父の再婚後、私は「離れ」と名ばかりの小屋に押し込められ、腹違いの妹に悪者扱いされ続けてきた。婚約者の王太子も学園の生徒たちも、みんな妹の味方だ。
王太子からは生徒会の仕事、学園の宿題、王宮の雑務を押し付けられ、それが終われば王太子教
育を受ける日々。過労死寸前の毎日だ。
でも、それでもいい。小屋に帰れば、私を癒してくれる存在が待っているから。
その存在の名はクヴェル。家事ができて、気遣いができて、ショタ美少年に変身できる超有能なトカゲだ。
毎日くたくたになるまで働いていた私は、クヴェルに着替えを手伝わせることもあった。
そんなある日、王太子に婚約破棄され、国外追放を命じられた。王太子が新しい婚約者に選んだのは妹のイルゼ。
まぁ、それは別にいい。だけど、王太子ったらイルゼとの新居を作るために、国の守り神である水竜様の像を「一番見晴らしの良い場所に立っていて邪魔だから」という理由で破壊してしまった。
馬鹿で愚かでポンコツだとは思っていたけど、ここまでとは……。水竜様に祟られても知らないんだから!
家に帰ると、私の住んでいた小屋が父と継母によって燃やされていた。クヴェルが心配で、私は彼の名前を叫んだ。
すると目の前に麗しい青年が現れて……。 えっ!?それがクヴェルの本来の姿なの……!?
い、今まで見たこと(特に着替え中のこと)は全部忘れて……!!
・人外×人間、竜×人間、おねショタ。
・同名の短編小説の長編版です。(短編版のタイトルは「王子」長編版のタイトルは「王太子」)
・短編版はアルファポリス、pixivにもアップしています。
長編化にあたりいくつか設定を変更しました。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:20:00
168840文字
会話率:27%
ニコレッタは卒業パーティーで、見覚えのない相手から婚約破棄される。
ニコレッタは常に笑顔を絶やさないことから、「糸目令嬢」と呼ばれ周囲に舐められていた。
「マクシミリアン、あの方どなただったかしら?」
「ピーター・クライン。 お嬢様の
婚約者候補の一人だった男でございます」
「あーいましたわね、そんな男」
婚約破棄をきっかけにニコレッタは開眼する。
そこからニコレッタと有能執事の反撃が始まる……!
※小説家になろう先行投稿。
※他サイトにも投稿予定。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 12:21:11
13090文字
会話率:39%
一千年ぶりの稀な月蝕の夜、銀月が隠れた蓬莱群島でいくつかの〈気〉が立ち上った。
事故に巻き込まれた十五歳の風子は記憶を失う。名門アカデメイアの特待生だったはずが、あまりの不出来ゆえに落ちこぼれ校〈蓮華〉に転校させられた風子。平凡な風子の
周りに、いつのまにか四人の異能者が集まってくる。人嫌いでタダ飯大好きの天才科学者アイリ、悪ガキでナルシストの美少年オロ(歌姫ルル)、余命幾ばくもない名家の御曹司シュウ、無表情で存在感のないリク。まったく無自覚ながら、風子は〈異能の媒介者〉だった。コミュ力ゼロの十五歳たちは、柴犬の子イヌモモと太った老ネコキキとともに闘いに挑んでいく。
彼らを指南するのは、忍術家門たる雲龍九孤族宗主ばあちゃん。その孫で〈蓮華〉の女教師サキ、サキの弟でアカデメイア学生リト、天月仙門の最強異能者〈銀麗月〉カイも集結。探偵ごっこの好きな変人無能弁護士ジェシンは、橋の下の浮浪者集団とともに、なにかと首を突っ込んでくる。一方、リトは美青年カイに秘かに思いを寄せ、リトを恋するオロがこれに嫉妬し、美少年シュウの初恋は脳天気な風子にはまったく届かず……。恋も混戦模様。
ルナ大祭典の準備という名目で天才音楽家九鬼彪吾の私邸〈櫻館〉に結集した面々。大祭典をとりしきるラウ伯爵の筆頭秘書レオンは、アカデメイア伝説上の優秀有能な美青年。レオンと彪吾には二十年以上にわたる何らかのつながりがあるようで……。
鍵を握るのは、古代ルナ王国に由来するルナ神聖石盤。謎が謎を呼び、立ちはだかるのは〈緋月の村〉の秘宝を狙う秘密結社〈天明会〉とカルト系の天志教団。発端となった事故、ルナ大神殿遺跡があるカトマール帝国で三十年前に起こったクーデター、ウル舎村の秘密実験、シャンラ王国の内紛、天月宗主の野望にも〈天明会〉が関わるのか。
