霜村涼は偏差値の高い進学校に通う高校一年生。ある日、サッカーボールが頭に当たってから彼の視界がときおりぶれるようになった。
涼が入っている塾で、新しい英語教材が導入された。フェイスディスプレイをかぶって、英語しか通じない仮想世界へ留学できる
というものだ。それを初めて使った晩、涼が仮想世界の中にある扉を開けると、そこは暗い雨の路地だった。
その路地は、涼の世界のパラレルワールドにつながっていた。
そこは、小惑星が地球に衝突して気候が変動し、人々も多数亡くなり、生き残った人間たちが共同生活をしている世界だった。涼は、そこでパラレルワールドの同級生、野見山碧に出会う。
毎晩英語教材の仮想世界からパラレルワールドに行くうち、涼は自分の住む世界の不条理や生きづらさに気づいていく。
パラレルワールドのミドリのことから、涼は現実世界の碧とも親しくなっていく。
涼には兄がいた。兄の洪は反抗的で素行不良と言われ、高校二年のときに更生キャンプに送られている。両親は兄のことを口に出そうとはしない。涼は、兄が反抗した理由や兄の生き方について考え始める。
高校で窓から飛び降りて自死した生徒があり、学校は教室の窓に鉄格子をつける決定をする。それに反対する生徒たちが体育館で集会を開くが、教師たちに暴力で鎮圧される。優等生だった涼は停学をくらい、級長からもおろされる。父は激怒し、母は泣く。しかし、この騒動で涼はひとりの教師と知り合い、そこから兄へとつながることができた。兄は更生キャンプを出て、社会を変えていきたいと思う仲間たちのもとで暮らしていた。
春。涼は兄に会いにいく。現実世界の碧は海外へ行くことを決めていた。
高校二年になった涼のまわりの世界は、これまでとはあまり変わらないように見える。けれど、涼の内には変わったものがある。やがて大きく跳ぶための助走を、涼ははじめたところなのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 20:09:05
110713文字
会話率:36%
梧桐(ごどう)は東の都の風の司のもとで学んでいる少年。彼は、生き物や植物、そして星が好きで、風の司の弟子になった。生き物好きが高じて、親から見捨てられた翔斗(しょうと)という小鳥のひなを育てている。梧桐は都のはずれにある高い塔で星を観察し
ていて、天の動きが習っている書物と違うところがあるのではないか、と疑問を持った。そして、星の観察をしているときに出会った慧という娘と親しくなっていく。慧は看護の仕事をしながらひとり暮らしをしている。
風の司は、博物学や天文学をおさめ、天候の予想をしたり、災害の被害をおさえるための役割を担っている。都には、則の司を中心に、司たちの会議が定期的に開かれている。
都のはずれには、超能力を持つ不思議な人々が住む「砦」と呼ばれる場所がある。砦の人々は、超能力を持っているが故に追放され、小惑星で暮らすことを余儀なくされた人々で、その小惑星の危機に際して全員で脱出し、この世界に来ることになったのだった。彼らは冷凍冬眠を繰り返し、砦で暮らす者と、遠い北の海に沈めた宇宙船の中で眠る者とが交替している。
その中に、ビューという名の少年がいた。彼は抜きん出た超能力を持っていたが、体が弱く、砦の中だけで暮らしていた。彼は、砦の近くに小鳥と共にしばしばやってくる梧桐に関心を持ち、いつしか友情のようなものを抱くようになる。
都の則の司は、賢く、冷静な男だった。彼の出自に砦の人間がかかわっていることに気づいたのもビューだった。そして、慧もまた砦と関わる人物だった。
砦の人々はこの世界からまた旅立つことになる。司会議との話し合いの場で、梧桐が疑問に思った星の運行の真実が明らかになる。
やがて砦の人々が去り、痕跡を残さぬように砦は崩れた。梧桐は、自分がいつもそこに登って空を見ていた塔の天井に、星空を描こうと決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 18:32:30
101556文字
会話率:29%
ひとつの小惑星があった。
そこは、超能力を持つ人々の住む星だった。母星の長い歴史の中で超能力者が迫害を受けた時代に、彼らはその小惑星に「流された」のだった。
長い間に小惑星の軌道が歪み始め、やがて母星に衝突することが明らかになったとき
、彼らはふるさと小惑星を破壊してほかの星に移り住むことを決めた。そのとき、一の長と呼ばれる指導者の意識が宇宙に取り残されてしまった。
