日本の隅で、縮こまる様に生きていた1人の男は、予め決めていた自分の命日に命を絶った。
人畜無害を絵に書いた様に、善人で。
善人の例に漏れず、繊細だったから、段々と生きるのが苦しくなって選んだ結末だった。
彼は最後の最後で、頭に望み
を描いた。
それすらも随分と遠慮がちで、聞いたこちらが叱咤したくなる様な謙遜まみれの願いだった。
私はその願いを尊重した。
こういう人間は、稀だが、そう少なくも無い。
もっと我を通していいのに、死んでなお高潔であろうとする。
それは美しいけれど、同時に苦しい事なのに。
だから少し痛い目を見てでも、私は彼らをわがままにしたいのだった。
………今回も、そのつもりだった。
だが、どうしてか、この男の行く末が気になる自分がいた。
こういう気持ちは何時ぶりだろう。
およそこの銀河が生まれるより以前の周回で、1度すらあったかどうか。
何故は膨れ上がり、疑問は頭を蝕んで離さない。
その正体を、私は知りたくて仕方がない。
ーーー故に、私も転生しようと、思ったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 18:50:15
6556文字
会話率:15%
夫と折り合いが悪く、嫁ぎ先で冷遇されたあげく離婚することになったイヴ。
彼女はせっかくだからと、屋敷で夫と過ごす最後の日を特別な一日にすることに決める。何かにつけてぶつかりあっていたが、最後くらいは夫の望み通りに振る舞ってみることにしたの
だ。
夫の愛人のことを軽蔑していたが、男の操縦方法については学ぶところがあったのだと気がつく彼女。
一方、突然彼女を好ましく感じ始めた夫は、離婚届の提出を取り止めるよう提案するが……。
愛することを止めたがゆえに、夫のわがままにも優しく接することができるようになった妻と、そんな妻の気持ちを最後まで理解できなかった愚かな夫のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 22:12:44
8003文字
会話率:51%
「わたくし、あの方を幸せにするために、わ、わがままになってみせ、ます」
レガリア王国の王女リナリアは模範的で理想的なお姫様。子供の頃からわがまま一つ言ったことが無い。
そんなリナリアが、国が滅ぼされるまさにその日、最初で最後の願いごとをす
る。子供の頃から恋していた、敵国の王バーミリオンの幸せを祈ったのだ。
しかし、突然聞こえた謎の声に「その願いは叶わない」と最期の願いを否定されてしまう。
窓から落ちる中、願い直しを許され、リナリアは「今度はもっと意のままに生きて、わたくしが彼を幸せにしたい」と願うのだった。
目が覚めると自分の体が子供になっていて、自らのことを「時の精霊」という小さなヒヨコが側にいた。ヒヨコいわく、「この年齢まで戻らないと、お前の願いはどう頑張っても無理じゃった」とのこと。
前と同じように周囲に合わせたお人形のような人生を繰り返しては、未来は何も変わらない。ならば前とは違い、周りの目を気にせず自分の思うままに動こうと決意する。淑女としての知識や作法は完璧に身につけているので、かなりの時間を節約できる。
初恋の人を救うため(できれば祖国も滅亡させないため)、リナリアは茨の道をかき分けてわがまま姫に転身する!
※この作品は「カクヨム」(https://kakuyomu.jp/works/16816700428218824305)でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-05 22:22:53
796615文字
会話率:48%
永遠の美しさ、若さ・・・
女性なら望まない人は、いないはず
どこまでも貪欲に・・・
女性の幸せとは
人としての幸せとは
そして、自分は、どうだろうかと・・・思いを巡らせる。
どこまでもわがままに、自分の幸せを探求したくなる作品です。
最終更新:2022-11-02 13:59:41
12997文字
会話率:15%
公爵令嬢クリスティナ・リアナック・オフラハーティは、自分が死んだときのことをよく覚えていた。
「お姉様のもの、もっともっと全部欲しいの。だからここで死んでちょうだい?」
そう笑う異母妹のミュリエルに、すべての罪を着せられ、たったの十八で
殺されたのだ。
クリスティナは無念の死を遂げた。
……はずだった。
目を覚ますと、そこは三年前。
巻き戻っていることを知ったクリスティナは、戸惑いと同時に、熱い思いを抱いた。
「淑女の鑑だなんてやってる場合じゃないわ」
わがままにはわがままで。策略には策略で。
逆行後は、性格悪く生き延びてやる!
大事な婚約者も奪わせないし、屋敷も燃えさせない。すべてを未然に防ぐために、クリスティナは頑張って性格悪く立ち回ろうとする。
ところが。
クリスティナが性格悪く立ち回れば立ち回るほど、婚約者は素直になったとクリスティナをさらに溺愛し、どこかぎこちなかった父や兄ともいい関係を築けるようになった。
あれ? これ、結構快適ですね?
不満を抱くのはミュリエルだけ。
でも、そのミュリエルにも、逆行後のクリスティナは負けていない。
私から婚約者を奪う?
