エンジュ=シャードは15歳になり天の加護を得る儀式を受けたが、自分の内に目覚めたのは『呪呪呪呪呪呪呪呪呪』という、呪われた装備を悪影響なく装備できるというギフトだった。祠から呪いの装備を手に入れることはできたが、人間の皮を張り付けて作ったお
ぞましい装備を身に着けているエンジュの姿を見た冒険者たちは罵倒と侮蔑の言葉を吐きパーティを組むことを拒否する。だがエンジュは諦めず一人でもダンジョンに潜る。そこで水からのギフトの本当の力に気付く、それは呪いを受けないだけでなく、呪いを反転させるというものだった。例えば呪いによって仲間が傷つく効果は、敵を傷つける効果となる。反転した呪いと、呪われているがゆえの装備性能の高さを生かして、少女の危機を救い、ドラゴンの子供を助け、新たなる呪いの装備を収集し、エンジュは歩み続けていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 08:00:00
35992文字
会話率:46%
「天の羽衣」×「人魚姫」。本来なら出会うはずのない、言葉が通じない異世界男女のすれ違い王道純愛ラブストーリーです。
マテアは月光界で月光母神に仕える者として、仲間の乙女たちと平和に暮らしていた。
月誕祭がくれば、両思いの青年ラヤと結ばれ
ることになっている。仲間たちからお似合いと褒めそやされ、その日の訪れを待ち望みながらも、内心では自分がラヤにふさわしいか悩んでいたマテアは、ある乙女の知恵を借りて地上界へと降り、そこで出会った男に大切なリアフを奪われてしまう。
混乱して月光界へ逃げ帰ったマテアだったが、リアフなしでは駄目だと思い知っただけだった。あの男からリアフを取り戻すのだと固く決意して、再び地上界へ降りることを決めたマテアに、月光母は彼女を待ち受ける残酷な未来の光景を見せる。
それでもマテアの決意は変わらなかった。リアフがなければ、自分には破滅の未来しかない。
地上界のことを何一つ知らないマテアは、地上へ降りて早々に奴隷商人のキャラバンに囚われる。そこでマテアは初めて知ることになる。やわらかな月光によって生きる月光界人にとって、地上の太陽は熱すぎる、全身を焼き焦がすものであると。
言葉が通じず、地上人の体熱すらも彼女の体を傷つける――愕然となるマテア。奴隷として彼女が売買された相手は、しかしあの男だった。
男――レンジュは奴隷商人のキャラバンにいる彼女を見て驚く。彼女こそ、一目見た瞬間から忘れることのできなかった女性だった。
「リアフを返して! この盗人!」
マテアは激怒し、レンジュにくってかかる。しかし月光界の言葉は地上人には通じない。
「愛してくれなくていい。ただ、そばにいてくれ。俺の命が尽きるまで」
レンジュは彼女のために生きることを決める。
やがてマテアは、レンジュを殺さなくてはリアフを取り戻せないことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 19:38:13
177854文字
会話率:24%
少し変わった仕事を持つ親のもとに育った中学三年生の牧之原くるみは、兄の通う高校の文化祭のステージで歌う、口髭の似合うベースボーカルの教師――興津大地に一目惚れし、彼の側にいるために一念発起して、『私立聖漣高校』に入学する。
興津が顧問を務め
る軽音楽部に入部し、初めて心を許せる友達ができ、厳しくも優しい、そしてどこか影がある彼とゆっくり距離を縮めていく幸せな日々の中、ある日の授業を境に、くるみが望んだ『平和で穏やかな高校生活』に、ふいに荒波が立ち始め……
2023年、集英社ライトノベル新人賞に応募して一次審査落ちした作品の、加筆修正版です。
『カクヨム』にも同じ作品を掲載しております。
舞台は静岡県ですが、作者が県外出身であることと、読みやすさを考慮してあまりディープな静岡弁は使っていません。中部にある架空の漁師町が舞台です。
また、作者は吹奏楽経験者ですが、ギター・ベースは初心者ですので、楽器や機材の扱い等に不備があるかと思われます。お気づきの点がございましたら、誤字脱字報告等でご教授いただければ幸いです。
※この物語は全てフィクションです。本作品に登場するバンド名や曲名は実在するものですが、著作権および商標権を尊重し、名誉を傷つける意図は一切ありません。また、歌詞は掲載しておりません。
※作中に登場した曲は、手持ちのCDのほか、ストリーミングにてダウンロード販売しているものは可能な限り購入しております。
