた場合は結婚支度金10億円を受け取ることができるらしい
。
九条アカネが調査を進めると、そのゲームは過去にも行われており、生存者はゼロであることが判明した。
依頼人の恨みを晴らすため、九条アカネはゲームに潜入して真相を解き明かす決意をする。
ゲームの勝者と結婚できるとされるモナークさまとは一体どんな人なのか? 果たして、九条アカネはモナークさまの正体を突き止め、依頼人の無念を晴らすことができるのか?
生き残りを賭けた女性たちのデスゲームが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 08:10:00
54001文字
会話率:39%
江戸幕府が開かれて数十年。
乱世が終わり天下泰平の江戸の街は今日も賑わう。
しかし一見平和に見えるこの街にも悪は蔓延る。
晴らせぬ恨み晴らします。
これは渡し人と言われる闇の仕置人たちが庶民の恨みを晴らす物語である。
最終更新:2023-12-14 23:34:40
222156文字
会話率:39%
僕のお嬢様は、悪役令嬢である。
僕のお嬢様は、前世の記憶がある。
僕のお嬢様は、宿敵を皆殺しにするらしい。
僕はそんなお嬢様を、愛している――――。
野生動物や猛獣さえもおびき寄せ手懐けてしまうという能力を持った令嬢がいた。
前世での
彼女は、嵌められ殺された。
逆行転生した彼女は、自身の能力を使い、前世での恨みを晴らすと心に誓っていた。
そのためには、未来を大きく変えてはいけない。
しかし、彼女はひとつだけ、大きく未来を変えることにする。
とある男の子を自分の側に置くために――――。
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閲覧ありがとうございます!
ブクマや評価などしていただけますと、励みになりますです。そして笛路が小躍りするですヽ(=´▽`=)ノわはーぃ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 07:14:28
7636文字
会話率:41%
大小複数の国が大陸の覇権を争い、日々戦争をしていた。 その国の一つ「華国」では歌姫を決める大会が行われていた。 この世界で歌は呪術の一つであり、特殊技能で、特に呪力を持った歌声の持ち主は戦況を左右 する力すらあった。
しかし、その大会の優勝
者を含めた多くの有望な歌姫たちが次々と暗殺されてしまう。 生き残ったのは成績は中の下、容姿だけで選ばれたと揶揄されていた彼女だ。
親友が暗殺され、失意の中、自宅で眠っていると、夜にこっそりと忍び込む誰かの気配があっ た。それは国王の秘書官で、内密で仕事の依頼があったのだ。 それは隣国の「香国」にいって、ある人物を誘惑してくれないかというものだ。それはその国の次 期国王候補の一人の青年だった。
しかし彼女には歌の力がない。 それでも莫大な借金を抱えていて、家のためにも仕事を受けない訳にもいかず、渋々その仕事を 受けて前金だけ受け取る。
旅の一座に紛れ込み、隣国に入った彼女はそこで歌姫たちを暗殺したのが香国の暗殺部隊の 人間だと知り、彼女の大切な友人の恨みを晴らすためにも国王候補の青年へと近づく。
「歌を聞かせてみよ」
彼に出会ったところで試験をされるが、歌に自信のない彼女。友人の遺品である首飾りをつけて 歌のテストに挑むと、友人の歌声の力が借りられ、見事に合格できた。 こうして、後に「傾国の歌姫」と呼ばれた彼女の数奇な人生が始まったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 11:10:14
15180文字
会話率:36%
「空」
人々がそこに憧れ、およそ120年前にようやく到達した場所。
でもそれは私にとっては恨みを晴らす場所でしかなかった。私を生み育ててくれた両親の仇を討つ為の場所。
私の最期の場所になるはずの空。それが少しずつ変わっていくのは、もう少し
後になる。
そう。私は大切な人達と出会い、私にとっての空は変わっていく。空の色は変わらずとも、意味は変わる。
まるで、常に形の変わる雲のように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 01:00:06
422361文字
会話率:41%
OBQ検査依存症の人の依頼を受けた伝子。再会した依田を交えて、依頼人の恨みを晴らすことにした。
最終更新:2023-07-12 21:34:04
10120文字
会話率:54%
昨年の夏休み前、優等生・梅原 智也は、病魔に倒れた。
病名は、後天性性適化症候群。性別を反転させてしまう奇病だと知った。
『智への積年の恨みを晴らすチャンスだ!』