できるものならやってみなさい!
公爵令嬢クリスティナの新しい人生は、結構快適な様子です。
※アルファポリス、カクヨムに同時連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 15:33:10
204590文字
会話率:49%
猫姫様のキャサリン・カッツェはおてんば。
彼女――通称キャシー姫様に振り回される僕・ハービーは、しかし彼女のわがままに全部聞き入れてしまうのです。
だって僕はキャシー姫様のこと、大好きですから。
今日はキャシー姫様は世界旅行をご所望のご様子
です。よし、付き合って差し上げるのです!
※熱いラブラブはありません。ほんわかです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-09 15:21:27
6500文字
会話率:30%
人は誰しも夢を見る
自分こそは、自分だけは幸せになりたいと
わがままにもなるし、優しくもなる、嫌な人間も演じる
少しずつあたたかさが失われ、私こそ悪魔になっていく
正しさが保てないから、あなたに委ねていいだろうか
最終更新:2022-04-11 00:00:00
2016文字
会話率:12%
神がわがままになったのはいつからなのだろう
キーワード:
最終更新:2022-03-11 07:07:05
4803文字
会話率:6%
恋じゃなくなる今宵月の見える夢見が丘で月光 IN THE LIFE,いつかのメリークリスマスに敵がいなけりゃZEROになるまで愛のままにわがままに君の中で踊りたいとねがい、あいかわらずなボクらはキレイな愛じゃなくてもGIMME YOUR
LOVE!それぞれのミエナイチカラを抱えて生まれて来たからその手を離してさよならなんか、もう一度KISSしたかった、なんか言わせないFUSHIDARA100%の恋心よ、GOOD NIGHT...」(P.S.時の流れは妙におかしなもので、よくまあここまでオレたち来たもんだなと少し笑いながら、おまえ煙草吹かしてる間に血よりも濃いものをつくることがあるこの街に丸め込まれたのはボク?(キミ?)よくまあこんだけ涙腺のよく似た者が集まるもんだなとこんな時妙に何か仲がいいよね?でも、いろんな男にいつも誘われるだけ誘われてついていかないキミが一番好きだよ。もしも生まれ変わったら昔のことだけ輝いてるそんな暗い毎日は過ごしたくないなんて眼を輝かせて言ってた野暮な性格がバレちゃマズいなんてことでこんなとこで目的も夢もあやふやな暮らしだったオレは悩んでる場合じゃない。もっとビッグにならなきゃいけない男だから親の脛を齧りながら時間だけはあったオレは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 07:40:59
5950文字
会話率:0%
生まれてからずっと平和な世界の女神、デンファレ
彼女は災厄などが起きない世界でその世界の人々から捧げられた供物で生活していた。何も起きない世界、何も不自由ない生活。そして、彼女は人々とは比べ物にならない力を持っている神だ。
その環
境が彼女を堕落させ、わがままにした。
そんな中、彼女の世界に災厄が起きる。そして、人々は自分の力でどうしようもなく、女神に助けを求めた。しかし、彼女がそれに気が付いたのは一年ほど経ってからだった。
そんな世界を救うため、彼女は異世界人の召喚を行った。
召喚されたのは、薄汚い男だ。彼女は送り返そうとするも、彼には神の力が効かなかった。
そして、女神はその男の言う通りにするしかないようで、彼女の生活は一変してしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 20:00:00
151082文字
会話率:42%
隣国の公爵様に嫁ぐことになった、日陰者の王女の私。
継母いわく、隣国は「わがままな女性ほど魅力的」なお土地柄らしい。
となれば全力でわがままにふるまって、寵愛をゲットするしかない!
……だってもう、この国に戻りたくはない。幸せになりたいの
だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 16:45:08
10351文字
会話率:27%
スライムに埋まりたい王様のわがままに付き合う人達。
最終更新:2021-12-21 00:23:31
141799文字
会話率:37%
わがままに、傍若無人に生きてきた侯爵令嬢はある出来事で前世の記憶を思い出す。
でも思い出した記憶は本で読んだようなあまり実感の湧かないものだった。
それ故か、記憶が戻ったからと言って精神年齢は相変わらずのまま。
そんな令嬢が思いつきで平民街
へ行くことに。
『この世界の平民ってどんな感じなのかしら。興味あるわ。よし、行ってみよう。』
平民街へ着いたはいいが、財布をすられたり、王宮のパーティーに貴族令嬢らしく出席すれば、怪しげな会話を聞いてしまう。
その会話について調べようとするも中々上手くいかず、展開はどんどん怪しい方へ…
ついには誘拐までされちゃって!?
さぁ、どうする?侯爵令嬢殿?