※交通死亡事故・いじめ・自殺・虐待・性被害と関連する・想起させるシーン・表現があります。何卒御留意ください。
※この物語は法律・法令に反する行為・あらゆる差別と暴力を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 22:52:53
630863文字
会話率:44%
本作は『LIVES! ―聖漣高校軽音楽部―』の人物紹介・補足資料集です。
ネタバレも多く含みますので、本編を読んでからの閲覧をおすすめします。
詳細な設定・参考文献・参考にさせていただいた動画などはnoteに掲載しております。
※
この物語は全てフィクションです。本作品に登場するアーティスト名や曲名はほぼ全て実在するものですが、著作権および商標権を尊重し、名誉を傷つける意図は一切ありません。また、歌詞は掲載しておりません。
※作中に登場した曲は、手持ちのCDのほか、ストリーミングにてダウンロード販売しているものは可能な限り購入しております。
※登場人物に同性愛者・両性愛者がいます。
※交通死亡事故・いじめ・自殺・虐待・性被害と関連する・想起させるシーン・表現があります。何卒御留意ください。
※この物語は法律・法令に反する行為・あらゆる差別と暴力を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 21:00:00
5176文字
会話率:0%
『オーロラ・フォレスティよ。おまえに「真実の愛」の呪いを与える。おまえが「真実の愛」以外で結ばれた時、呪われるがいい。呪いよ、その時は———相手の男を殺せ』
舞台はオルリオン王国。
オーロラ・フォレスティ伯爵令嬢は生まれた時に『真実の愛』
の呪いをかけられた。
呪いを解くか、『真実の愛』を見つけるか。
呪いが解けない以上、誰かを傷つけることのないようにと、目立たないように振る舞うオーロラだったが、運命の偶然か、オーロラは十二歳の時に、アレックス王子の婚約者に選ばれてしまう。
しかしそれはミレイユ王妃の策略だった。
ミレイユの意地悪な王子妃教育、アレックスの心変わり、令嬢達からのいじめ。
オーロラの運命は?
『真実の愛』を見つけることはできるのか?
○ラスボスは、王妃!
○ほんわかコミカルな『婚活お茶会』あり
○ちょっとほっこり、お嬢様×メガネ従者シーンあり
○ヒロインは婚約破棄まで、辛い出来事にも遭いますが、やがて彼女を助け、サポートしてくれる人々と出会います
第1部 笑わない伯爵令嬢
第2部 婚約破棄
第3部 ローリーお嬢様の婚活
第4部 真実の愛
※全69話、約26万字
長いお話ですが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです
※ハッピーエンド
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 07:10:00
266402文字
会話率:34%
「────あたしは、あたしを好きなアキが大好きなの」
高校入学前に失恋した「彼女」はいつも、まるでボクのことなんて見透かしてしまったかのようにそう言って微笑んだ。その言葉に、声に、自分はきっと彼女しか好きになれないのだと思いこんでいた─
───そうであって欲しいと、心の何処かで願っていた。
過去の失恋がトラウマとなり人と深く関わることを恐れる少女・塩瀬晶は、星花女子学園で自分に自信が持てない少女・川蝉弥斗と出逢い、様々な人の協力を経て友人関係を築いてゆく。人と関わることを怖がりながらも穏やかで誠実な弥斗と関わってゆく中で、晶は彼女に対する自分の感情が友情とは異なるものであることを知ってしまい────
***
柔い花の香りと、熱い夏の風の香りが鼻腔を擽った。目の前に呆然と立っている彼女は酷く悲しそうな顔をしていて、その表情に結局最後まで君を困らせることしか出来なかったな、なんて考えて自嘲する。それでもこうでもしなければ君をますます傷つけるだけなんだ、なんて頭の中で呟いた自分の声が、やけに言い訳めいて聞こえた。
どうして、と夏の風に紛れて彼女の細く澄んだ声が聞こえた。この関係の始まりはボクだったのに終わらせるのもボクなのかなんて、どうしようもないそんなつまらないことを考えてしまう。