異能の発揮は大きな代償を伴う。安易に異能に頼ると子どもたちは命を失う。子どもたちの異能が暴発すれば、人間が住む〈銀月の島〉とルナの神々が住む〈緋月の村〉の均衡がくずれ、世界が崩壊する。知恵が必要だ。十五歳の子どもたちを守るために、そして世界を守るために、ばあちゃんたちが立ち上がる。
これは、世代も性別も超えた信頼と協力の物語。女たちは強く自立しており、男たちは心優しい。性別や常識にとらわれず、自由な大人たちに見守られて、子どもたちは「仲間」として成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:13:05
207419文字
会話率:33%
「正義の味方」は時給制、「悪の組織」はホワイト企業。
株式会社 悪の組織は、世界征服を掲げる立派な企業。
年間休日112日、福利厚生完備、上司も有能で社員想い──ただし業務内容は極悪非道。
狂犬のような戦闘員ノースと、冷徹な参謀・山田
。
対照的な2人は、今日も命懸けで“悪”を実行しながら、日報を提出する。
ヒーローが正義を語るこの世界で、
本当の“悪”とは何か? 本当の“正義”とは?
殴り合い、裏切り、そしてバディ。
世界征服は、意外と真面目な会社員の仕事だった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:00:00
55841文字
会話率:30%
ハーベイ伯爵令嬢のアリスは、王太子妃だった。
……一か月前までは。
『運命の女性に出会ってしまった。彼女を王太子妃にしようと思う』
王太子リシェルにそう言われ、その座をスー・ミラに奪われてしまう。
二度目の婚約式を抜け出し、王城
の庭で飲んだくれていたアリスに声をかけたのは、ニールド公爵領を治めるカレアム。彼はリシェルとは異母弟にあたる存在だ。
「君に提案がある」
彼はそう言い、結婚しようと言い出した。
理由を尋ねれば、「王太子に一発くらわせたい」という。
アリスは有能な魔石の浄化師でもある。
その有能な彼女が結婚と共に王都を離れたらリシェルはきっと困るだろう、と。
「君だって王太子にざまぁをくらわせたいだろう?」
カレアムに言われ、アリスは決意した。
元婚約者をぶちかますため、アリスはカレアムと結婚してやる。
これは。
アリスとカレアムがちゃんとした夫婦になるための長い長いみちのりのお話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 04:31:57
71384文字
会話率:51%
舞台となる王国ヴァルディアは大地の女神・ガルテアに愛されることで繁栄した国。
この国では、誰もが七つの節目で祝福を授かる。
祝福の種類は水や火の自然系魔法から身体強化等の特殊系と多岐に渡る。そしてその裏では、祝福から弾かれた者も少数ながら存
在する。彼らは “無能者” と呼ばれる差別の対象だった。
そんな国のお話。
ー
レティシア・リマヴェーラ。
私は由緒正しき家系の生まれでありながら “無能者” だった。
幼少期はそれを憂い卑屈に過ごすも、ある程度成長すれば人生の向き合い方もまぁ分かってくる。
“無能者” と陰で揶揄されながらも腐らずやって来れたのは、想い人の従者や慕ってくれる友人らがいたから。
人生多くは望まない。
いま手元にある幸せ、ただそれだけで良かった。
新国王戴冠の日。祝いの場にて謂れ無き罪で裁かれ、挙句信頼していた数少ない友人の一人に首を斬られてしまう。
そうして私は一歩遅れて駆けつけた愛しい人の腕の中で人生の幕を閉じたはずが、目を覚ませばそこは死の世界ではなく我が家の庭だった。
巻き戻った人生今度こそ幸せになる! と、死を回避するために色々していたら、回帰前よりも早い段階で想い人と出会うことができた。しかし、回帰前と出会い方が違ったからか、はたまた私が回帰前と違う行動をし始めてしまったからか、想い人の様子がなんだかおかしい気がする。
原因が解らない。どうしよう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 20:23:11
129740文字
会話率:43%
転生なんて、いらない。
日本でも有数の財閥一家に生まれ、金も地位も名誉も持て余す令嬢⸺真行寺李瑠(しんぎょうじ りる)。
恵まれた環境や容姿から、人生なんてヌルゲーと思っていた彼女だが、唯一手に入らないメイド⸺神作使(かみさく つかい)に心
を寄せている。
翌日に婚約者との会合を控え、「行きたくない、神作以外と結婚するなら死んで転生したい」と願った彼女が翌朝、目覚めると⸺?