里砂は、幼いころ北の村の海辺で拾われた子どだった。彼女は村の細工師の娘として育てられた。細工師の家には、父と母、そして浜で里砂を見つけた兄の草矢がいる。
この世界の人々はほとんどが砂色の髪をしている。里砂は黒髪だった。黒髪の人々も少数ではあるがおり、そういう人の中には不思議な力を持つ者があると言われていた。
里砂は、ある晩秋の夕方、浜に倒れていたひとりの少年を見つける。彼は行きがかり上細工師の家に運び込まれ、手当てを受けることになった。少年は黒い髪をしていた。
少年、カイは元気になり、彼の素性も語られる。カイは、自分で「この世界の人間ではない」と言う。彼の住んでいた星で災厄が起こり、その際の事故で彼は宇宙へ投げ出された。そのとき、彼の意識に寄り添ってきた何かがあったけれど、カイはそれがなんだかわからない。
村の行事、冬ごもりの祭りを経て、里砂とカイは惹かれあっていく。
村の「則の司(のりのつかさ)」は、黒髪の男で、時々そこにないものを見通すことができた。彼は、自分の頭に映った風景から、カイがもとの世界に帰るための方法は東の都にある、と考え、それをカイに伝えた。
春になり、車に商品を積んで売り歩く「渡り人」とともにカイは東の都に旅立つことになった。カイとの思いを父に知られた里砂は、彼に会わないよう家に閉じ込められている。一方、二人の思いを大事にしたいと思っている兄草矢は、次第に妹として接していた里砂に対する自分の気持に気づいていく。
里砂は家出してカイのあとを追い、彼らのあとを草矢が追う。
やがて辿り着いた東の都で、皆は里砂の出自を知ることになり、カイは自分の世界に戻る手段を見つける。そして、里砂もまた自分の本当の気持を知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 18:22:18
119874文字
会話率:40%
遥か遠い宇宙で起こった キロノヴァ は、この太陽系小惑星帯にも重力波を及ぼした。重力波は小惑星群を地球との接触軌道に乗せ、その一部を接触させた。その結果、周回軌道が太陽に近づいただけではなく、地球は太陽に対する公転と自転周期を一致させる事
となった。常に太陽光に晒される地表は水分を失い、反対に闇に閉ざされた部分は海水が氷床化し、結果として海抜を6000m押し下げることとなった。だが、小惑星の接触が齎したのはこれだけではない。
環形性菌糸によるセプシス症候群を引き起こした人が、環形動物へと獣化(ヒューマノイド•パラドクサ:通称 ヴィラルガ)する事態を引き起こす。
残された人類は白夜と極夜の境に円環した緩衝帯に追いやれる事となった。海底が剥き出しとなった大地の断崖に人々は住まい自治区を築いて ヴィラルガ の脅威から逃れた人類だったが、相変わらず人類は資源争いに興じる日々が続く。
この星が地球と呼ばれていたことなど知る者はもういない。
そんな世界の緩衝帯でミニ国家 ル•ミネラ で生きる 青年 イアン=マクナイツ は叶わぬ願いと逸る想いを胸に、未踏破断崖地帯の探索任務を受ける。
※前中後の3部構成の短編小説となります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:20:00
8397文字
会話率:84%
時は西暦3188年、地球は今や秋津州、アメリカ州、オリエント州、アフリカ州、木星州、土星州からなる巨大な連邦を形成し、太陽系全域をその勢力圏へ入れるまであと一歩という段階まで発展していた。
そんななか同年7月、太陽系外より現れた謎の敵対文明
『霧《Mist》』が突如地球連邦圏への侵攻を開始した。
土星県は即時陥落、激戦の末なんとか木星圏で敵の侵攻を食い止めた地球連邦政府は、戦時へと移行する。
対抗打の一手として元は防空戦隊だった部隊をアステロイドベルトに位置する絶対防衛線の防衛を主任務とする対霧独立防衛空戦隊、通称ARMAを結成する。
そして、15年の時が流れ西暦3203年。
ソラを狂気的に愛する少年、佐々木隼少尉がARMAに入隊する。
同時期、機種転換を行っていたARMAの訓練課程で佐々木少尉は新鋭機AA08通称『狗鷲《グリフォン》』を手に入れ、小惑星の中を舞うことになるのだった。
これはそんな佐々木少尉が多くの戦友たちとともに描いた舞の軌跡。
友情と狂気が織りなす宇宙の空戦記である。
基本 月、水、金曜日の17:10時に投稿しています!