とりあえずとばかりに幼馴染みの留年を阻止した櫻塚 純は、復学を果た
す梅原 智と名を変えた少女へ、復讐と言う名の嫌がらせを開始する。
……が、思い付きで行動する純の行動は、大半が裏目に出てしまうのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 21:11:27
113730文字
会話率:25%
昨年の夏休み前、優等生・梅原 智也は、病魔に倒れた。
病名は、後天性性適化症候群。性別を反転させてしまう奇病だと知った。
『智への積年の恨みを晴らすチャンスだ!』
とりあえずとばかりに幼馴染みの留年を阻止した櫻塚 純は、復学を果た
す梅原 智と名を変えた少女へ、復讐と言う名の嫌がらせを開始する。
……が、思い付きで行動する純の作戦は、大半が裏目に出てしまうのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-01 17:39:23
24755文字
会話率:28%
王都でそれなりの規模のギルドパーティーに属していたスコルニー。
今日も仲間たちと一緒にクエストへ向かうが、パーティーは全滅してしまう。
魔物や事故ではない。
大手ギルドパーティーに属する、最強と名高き【即死使いグレモル】によって、皆殺し
にされてしまったのだ。
遅れてやってきたスコルニーは、「自分の邪魔だったから」「口答えしたから」という身勝手な理由で殺したグレモルに挑むも、あっけなく殺されてしまう。
しかし、そのあとに『獣の貴婦人』というレアモンスターが現れ、スコルニーに呪われた力『シニスター』を授けた。
しばらくして死体漁りを生業とするふたりの姉妹と出会うことで、復讐の一歩を踏み出す。
※短編Verです。伸びるなら連載も考えます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 22:37:34
10431文字
会話率:62%
追い込まれて自殺した者の、異世界からの仕返し
______________________
以前、こちらのコメント欄で俺の書いた話を話題にしてくれてたので、覗いてみると良いかも
http://mokotyama.sblo.jp/
最終更新:2023-05-11 20:00:00
3018文字
会話率:3%
子爵家の末娘として生まれたアスティアーナは幼少期より不細工で体型も太っていて、他の子達が魔法を使い始めても使えず、学校生活が始まると同級生から虐めの対象となってしまう。
15歳で高等科に入学した式の後、屋上に同級生10人に呼び出される。
自
殺に見せかけて殺されそうになるが、闇の扉が開きスキルノート「禁忌の書」と出会う。
スキルノートは長い年月封印されていたが、長い年月により封印が弱まっていた。
そこにアスティアーナの憎しみが反応して闇の空間に飛ばされる。
スキルノートはアスティアーナに自分と契約すれば恨みを晴らす力を授けると言い、アスティアーナは契約をする。
そして、アスティアーナの復讐劇が幕を開ける。
幼少期から虐げられてきた恨みをスキルノートの絶対的な力で世界をもねじ伏せていく姿を描いていきます。
憎しみに駆られて、どの様な復讐をするのか?
それとも絶世の美女として人生を楽しむのか?
心踊る高等科生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 23:41:21
4966文字
会話率:28%
無敵、初手殺し、無限蘇生……ありとあらゆる『最強』を超えたいわゆる『チート』。それらを行使するチーターと呼ばれる者は皆、その能力だけで淡々と強敵を余裕で倒しては世界を無双する。しかし、その中には上下関係や差別、殺人といったチートを悪用する
者が続出していた。
俺――カミトは過去にその悪用チートによって大切な人を失った恨みを晴らすべく、悪用チーターを撲滅し、これ以上チートによって無慈悲に人が殺される世界を変えるため、『チートによるチートの破壊者』として血と闇に染められたこの世界を斬り壊す。
そう、これは数多の無双者を無双する唯一無二のファンタジーである――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-27 23:23:33
2683文字
会話率:59%
宿須竜二の人生は裏切りの連続だった。
親の言う通りにしていたら、友達にいじめられた。
良い大学に入ったが、ブラック企業にしか就職できなかった。
最低でも3年間働こうとしたら、上司のパワハラによって、精神が壊れた。
そんな絶望しかない生活の中
で、『ダンジョン』に出会う。
最初は死ぬつもりでダンジョンに入った。
初めてフグを食べた人のように、生贄役として、ダンジョン攻略の礎となるはずだった。