立場の違いに引き裂かれる禁断の恋は、はたして叶うのか…?
気高いポンコツお嬢様✕有能女メイド百合!
※この物語はフィクションです※
※実在する人物、名称とは関係ありません※
※また、この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:52:02
139172文字
会話率:53%
15年前に剣と魔法の世界に転移した主人公のジョージ。戦う力は持たなかったが異世界で出会った美人子連れエルフと結婚し、今では立派な主夫となっていた。魔法があるため男女差はなく主夫であることは一般的だが家族が全員一般的ではなかった。世界最高峰の
剣士である妻クリス。20歳にして工房を持ち鍛冶を極める息子のノルベルト。18歳にして博士号を持ち魔術を極める娘のレーナ。チートな家族に囲まれて、それでもスキル「内助の功」にて家族を支える最高の主夫であるジョージは、そのチート能力ゆえにトラブルも呼ぶ家族たちと普通じゃない毎日を過ごしていく。そして世界を揺るがす大事件にも巻き込まれる……かもしれない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:10:00
41263文字
会話率:26%
父親を治療不可の難病で幼少期に亡くし、母子家庭で育った枝野筑紫。
将来は父親のような難病患者を救うべく医者を目指したいが、入学金の問題で母子家庭に医学部は難しい話だ。
そこで、返済不要奨学金付きの特待生枠を勝ち取るべく、勉学に励む。
しかし、思うようにいかず成績が伸び悩んでいた所で幼馴染に裏切られた。
無能ガリ勉と馬鹿にされた筑紫は、学年で一番成績の良い男と見せつけるように去っていった幼馴染に絶望しながら日々を過ごす——はずだった。
「枝野クンって頭良いんだよネ!? 良かったらアタシに数学教えてくれないかナ!?」
人生最大の危機に瀕した瞬間、まさかの救いが差し伸べられた。
声をかけてくれたのは、まさかの学内でも屈指の人気美少女である帰国子女で。
さらに。
「あの、よかったら私にも勉強を教えてくれませんか?」
清楚可憐で癒し系な高嶺の花からも好意を寄せられて。
そして気付けば成績はうなぎのぼり。
実は幼馴染こそが自分の成績の伸びを妨げていた元凶だと知った筑紫。
成績が戻ったところに今更戻って来てももう遅い。
「や、やっぱりアンタと一緒にいてあげてもいいけど?」
「舐めてんのか。”ざぁこ”だったのはお前のおつむの方だろ」
これはメスガキ系幼馴染を”幸せになることで”わからせる、ちょっとしたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:02:16
119236文字
会話率:34%
※注意。夫はクズです、ご了承下さい※
ど田舎貴族の伯爵令嬢エレノラ。お人好しの父のせいで伯爵家はいつも火の車だった。そしてある日ついに借金まで背負うハメに……。
そんな時、知り合いから公爵家の縁談話が舞い込んできた。しかも結婚すれば借金の倍
額を支払ってくれるという。
更に相手の令息は家柄良し、頭脳明晰、眉目秀麗、その他馬術に剣術など完璧な青年だ。
ただ、無類の女好きで常時数十人もの女性と身体の関係のあるクズだった。
だが背に腹は変えられないと、エレノラは公爵家へと嫁ぐ事を決意する。
しかし対面した彼から「こんな芋っぽい娘だとはがっがりだ」「私の妻には相応しくない。よって、妻とは認めない」と一蹴されてしまう。
無類の女好きの筈なのに、エレノラに興味が無いどころか早速嫌われてしまった。
そして彼は初夜をすっぽかして愛人の元へ出かけて行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 18:09:28
43115文字
会話率:36%
時は乱世。
ユーベル大公国領主フリードには4人の息子がいた。
長男アルベルトは武勇に優れ、次男イアンは学識豊か、3男ルドルフは才覚持ち。
4男ノアのみ何の取り柄もなく奇矯な行動ばかり起こす「うつけ」として名が通っていた。
3人の優秀な息子達
はそれぞれその評判に見合う当たりギフトを授かるが、ノアはギフト判定においてもハズレギフト【鑑定士】を授かってしまう。
「このうつけが!」
そう言ってノアに失望した大公は、ノアを僻地へと追放する。
しかし、人々は知らない。
ノアがうつけではなく王の器であることを。
ノアには自身の戦闘能力は無くとも、鑑定スキルによって他者の才を見出し活かす力があったのである。
ノアは女騎士オフィーリアをはじめ、大公領で埋もれていた才や僻地に眠る才を掘り起こし富国強兵の道を歩む。
有能な武将達を率いる彼は、やがて大陸を席巻する超大国を創り出す。
カクヨム、アルファポリスにも掲載予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:00:00
359922文字
会話率:39%
主人公の上凪 優希<かみなぎ ゆうき> は異世界を救った勇者。
こちらの世界に帰って来たもののこちらの世界にダンジョンや魔物が出現してしまった。
更に目覚めた固有能力【英雄色ヲ好厶】それはハーレムのメンバーを作れば作るほど強
くなる能力だった。
モテる為に、強くてニューゲームの主人公がダンジョンの内外で嫁を増やしていくお話。
新エピソードUPは毎日行います。
執筆初心者、処女作なので書き慣れてませんが頑張って執筆します!