カクヨム様、ノベルアップ+様、noraノベル様でも投稿中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 17:00:00
75942文字
会話率:35%
小惑星帯での艦隊決戦で敗北した国連宇宙軍。
AARF軍(独裁政権国家連合)に蹂躙(じゅうりん)される世界は、混沌と破壊が覆いつくす地獄と化した。
幾つかの国々は占領の憂き目にあい、人々は絶望の中、差別と迫害にたえ生き残る為の戦いを繰り広げる
。
闇が覆いつくす人類の未来に、戦艦武蔵が出航する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 09:32:40
149299文字
会話率:23%
西暦2062年。火星の植民地化を進める人類は、着々とその歩みを火星の大地へ刻んでいた。
しかし火星の環境は過酷なもので多くの人が犠牲となっていた。
夢半ばで倒れた人は火星の土となり、夢を打ち砕かれた故郷に戻る金のある人は地球へと帰った。
そ
んな中でしたたかに生き延びた人達が火星の大地で農耕を生業(なりわい)とし、逞(たくま)しく生きていた。
火星入植を果たしていた家族が火星の長い冬を生き延びる為、仕事を求めて旅立ちを決意する。
後年、太陽系戦争と呼ばれる小惑星帯を舞台にした戦争が燻(くすぶ)り始め、火星の人達を巻き込んでいく。
彼等は過酷な火星の大地と、忍び寄る戦禍を生き抜く事ができるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 06:00:00
175208文字
会話率:22%
**西暦2039年――宇宙開拓の夜明け。**
地球の超大国が太陽系の富を巡って争う中、ウシル・パワー・コーポレーション(UPC)は決定的な優位を手にしていた。ヘリオス・ステーションが無限のエネルギーを虚空へと送り出し、ガイア・リーディ
ング・トロヤン・ステーションが小惑星採掘資源を精製することで、サウジアラビアは意外にも宇宙大国へと躍進。アメリカと中国の支配に挑戦する存在となっていた。
元コロンビア軍兵士で傭兵となったガブリエル・オルドニェスは、高リスク・高報酬の単純な契約にサインしたつもりだった。だが、彼が送り込まれたのは宇宙の深淵。UPCの最重要資産をスパイや破壊工作から守るという任務だった。そんな静かな戦争の渦中にいるのが、天才的だが謎めいた科学者、エヴリン・ツァオ博士。彼女の真の目的は不明であり、ガブリエルの本能は警戒を促す――しかし、彼女は敵なのか、それとも思いがけない味方なのか? その答えはまだ見えない。
緊張が高まり、隠された思惑が交錯する中、ガブリエルは企業の貪欲さ、政治的裏切り、そして人類の未来を揺るがす戦いへと巻き込まれていく。地球の超大国がその支配を強める一方で、火星は遥か遠くの希望の灯として浮かび上がる。彼とエヴリンはこの巨大な力の支配から逃れられるのか? それとも、ウシルの分断に飲み込まれるただの犠牲者となるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 15:33:54
4339文字
会話率:42%
時は大宇宙時代。地球人の優等生・ステラは晴れて、宇宙をまたにかける大企業、ゼノ・ユニバースグループの社員として、社会人デビューを果たす。
しかし、ステラの配属先は左遷されたマッドサイエンティスト、変な声の課長、嘘発見器のロボット、腐れ縁の同
期——曲者ばかりの、小惑星の窓際部署であった。
果たしてステラは宇宙の隅から、その野望を叶えることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 00:50:34
111539文字
会話率:49%
2034年 はやぶさ4号が木星軌道上の小惑星より採取してきた鉱石が 人類の歴史に急激な変化をもたらす
劣化、死滅しない細胞を手に入れた人類は
どのような未来を迎えることになるのか?