しかし武器を握ると、モンスターが自分を苦しめてきた人々に見えることに気づき、倒すことに快感を覚えるようになる。
竜二はこの状態を『狂戦士(バーサーカー)』と呼び、これまでの恨みを晴らすようにモンスター狩りを始める。
そして、「腐ったミカン」と言われ、一時は自身の生きる意味すら見失っていた竜二は、ダンジョンに生きがいを見つけ、最強の冒険者として成り上がる。
*カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-09 08:00:00
110838文字
会話率:52%
※主人公がヒドい目に遭うのは2話まで。
※主人公が自分の本当の力に気付くのは9話から。
簡単なあらすじ
5歳の誕生日、属性鑑定の儀を受けた主人公のソウ・ダクヴェルム。結果は属性無し。その日を境に10年の虐待を受けて育ったソウは15歳の誕生日
に追放されてしまう。追放後、ソウはヴェルムの森でサバイバルを送り、そこで自分の魔法属性が虚無だと知る。ソウは復讐を果たし、自分と似た境遇の子を救う施設を作るため、冒険者となり、世界最強の大魔術師を目指す。
長いあらすじ
この世界では5歳になると魔法に属性が出現する。二人の兄は光属性と影属性を獲得したが、主人公のソウ・ダクヴェルムの魔法には属性が無かった。その日から虐待の日々が始まる。父は闇属性の使い手。モノの出し入れが可能。毎日のように父が引き出した【痛み】を受け、兄の修行相手と称しては魔法攻撃を受ける続ける日々。挙句、15歳の誕生日に追放を言い渡されてしまう。ダクヴェルム家を追放されたソウは生き延びるため近くにあるヴェルムの森でサバイバル。木の実や川の水で飢えを凌ぎ、岩の窪みを寝床に生活していた。そんなある日、やっとのことで手に入れた【火】に手を当て暖を取っていると、火が消えてしまった。ショックのあまり放心状態に陥るソウだったがあることに思い至る。窪みを出て、焼けカスに手を添え精神を集中。するとソウの手からは火が出現。「ははは、すげえ!」ソウは自分の才能に気付き、家族への復讐、そして自分と似た人々を助ける為の施設作りを決意する。一方、森のヌシ・サティエルは恐怖のドン底にいた。信じられないほどの魔力出力により森の結界がパリィンッ!と砕け散ったのだ。好敵手のダルヴェンディ辺境伯が一年寝込むほどの力で作った結界。それが一瞬で壊れた。サティエルは身を隠せそうな場所へと移動を試み、その途中で出会ってしまった。『異常なまでの魔力の持ち主』――つまりはソウに。地獄で四天王と恐れられたサティエルだが、秒で命乞い。以後、ソウの従魔になることを誓う。こうして最強の従魔を得たソウは目的を達成させるため、森を抜けた先の『ハルメッタの街』を目指す。そこでとある事件を解決したソウはハルメッタの英雄と呼ばれ冒険者に。家族へのざまぁを果たしつつ大躍進し名前を轟かせていく。これは虐待の末追放されたソウが『万象虚無の大魔術師』と呼ばれ、英雄に至るまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 12:01:10
95509文字
会話率:26%
ある日、知らない場所で目覚めた私は、とある人に保護される。
だが、その夜に夢で私と彼女の中身が入れ替わったことを知る。そして彼女は、白の能力(治療、慰撫)を持っていたのだった。こちらの世界には特色の色を放つ能力持ちがいて、その人たちは貴重で
重宝がられていた。
ひょんなことから、彼女がこちらで受けた数々の仕打ちを知ってしまい、余りのことに私は彼女に変わって復讐をしようと誓う。
だけれども、能力持ちはみんな色んな悩みや葛藤を抱えて生きているのだった。
それを解決しながら、復讐相手を捜し出し、果たして彼女の恨みを晴らすことはできるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 08:03:32
162457文字
会話率:33%
大陸中に悪名を轟かせた大悪党オーヴァン。騎士団の奮闘の末、捕縛され処刑された彼は、オーヴァン捕縛の指揮を執っていた騎士団長の娘に転生してしまった。よりにもよってそこか…!しかも宿敵は見ていられないほど親馬鹿に。なんてウザいんだ…!いろいろ納
得いかないが生前の恨みを晴らすべく、大悪党オーヴァン改め騎士団長の愛娘ソレイユは父親に復讐を誓う…が、いや復讐っていっても大悪党だったからな、処刑とか仕方ないし。悪党だった自覚しかない。それに騎士団長(父親)が没落したら娘のソレイユも没落…え、心中とかいやなんですけど…でもなにもしないってのもな…ざまぁがしたい…父親だけが辛い、娘に可能な復讐ってなんだ?父親だけにダメージが入る行為…ハッ!