同作品をカクヨム・ノベルアップ+にも掲載しております。
日常パート⇒イチャイチャ⇒後半にダンジョンみたいな流れなのでまとめ読みがお奨めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:10:00
1388878文字
会話率:69%
トリーシャは姉夫婦の葬儀の場で、死んだ義兄の弟の姿を見た途端に、自分が前世読んでいた恋愛小説の悪役だと言う事に気がついた。
初っ端から溺愛されてて、有能な婚約者が心配事も問題もバリバリ解決してくれる安心のハッピーエンドです。
話はそんなに
長くありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 10:01:59
86428文字
会話率:31%
秦の始皇帝・嬴政が泰山で封禅の儀式中、雷に打たれてぶっ倒れる。すると、日本の中国史オタクの高校生・佐藤誠の魂が乗り移り、「マジで俺が始皇帝!?」と大パニック! でもすぐ覚悟を決め、「よし、歴史変えてやる!」と意気込む。忠臣・李斯を右腕に、優
しい将軍・李信と硬派な蒙恬を使いこなし、怪しい宦官・趙高は「こいつヤバい」と即斬首! 「焚書坑儒? やらねえよ。民と共に最強帝国作る!」とぶち上げ、泰山の頂で新たな覇業をスタートさせる! 衝撃の新たなる秦の始皇帝物語が始まります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 09:50:00
156654文字
会話率:19%
ハートネル侯爵家の長女エリッサは、フルヴィオ王太子の婚約者。やがては王太子妃となりフルヴィオを支えるために、幼い頃から自己研鑚を重ねてきた。外交が苦手なフルヴィオをフォローするためにと、エリッサは学園を休学しながら近隣諸国を飛び回り、外交
や異文化の勉強に努め、次期王太子妃として人脈も広げていた。
そんなある日、国外にいたエリッサの元に国王陛下崩御の知らせが。慌てて帰国すると、自分の婚約者であるはずのフルヴィオ王太子の隣には、エリッサの実妹キャロルが寄り添っていた────
「君がこの国にいない間、キャロルはいつも俺のそばで、俺を支えてくれていた」「フルヴィオ様があたしを必要だと言うの。ごめんなさい、お姉様……!」
自分が国外を飛び回っていたのは全てフルヴィオのためだった。そう訴えるエリッサに、フルヴィオと妹キャロルのみならず、両親までもエリッサを咎める。
「承知いたしました。殿下、私を解放していただきます」
これからは自分のための人生を生きよう。そう思い再び国を出たエリッサの元に、両親から縁談の知らせが届き────
※いつもの全てがファンタジーな世界です。何もかもファンタジーです。現代風にアレンジしてある箇所も多々ございます。ご都合主義なお話です。
※この作品はアルファポリス、カクヨムにも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 08:03:46
140761文字
会話率:43%
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そ
して死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん
この作品はアルファポリスにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 08:00:00
2718708文字
会話率:52%
メルランディア子爵家には、意地悪な姉がいる。
妹の可愛さに嫉妬し、後妻の娘である妹に家族の邪魔者と罵倒を浴びせ、妹の持ち物を壊し、食事を捨て、見えないところで暴力を振るう意地悪な姉《リネット=メルランディア》。
意地悪な姉に虐められ
ながらも、健気に姉を慕う、可哀想な妹の《ウル》。
ある日、意地悪な姉はついに一線を越え、妹を階段から突き落とした。
幸い、命に別状はなく、足を捻った程度だったが、これを見た両親は、流石にこのままにしておくわけにはいかないと、姉を勘当し、修道院に送る決意をした。
こうして、メルランディア子爵家からは意地悪な姉がいなくなり、平和が訪れた。
意地悪な姉に虐められていた可哀想な妹ウルは、長年片思いし、実は両想いだった姉の婚約者である《クリフ》様と婚約を結び直し、優しい両親に祝福されて幸せに暮らしました、とさ。
めでたしめでたし。
――――これが、私の、意地悪な姉リネットの物語。
妹のウルに婚約者を奪われ、家を追い出され、修道院で残りの生涯を終える。