最終更新:2024-12-16 07:28:52
13048文字
会話率:52%
ロラン・ローグ、23歳は個人の惑星間輸送業を営んでいる。5年前、生まれ故郷のウェルマン星系・小惑星イスルギンで軽繊維ポリマーの材料となるイスギン鉱を採掘中に旧遺物を掘り当て、その売却益で若くして第2等級小型貨物船舶を所有するに至った。
惑星間輸送業を営んで4年たつ頃、貨物輸送中に宇宙アメーバの浸食を受け船の中枢部と船体を損傷し燃料を失い、航路を外れ3週間遭難する。偶然救難ビーコンを受信した他貨物輸送船に救助され惑星イナンまで牽引される。HUB(ハブ:港)で船体の修理と、1ヶ月の療養を終え、新たな依頼を受注し惑星イタマへと向かう。その途中、強烈な重力波に巻き込まれ、意識を失う。覚醒すると見知らぬ地に不時着したようだが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 07:10:00
648600文字
会話率:33%
恒星コーカの巨星化に寄って、ファルトンの歴史に終止符が打たれた。
だが、ファルトンには前文明或いは古代文明と言われる遺跡が存在した。
そこから見つかる謎のエネルギー発生体【ボーズ】
ファルトンの人々は、思わぬ形で手に入れたこの無限とも言える
エネルギー供給体【ボーズ】を使い更に発展を遂げる。
遂には宇宙空間まで進出した。
先ずは、ファルトンの衛星に進出して宇宙基地を構築する。
更に、内外の惑星や小惑星群で豊かな鉱物の採取を行う。
そこで、新たな【ボーズ】が発見される。
巨大な推進力を発生させるボーズ。
まるで、次は外宇宙への進出だとばかりにファルトンの人々は狂喜した。
だが、同時に天文学が発展をして恐ろしい現実を知る。
コーカは相当くない未来に急速に巨大化して行く。
最終的には巨大なガス状の物体となり、このファルトンを含む惑星全てを飲み込む。
人々は恐怖に襲われるが、同時に起きた世界大戦の為にゴシップとして捉えらる事でうやむやになった。
だが、世界大戦が終結。
再度、この恐ろしい研究結果が報告される。
このまま、このファルトンと共に滅するか。
新たな通信技術、航行技術、そして冷凍睡眠。
これらを駆使して多くの選ばれた人達が、新たな星を目指す。
誰がこのボーズをファルトンに残した。
冷凍睡眠の技術はファルトン人が開発した。
だが、通信技術は?
光を越える速度を得ることが出来る航行技術は?
いつのまにか、手にしていた技術。
これは、誰が?
何の為にファルトンに置いていた?
それらに目を向ける事なくファルトンを捨てた人々。
その、謎を少し解き明かす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 06:43:20
88462文字
会話率:21%
地球を飛び出して他星系で1人で運送業者をしてるケン・ヤナギ。小惑星内で偶然見つけたのは天才科学者と言われて突然失踪したシエラ星人のアンヘル博士の秘密基地だった。秘密基地を見つけたことによりケンの人生が大きく変わっていく。
最終更新:2024-10-14 12:00:00
399807文字
会話率:53%
地球は、近接した小惑星の大爆発と破片により滅亡し、「赤い地球」になり果ててしまいました。
このお話は、そんな「赤い地球」でいっしょうけんめい生きる女の子「ステラ」と、宇宙からやってきたふしぎな男の子「アルト」の物語です。
最終更新:2024-10-12 18:25:44
57294文字
会話率:28%
20XX年12月、「はやぶさ6」により持ち帰られた小惑星の土の中から、微生物が発見される。
研究者達は、この生物の特性の動力源としてダークエネルギーが使われていたと考察し、様々な実験、調査の後に、人類は未知のエネルギーを「魔力」とし、そ
の魔力から得られる事象を「魔法」と呼ぶようになっていく…
20XX年に発見された魔力から派生させる技術、魔法の研究は人の持つ科学と合わさる事により、20XX年にはかなり進歩しており、元々人間には魔力を感知する器官がない事を、研究者達は魔力をデバイスに通す事により魔法を発現させる方法を確立させた。
その魔力デバイスを「ソーサリーギア」と呼んだ。
これは「ソーサリーギア」との適性率0%の少年は、魔法科のある高校受験に失敗して、不貞腐れた毎日を送っていたが、日本が異世界に転移した事で、数奇な運命を辿っていく物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 17:58:41
18429文字