ボクは「さっき言ったとおりだよ」なんて呟いて彼女に向かって笑いかける。彼女の目に映る自分が酷い人間であるようにと願いながら、何度も何度も練習してやっと上手に言えるようになったその言葉をゆっくりと舌先にのせて「川蝉さん」と名前を呼んでから、出来るだけ彼女に冷たく聞こえるように呟いた。
「────今まで、本当にありがとう」
***
主催:楠富つかさ様、星花女子プロジェクト
協力:星花女子学園、星花女子学園写真部、園芸部、空の宮市
キャラクター原案:桜ノ夜月(塩瀬晶)、今際ヨモ様(川蝉 弥斗様考案)
星花女子プロジェクト概要:架空都市S県空の宮市に建つ、中高一貫型私立女子高等学校「私立星花女子学園」を舞台とする世界観共有日常系学園百合小説企画の第7期参加作品。現在は10期まで開催中
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※不定期土曜更新(時々日曜更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 00:40:50
248234文字
会話率:30%
鎌倉時代(1185年~1336年)、日本は二度に亘って元と高麗から襲来を受けた。
【文永の役(1274年)】と【弘安の役(1281年)】である。
日本は、この元・高麗軍からの襲来を退けることが出来た。
二度目の襲来の際には、日本で〖神風〗が
吹いたからと言われている。
もしかしたら、本当に〖神風〗が吹いたのかもしれない。
しかし最大の勝因は、日本が皆で協力して命懸けで戦かったからである。
≪撤退後も 重要・必要なこと≫
・様々な媒体から多くの情報を収集する事
・偏らず、多様な意見を聞き、受け容れ、理解する事
・しっかりと自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で考え、
正しい情報を見極め、選択する為の知識、経験、能力を得る事
・一つ一つ、一人一人をしっかりと見定める事
・自分の言葉や行動が人を傷つけ、自分をも傷つけることがあると自覚する事
・冷静に物事を見極め、判断する事
・誘惑や流言に惑わされない、感情に流されない、強い意志を持つ事
・『知らせない』『知らない』事に対して、『知ろう』『気付こう』と関心や興味を持つ事
無関心であってはならない
・水面下で何かが蠢いているかもしれないので、言葉と行動は慎重である事
・『本当の脅威』とは、『目に見えない脅威』であると認識する事
・常に危機意識を持ち続ける事
・有事に対する万全な準備と体制、迅速なる対応、そして平常心を保つ事
・抑止と実践の為の防衛力を持つ事
・絶対的なる安全を確保する事
・強い心と強い体を維持する事
・人や世の中との繋がりと関わりを絶たない事
・人脈を大切にする事
・誠実に、真面目に、思いやりを持って生きる事
・自分が本当に信じられるものは、信じる事
・信じられる人や信じられるものと協力する事
・妄信せず、一歩立ち止まって俯瞰して考え、行動する事
・人が何を必要としているのか、何を守るべきかを自ら考え、見極め、実際に行動する事
・自分など役に立たないなどと思わない事
一人一人には、それぞれの力がある
・今まで自分が生きてこられた、生きている意味や理由を知る事
・平和であることが、普通であると思わない事
多くの犠牲があって今の平和があることを知り、忘れず、伝え続けなければならない
※ 急いで書いた為、誤字脱字やおかしな箇所があるかもしれません。
適宜、加筆修正いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 13:31:12
7695文字
会話率:42%
「魔力なしの出来損ない」――それが公爵令嬢リリアーナのすべてだった。
家族に虐げられ、婚約者の王子に蔑まれる彼女の唯一の心の支えは、愛猫の黒猫「ノワール」だけ。
だが、そのノワールも老衰で死に、彼女はすべてを失った。
さらに、偽りの罪
で断罪され、婚約破棄の末に待つのは処刑台。
人生詰んだと思ったその瞬間。
「迎えが遅くなってごめんね、僕のご主人様」
冷たい牢を溶かして現れたのは、死んだはずの愛猫が転生した、最強の闇魔法を操る絶世の美青年だった!?
「君を傷つけるすべてを、この闇で消し去ってあげるーーー」
元・愛猫(現・最強騎士)からの甘々で過保護な溺愛に戸惑いながら、自分を陥れた義妹に、理不尽の限りを尽くしたクズ王子に、最高に痛快なざまぁをお見舞いします!
