「おお……思ったよりも入ってるじゃないか」
「だな、はははっ」
「当時もコアなファンがついていたとは聞いてたが……」
「ああ、おれたちも、まだまだ捨てたもんじゃないなあ……」
とあるライブハウスの舞台袖。上木と野茂は、客席を覗きな
がら顔を見合わせ、ニヤリと笑った。
「なーに、ニヤついてんの、お二人さん」
「おお、三原さん」
後ろから声をかけられ、振り向くと三原が立っていた。ドレス姿に、ほんのりと火照った肌から色っぽさが漂っている。たぶん、照れているのだろう、と上木は思った。
「馬子にも衣装ってやつだな」
野茂が笑いながら言うと、三原は少し顔をしかめた。
「それ、褒めてないよねえ?」
「あいてて、悪かったって」
三原が野茂に掴みかかったが、野茂はされるがまま抵抗しなかった。
「まったく、見せつけてくれるなあ」
上木はその様子を見て、苦笑しながらそう言った。
「ははは、やめてくれよ」
「そうだよ、あと今は三原じゃなくて、この人と同じ名字だから。不本意にもね。まあ、まぎらわしいから、今日は三原でいいけど」
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最終更新:2024-09-28 11:00:00
5184文字
会話率:75%
平凡な社畜に届いた腐れ縁からのLINE、その内容はかつて青春を捧げたライブハウス閉店のお知らせで…
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最終更新:2024-09-23 21:00:00
1411文字
会話率:34%
新歌舞伎町にあるライブハウス『パラノイア』でストリップ・アイドルを目指す楓。彼女は、飲食店の仕事をしながらも、夢と現実の狭間で揺れ動いていた。安定した生活を手に入れるか、ストリップという挑戦的な世界で自分を表現し続けるか――。
そんな中、
店長として迎えられた高林霞のもとに、天才的な才能を持つストリッパー・如月舞が登場する。協調性に欠ける舞に戸惑いながらも、楓は次第に彼女の実力を認め、ライバルとして意識し始める。
しかし、突如として街を揺るがす「新歌舞伎町の特別措置縮小法案」が持ち上がり、劇場は存続の危機に陥る。楓たちはこの状況にどう立ち向かうのか。さらに、彼女たちの周りには暗い影が忍び寄り、街を取り巻く闇が徐々に明らかになっていく。
強敵の登場、ストリップ劇場の存続をかけた闘い、そして新歌舞伎町を守るための挑戦。自分の居場所を求める楓の成長と奮闘が描かれる、感動の物語がここに始まる――!
※応募条件として未完成でも良いとのことなのでアップしました。
清書したものはTwitter(現X)に毎日アップしてゆき、ある程度まとまったらさらに推敲して各サイトに完成版としてアップします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 22:51:19
4309文字
会話率:0%
再開発が進む赤羽駅東口界隈に、時代から取り残された古いライブハウスがある。
ある日の夕刻、そこで奇妙なコンサートが行われた。
全身を動物のキグルミに包んだ「ザ・中の人」というパンク・バンドの公演で、パンダ役とウサギ役を演じる二人が夫婦
関係にあり、互いの浮気が発覚した為、ステージ中に「離婚式」をやりたいと言うのだ。
クライマックスでは二人の結婚指輪をハンマーで叩き潰す事になっており、ネットの話題を呼んで、会場は若い客層で溢れる。
その中に一人、潜り込む場違いなアラフォー・須藤 史子。
演歌以外の音楽に興味が無い彼女の狙いは指輪を奪う事にあるのだが、ライブの最中にメンバーの対立が表面化、事態は史子が思いもしない方向へ流れていく……
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 06:42:28
27427文字
会話率:45%
若手バンド「vide」は売れないロックバンド。しかし彼らの楽曲は響く人達には響き、少しずつその人気を確立しているのだった。
最終更新:2024-07-07 22:35:16
966文字
会話率:31%
大学生の山田は毎夜の如く飲み会に参加し、退廃的な生活を送っている。自分の思い描いていた大学生活と乖離している現実に嫌気がさしながらも、人間関係を崩したくない一心で関係を続ける。ある夜、歌舞伎町のライブハウスで目にした学生バンドの演奏が、暗い
生活に光を差した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 12:00:00
6983文字
会話率:59%
2000年、歌手デビューが決まった直後、まさかのレコード会社倒産。
挫折から22年の時を経て、夢の続きが始まった。
オリジナル15曲が世界配信。
元学童保育指導員が50歳代になり書き始めた自伝。
●オリジナル曲
●バンド時代
●学童保育の先
生時代
●母への感謝
●親孝行の大切さ
●派遣社員の苦悩
●ライブハウス
などノンフィクションストーリー
2022年7月15日からオリジナル曲を宣伝する為にブログに書き始めたが、
やがて自伝に発展。
最終章まで約約1年書き続けたもの折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 18:30:00
171833文字
会話率:6%
女子高生シンガーとして、ライブハウスを中心に活動していた篠宮春香は、あるとき突然異世界へ召喚されてしまう。混乱する彼女に、初老の国王は国を救う手助けをしてほしいと懇願した。そして、春香はジークと呼ばれる一人の青年と出会う。一刻も早くもとの世
界へ戻りたかった春香だったが、ジークとともにすごす時間が増えるほどに、彼の笑顔やミステリアスな雰囲気に惹かれていった。いつも快活で笑顔を絶やさないジーク。しかし、彼が過酷で残酷な運命を背負っていることなど、春香には知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 13:37:12
66166文字
会話率:49%
奇妙なライブハウスの話があると聞いて、私は先日大阪に向かった。これは関西で活動するあるバンドのボーカルから聞いた話だ。
最終更新:2024-04-13 07:19:12
2517文字
会話率:27%
海は、ライブハウスで葉菜と出逢ったーー。
お互い報われない恋をした2人だが、付き合うことに。
しかし、2人の運命は?