会話率:34%
ひとは小惑星のようなものです。
刺激しあって自己を形成し、離れるときもあれば近づく時もある。なにかを求めいても手が届かないことなど常にある。
これはひとつの小惑星のはなし。
あなたはどんな物語を持っていますか。
最終更新:2024-09-16 17:00:00
319文字
会話率:0%
人類が宇宙へと進出してから数百年。人類の生存圏は、太陽系を中心とした半径数十光年に及ぶ宙域にまで広がっていた。
未確認星域調査局調査員である周防達麻は、仲間とともに小惑星トゥルス113で発見された異星文明の遺跡の調査を行っていた。
しか
し、突然所属不明の軍による襲撃を受け、乗艦は大破、仲間は捕らえられてしまう。達麻は大型ワークローダーで単機立ち向かうものの、窮地に立たされる。しかしその時、銀に光る謎の宇宙船が現れ、その窮地を救うのだった。それは異星人の船。そしてその船の主は、監察官フォージと名乗る異星人の女であった。
それを機に、達麻はフォージとともに、地球人や異星人、そして銀河の古代支配者を巡る策謀の渦に身を投じる事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 17:28:06
203369文字
会話率:33%
202x年7月7日、地球に巨大な小惑星が衝突した。
僕は東に車を走らせる。
最終更新:2024-07-15 19:51:03
1008文字
会話率:0%
小惑星メシウスの破片が地球に降り注ぎ、世界は一変した。
文明崩壊という些細な犠牲で生き残った人類は、無法の時代を経て再建の時代に突入。
文明再建を狙う新人類連合(NHU)、そしてかつての文明を否定する新世界同盟(NWA)が崩壊後の世
界の二大勢力となっていた。
文明崩壊後の世界で人は、それまで手にした事の無かった(知恵の実)を手に入れ(原罪)へとその手を伸ばしていた。
※趣味で書くロボット作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 00:49:47
8047文字
会話率:42%
もし2017年に発見された小惑星オウムアムアが遥か彼方で崩壊した系外惑星の欠片だったらという物語です。
次々に地球に到達する破片をレールガンで迎撃します。
最終更新:2024-04-15 19:08:16
10063文字
会話率:42%
かつて宇宙一美しいと誰もが自負していた惑星スプラニーク。けれども戦争や小惑星の衝突などで荒廃しきった地上にヒトは住めなくなり、ほとんどの動植物は絶滅した。地下に都市を築いたヒトもゆるやかな絶滅への道を辿っていたが、最後の希望を託したある計画
が進められていた。
※過去に掲載していた『希望の星』を改編したものです(過去作はまぎらわしいため非公開にしています)。
(この作品は「カクヨム」「NOVEL DAYS」にも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 19:00:00
68643文字
会話率:58%
かつて宇宙一美しいと誰もが自負していた惑星スプラニーク。けれども戦争や小惑星の衝突などで荒廃しきった地上にヒトは住めなくなり、ほとんどの動植物は絶滅した。地下に都市を築いたヒトたちもゆるやかな絶滅への道を辿っていたが、最後の希望を託して新た
な惑星を目指す計画が進められていた。
(この作品は「カクヨム」にも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-24 18:15:35
50451文字
会話率:63%
今から5億年以上前、異星人によって、天の川銀河ペルセウス腕辺境部にある小惑星に設置された生物兵器<ソミョル>は、惑星の消滅によって宇宙を漂流し、やがて東京湾に漂着する。再起動した<ソミョル>は自身に設定されたプログラムに従って地球上のあらゆ
る生物を浄化するために、活動を開始する。
静かに東京都内を移動しながら、<ソミョル>は人々を捕食し、自身の能力を最大限に発揮するために最適な場所を求め遂にその場所に到達した。猛威を振るう<ソミョル>は瞬く間に江東区内を支配下に置き、手当たり次第に人々を捕食して行く。
幼稚園教諭蘆田光と親友の篠崎渚は、園児2人を守って<ソミョル>の支配領域からの脱出を試みる。
一方、大蝶斉天内閣情報分析官率いる、政府の対策本部の奮闘とは別に、<ソミョル>に家族を奪われた人々の、生命を賭した反攻が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 10:30:47