猫の恩返しで始まる、どん底令嬢の逆転シンデレラストーリー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 21:30:00
66212文字
会話率:34%
魔力の色濃い森の奥深くに「魔法図書館」と呼ばれる場所がある。ここは本が意志を持ち、蝶のように優雅に飛び、そして作者が本から姿を現しては会話を交わす不思議な図書館だ。
そんな図書館にある日、エルフ族の少女が迷い込んできた。
まだ九歳ほど
の少女はエセルという自身の名前以外何も覚えていなかった。
図書館管理人であるドライアドの青年ローラスと、人間族であり魔女の司書フィカに教えられ、エセルは魔法図書館での生活を開始する。
ルーン文字で書かれた物語を読み、お茶会を楽しみ、本を傷つける虫を退治し、魔法書の修復作業をし……のんびりとした生活を送りながら、やがてエセルはルーン文字を使った魔法さえも覚えていく。
エルフの魔法とルーン魔法の両方を使うエセルの存在は、だんだんと規格外となり……?
エルフの少女が書物の知識と魔法でみんなを救う、ビブリオファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 08:15:09
201203文字
会話率:47%
孤独死した中年無職・多田野仁(ただのひとし)が、目を覚ますとそこは剣と魔法、そして魔物が跋扈する魔界だった。
転生した彼の新たな姿は、
かつて世界を滅ぼしかけた伝説の狂戦士〈バーサーカー〉。
だが、それは彼の望んだ現実とはまるで違った。
魔界の地で仁は、自らがかつての伝説的魔物“バーサーカー”の肉体を宿していることを知る。
巨大な筋肉と魔紋を持ち、常人を超えた戦闘能力を誇るその体は、一歩間違えれば暴走し、周囲を破壊する凶器だった。
そんな仁の隣には、美しくも妖艶なサキュバス、リリスがいた。
彼女は魔界の村で彼を支え、共に生活するパートナーとなるが、魔界は甘くはない。突如として冒険者たちが村を襲い、炎と血の嵐が吹き荒れる。
仁は己の“バーサーカーモード”を解放し、村と仲間を守るが、その暴走は制御不能の危険もはらんでいた。
暴走を止めるためにリリスは“おっさんマイク”という秘策を使い、何度も仁の暴走を沈静化させる。だが、その度に仁は己の弱さを痛感し、心の葛藤を深めていく。
「今度こそ陽キャ美女と結婚して金持ちになってやる!」
そんな甘い夢を抱いた仁だったが、目の前には謎の美人サキュバス、背後には人間の勇者パーティー。
あれよあれよという間に魔界の覇権争いと人間界の侵略戦争に巻き込まれていく。
暴走すれば仲間さえ傷つける恐ろしい力。
それでも彼は、「守りたい」と思える仲間を得て、戦いの渦中へと身を投じていく。
魔界の片隅から世界を揺るがす大激変へ。
冴えないおっさんが拳と血で未来を切り拓く、一発逆転の魔界活劇、ここに開幕!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 16:40:45
10389文字
会話率:36%
深夜2:00、カフェ「月影」で「嘆きの通話」が鳴る。番人のツバキは、冷徹な声で依頼を受ける。ハルカは、姉をSNSの悪意で失った16歳の少女。加害者アキラを「地獄」に落とすと誓う。ツバキはアキラの裏を暴くが、復讐はハルカの心を傷つける。謎のハ
ッカー彩花が現れ、ツバキの親友の死の真相を突きつける。「お前も罪だ。」通話の秘密が明らかになる中、ツバキは自らの闇と向き合う。
復讐の重さと一瞬の光を描く現代ホラー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 21:00:00
1596文字
会話率:34%
目覚めたら、私は“神の声”を聞く聖女になっていた。
けれどそれは、昼の私の話。
夜になると、もう一人の人格──“悪役令嬢リシェル”が目を覚まし、闇の魔法と毒舌で貴族社会をざまぁして回っている。
つまり私は今、聖女と悪女の二重人格ヒロイン
として異世界で暮らしているわけだ。
厄介なのは、昼と夜で“好みの男”まで違うこと。
◆昼の聖女ユリシアは、第一公爵家の跡取り・カイ・エルグランドに恋をした。
女好きで冷酷、いつも誰かを弄んでいるような危険な貴族。
最低の相手だと分かってる……なのに、心はどうしようもなく惹かれてしまう。
◆夜の悪役令嬢リシェルは、第二王子・ユリウス・セレスタを好きになった。
誠実で不器用、理想を語る真面目な王子様。
彼だけは、誰も信じない私の“心”をまっすぐに見てくれる。
でも問題は――
この世界では、一人の女が二人の男と恋に落ちることはできないということ。
王国の未来を託される聖女として、
裏社会を陰で支配する悪役令嬢として、
それぞれの恋と使命、そして“自分自身”との戦いに私は巻き込まれていく。
二つの人格、二つの恋、二人の運命。
誰かを選べば、誰かを傷つける。
誰かを守れば、誰かが崩れる。
これは“昼と夜”を生き分けていた私が、
やがて“ひとりの自分”として、
“たった一人の愛”を選びとるまでの物語。
恋して、泣いて、ざまぁして──
その先に待っていた“本当の私”と“未来”とは――!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 14:37:32
112103文字
会話率:37%
現代日本の冴えない高校生・芹沢カケルは、ある日突然交通事故に遭い、かつて熱中していた乙女ゲーム風ファンタジー世界に転生する。
しかもその世界には、前世で『推し』だった完璧美少女ヒロインのユリシアとティナがそっくりそのまま存在!