残酷描写は保険です。
恋愛タグ付いてますが、最後の方に薄ーく存在するかも、程度です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 20:09:47
41984文字
会話率:20%
ちょっぴりクズで、見た目も名前も女の子っぽい男の淡々とした物語。
お話の特徴といえば、主人公が使う魔法が日替わりで変わってしまうことくらい。
日銭をセコセコ稼いだり、ちょっと冒険してみたり、趣味に没頭したりします。
わがままにフ
ァンタジー世界を生きる男には夢も目票もあまりない。割と楽しく生きる為、やれることをやっていくだけ。
その先に何が待っているのかは正直考えてないので覚悟して読んでください。
よくある世界のよくある話ですが、飽きるまで読んで頂けると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 11:06:56
108348文字
会話率:59%
王様の名前は彼方。
彼方の王国はわずか十畳の洋間一室 それが全て。
このお話は 小さな町の小さな部屋で幸せに暮らしている 一人の王様の日常です。
王様は自閉症で、重度の知的障害で、言葉で話すことはできません。右手と左足が麻痺していていつも
ベッドに寝ています。お出かけは車椅子を押してもらい、ご飯は胃ろうというお腹の穴から入れてもらっています。 美形の王様が、施設ではなく 地元の人たちに助けられて暮らしている、そんなお話です。
「愛のままに わがままに 僕は生きていく」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-08 22:16:00
30591文字
会話率:2%
歴史はあるもののそれほど裕福でもない伯爵家の姉・弟・妹の、三人の人間模様。
普段は我慢強い妹が、お姉さまばかりずるいと声を上げる。
困惑しながらも、滅多にないわがままに、姉としてどうするか考える。
最終更新:2021-09-24 20:00:00
4154文字
会話率:28%
クリスマスを間近に控えたある日、彼氏に別れを告げられた神田エリカの前に、長年絵の中に閉じ込められていた悪魔が現れた。
復活した悪魔の目的は、絵の中に封印した人間達への復習であり、世界の支配者になることである。
誰もが恐れる悪魔に遠慮な
く頼みごとをするエリカの願いを、何故か断れず、彼女のわがままに振り回されることに。
調子を狂わされ彼女のペースに呑まれていく悪魔に、いつしか心の変化が……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 22:14:22
58319文字
会話率:47%
初めてエッセイと言うものを書かせて戴きました。
わかまま放題に宗教に付いて好き勝手な事ほざいてます。
よろしかったらお付き合い戴ければ嬉しいです。
最終更新:2021-09-10 16:48:23
8397文字
会話率:1%
根なし草のアキは突然、居候していた紗耶香の家から追い出され、野宿している処を乱之助に拾われる。
艶っぽい乱之助にうかつにも惚れてしまったアキの乱之助のわがままに振り回される、エロい生活が始まる。
乱之助にコクるが何故か乱之助はアキの気
持ちを受け入れてはくれない。
普通にBLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-11 05:24:44
9293文字
会話率:41%
「私の足を舐めなさい」
「……ふざけんなよてめぇ」
「いいから早く舐めなさい」
「う……ぐぐ……調子に乗りやがってぇ!ちくしょうちくしょう!」ペロペロ
ドS公爵令嬢ベアトリーチェのわがままになんだかんだ付き合ってあげてしまう従者の話
です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 19:06:35
20813文字
会話率:47%
聖オルタンシア王国の若き国王ジルベールは追放され、島流しにされそうなところを部下達に救われた。
国や民に絶望した彼は忠実な部下を頼って、自由にわがままに暮らしてやろうと決意する。
「もう二度と国王なんてやるものか。
これからはお前達に全て
任せて楽して暮らしてやるからな」
隠居し堕落することを堂々と宣言したジルベール。
ひょんな事から新大陸を発見してしまいそこで暮らすことになるのだが…………
「何もしないとは言ったが剣の腕くらいは鍛えておかないとな。
女一人守れないのはカッコ悪すぎる」
「こんなところで暮らせるか!
開拓と街づくりを始めろ!
計画と構想は伝えるから後は任せた!」
「え? 子どもができたから安心して暮らせる環境がほしい?
おめでとう————フン! そんなもの法と社会制度を作れば良いだけだろう!
憲法は作ってやるから、細かい法律はなんとかしろ!」
「なに!? 先住民を発見した!?
無闇に揉め事は起こすなよ。
交流を図りつつ言語の解析と習得を急げ。
めぼしい情報を掴んだらすぐ報告しろ」
「おい……魔法なんておとぎ話の中だけのモノではなかったのか?
成長期の子どもを中心に学ばせてみよ。
食料供給の目処はたったのだから子どもを労働から解放するんだ。
そうだここに学校を建てよう」
なんだかんだで生真面目で責任感の強いジルベールは若くして隠居などできるわけもなく、新大陸に国家を建国してしまうことになる。
そして、
「俺を追放した挙句、最悪の王を持ち上げていた故国が案の定大混乱とな!
戻ってきてほしい?
知ったことか!! 今更もう遅い————と、言いたいところだが恨みを晴らしたい連中もいるからな…………」
王でなくなった少年は青年となり、ふたたび王となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-03 18:45:54
71700文字
会話率:25%