180211文字
会話率:48%
エラニアは有翼人種の女性で種の進化の研究者だった。彼女の種族の文明は高度に発展し、人は生産やサービス提供から解放され、研究や芸術に人生を費やしていた。彼女は進化の過程で創造主の意思が働いているとする学派と対立していた。創造主の作為が無くて
も進化は今の結果を生んだと主張する彼女は、彼女の友人で同じ主張のフェリアが銀河の惑星を調査している過程で見つけた生命が多細胞生物が出現した段階の惑星を使って、検証することにした。
エラニアの恋人のケランは、一万年ほど前からの時間旅行者だった。彼の技術で時間旅行をしながら進化の過程を観察し、進化自体には手を加えず、道をそれたら絶滅させてリセットする方法で、有翼人種を再現することで、エラニアは自説を証明しようとしていた。ただし、ケランの時間旅行は一方通行で未来へしか行けない。もどって結果を発表できるわけでもなく、自らの知識欲のためだけに、彼女は未来へ向かおうとしていた。
ケランは彼女の実験に反対だったが、ついには協力することにした。自分に似せた人工生命に生命維持などのもろもろの機能をもたせ、常設が必要な機能は対象の惑星を回る衛星に持たせた。
エラニアはまず、三億年未来へ行き、脊椎動物を見つける。世界を覆っていた節足動物を減らすため、惑星を冷却させた彼女は、一億年後、結果を確認する。そこで脊椎動物の上陸を確認するが、足が二対しかない。彼女の種族は三対、六肢から進化し、真ん中の一対が翼となったのだった。
魚類の腹には三対のヒレがあるものもいたので、彼女は再上陸を試すためリセットの絶滅を起こす。だが、上陸した四肢の脊椎動物は生き残って繁栄していた。
やがて、足が足りないだけで、自分が知っている生態系に似た状況を目にした彼女は、いったんそのまま進めることにした。恐竜を小惑星衝突で絶滅させ、哺乳類の台頭を見守る。
人類が現れるころになると小刻みな時間旅行で観察するようになり、現代の地球人類の男性と会話をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 23:29:44
15729文字
会話率:44%
惑星改造を営むディビット・ロックウェルは星間国際法廷にいた。ウルガ連邦軍から殺人と入植妨害の罪で告発されていたのだ。ディビットは法廷に、証拠として記憶のトレースを希望すると宣言した。裁判官たちとともに、事件の一部始終を再度体験するのだ。感情
も含めて、なにもかも包み隠さず。その体験は、ウルガ連邦と入植権を争っているトパナ難民臨時政府に有利な証拠となるはずだった。
二週間前、ディビットは惑星改造船シルフィード号でK156星系を訪れていた。この星系の第4惑星の改造は、彼の父が20年前に手がけたもので、そのときの計画どおり、間もなく新しい小惑星の衝突が起こるはずだった。その衝突の微調整と、その後の植物散布などのためにやってきた彼は、3年前からそこに済みついているトパナ難民の医師ロッシと姪のジェシーの船を発見した。そして数日前にやってきたウルガ連邦の軍艦も。
ロッシたちは、この星系の改造が途中で放棄されていることを信じ、極寒の環境の中で3年間住んでいたのだった。かつて、5年間の居住で入植権を得たという判例に習い、住みつづけていたが、ディビットにその3年が無駄だったと知らされる。
ウルガの司令官ホフマン少佐は、つい最近、ディビットが受けた衛星を砕く仕事で、惑星破壊のための爆弾BOPP弾の情報をディビットから得ようとして失敗した軍人だった。
ホフマンはこの星系の入植権をウルガ連邦が20年前に契約していると言うが、シルフィード号にはその記録はなかった。ホフマンはBOPP弾の情報をよこせと言い、攻撃してきた。シルフィード号を退避させて、シャトルでロッシたちのところへ向かったディビットは、脅しに屈することなく、ホフマンの攻撃で撃墜されてしまう。
墜落したディビットはロッシに助けられる。だが、間もなく小惑星がこの惑星と衝突し、大災害が襲ってくる状況だ。また、それより先にホフマンがロッシたちのところへ向かって来た。この星系の入植権を得るために、住人を排除するつもりだ。ディビットは罠をしかけてホフマンを呼び寄せる。ホフマンをなんとかしなければ、殺されることはあきらかだった。
ホフマンとの対決、そしてせまる小惑星。ディビットたちの運命は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-26 08:02:17
21575文字
会話率:48%