夢のような
展開──と思いきや、ユリシアは剣を抜いて殺気全開、ティナは『婚姻届(物理)』を振りかざして大暴走!
どうやらこの世界は、ゲームの『その後』のパラレルワールド。
しかもカケルは過去に何度もこの世界で転生を繰り返しており、彼女たちは『過去の彼』に裏切られた記憶をぼんやりと持っていた。
全く覚えのない『地雷男』として記憶され、命を狙われたり愛が重すぎたりと散々なカケル。
逃げようとしても、なぜかいつも騒動に巻き込まれてしまう。
さらに、裏ルートのヒロイン、リリィまで登場し、
『もう一度、私に恋をさせて』と穏やかに、だが狡猾に迫ってくる。
やがて明かされていく、この世界の恋のルール──
この世界では、かつての選択(前世の分岐)が人の感情や記憶に影響し、
誤解・未練・好感度MAXのまま放置されたヒロインたちの『バグ的感情』が暴走していたのだった。
カケルは、
・『推し』から命を狙われる誤解を解き、
・心をこじらせたヒロインたちと向き合い、
・ただの恋愛フラグではない『本気の気持ち』と向き合う。
ドタバタの中に少しずつ芽生える信頼、過去の真相、そして最終話での選択──
カケルは最後に『誰か一人を選ぶ』ことで、世界の“歪み”を正す鍵を握っていた。
だが、ヒロインの誰かを選べば、誰かを確実に傷つける。
それでも、逃げずに向き合う覚悟が、ラブコメ地獄を終わらせる唯一の道──!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 08:30:00
33446文字
会話率:45%
ある日主人公の妹がなんらかの方法で、魔王にさらわれてしまう。
主人公(少女)は妹を取り戻すべく、魔王城へ一人で向かう
神に等しい力を持っていた彼女は魔王の幹部や手下を傷つけることなく
倒してしまう。そして魔王のもとにたどり着けたのだが...
...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 22:21:55
6842文字
会話率:43%
普通に生きたかった。
ただ、それだけだった──。
砂場隣(すなば となり)は、表向きはごく普通の高校生。
だがその正体は、生まれつき「異能」と呼ばれる特異な力を宿す、少数種族の末裔だった。
幼い頃から、力を隠して生きることが隣の日常だっ
た。
異能を持つ者は、社会から恐れられ、疎まれ、排除される。
それが、この世界の暗黙のルールだったからだ。
自分を抑え、誰にも迷惑をかけず、波風を立てず──
そんな静かな日々を守ろうとしていた隣だったが、
ある日、仲間の少女「アオ」が不良たちに絡まれる事件をきっかけに、
抑えていた異能が暴走し、ついに【白化】を起こしてしまう。
白く染まる髪。高まる身体能力。失われる冷静な理性。
──そして、異能の必殺「黒爪(くろつめ)」の力。
隣は知ることになる。
この力はただの武器ではない。
それは、「檻」だ。
自分を縛り、苦しめ、時に、大切なものを傷つけるかもしれない呪いなのだと。
隣は誓う。
この檻に囚われたままでは終わらない。
己の力を、己の意志で制御できるようになるために。
そして、守りたいものを守るために。
これは、
力に囚われた少年が、
己の檻を壊し、
「本当の自分」を掴み取るまでの物語──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:00:00
63436文字
会話率:31%
気付くとナギは見知らぬ小部屋にいた。
自称女神の忠告にしたがい、外に出るとそこは今まで自分が住んでいなかった別世界。
『生と死の狭間の世界』でナギは何を思い、何を考えるか?