最終更新:2024-02-22 01:26:54
3162文字
会話率:18%
エピローグ
ボーカルがいないライブなんて経験がない。
もちろんそんなライブは聞いた事すらないが、開催する事になったのだ。
10月3日12時
ついに開場時間を迎える。
開演までは1時間。
13時の開演までに次々とお客さんがライブハウスに流
れ込んだ。
開演時間になる頃には来場者数は1000人を超えている。
急遽開催されたこのライブのために多くの人が集まってくれたのだ。
準備する時間などもなく、前売りチケットなどもない。
会場側の計らいでお客さんは無料で入場出来るライブとなったが集客する暇なんてなかったのだ。
集客用のフライヤーが配られるだけの集客のわりに、かなりの人数が集まってくれている。
このライブをする事を決めたのは8月16日
わずかな時間で準備して10月3日に開催することになった。
口コミの広まりが非常に激しく、瞬く間に広まり多くの来場者へと繋がった。
開演時間と同時に僕が挨拶をする。
『今日はお忙しい中、突然の呼びかけに応じてお集まり頂き本当にありがとうございます。
告知を満足に出来なかったにも関わらず、こんなにも多くの人にお集まり頂けた事を光栄に思い感謝でいっぱいです。』
『ボーカルのいないライブなんて聞いた事もなく、僕自身も開催して良いものなのかどうか悩みましたが、今はお集まり頂いた皆様の顔を見て開催して良かったと思っています。』
『突然の出来事により、最後までまともな精神状態を保てるかどうかわかりませんが本日は最後までお付き合いください。』
『僕達のバンドが築いてきた全てをここに置いて、解散とさせて頂きます。』
涙が溢れてきたが我慢はしない。
『今まで皆さんに応援してきて頂いた事は死んでも忘れません。
今日は皆さんがボーカルとなり、皆さんの合唱でこのバンドの築いてきた全てを彼女に届けたいと思っていますのでどうかご協力ください。』
メンバーの全員が涙を流しながら演奏を始める。
会場に来ている多くの来場者もまた、涙を流しながら合唱で歌い始める。
このライブハウスにいる全ての人が心を込めて、ワンフレーズごとに精一杯の気持ちを込めながら会場全体を包み込む演奏をみんなで奏でた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 23:00:00
112755文字
会話率:14%
自分のやりたいことが見つからない高校生ナリタとそれを取り巻く仲間たち。
タバコと香水と青春に満ちたライブハウスに足を踏み入れそこから何かが動き出す。
音楽で世界を変えれたり変えれなかったり。
ただ、純粋で真っ直ぐで真っ白な青春音楽小説。
あなたも明日にはギターを弾きたくなる『May Be!』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 03:13:23
3184文字
会話率:58%
その日、坊主は本堂で座禅を組んでいた。冷えた空気の中、静寂を波立たせる環境音を受けつつ心の凪を保ったまま瞑想を終える。発つべき時が来たのだ。
坊主の人生は順風満帆ではなかった。中学時代の仲間たちとは進学を機に疎遠になり、彼女にもフラれ
、ようやく集め直した仲間と挑んだ舞台は雑念に囚われ台無しにした。けれど新しい仲間たちは坊主を見捨てなかった。坊主は彼らに報いるため、ようやくフラフラとしていた自分の道を見定めた。
数々の波を乗り越えて坊主は今日を迎えた。水場の鏡を通して本気で修行に挑んだ坊主自身の顔を見つめ直し、まだ残してあったワックスを捨てると仲間たちの待つライブハウスへ向かった。
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本作はgithubで管理し、note及びカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-23 20:00:00
1416文字
会話率:0%
音重ねの集いに出向いた僕の、短いお話
最終更新:2023-12-16 13:14:54
2744文字
会話率:10%
学校の中や子ども会なんかの行事では何故か何も出来ない非力な俺。家に帰ると本来の自分を取り返すものの、あの人にだけは逆らえない。あの人は恐怖の存在だった。
一九八八年の東京から一九九九年のニューヨークまで過去とシンクロしながら進んでいく時間
軸。そしてそこから現在に至るまでの物語。
其処には祗園橋があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 00:00:00