か弱い妹を階段から突き落とすような酷い姉に相応しい結末だと、誰もが思うのでしょう。
私は妹を虐めたことなんて、一度も無いのにね。
修道院では、誰の邪魔にならないように息を殺して暮らそう。
どれだけ頑張っても、どうせ誰も私を見てくれない、信じてくれない、好きになってくれないんだから――――
そう思っていたのに。
「俺の婚約者になって下さい、リネット」
学生時代のクラスメイトだった《アレン=フォン=バレット》からの突然の告白。アレンはこの国の第三皇子であり、帝国騎士団の魔法使いだった。
私はこれから、私を信じて好きになってくれた人達と幸せになります。
手放したことを後悔しても遅いから。
不定期更新。
誤字脱字報告いつも感謝しています。ありがとうございます。
この作品は私の考えた世界の話です。魔法あり。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
アルファポリス様でも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 07:15:57
103962文字
会話率:54%
大手ギルドのコックであるムギ・ウォークマンはある日、『コックは利益にならないから』とギルド長にクビを宣告されてしまう。
すると直後、超有能な美人秘書も退職を宣言。
「ムギ様のお料理がないならこのギルドに居る意味ないですから」
だそうだ。
戸惑いを隠せないギルド長を捨て置き、ムギたちは新しく自分たちの"料理ギルド"を創ることを決意する。
そうしてムギたちの理想の食材を探し、理想の料理を研究する第二の人生が始まった。
一方で古巣のギルドでは、
「え、"アレ"をもう食べられないの……? じゃ、辞めます……」
と利益の根幹を支える主要メンバーたちが次々と離れていって……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 07:00:00
109705文字
会話率:44%
第一王子、会議の冒頭でまさかの爆弾発言。 「真実の愛に出会った! 彼女と国を出る!」
……当然、議場は凍りついた。
王政、外交、経済、ついでに市民生活まで巻き添えにする“恋の暴走王子”の尻拭いをするのは──
王宮文官ルシア・エルネスト
。平民出身、地味で真面目な仕事人。
ただしその裏では、仮面をつけて「王都最強の商会代表」もやってます。
正体不明の“レディ・セレネ”として貴族を動かし、裏から王政を支える彼女の本音はひとつ: 「恋で国を燃やすな、頼むから」
王子の詩的迷走、忠義に酔う貴族、うっかり戦争しそうな隣国。
誰も信用できない国の中枢で、今日も仮面をつけて火消し業務中。
政治×商会×素性バレNG。
本人はいたって真面目なのに、周囲のほうが手に負えない。
そんな彼女の目標は、たったひとつ。国を回す。そして。暴走機関車たちの愛と忠義の暴走を止めること──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 19:11:12
20114文字
会話率:33%
世界は今、眠りについていて、みんな醒めない夢の中にいる。破滅の魔女を倒すには記憶を元に戻し、現実に戻らないといけない。
記憶を司る異能をもつ坂月善花は私こと、蓮台寺志緒理にそう言った。
私たちの住んでいる学園都市は異能者を収容する
監獄のようなものだ。使えない人材は廃棄され、有能な人材は利用される。異能者たちはこの学園で競い合い、蹴落とし合う。そんな過酷な現実を忘れた夢の中に私たちはいる。
異能者が差別されることのない優しい世界。そして、私が不幸にならない世界。私が愛する名前も顔も思い出せないあの人の力。
彼は認識を司る異能をもつ。みんなの認識が捻じ曲がり、歪ながらも幸福な学園生活を送っていた。
だけど、夢はいつか醒めないといけない。
かつて死んだはずの殺戮の魔女が蘇った。また多くの人間が死ぬ。だから、あなたがかけてくれた魔法を解かなければいけない。
私が持っているという最強の異能を使って。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 17:21:21
27338文字
会話率:43%
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深め
てハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 12:10:00
66359文字
会話率:36%