ナギは日本にて居合の道場通いをしていたので、武器の扱いは慣れている
が、生き物と本当に戦った経験はない。
傷つけることに躊躇いながらも何とか毎日を乗り切って、一歩づつ前へ進んで行く。。。
最近多い、異世界に主人公が飛ぶと言う題材で作成してみました。
ナギは居合を使うと言う事で、前半でのナギの技の大半は実在する技を使っています。
流派の名前や技の名前は一応ぼかしてありますが。。。
もし居合経験者の方が読むのであれば、ナギがどういう体裁きで、
どう敵を倒したかより鮮明に想像できるかと思います。
刀に対する専門用語も沢山出ますが、分からない用語があれば是非、
感想等で質問していただけたらと思います。
気付けばお答えします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 22:45:51
919615文字
会話率:25%
レイナとマリアンヌは親友である。
美しい容姿を持つレイナと、平凡なマリアンヌ。マリアンヌの婚約者であるルシアンは、マリアンヌのことをつまらない女だと考えていた。
親友を大切にしないルシアンにレイナがとった行動は――。
最終更新:2025-05-17 07:00:00
7158文字
会話率:47%
高校に入学してすぐ、主人公は自分のクラスにいる異質な少女と出会う。平気で人を傷つけるような失言を吐き、空気も読めず、入学式でも勝手にどこかへ行ってしまって学校の中へ探検に行くような。すぐに孤立し陰湿ないじめを受けるようになった。主人公も最初
彼女を敬遠していたが、出席番号や席の関係で何かと接触が多く、戸惑いつつも少し仲を深めるようになり、やがて彼女を守ろうとするようになる。しかし......
現実世界〔恋愛〕日間ランキング59位、おなじく週間ランキング96位記録!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 23:12:18
82025文字
会話率:63%
やりたいことも夢も目標もない、あるのは10億という大金だけ。
そんな男がちょっとした気の迷いと、VTuberになりたいという妹の願いを叶えるために、VTuber事務所を設立してしまう。
その名もVTuber事務所FMK。
F 触れるモノ
M みな
K 傷つける
浪費家女子大生、天然お嬢様、金髪碧眼サブカル留学生が集いし時、停滞したV業界に旋風、もとい熱風が巻き起こる!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 04:03:06
865768文字
会話率:40%
「わたくしたちは…政略結婚ですわよね…?」
昔、美しき王国に一組の夫婦がいた。
誠実な国王と、知性と気品を備えた王妃。
国王は王妃を深く愛していたが、王妃はその愛を信じることができず、心に距離を置いていた。
やがて小さなすれ違
いは深い溝となり、二人は互いを傷つけるようになる。
「これは、愛を疑い、愛に傷つきながらも、それでも歩み寄ろうとした、王と王妃の再生の物語」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 22:22:36
4329文字
会話率:23%
宇宙は広大で、数多の星がある。星には王がいて、民がいて、争いがある。
小さく、弱く、愚かな星、地球。様々な星が地球という星を嫌い、侵略していた。
「迷惑な話だよね」
そう呟いたのは、遠く離れた銀河にすら名を轟かせた英雄だった。英雄の目に
光はない。
敵を殺す度、人々に称賛される度に、英雄の中からなにかが消えていく。何かを守り、何かを傷つける度に、英雄は誰かを惹きつけ、人ではなくなっていく。
英雄は言う。自分は戦いの中でしか生きられないのだと。戦うことでしか、生きる意味を、己の価値を、見いだせないのだと。
英雄の名は橋本穂乃香。平凡だった人間は、大切なものを失い、そして武器を取った。
穂乃香が無垢な少女であった時代。少女は魔法に憧れた。魔法少女になりたいとさえ願った。
だが深淵に触れたあの日から、少女にとっての魔法は敵を殺すための道具になった。憧れの対象ではなく、あって当たり前の武器だった。
少女は人を殺した。敵だったから。殺さなければ途方もない数の犠牲が出るから。
少女は囚われ続けている。過去の幻影に。己の罪業に。
にゃあん。一匹の黒猫が悲しそうに鳴いた。
「世界は、君が思っているよりも、ずっとずっと優しいんだよ」
遠くの星で呟かれたその言葉は、少女には届かない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 08:00:00
9500文字
会話率:40%