45044文字
会話率:42%
STONE HEAD CROWというハードロックバンドで名を馳せていたギタリストの石黒氏
バンド解散を余儀なくされ、故郷へ帰る羽目に
石黒氏の葛藤、発言、行動が悉く思いとは違う方向へ行ってしまう
田舎町で巻き起こるバンドをめぐる問題
どんどん周りから孤立していく石黒氏
さて、どうなっていく?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-31 00:00:00
8264文字
会話率:17%
ローカルアイドル【Lippin'ガールズ】のファンである俺は、ライブを不可解に途中退場してしまった推しの〝みゆん〟の声に呼ばれてライブハウスの搬入口へと飛び込んだ――。……が、そこで待っていたのは推しの姿でも、ライブハウスの裏口でもなく、ラ
イブハウスと同じ名前の洞窟《ダンジョン》だった?!
何もできないただのアイドルオタクがペンライトとサイリウムだけを武器に、尊い推しを救うため、今冒険に出る!
試される信仰心――
推しが与えてくれる力――
究極の推し活が今はじまる――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 16:35:17
5871文字
会話率:36%
愛と 自由と 音楽と 共に 成長していく、現代と 同時 進行の、若者たちの 物語。
<詩と散文と音楽の広場>
http://otoguroippei.g1.xrea.com/
<my youtube>
https://www.youtu
be.com/channel/UCOyJXTmB1z6CdzuawVE9oOg
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-15 14:58:49
594546文字
会話率:13%
佐倉幸は音楽の才能以外全くの0と言ってよい高校2年生。
壮絶なイジメの中、唯一の救いがギターを弾く事であった。
ひょんな事から、ライブハウスでライブを行う事になった幸は、沢山の人の前でギターを奏でることで、地獄の日々によって忘れさせられ
ていた、"楽しいの気持ち"、「笑顔」を思い出す。
ライブもたけなわ。
真っ白スポットライトの光に包まれて最高潮の時、幸は気付けば見知らぬ転生の間に移動していた。
転生の女神が告げた。
転生ボーナスなるものがあり、それは己の能力を全て10倍にすると言うもの。
ほとんどの能力が0の幸に、10をかけても、0は0のままである。
女神は最後に言う。
「成しなさい。」
そんなふうにして幸は転移の地、"シンフォニア"に飛ばされるのであった。
頼れるものは身につけていたギターのみ。
ここから佐倉幸の「音楽で突き進む冒険活劇」が始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 03:49:23
215562文字
会話率:18%
知り合いのラブハウスをライブカメラマンとして転々としながら日々を過ごす紫乃。
ライブハウスでバンドマンたちをカメラマンとして送り出していくのに満足感を感じていたが、
同時に自分が道半ばで諦めたバンドという夢に過去から蝕まれていた。
そんな中
に現れた。昔のバンド仲間、春樹。
「またバンドをやろう」と誘われるが、過去のトラウマが紫乃を捕らえて離さない。
一度、曲がってしまった紫乃の道がまた真っ直ぐに走り出すまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-08 07:53:24
6350文字
会話率:31%
「スラッシュメタルで社会を切り裂け!」
♪♪♪
田舎から癒し系歌手を目指して上京した女子。ヨシ・イクヨ、十九歳はガールズメタルバンド【リドレス】のボーカルとしてスカウトされる。
が、このバンド、売れない貧乏バンドどころか、過激なパフォ
ーマンスで世間を湧かせる迷惑系バンドだった。
リーダーのキル、ドラムスのハゼロ、シングルマザーのシック。
この三人にモミクチャにされるヨシ・イクヨは、自分の目指す夢と真逆の方向性に四苦八苦する。
ライブハウスで初のステージに立つイクヨに、メンバーは布面積が極めて少ない衣装を着せようとヤッキになる。
それを全力で拒むイクヨ。
果たして彼女達、バンドのライブは成功するのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-23 12:00:00
14799文字
会話率:19%