なるほど、お嫁さんか。
父親への嫌がらせで早く結婚して家を出たい娘 VS ずっと家に居て欲しい父親 VS 思いがけず手に入れた婚約者を絶対逃がしたくない男 ファイッ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 12:00:00
13249文字
会話率:25%
セシリア・カーン公爵令嬢は冤罪を着せられ、アレス王子には婚約破棄をされ、聖女を殺そうとした罪で処刑となった。
なぜか死に戻ったのでその恨みを晴らすべく二回目の人生では冤罪で着せられた罪以上のことをやってのける真・悪役令嬢となって再び処刑。
もう終わりかと思いきや三回目の人生がまた始まってしまった。
今回は違う人生を歩もうと思うセシリアだが、学園ではやはりアレス王子や聖女のメリーナに出会ってしまい、更にアレス王子の弟のマリウス王子まで現れて…?
***
書き溜めた所まで毎日更新、それ以降は不定期となる予定です。
ぼちぼち進めますのでよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 18:00:00
166866文字
会話率:45%
「セラス・フィンドラル! たった今、この僕――侯爵家子息であるシグルド・カスケードは君との婚約を破棄する!」
男爵令嬢ことセラスは、婚約者であったシグルドに大ホールでのパーティー中にそう告げられる。
あまりのことに絶句したセラスだっ
たが、事はそれだけでは終わらなかった。
何とその場に実妹のミーシャが現われ、セラスの代わりにシグルドと婚約すると言われたのだ。
それだけではない。
ミーシャは今までセラスに募らせていた恨みを晴らすかのように、シグルドを巻き込んでセラスを第1王子アストラルの暗殺計画の首謀者に仕立て上げて処刑しようとしたのである。
もちろんそんな事実はまったくなかったため、セラスは断固としてシグルドに自分の無実を主張しようとした。
けれど、その主張を遮るかのようにミーシャはセラスの腹に蹴りを繰り出した。
ズンッ!
ハイヒールのつま先がセラスの腹に突き刺さったとき、セラスは自分が前世で世界空手道選手権10連覇を成し遂げた女性空手家であり、この世に転生されたときに神様から【空手】スキルを与えられたことを思い出した。
そして、セラスは男爵令嬢から違う令嬢へと変貌した。
超絶的な力を有する【空手令嬢】へとである。
すると大ホールには件の第1王子であるアストラルや兵士たちが現われ、暗殺計画の首謀者がミーシャだと判明したから捕まえにきたと言う。
しかしミーシャは捕まえるどころか【魔眼】の力を発揮し、シグルドを巻き込んで凶悪な魔人と化した。
空手令嬢となったセラスは、自分の運命を変えるために闘う決意をする。
これはやがて王都に空手の大道場を構え、第1王子とともに幸せになる空手令嬢の知られざる誕生譚!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 15:50:23
14305文字
会話率:20%
本作は、〝伊賀の忍び城戸弥左衛門が、天下人織田信長の暗殺を謀った〟という伝承(『伊乱記』『伊賀旧考』『城戸文書』等)を元に、そこへ信憑性のある形でフィクションの要素を加えて構成した物語である。
天正九年(1581)。伊賀は、天下布武を掲
げる織田四万の大軍に怒涛のごとく攻め込まれる。織田軍によって女子供まで容赦なく虐殺され、神社仏閣は焼き尽くされる。伊賀の里は修羅場と化した。
「魔性の一族に合戦の作法なぞ無用じゃ!」
すべては伊賀忍びを忌み嫌う織田信長の意向である。伊賀勢も砦を築いてゲリラ的に抵抗するが、衆寡敵せず、無残に敗北する。
城戸弥左衛門は、鉄砲術と遁走術を得意とする伊賀随一の忍びである。弥左衛門は山奥の隠れ家に潜み、織田家への恨みを募らせていた。だがすでに伊賀は降伏し、織田家に隷属してしまっていた。どうすることもできない。だがほどなくして彼は、恨みを晴らす千載一遇の好機を得る。信長が、織田家の領地となった伊賀を視察に訪れるというのだ。
印代判官と原田木三という凄腕の伊賀の仲間とともに森に潜み、弥左衛門は油断している信長を鉄砲で狙う。暗殺成功は目の前と思われたが──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 02:37:39
29318文字
会話率:32%